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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 三田誠(2004年12月)
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三田誠特集
「レンタルマギカ 〜魔法使い、貸します!」
「烙印よ、刃に囁け。 SCAR/EDGE」
「アガルタ・フィエスタ! てのひらに女王を!」

ドタバタ放課後冒険譚(?)が好きなキミに。
「アガルタ・フィエスタ! てのひらに女王を!」
篠谷: 最後は、12月に電撃文庫さんから発売されたばっかりの「アガルタ・フィエスタ! てのひらに女王を!」について、お伺いします。
三田: はい、フィエスタ。お祭りです(笑)。
簡単なあらすじ
ひょんなことから手に入れた動く人形〈アガルタ・ドール〉のおかげで、八王子まどかは厄介ことに巻き込まれる。それもそのはず、まどかを王(ハジュラ)と呼ぶこの人形は、古代地下文明アガルタの女王イセリアの人格を持っていて、しかもとんでもない超兵器(ときどきへっぽこ)を操る力を持っていたのだ! 平凡な高校生まどかの前に、次々とトレジャーハンターたちが現れて――。
三田: アガルタ・フィエスタ! は、この3作の中で一番もう……楽だったなあ(しみじみ)。
篠谷: なんていうか、走っていましたね。みんながドドドドッて(笑)。アガルタ・フィエスタ! は、主人公や日常が3つの中で近いと思いました。いや、コレが一番日常に近いのもどうかって言う話ではあるんですが……。なんかね、普通の家庭で、普通に育っている男の子で一番感覚が近くて、学生生活の中にイセリアがぽんとやってきた、という感じなんですよね。
三田: あとがきで手塚治虫氏の『ロストワールド』をあげてますけど、モチーフになったのは『三つ目がとおる』でしょうか。超古代文明でバタバタで、いろんな秘宝がでてきて、でも学生生活が基本になってるって話がしたかったんです。あと、とにかく軽い話がしたいと。1時間ぐらいでぽぽんと読んで、もう後に何も残らないぐらいすっきりする話(笑)
篠谷: 残らないってことはないですよ、すっきりはしましたが(笑)。出たところなんで、ほとんど明かせないと思うのですけど、まずは当り障りのないところから。アガルタってどこでしたっけ? 理想郷のひとつだっていうのは覚えているんですが。
三田: アガルタはチベットのあたりにあるといわれている理想郷の1つで、あのアドルフ・ヒトラーが取り憑かれていた場所ですね。「獣と神と人々」っていう資料が実際にあって、まあ「ムー大陸」と同じようなものでしょうか。作中に出てくる〈黄幇(ファンバン)〉とか、いちおう考証はしていますけど、気にせず読んでもらえればいいなあと。ちなみに、レンタルマギカは少し気にしてもらった方が読みどころが増えるかもしれませんけど。
篠谷: きちんと調べてあるけど、フレーバーとして伝わればいい、というスタンスなわけですね。
三田: アガルタ・フィエスタ! は、最初はファンタジーで考えていたんですけど、紆余曲折あって、電撃さんに持っていったときは現代ものになってたんですよ。でも、今の形が一番気に入っています。イセリアを書くのがすごく楽しくて。2人セットという意味では、イセリアとまどかのセットが3冊の中では一番好きなヒロインとヒーローかな。ヒーローって感じじゃないけど(笑)。
篠谷: まどかは、普通の、家族思いの男の子だから(苦笑)。
三田: アガルタ・フィエスタ! で出てきたキャラは、誰も憎めないタイプですね。約一名をのぞいては(笑)。トレジャーハンターのファットボーイズもまた出したいなあ。
篠谷: アガルタ・フィエスタ! が3つの中で作品的に一番、甘いわけじゃないんだけど、ええと……優しい、のかな?
三田: さっきのSCAR/EDGEじゃないけど、そういうのもあっていいかな、と思って。
篠谷: そうですね(しみじみ)。そうだ、アガルタ・フィエスタ! を語るに当って、私的に外せない要素として「雛乃さん」の存在があるんですけど(笑)。大好きなキャラでした。スーパーおかあさん。
三田: 雛乃さんは、僕もお気に入りですね(笑)。かなり初期にできたキャラなんですが、思いついてからは全然設定が動いていない
篠谷: 今後、まどかパパと雛乃さんの馴れ初めとかは出てこないですか?
三田: まどかの出生の秘密とかに絡んでくるから、お父さんもお母さんもきっちりと書いていこうと思っています。だから2巻以降は、そう言った話になると思います。
篠谷: おお、楽しみです。読みたい人は、1巻を周りの人に勧めよう!

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