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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > ソード・ワールド(2004年10月)
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ソード・ワールドRPG大雑談会
ソード・ワールド へっぽこ・NEXT・ツアーの話

 年の瀬が間近の今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
 かなり遅くなってしまいましたが、かわら版2004年10月号「ソード・ワールド(以下、SW) へっぽこ・NEXT・ツアーの話」をお送りいたします。
 今回は2004年夏〜冬にかけて刊行されたSW関連作品をさっくり取り上げた関係者による座談会を設けました。
 メンバーには、この人がいなきゃはじまらないSWRPGのデザイナー・清松みゆき、シナリオ集とワールドガイドを兼ねたSWツアーの執筆担当・川人忠明、SWリプレイのシリーズ巻数記録をさくさく更新中の「ヘッポコーズ」シリーズのお母さん・秋田みやび、リプレイ新シリーズ「NEXT」のGM&執筆に抜擢されたファニーでキュートな現役女子大生・藤澤さなえを交え、気がつくと大雑談会に発展してしまった今回のインタビュー、一体何の話なんだという話題も多々ありますが、たまにはこんなかわら版もあってもいいかな〜、なんて言い訳しつつ、ご案内はゆうみんでお送りいたします。
 10月に撮ったインタビューに加え、11月発売のNEXTリプレイ第2巻や来年以降の展開などなどについてもお伝えしていきます。よろしければ、しばしお付き合いくださいませ〜。
2004年10月 発行
記事作成 ゆうみん

秋田みやび、初の長編に挑んでみる。
++ へっぽこ冒険者たちの軌跡 ++

ゆうみん: というわけで、かわら版のインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いいたしまーす。
秋田みやび
(以下:秋田):
小さくなって上目遣いで)パスは3回まで出来るんですよね?」
川人忠明
(以下、川人):
まずはプライベートな質問から入ってパスを潰していってだな……
ゆうみん: いえ、残念ながらパス権はありませんので。
 ……さて、それでは何からいきましょう? ジャンル別? シリーズ別? 刊行物別? ちなみに一番新しい刊行物(※10月のインタビュー収録時)は、秋田さんのへっぽこ長編「ソード・ワールド・ノベル へっぽこ冒険者と眠る白嶺」です。


  ソード・ワールド・ノベル へっぽこ冒険者と眠る白嶺

  著=秋田みやび
  富士見書房・富士見ファンタジア文庫
  発行=2004年9月25日/定価=560円/ISBN=4-8291-1648-x


 新ソード・ワールドRPGリプレイで爆発的人気を誇るヘッポコーズ初の長編小説。お宝さがしの依頼をうけて、ウキウキしながらヤスガルン山脈を目指す彼らを待ち受けていたのは……。リプレイ4巻までの第一期へっぽこメンバーで送る、笑いと感動溢れる、でもやっぱりどこかへっぽこな彼らの活躍をお楽しみください。
清松みゆき
(以下、清松):
それじゃあ、シリーズ別でへっぽこからいこうかー
秋田: はぅー……
ゆうみん: そんなに脅えなくても大丈夫ですよ、ご好評いただいてますよ。発売以来、SNEのHP宛にもたくさんお便りが届いてるじゃありませんか。
秋田: (虚空に向かってへこへことお辞儀)ありがたいことです。
ゆうみん: さて、今回初の長編執筆にチャレンジされたわけですが、何かご感想などありますか?
秋田: ……灰(ハイ)になりました。ので、書いてた時の記憶は真っ白です。
ゆうみん: お疲れさまでした。それじゃ内容の方に移りまして、今回はまだガルガドとノリスがいた頃、リプレイでいえば3巻の8話と9話の間くらいにあたるお話なんですよね。
秋田: はい。一部リプレイとリンクしたりもしていますが、リプレイをご存知ない方にも楽しんでいただけるよう、各キャラクターの描写などは意識して丁寧に書くよう心がけました。
ゆうみん: ちなみに、感想で非常に多く、また、わたしも読んでものすごーく感じたことなんですけども、オヤジ、光ってましたね!(笑)
秋田: 何故かみんなエルルン(長編の登場人物、前髪の生際攻防戦敗色濃めの貴族エルンスト・パルミュールさんのこと)が主役って言うんです……。
清松: あれはタイトルでへっぽこ冒険者と銘打って、まるで彼らが主役のように見せているけど、中身はエルルン成長記だよね(笑)。
秋田: 一応、今回のテーマとして、たまにはGMやへっぽこキャラの視点じゃなくて普通の人から見たへっぽこを書いてみたいな、と思ったんです。
ゆうみん: 今作に限ったことではないんですけど、秋田さんの作品を読んでいてわたしが思うのは、ネタの切り口とかリサイクルがとても上手だな、と。  リプレイでさらっと流してしまった出来事を取り上げたり、何気なく登場したNPCキャラクターやそれに繋がるキャラクターが出てきたり、いつも細かいアレコレが散りばめられていますよね。  今回のエルルンも、リプレイNPCキャラクターの関係者だったり。
清松: ……僕、最後までエルルンがサニー(※新SWRPGリプレイ集6巻に出てきたNPCの新米冒険者)の父親だって気付かなかったよ。
秋田: あの、でも、それはもう全然忘れられてていいと思っていたので……。
ゆうみん: ゲストキャラクターは、気付いた人だけのお楽しみですもんね。それぞれの作品は、もちろん単品で楽しんでいただける構成になってはいますけど、関連作品を読んでくださってる読者さんには、よりいっそう楽しんでいただくための仕掛けというかオマケというか……。
清松: 気付かなかったのは、親父成長してるのに子供成長してないからだよ、きっと。
秋田: 子供は『王宮で働くよりも冒険に行くぜ!』って言って冒険に出たらあっさり『失敗したぜ!』って感じで……。(取り繕うように)これから成長するんですよ、きっと(笑)。
清松: ……で? みんなでエルルンの話ばっかりしてるけど、一応彼はゲストキャラなんだし、このへんにしとくか。
ゆうみん: そうですね。じゃ、今度はリプレイの話などいってみましょうか。


 新ソード・ワールドRPGリプレイ集

  監修=清松みゆき:著=秋田みやび/グループSNE
  富士見書房・富士見ドラゴンブック

巻数  タイトル  発行日  定価  ISBN
 進め! 未来の大英雄  2001年07月  560円  4-8291-4367-3
 つかめ! 明日の大勝利  2001年09月  560円 4-8291-4368-1
 目指せ! 奇跡の大団円  2002年01月  560円 4-8291-4371-4
 狙え! 魅惑の大出世  2002年05月  560円 4-8291-4372-X
 決めろ! 最後の大逆転  2002年10月  560円 4-8291-4375-4
 賭けろ! 世紀の大勝負  2003年04月  560円 4-8291-4384-3
 走れ! 神秘の大森林  2003年08月  580円 4-8291-4388-6
 救え! かつての大親友  2004年06月  588円 4-8291-4396-7
 若葉マークGM・秋田みやびによるへっぽこ冒険者たちの抱腹絶倒珍道中を綴ったリプレイ集。
 人間の(筋力の)限界に挑戦するファリスの鉄塊娘イリーナ、法螺と超特大サイズの態度で世間を渡る魔術師ヒースクリフ、小金持ちを夢見る小市民志向ハーフエルフのマウナ、お気楽極楽能天気な坊ちゃんシーフのノリス、彼らのお目付役を自負する若年寄ドワーフのガルガドオーファンで出会い、パーティーを組んだ彼らのへっぽこ極まりない冒険憚をどうぞご堪能あれ。

 5巻からはガルガド・ノリスと入れ替わりに、ドワーフのくせにシーフで芸術神に仕えるパーティのお財布バス、長く尖がった耳をこよなく愛するエルフ・フェチの少年傭兵エキューが加わってネオ・ヘッポコーズとなった彼らは、さらなるへっぽこっぷりを目指して邁進中。現在8巻まで刊行されています。
ゆうみん: 今年6月に発売された8巻「救え! かつての大親友」では懐かしいあの人この人が出てきて「わーい」と喜んだのもつかのま、何やら不穏な気配を漂わせ、非常に気になるところで引っ張っていました。刊行が迫っている9巻が、一応へっぽこリプレイ最終巻になるんですよね? 一体どう決着をつけるのか、わたしも一読者としてとても楽しみにしているんですよ。
清松: ……うん、それがね、本来9巻で終わるはずだったのに終わらずに……。
ゆうみん: ……は?
秋田: (平身低頭)ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……。
清松: 9巻のセッションでものすごい事故が起きてねぇ……。相談の末、そのまま続き行っちゃいましょう、ということになりまして。
ゆうみん: (恐る恐る)あの、一体何が……?
清松: こんな事故がもしまた10巻なんかで起こったら、それこそもう、えらいことになるなぁ……(乾笑)。
秋田: 世界中の人に謝りますー――。ごーめーんーなーさーいー――
ゆうみん: ……ええと、それは、あの……たとえばアレクラストの歴史が変わるくらい大変な事故ですか?
清松: 歴史変わ……(明後日の方角を向いて)うん、まあ…なんか……たいへんだよねぇ。
秋田: (床にのの字を書きながら)リウイの話が1つ増えるかもしれないくらい大変です……。
清松: でもシナリオのチェックした時に許可出したのは僕だからねぇ。あんなコトになってどうしようかとは思ったんだけど、何が起こるかは実際にやってみないとわからないっていうのがゲームの楽しみでもあるし、こんなリプレイがあってもいいかな、と。
ゆうみん: まだ10巻用のセッションは終わっていないんですよね? ……結末はダイスの神様のみぞ知るわけですか。うぅむ……。  あ、でもよかったじゃないですか、秋田さん。9巻よりもキリがいい10巻で終わらせたいっていうの、野望だったじゃないですか。
秋田: いや、本来の野望というか、希望では、9巻で終わらせて10巻には番外編って感じでオマケをいっぱい詰めようと……。『瀬戸際の花嫁』とか、『厨房です』っていうタイトルをつけて古代王国時代の遺跡の厨房を見に行く話とか、最終巻その後とかのミニシナリオを遊んで1冊にまとめて出せたらいいな、って思ってたのに……(ドスの利いた声でちゃぶ台返し)全部ナシやー!
ゆうみん: (は、はわわ、秋田さんの気を逸らすために話題を変えねば!)  えと、えと……あ、そうだ! ええと、いよいよクライマックスを迎えようとしているへっぽこリプレイですが、執筆中ものすごい楽しかったとか、ものすごーい苦労したって話、あります? なんていうか、今だからぶっちゃけるけど〜、みたいなこと。
秋田: (少し落ち着いて)……実は一番苦しくてのたうちまわってるのは、いつも各話のタイトルを決める時だったりします。
ゆうみん: 既存の作品やTV番組等のタイトルのパロディになってて、小説作品も同じタイトルの付け方で統一してますよね。お話のネタと合わせないといけないから、たしかに大変そうです。
秋田: 考えてる時に「来た来たーーー!!」って思うとわりとすっと決まるんですが、来ないともう大変です。
清松: あれは巻を重ねるほどにネタ切れして苦しくなってくるからね。
ゆうみん: へっぽこは本当に長いシリーズになりましたよね〜。気がつくとSWリプレイのシリーズ巻数記録をぶっちぎりで塗り替え中ですよ。短編も2冊出ましたし、長編まで出ちゃいましたもんね。
秋田: (ウソ臭い笑顔で)でも、きっとNEXTはもっとたくさん出るんですよ。
ゆうみん: 長編は超大作全5巻とかで? って秋田さん、今、故意に話題逸らしましたね。
秋田: (微妙に目を逸らしつつ)そうそう。リプレイとかも20冊くらい出ちゃったりしてぇ〜♪
藤澤さなえ
(以下、藤澤):
あの、その頃にはクレスポはいったい何世まで……
ゆうみん: たしかに、クレスポ生きてる気がしませんねぇ。

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