篠谷: |
先月、2月20日に発売された、ソード・ワールド2.0のサプリメント(以下、サプリ)第1弾「ミストキャッスル ―蛮都からの生還―(以下、ミストキャッスル)」の執筆者である、田中公侍、川人忠明のお二方にお話を聞かせていただきたいと思います。よろしくお願いします。 |
川人・田中: |
よろしくお願いします。 |
篠谷: |
ソード・ワールド2.0をサポートする作品として、シナリオ集の次に登場したこのサプリ。文庫からB5版になって、閲覧しやすく、イラストたっぷりで見ごたえのあるものとなりました。 |
田中: |
内容もがっつりです。シナリオを担当してくださった川人さんの、400キロバイト、原稿用紙換算にして600枚の力作を堪能ください(笑)。 |
篠谷: |
ええーと。著者インタビューを読んでくださっているみなさんには、その数字がどのくらいすごいのかパッと伝わりにくいので、もう少しわかりやすい数字を挙げていただけると助かるのですが。 |
川人: |
文庫2冊ぶんぐらいかな。 |
田中: |
そんなシナリオをひと月弱で上げてくださったという。 |
篠谷: |
わかりやすいたとえをありがとうございます(笑)。いやあ、すごいですねえ。 |
田中: |
データでは、追加のモンスターが11体と追加の騎獣が3体載ってます。魔物との遭遇表や魔改造表、全滅表といった事態に応じてランダムに決めるルールもあります。追加の騎獣と付随のルールは、基本的に霧の街でしか使えませんが、そちらも見ていただければ。 |
篠谷: |
普段遊ぶときのヒントになりそうですね! 楽しみです。 |
篠谷: |
では、内容についてお伺いします。ルールブックにも載ってるんですが、「霧の街ってどこ? どんなところ?」という方がいらっしゃると思うので、まず簡単に、霧の街について教えてください。 |
田中: |
『ソード・ワールド2.0リプレイ たのだん(著:藤澤さなえ/グループSNE 刊:富士見書房)』の舞台となっているルキスラ帝国、その近くにあるダーレスブルグ公国の北側にあります。巨大な橋の向こう側にある街と言ったらわかるかな? |
篠谷: |
ダーレスブルグ公国の橋と言えば、人族が繁栄しているテラスティア大陸と、蛮族が跋扈しているレーゼルドーン大陸の2つをつなぐ橋ですよね。その向こう側ということは、もう蛮族の支配圏じゃないですか! |
川人: |
そう。霧の街は、そのレーゼルドーン大陸南部のエイギア地方に存在する。シェス湖っていう大きな湖のほとりにあって、アル・メナス時代(魔動機文明時代)に建設された。霧が不思議とよく発生するから「霧の街」と呼ばれているんだ。 |
篠谷: |
アル・メナス時代に建てられたということは……。 |
田中: |
300年前に起こった、〈大破局(ディアボリック・トライアンフ)〉を経験している街です。 |
篠谷: |
〈大破局〉……蛮族の侵攻ですね。つまり、アル・メナス時代は人族の街だったけど、〈大破局〉後は蛮族の街になってしまった、と。 |
川人: |
そうそう。ミストキャッスルの導入が「故郷」になったPCたちは、そのとき捕らえられた人族の子孫になるんだよ。 |
篠谷: |
なるほどー。 |
川人: |
で、蛮族が支配している街だから、人族は彼らのおやつでしかないという。 |
篠谷: |
おやつ!(笑) それはシュールですね。食べられちゃうんですか? |
田中: |
それはもうムシャムシャと(笑)。さっき、導入という話がありましたが、ゲーム開始時に「PCたちはどうしてこの街にいるのか」を決定します。そのとき、たいていは何か目標を教えてもらうんですが、それを完遂して生きて街を出る、というのがミストキャッスルの基本の遊び方になります。 |
篠谷: |
今、さり気に「生きて街を出る」とか聞こえましたが?(汗) |
川人: |
何せ、街の中で後ろ盾となってくれる「キーパー」という人がいないと、本気で死ねるからねえ。 |
田中: |
ろくに休息もとれませんからねえ。残りMP3で街をさまよう夜とか、ちょっと震えが走りますよね。 |
篠谷: |
休息さえダメなんだ(ガーン)。 |
川人: |
道を歩いているだけで、「お、うまそうな人族」と襲われる街だから。新紀元社さんから出版されている「Role&Roll(以下、R&R)」の53号、コミック「スピタのコピタの!」で緑一色さんが書いてくださっているけど、本気で「時はまさに世紀末」な雰囲気漂う街だよ(笑)。 |
田中: |
そういう意味では、このサプリで「蛮族ってどういうヤツら?」「どんな生活をしているの?」という疑問に、部分的にですが答えられたかなと思います。 |
篠谷: |
帯に書いてある「GMなしでも遊べる」「ソロプレイでも遊べる」というシステム、そして今お聞きしたシビアな内容……まるで、往年のゲームブックを髣髴とさせる内容ですね。 |
田中: |
たぶんその認識であってます(笑)。ゲームの進め方も、ゲームブックみたいにパラグラフを参照してイベントを解決していくんですよ。 |
川人: |
ただ、パラグラフは場所で区切られているんだ。そこはミストキャッスルの特徴と言えるかもしれない。ほら、ゲームブックは行動でパラグラフを区切るよね? 「君の目の前に扉がある。開けるなら○○へ、無視するなら△△へ」って。 |
篠谷: |
ああ! 確かにそうです。 |
川人: |
で、プレイヤーは指示されたページに行かないと、自分のした行動の結果がわからない。でも、ミストキャッスルはそうじゃないんだ。場所ごとに区切ってあるから、実は状況も結果も同じところに書いてある。すごく重要なことは、さすがに別のページに飛ぶようになってるけどね。 |
田中: |
だから、あんまり先を気にしすぎて読んじゃうと、いろいろわかってしまうという。そこはみなさんに注意していただきたいところです。 |
川人: |
あまり先々読まないでね(笑)。 |
篠谷: |
はーい(笑)。 |
田中: |
場所でパラグラフを区切るから、霧の街を、たくさんのブロック(マス)で表現しています。ブロックごとに名前があって、通過したり、目的地だったりしたら、どこに何があるかをサイコロでランダムに決定します。 |
篠谷: |
(シートを見て)すでに内容の決まっているブロックがたった3マス? 未知のブロックは36マスもあるんですか。ううん、冒険のしがいがありそうですね。 |
田中: |
サプリの上部にサイコロが描かれているページがありますが、これは何のブロックかを決めるとき、「そのサイコロの目を振ったらそのページの内容を見てね」という意味です。ゲームブックみたいにサイコロ代わりには使えません。あしからず(笑)。 |
篠谷: |
(パラパラと内容を見て)あくまでサプリだから、ルールブックも合わせて参照しつつゲームを進めるんですよね。GMなしでも遊べるミストキャッスルですが、別にいてもいいんですよね? |
川人: |
もちろん。GMがいてくれた方がいろいろ便利なことが多いと思うよ。NPCや突然の災難とかだって、プレイヤーにより雰囲気が伝わるだろうしね。 |
田中: |
僕個人の感想なんですが、このサプリを遊んでいて一番楽しいのはGMだと思うんです。ニヤニヤしながら、プレイヤーの行動を見ているんですよ。で、「ああ〜。残念、邪教の大神官が出てきちゃったよ」とか言うんです(笑)。一緒に遊ぶメンツで、もちまわりでGMをしてもらえたらなって思います。GMとプレイヤー、どちらも楽しんでください。 |
篠谷: |
お話をお伺いしていて思ったんですけど、コレ、1回遊んだだけじゃあ、たぶんシナリオに含まれた要素を網羅できませんよね? |
川人: |
ムリだろうねえ。 |
田中: |
1回クリアしたら、全体の3分の1ぐらいはわかると思うから、何回か遊んでもらえればいいんじゃないでしょうか。導入だけで3パターンありますが(笑)。 |
篠谷: |
ん? 3パターンある導入の中にも、数個ずつバリエーションがありませんでしたっけ? |
田中: |
それだけじゃないですよ?(ニヤリ) 3月発売予定のR&R54号にて、ミストキャッスルの紹介リプレイと、あと4つ目の導入を紹介させていただいています。なので存分に遊んでいただければ。 |
篠谷: |
導入が増えた(笑)。結末も数個あるから、本当に網羅するのは大変そうですね。いや、むしろコンプリートしたいと燃えるというか。 |
川人: |
(笑)。まあ、普通に楽しんでもらえたら嬉しいよ。単純に地図を埋めていくのは楽しいと思うし。1ミッション終えるのに、短いものなら1時間かからないものもあるから、久しぶりにTRPGを遊んでみたいときとか、コンベンションなどで時間ができたときなんかにも向いていると思う。 |
田中: |
ちなみに、さわらぬ神にタタリなしの精神でひっそり行くなら、地図はけっこう埋められます。 |
川人: |
ときどき聞こえてくる意味深な謎や、怪しげな建物、声をかけてくる人に不用意に食いついていかなければ、街から出るのは、実はそんなに難しいことではないかもしれない。 |
篠谷: |
つまり、充分な心積もりをせず食いついちゃうと、ピンチになる可能性が跳ね上がるわけですね。 |
田中: |
ま、ね(笑)。 |
篠谷: |
そういえば、ソード・ワールド2.0の公式HPにて、ソロプレイでの体験プレイが上がっていましたね(http://fujimishobo.co.jp/sw/2008/12/post_48.php)。調整前とはいえ、デッドリーなやつ。 |
川人: |
でも、ソロプレイなら、今でもあんな感じじゃないかな。 |
田中: |
そうですね。1人だとどうしても生命を守るための技能が足りなくて、死が近くなってしまうから(ネタバレ気味のこぼれ話1)。 |
篠谷: |
ひ〜、大変そう(笑)。 |
川人: |
まあ、レベルが上がればできることが増えていくから大丈夫だよ(笑)。 |
篠谷: |
推奨人数で普通に遊んだとして、どれくらいで街を出られるんですか? 何セッションかかります? |
田中: |
すんなり出られたパーティで5回、霧の街をくわしく探索したパーティで10回ぐらいかな。 |
川人: |
ゲーム内時間なら1ヵ月ぐらい。ここにいると生命を守るために自然と闘うから、7レベル近くまで育つよ。 |
篠谷: |
1ヶ月で7レベルですか。ほかの地域での冒険では、なかなか届かないレベルですね。そこまで強くなったら、今まで怯えて過ごしていた霧の街を、我が物顔でブラブラしたくなりそうです。 |
川人・田中: |
はっはっは〜(ニヤニヤ)。 |
篠谷: |
なっ!? なんですか、その不気味な笑みは。 |
川人: |
いや、いろいろあるんだよ(笑)。 |
田中: |
ねえ?(笑) たぶん、自然と街を出たくなるんじゃないかな〜?(ネタバレ気味のこぼれ話2) |
篠谷: |
サプリの第1弾ということもあって、力の入った作品となっているわけですが、この方向でいこうと提案されたのは、どちらからだったんですか? |
川人・田中: |
えーと……。 |
篠谷: |
(なぜ沈黙?)ひょっとして、最初はこの予定ではなかったとか言います? |
川人: |
う〜む。これは、赤裸々に語らなければならないかな。 |
田中: |
(頷いて)ええ。まあ、ぶっちゃけ――
|
川人・田中: |
初めは、こういう企画では、みじんもありませんでした!(笑)
|
篠谷: |
そうなんだ(笑)。 |
川人: |
そもそもわたしは、企画発案当時はスタッフですらなかったよ(笑)。 |
田中: |
最初はかなり違うコンセプトの企画だったんです。ところが去年はルールブックの執筆とかいろいろあって、スケジュール的に厳しくなってしまった。でも、ゲームをサポートする作品を出す時期を変えたくない……。 |
川人: |
今からコンセプトに合ったシステムとか、それに付随する設定を起こしたんじゃ間に合わない。じゃあ、どの要素を残すのかっていう話を、彼らがわたしが作業している隣でしていてねえ。 |
田中: |
ここにはいないんですが、ソード・ワールド2.0の総指揮を執っている北沢慶が、闘技場を作りたがったんですよ。ゲームブックの名作「T&Tソロ・アドベンチャー カザンの闘技場」っぽいものにしてはどうかと。蛮族が支配する街にさらわれてきたPCたちが、生命を賭けて戦い続け、生き延びて解放されるっていう展開にしたら、いっぱい遊べるし、シナリオ部分も導入といくつかの展開、結末ですむんじゃないかって。 |
篠谷: |
六門世界RPGにも、同作品をオマージュした「サザンの闘技場」がありますね。あっちは闘技場に通いつつ冒険したりして、季節感溢れる日常生活を楽しむ、明るい闘技場ライフって感じですが。 |
田中: |
こっちは殺伐としてますね(笑)。で、そういう方向で行くなら、すでに設定のある霧の街を舞台にしてしまおうということになったんです。ところが、そう変更しても、シナリオ部分を担当するメインスタッフの手が足りそうになかった。 |
川人: |
で、「それだったらわたしが作りますよ」と手を挙げたんだ。せっかくだし、わたしがシナリオを担当するなら、霧の街全体を使って、もうちょっと膨らませようと思って、がんばってみた。 |
田中: |
大変助かりました。そこから川人さんにも打ち合わせに加わっていただいたんですが。それでも、最初は、起承転結っぽいポイントがあって、それをどのパターンでつなげても大丈夫みたいなシナリオ集にするつもりだったんですよねえ。 |
川人: |
そうそう。くわしい解決方法とかではなくって、各場所ごとのシナリオソースが半ページぐらいに載っているのを経由していって、あとは適当にGMがPCにあった展開を用意してあげてね……という軽いものにする予定だった。ところが、なぜか、こうなってしまったという(笑)。 |
篠谷: |
えーと、とてもとても軽いものに見えませんが?(笑) |
川人: |
途中から、編集さんに「ソロプレイもできる方がいいですよ!」とか助言をもらって、いろいろ手を加えたからねえ(遠い目)。 |
田中: |
書き上げていただいたシナリオの文量や内容を見て、「うわ、ここまで内容の濃いものが!」と北沢さんと驚いたのを覚えています。 |
川人: |
パラグラフを地形ごとに決めていっぱい用意して、NPCも配置してね。フラグ管理で、訪れた時々で違うイベントが起こるように。 |
田中: |
で、ここまでしてくれちゃったんだったら、コレを入れないと嘘だろう、アレも絶対欲しいよねって。システムだけじゃなくて、白紙の地図やNPCとの関係をチェックするシートを用意したり……僕たちもどんどん加えちゃったから。あ、各シート類はソード・ワールド2.0の公式HPからダウンロードできます(http://fujimishobo.co.jp/sw/2009/02/post_53.php)。 |
篠谷: |
なるほど。そうやっていろいろ足していくうちに、いい意味で、こんな頭の悪いサプリになった、と。 |
川人: |
頭が悪いって言われた!(笑) |
篠谷: |
いい意味で、って言ってるじゃないですか!(笑) |
田中: |
いやでも篠谷さんがそう言うのもわかる気がしますよ、川人さん。結局、原稿にかなり大きく2回ほど手を加えたでしょう? そのくせトータルの分量は減っていないという、この不思議(笑)。 |
川人: |
そうだったねえ。何よりテキストの分量調整が大変だった……。要素を増やしたから、減らした部分がたくさんあるんだよ。増えてしまって、削らないと入らなくなったの。 |
篠谷: |
そうなんですか。(パラパラと見ながら)すごく見やすいと思うんです。場所ごとにきっちり区切ってあるし、イラストつきでイメージを掴みやすいし。こんな風にすっきりと収まっているのは、その賜物なんですね。 |
田中: |
川人さんにも編集さんにも、ものすごくご苦労いただきました。だってね、最初の原稿では、固定パラグラフを合わせると45個あったんです。パラグラフが9つも減っているんですよ! |
篠谷: |
9つも!? も、もったいない。 |
川人: |
地下道とかの隠しパラグラフも削れているからなあ。 |
篠谷: |
あ、うまくすればショートカットルートができるイベントですよね。見ていて、とても楽しそうだったのになあ。残念です。 |
田中: |
その代わりというか、NPCは1人も減ってません。 |
川人: |
でも、キーパーは3人ぐらい減ったはず。その中には人族に非友好的なキーパーがいて、そいつの奴隷になって身分を保障してもらうと、「(人族の)誰々を殺して来い」と命令されたりするの。 |
田中: |
PCたちが強くなったら、そいつを倒して自由になるんです。そのとき、今まで殺したNPCの面子によって、霧の街の勢力図が変化するという(笑)。 |
篠谷: |
うわ、なんかすごく濃い(笑)。とても面白そうだけど、その展開は載ってないんですね。 |
川人: |
残念ながらね。だから、みなさんにいっぱい遊んでもらいたいの。好評だったら、「拡張サプリとして出したいな〜」って、お願いしようと企んでいるんだ(笑)。 |
篠谷: |
詰めてテストをしてようやくお目見えしたミストキャッスルですが、製作中に印象に残ったできごとなどはありますか? |
田中: |
NPCですね。その辺りは、シナリオ担当の川人さんや、全体指揮の北沢さんにお任せしてたんですが、性格もイラストも、ものすごくこだわっていらしたものとかあって。 |
川人: |
お気に入りは何人かいるねえ。女の子のNPCもたくさん作ったよ。 |
篠谷: |
とても川人さん好みっぽい性格のNPCがいましたいました(笑)。イラストも、かわいらしい女の子や大人の女性、渋いおじさま、恐いタビットもいっぱいで楽しかったです。紹介につけられているセリフもいいですよね。NPCがより演じやすくなった気がします。 |
川人: |
テストプレイ中のことなら、娼婦街のパラグラフで、はっちゃける人が多かったのが印象に残ってるね。 |
田中: |
「何やっても死ぬんだったら、今、このときを楽しむぜ!」って感じでしたよね。たいてい、みんなノリノリで宿に泊まってましたっけ。 |
篠谷: |
船乗りの気持ちがわかるぜ、って感じですね(笑)。テスト中のことなら、私にも1つありますよ。六門スタッフの杉浦さんが、タビットの……フェアリーテイマーだったかな? とにかく魔法使いのキャラクターをされていたんですよ。戦闘でかなりピンチだったようなんですが、まだかろうじて希望はあるというギリギリの戦いで。 |
川人: |
ほう、それで? |
篠谷: |
そのタビットが、MPが0になったあと、メインアタッカーを守ろうとランダムに決める攻撃目標の確率を下げるためだけに、乱戦エリアに「肉の壁ー! 血袋ー!」と叫びながら突っ込んで行ったんです。隣で仕事をしてたんですが、シュールすぎて忘れられません(笑)。 |
田中: |
あのときGMをしていましたが、そのタビットは見事攻撃を受け、赤い花となって仲間を守ってましたよ。気絶ですみましたけど。 |
篠谷: |
やり遂げた男の顔で、「ふう」って額の汗をぬぐっておられたので、そうだと思いました(笑)。 |
篠谷: |
そろそろ話題も出尽くしたころなので、ネタバレを連発する前に締めに入りましょうか。何か言い残したことはないですか? |
田中: |
言い残したって(笑)。 |
川人: |
わたし、「霧の街 建都物語」を書いてみたいんだよね。アル・メナス時代に霧の街が作られるきっかけになった、4人の英雄の物語。ミストキャッスルのシナリオを作るのにずいぶんいろいろ見たし考えたから、このたまっているストーリーをがっつり書いてみたい。 |
篠谷: |
ほほう。霧の街の過去には、そんな何か秘密があるんですね? 「今はこうなっているけど、実は」みたいな。 |
田中: |
サプリである霧の街を遊んでいると、ちらほら街の過去に関する情報が見えてきます。謎めいたそれらの情報を集めていると、小説が出たときに、ニヤニヤできるんじゃないでしょうか? |
川人: |
きっとできるねえ。まあ、今のところ書く予定はないけれど(笑)。 |
篠谷: |
残念(笑)。では、最後に締めを。みなさんに一言ずつお願いします。 |
川人: |
ぜひ、いろんなキャラクターと出会ってください。たくさんいるNPCをコンプリートをしてもらえたら嬉しいです。関係が深まるNPCもいますので、挑戦してみてください。 |
田中: |
パーティで遊ぶのももちろん楽しいんですが、もし遊べないなら1人で遊んで、友だちと結果をしゃべりあってください。それもきっと楽しいはずです。1人遠く離れてしまって寂しがっているゲーム友だちに、そっと送ってあげても喜ばれるかと思います(笑)。グループSNEの2月の新刊案内にも書きましたが、1人で1回で霧の街を出られたら、絶対友だちに自慢していいと思います! |
篠谷: |
――といったところで、お開きとさせていただきます。お二方、お忙しい中ありがとうございました。 |
川人・田中: |
ありがとうございました! |