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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 『魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜〈上〉』『ルーンロード1 大地の王の再来 〈上・下〉』(2005年2月)
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『魂の戦争 第一部 墜ちた太陽の竜〈上〉』
『ルーンロード1 大地の王の再来 〈上・下〉』

安田均・笠井道子・柘植めぐみ

 ここを訪れる方はみなさま、ファンタジーがお好きなことと思います。かくいうわたしもファンタジーの世界にどっぷりはまり、気づくと翻訳家を目指していた人間。新しいファンタジー、良質のファンタジーに出会えると、胸がときめきます。
 今回お届けする二つの作品は、どちらものつく大作。海外で絶大な人気を誇る珠玉のファンタジーが、いよいよ日本上陸です。
 このかわら版では発売に先がけて、そのおもしろさをお伝えしたいと思います。
 話を聞かせてくださるのは、一人めはボスこと安田均 ドラゴンランスシリーズの翻訳はもちろん、ルーンロードの監修も手がけております。もう一人はダークエルフ物語でおなじみの笠井道子。『ルーンロード』は渾身の翻訳となったもようです。
 では、二つの大作のお話、じっくりお楽しみください。
2005年2月 発行
記事作成 柘植めぐみ

ドラゴンランス 魂の戦争
アスキー/エンターブレイン
マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン著

1.物語は最終章へ
柘植: 3月28日に同時発売されますドラゴンランス 魂の戦争ルーンロードのかわら版を始めたいと思います。
一同: ぱちぱちぱち(拍手)。
安田: 毎年この時期になると、翻訳ファンタジーのかわら版をお届けしているよね。
柘植: HPを調べて)ほんとだ〜。去年が『夏の炎の竜』と『ドラゴンランス伝説』、一昨年が『セカンド・ジェネレーション』と『ダークエルフ物語』、その前が『ドラゴンランス』……こんなに続けてきたんですね。
安田: 今年はとくに、『ドラゴンランス伝説』が完結した区切りの年。もともと、以前に富士見書房さんから出た『ドラゴンランス』と『ドラゴンランス伝説』を復刊したいというのが目的だったから。でももちろん『夏の炎の竜』など新しいシリーズの紹介もしたかった。そこで『伝説』が終わるとほぼ同時に、魂の戦争という最新刊をお届けできることになったんだ。
柘植: 柘植 待望の初邦訳ですね。
安田: じつはドラゴンランスの小説はアメリカで百冊以上出てるんだけど、そのなかでマーガレット・ワイストレイシー・ヒックマンが書いている根幹をなすこのシリーズは、この第四部でいよいよ最後
柘植: の、はず(笑)。
笠井: は?
安田: 執筆者本人も書いてるけど、『伝説』のときにこれが最後、と思ったら『夏の炎の竜』があって、それで本当に最後、と思ったら、『魂の戦争』があったんだ。
笠井: なるほど(笑)。
安田: 前作の『夏の炎の竜』はとても大がかりな展開で、本当にこれで終わった、という感じだった。ただ、あのころの状況はいろいろ複雑で……たぶんワイスとヒックマンのもとに、出版元のTSR社から これで終わらせてくれ。という要請があったんじゃないかな。だから小説としてはちゃんと区切りがついたけれど、作者としてはなにかモヤモヤしたものが残ったみたいなんだ。
笠井: ふむふむ。
安田: その後、新しいドラゴンランスがワイスとヒックマン抜きで始まったんだけど、そんなときにTSR社がつぶれてしまった。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社が買い取ることになったんだ。そして改めてストーリーの根幹をどうしよう、となったときに、やっぱりドラゴンランスだ、ワイスさんとヒックマンさん書いてください、という要請が、社長のピーター・アドキソンからあったんじゃないかな。
柘植: 『魂の戦争』の冒頭の献辞は、彼に宛てたものになっていますね。
安田: モヤモヤがたまっていたワイスとヒックマンは、うん、それなら、となったんじゃないかな。モヤモヤと言っても不満ではなくて、作者魂というのかな、自分たちの思うように決着をつけたかったんだろうね。そういうわけで始まった新しいと同時に本当の最終章が、この『魂の戦争』なんだ。
柘植: だから、ものすごく気合いの入った作品になってますよね。では、ボス、簡単に時代設定や見どころなどを聞かせてください。


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