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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > ゲヘナ〜GEHENNA〜(2005年3月)
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ゲヘナ〜GEHENNA〜
リプレイ『シェヘラザート・テイルズ2 〜イブリスの炎〜』
ノベル『シェヘラザート・ビースト』


ゲヘナの小説初登場!
ゲヘナ・ノベル『シェヘラザート・ビースト』
藤澤: 続いてのお話は、ついに登場したゲヘナの小説シェヘラザート・ビーストです!
一同: ぱちぱちぱち(拍手)。

ゲヘナ・ノベル
 『シェヘラザート・ビースト』


 ついに登場、ゲヘナ初の小説です! リプレイシリーズでお馴染みのパルヴィーンたちが、今度は小説で活躍します。
 地獄と地続きの地底世界、ジャハンナム。そこにある信仰都市ラウで、パルヴィーンは1人の少女と出会い、大きな事件に巻き込まれていく。獣甲技師の集まる街〈疑獣の郷〉でパルヴィーンが見たものは……!?
 SNEのニューフェイス・秋口ぎぐるがお届けする、ダークなゲヘナの世界。これを読めば、ゲヘナにどっぷりはまれること間違いなしです!
藤澤: ……と。作品紹介の前に、まずは著者紹介からお願いいたします。著者・秋口ぎぐるさんはかわら版インタビュー初登場ですよね。
秋口: えー? そ、そうですけど。自己紹介って言っても……
藤澤: 三田さんと、お友達さんなんですよね。【こぼれ話3へ】
秋口: はい。でも、それはSNEに入ることになったこととは、全く関係ないんですけど(笑)。もともとは個人で小説を書いてたんですが、ひょんなことからSNEのメンバーに加わることになりました。その経緯は、この小説のあとがきに書いちゃってるので、そちらを読んでください。
藤澤: では、秋口さんがゲヘナ・ノベルの作者に抜擢された経緯は?
三田: ゲヘナの小説はもともとゲヘナの世界設定を作った小川楽喜君が書く予定だったんだけど、小説の企画が立ち上がった頃に体調を崩してしまったから、秋口君にお願いしたんだよね。
友野: ゲヘナはダーク・ファンタジーで、小説でもそういった面を出して欲しかった。秋口君はよくノワール系犯罪小説の話をしてて、向いてるんじゃないかって思って。出来上がったものは期待を裏切らず、ゲヘナ世界の乾きっぷりと、潤みのあるパルヴィーンたちのキャラクターがうまく寄り添って、いい話に仕上がっていた。
藤澤: この小説も、パルヴィーンたちが主人公なんですよね。とあるキャラクターが複数の作家の手によって描かれるシェアード・ワールドというのは、SNEらしさの1つだと思うのですが、そのあたりは書いてみてどうでしたか?
秋口: 実は、ひとの作ったキャラクターで小説を書くのは百鬼夜翔短編(「屍の夜」『水色の髪のチャイカ』に載ってます)以来の2回目ですけど……何の問題もなかったですね。詰まることも悩むこともなく、本当にすんなりと。
三田: 秋口君はそういうのが得意なところもあるし。パルヴィーンたちが秋口君の手で小説になるって聞いた時は、「ああ、それは安心して任せられるな」って思った。
田中: 完成も早かったですよね。
三田: 僕のリプレイ2巻用のセッションをする頃にはもう初稿が上がってたくらい。だから2巻収録の3話では、この『シェヘラザート・ビースト』の冒険で得た成長ポイントを加えた状態から始まってます。
藤澤: つまり、時系列的にはテイルズ1巻→ビースト→テイルズ2巻っていう並びですか。
田中: じゃあ、2冊揃えて買った人は、小説から読むのがオススメなんですか?
三田: 作品自体は別物なので、バラバラでも楽しめるように書いてあるよ。
友野: れぞれ独立して読めるけれど、2冊揃って読むとさらに楽しめるって具合かな?
藤澤: 内容に関してうかがいますが、今回のテーマは暗殺士と獣甲闘士になってますよね。
秋口: リプレイ1巻では、刀士&邪霊黒沙&幻鏡域がテーマになっていたので、そこで取り上げてないものを取り上げようと思ってそうしたんです。
友野: 獣甲技師たちの街という新しい設定も登場して、ゲヘナの世界が広がったのは必見。
藤澤: そしてストーリー面でのポイントといえば、やっぱりパルヴィーンとターリヤの、あの関係! 読んでて身もだえものでした(笑)。
田中: 確かにじれったい!
藤澤: しかも、ゲストキャラクターに女の子が出てくるものだから、どうなるんだとドキドキしながら読みましたよ。
三田: あの女の子も魅力的だったので、リプレイ2巻ではターリヤみたいにPCとして入れたいなぁって考えたのだけど……(※ターリヤは、1話ではNPCとして登場していたけれど、2話目からPCとしてセッションに参加しているのです)
友野: キャラクター間でレベルの釣り合いがとれなくて、あえなく断念。
藤澤: 惜しい。パーティに女の子がもう1人増えるところだったのに……。他にはパルヴィーンの幼少期が登場するのも必見ポイントかな?
友野: まぁまぁ、ネタバレもこのへんにしとこう。後は読んでのお楽しみということで。
藤澤: それで、この小説も2巻が出ちゃったりしませんか?
秋口: ありがたいことに、2巻の予定もあります。早くも作業進行中です。
藤澤: おぉ〜! それはおめでとうございます。主人公は引き続きパルヴィーンたちですか?
秋口: はい。1巻同様、まだ取り上げられていないテーマを題材に書いていきたいと思います。
藤澤: では、またゲヘナの新しい一面が見られるかも? 今から楽しみです。
秋口: 小説2巻は、時系列的にリプレイ2巻終了後の話になる予定です。
田中: つまり、リプレイと小説は入れ子になってるんですね。
三田: 意図せずに
友野: 俺とぎぐるはあらかじめ考えとったわーっ(笑)。

ゲヘナ・ワールドに新キャラ登場!
R&R特集!
藤澤: ではでは、続いて今月末売りのR&R Vol.11ゲヘナ特集に関しても、ちょっと情報いただけませんか?
秋口: この特集でもまたリプレイが載るんです。タイトルはアザゼル・テンプテーション
友野: GMは僕。そして、リプレイの執筆は秋口君が。
藤澤: あれ? 従来のリプレイと違って、GMと執筆者が別の人ですね。
友野: もとは秋口君に小説を書いてもらう前に、「ゲヘナの世界はこんなんだ」っていうのを、ゲームの面でも知ってもらいたくてやったセッションやったんや。
秋口: そうなんです。で、せっかく遊んだんだし、一度テープを起こしてリプレイにしてみますと、練習で書いたら……
友野: それを知って読んだボスが面白いから、どっかに載せてもらおうと言い、今回の特集に載ることになったわけ。三田君の方のリプレイが2巻で一区切りついたので、ここで新しいキャラを立ち上げるにも丁度いい機会だったし。
藤澤: ふむふむ。内容はどんなものなんでしょうか?
友野: テーマは炎術師。リプレイでもノベルでも使われていない題材を、シナリオに織り込んでます。あと、三田君のリプレイが、シリアス・ハードばりばりだったので、こっちはもうちょっと軽めな雰囲気に。身内で遊ぶとこんなカンジになるって提示にもなると思う。
藤澤: なるほど〜。秋口さん、初めて書いたリプレイはいかがでしたか?
秋口: 大変でした(即答)。
田中: 小説の時とはガラッと違う感想(笑)。
秋口: 僕自身、TRPGの世界を離れて長かったので、どう書くのがいいかを掴みかねて。あと、キャラクターの台詞配分にも悩まされました。ずーっと同じキャラばかり喋っていると、他のキャラの影が薄くなってしまうもんで
友野: あと、GMではない人……プレイヤーとして参加した人が、いかにしてリプレイを書くか、というところもあったしね。
秋口: そこで、会話の間に、プレイヤーの内心をキャラクターの独白という形で入れるという工夫をしました。ぜひ読んでください
藤澤: この新キャラたちにも続きが出る予定があったりしますか?
友野: 「このキャラクターたちでもまたリプレイ集を書こう」って話が来てるなぁ。
秋口: そうなんですよ。なので、この『アザゼル・テンプテーション』は新シリーズの1巻、1話目になっちゃいました。【こぼれ話4へ】
友野: こっちの新シリーズでは大きなおまけはつけないで、純粋なリプレイ集の形になる予定です。
藤澤: ところで、R&R特集ではリプレイの他にも何か載るんですか?
友野: リプレイの後には、おまけとしてテーマにした炎術の追加データも載っています。
秋口: 追加術技は……?
友野: 追加術技はなぁ……
藤澤: ここから先は、今後のゲヘナ展開の話ですね?

今後はどんな活動が?
気になるゲヘナの未来
藤澤: 先ほどちょっとサプリメントの話も出ましたが、ゲーム面では今後、どう展開していくのでしょう?
友野: 実はこの先、ゲーム面には極秘プロジェクトが控えているのだ。
田中: なので、ここで新術技を出すよりは、秘密プロジェクトの時にがっしりサポートした方がいいんじゃないか?って話になりまして。
三田: 待ち遠しいけれど、新術技はその時の目玉に持っていくことになりました。
田中: 新術技のほかに、幻鏡使い雑芸師という新しいアーキタイプの追加も予定されています。さらに幅広く遊べるように。
藤澤: おおおっ! その極秘プロジェクトのお目見え時期は?
友野: 今年末発売を予定していて、もうすでに作業は進行中。詳しい情報は夏ごろに発表できるはず。
藤澤: なるほど〜。今年は、リプレイやノベルなどのストーリー展開を。年末から来年へはゲーム面での新展開ですね。
友野: そうそう。しかも、リプレイやノベルのほかに、第3の新たなストーリー展開の予定もあるのだ。
藤澤: それもまたステキなニュースですね!
友野: 今年も来年もゲヘナは元気です。これからもどんどん遊んでください。
一同: これからもよろしくお願いいたします
本日はお忙しいところ、ありがとうございました。

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