Group SNE
News
About SNE

Products

User Contents
  ●著者インタビュー
●イベントレポート
●リーダーズサーカス
●エッセイ
●TRPGリプレイ
Link
indexに戻る
著者インタビュー
TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > ソード・ワールド(2004年10月)
←前のページ 次のページ→


ソード・ワールドRPG大雑談会
ソード・ワールド へっぽこ・NEXT・ツアーの話

藤澤さなえ、GMに抜擢されてみる。
++ NEXTパーティの明日はどっちだ? ++

ゆうみん: というわけで、さっくり話題は変わりまして。  この夏スタートしたばかりのリプレイ新シリーズ「新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT」。第1巻「ロマール・ノワール」が8月に、早くも11月には第2巻「ダンジョン・パッション」が発売されましたね!

 新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT

  監修=清松みゆき:著=藤澤さなえ/グループSNE
  富士見書房・富士見ドラゴンブック

巻数  タイトル  発行日  定価  ISBN
 ロマール・ノワール  2004年8月25日  560円  4-8291-4398-3
 ダンジョン・パッション  2004年11月25日  560円 4-8291-4450-5

 TRPGちょー初心者・藤澤さなえをGMに起用して、ロマールを舞台にスタートしたリプレイ新シリーズ。
 心身共に儚さ炸裂な女好きの海の田舎者クレスポ、亀のように盾を背負った姿がキュートなお嬢様冒険者ベルカナ、怠惰で傲慢で自分の好きなコトしかしたくないエルフのシャイアラ、本さえ読めれば幸せいっぱいレンズなし眼鏡がトレードマークのグラスランナーブック、パーティの良心であり純朴故に騙されやすい山の田舎者ハーフエルフのマロウ。仲が良いのか悪いのかイマイチ判然としない彼らが、闇深い盗賊の街ロマールの影に挑む! ……のかもしれない。

 リプレイ1巻を経て、なんとなく腐れ縁のように一緒に仕事をする都会派冒険者たち、第2巻のミッションはなんとダンジョン探索! シティ・アドベンチャーだからこそ上手に戦闘を回避してきたのに、ダンジョンなんかに潜っちゃって、クレスポは生き残ることができるのか?!
 まるで綱渡りをするような危なっかしい足取りではあるものの、確実に力をつけつつあるGM藤澤さなえとNEXTパーティたちの成長をぜひご覧ください!
ゆうみん: 今回のパーティは盗賊が中心の素早くて賢くて非力という、ある意味ヘッポコーズの対極にあるような構成。まだお読みになっていない方にご説明しますと、先程名前のあがったクレスポというのは、その中でも群を抜いて儚い人間の盗賊キャラクター。賢くて筋力はそこそこなのだけど、アレクラスト大陸に新しい単位「1生命力クレスポ=6」「1精神力クレスポ=5」を作ったほどの儚さ。うっかり攻撃が当たったり魔法の的になった瞬間に逝ってしまいそうで、プレイヤーもGMもセッション中はドキドキです。
清松: でも、へっぽこだって一回メンバー変わってるし、本人も三世まで行く予定や言うてるし(笑)。
藤澤: ベルカナは年齢が嵩むとお嬢様からマダムになってるかもしれませんが、それ以外のメンバーがグラスランナーとエルフとハーフエルフなんで、世代が代わっても大丈夫かと。クレスポの子供とか(笑)。
ゆうみん: クレスポの子供がハーフエルフとかだったらどうするですか?
藤澤: え、それはさらに細く……もやしとかごぼうになる?。
清松: 筋力までなくなっちゃったらダメじゃん(笑)。
ゆうみん: (笑)。今回のリプレイなんですけども、今までのリプレイシリーズと違って、へっぽこリプレイが終わっていないうちに始まりましたよね。何故このタイミングなんですか?
清松: リプレイっていうのは読み物として楽しんでもらうだけでなく、ゲームを紹介したりユーザーさんが実際に遊ぶ時の参考にしてもらうという役割があるよね。今続いてるへっぽこリプレイは、皆さんからご好評をいただいて長く続けさせてもらっているけど、その分キャラクターのレベルが上がって、高レベルな冒険が中心になってきたでしょ。なので、ここらでまた初期キャラクターからスタートする初級の冒険を扱ったリプレイを出そう、ということになったんだ。
ゆうみん: このリプレイにはこれまでと違う部分がありますよね。「幕間」とか巻末オマケのルール訂正・補足とか。
清松: うん。これまでのリプレイでは執筆の時点で修正していたセッション中のルールミスなんかをそのままにして、幕間や巻末で訂正や補足説明をする(1)、という形にしてみたんだ。『これくらい間違えてても遊べるよ〜』という例示として。
ゆうみん: 初心者GMさんから「参考になります」っていうご意見も来ていました。わたしもSWは仕事に関わらずよく遊びますけど、今回の幕間や補足を読んで初めて気付いた間違いとかたくさんあります。
清松: で、時期的にも4月に出た基本ルール集「ソード・ワールドRPGベーシック」と対応して、ベーシックだけで遊べる例示……になるはずだったんだが……。
ゆうみん: ベーシックに掲載していない選択ルールをバリバリ使ってますよね。武具の選択ルールとか、戦闘オプションも満載です。
清松: そうなんだよなー。
藤澤: はぅ、すみません〜。
清松: 「……まあ、あのパーティ編成と能力値では、そうでもしないとすぐにメンバーチェンジすることになりかねないから、しょうがないんだけど(苦笑)。
ゆうみん: そう、パーティ編成! 今回は5人中シーフが3人もいて専業ファイターがいない、というすごい編成になってますよね。
清松: シーフってパーティに必ず一人はいるのに、メインで脚光を浴びることがないでしょ。だから今回新しいシリーズを始めるなら、メインはシーフにしようということになったんだ。
ゆうみん: は〜、なるほど。確かに、シーフって一人いると便利だけど、あまり表には出てこない存在ですよね。
清松: シーフがメインなら舞台になる街はシーフギルドが幅を利かせているロマールがいいよね、と決まっていって。
 で、シーフが本領を遺憾なく発揮できるようなシナリオ、といえばやはりシティ・アドベンチャーだから、今回は街での冒険を中心に展開していこう、ということになったんだ。
ゆうみん: シティ・アドベンチャーって、初心者じゃなくても情報とかNPCとか時間とかのさじ加減が難しいですものね。リプレイで例示があれば遊ぶ側としてはものすごく助かります。
藤澤: (弱気に挙手)わ、わたしもその例示が欲しいです……。
ゆうみん: 君が今からその例示になるんだよ(笑)。
藤澤: 最初に今回の企画のお話をいただいた時に、シーフがメインだって聞いたんで、『ルパン三世』みたいな、クールでカッコイイものをイメージしていて、そういうものを目指していこうって思ったので、はじめから街の中を中心にお話を進めていこうと思ったんですけど……、リプレイ第2話のセッションでシティ・アドベンチャーの難しさを知りました……。
清松: ああいうシナリオだとどうしても、プレイヤーは好き勝手動くからね。だから『最初はゴブリン洞窟から始めましょう』っていうのは、そういうところからくる教訓なんだよ。
 でも、実際にそれをやったのは、秋田だけだったけど。
藤澤: え、第一部のスチャラカ冒険隊もゴブリンからでしたよ?
清松: あれは……今だからばらすけど、もともと戦闘バランス見るためだけのテストプレイ用のシナリオだったから。初期レベルキャラクターに対して、ゴブリンならいけるよね、グール厳しいよね、ワイトに会ったら死ぬよねっていう……よく勝てたよなぁ、アレ(笑)。
ゆうみん: NEXTメンバーだとレベルが上がっても勝てそうにありません。ていうか、回を重ねるごとに死にやすくなってますよね。
清松: もともと生命力の低いキャラクターはレベルが上がるほど死にやすくなるようなバランスになってるからね。高レベルのマジックユーザーから攻撃系の魔法……例えばシャーマンの"バルキリー・ジャベリン"とか飛んだだけでクレスポ普通に死ぬし。……そういえばあのパーティ、知力が一番高いのは?
藤澤: クレスポとベルカナとマロウが知力19で並んでます。
清松: ちょっと頭のいいダークエルフ(基本データで「知能:高い(知力18〜20くらい)」になっている)出してやると、全滅しよるんやな。今までさんざっぱら相手の行動宣言を聞いてから作戦立ててたやつらが、『こっち知力20だし、何するか言うて。あぁ、ちなみに、敏捷もあるからね。すぱー(タバコを吹かす仕草)』って言われるともうヤバイ(笑)。
ゆうみん: クレスポは狙われたらまず間違いなく逝きますね。ソーサラーの"ファイアボール"も危険です。クレスポが10人いても無理(2) かもしれません(笑)。  そうやってクレスポの死相が濃くなっていく横でベルカナが……。
藤澤: どんどん黒くなってきてるんです。第1話の魔法の発動体のこと根に持ってて、『このギルドはケチくさい』(3)とか常に言ってます。はじめは可憐なお嬢さまだったのに……。
清松: ロマールのギルドがケチくさくないわけないじゃないか(笑)。……しかし、あの連中のパーティ名は何なんだろうなぁ?
ゆうみん: こんなんどうですかっていうお便りが、以前来てましたよ。ちょっとカッコイイ系で『つむじ風』とか。
藤澤: 英語にするとどこぞの竜の名前になっちゃうのでダメかな、って投稿者ご本人が書かれてましたけど。
清松: その前に、それじゃカッコ良すぎだろう。
藤澤: あとは『スペランカーズ』とか
秋田: あの、それは商標がある(4)ので無理かと。
ゆうみん: ほんとうに、彼らはどんな呼ばれ方をするんでしょうね? そんなNEXTリプレイですが、2巻以降の予定はどんな感じなんですか?
清松: 3巻が05年の春刊行予定になっていて、4巻以降も続けていけそうなので準備を進めているところです。
藤澤: 実はわたしのリプレイがドラゴンマガジンに掲載されるのが、密かな野望なのです。そんな日が来るよう、がんばりますっ!
ゆうみん: 藤澤さんの野望が叶えられるよう、読者の皆さん応援よろしくお願いしますね!

←前のページ 次のページ→


TOP