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本日は、よろしくお願いします〜。 |
安田・柘植: |
よろしくお願いします。 |
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ゲームマーケットではアークライトさまのブースで販売を行っていただいた、『サンダーストーン 完全日本語版』および『サンダーストーン拡張セット1 精霊獣の怒り 完全日本語版』(いずれも製作・AEG/訳・グループSNE/販売・アークライト)。
サンダーストーンシリーズは「ゲーム中に自分のデック(持ち札)を作っていく」というシステムの「デック構築型/セレクトカードゲーム」です。
「デック構築型/セレクトカードゲーム」の先駆けとなった『ドミニオン』よりも世界観に重きを置いおり、ダンジョンを照らす明かりや、英雄(キャラクター)のレベルアップなど、ファンタジーRPGを彷彿とさせる雰囲気を、システム面から楽しむことができます。
このたび、第一弾の大好評を受け、安田均/柘植めぐみの翻訳で待望の“拡張版”を発売することとなりました! |
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サンダーストーン、好調ですね〜! |
安田: |
おかげさまで。ありがとうございます! |
柘植: |
色々あって遅れてしまいましたが、今度こそ本当に、拡張版・『精霊獣の怒り』を市場に出せました(5月28日発売)。お待たせしました! |
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早速ですが「精霊獣の怒り」の見どころなど教えていただけますか? |
柘植: |
拡張版・精霊獣の怒りでは、“罠”“ガーディアン”“ホード”という、三つの新要素が加わり、よりゲームに深みが出ています。 |
安田: |
“罠”は、ダンジョンデックをめくったときに現れて、プレイヤーに不利な効果を与えてくるカード。具体的には英雄を廃棄させられたり、病気を獲得させられたりだな。 |
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「精霊獣の怒り」は私も遊んでみたのですが、罠は特定のカードを使わない限り出現が予期できないので、だいぶ苦しい戦いを強いられました。プレイヤーとって、かなりマゾい仕様だと思いました(苦笑)。 |
安田: |
罠だからね(笑)。けど、罠回避の手段もちゃんと用意されているから、そのあたりも含めてどう戦略をとるかが重要になってくる。より、テクニカルなゲームを楽しめるんじゃないかな |
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ふむふむ。では、他の二つの新要素についてもお聞かせねがえますか? |
柘植: |
“ガーディアン”は、いわゆるボスモンスターですね。はじめはダンジョンの下の方にいますが、ブリーチ効果で“0ランク(明かりが効かない場所)”、つまり村のそばまで進出してきます。ガーディアンが0ランクにいる間、プレイヤーは毎手番、ガーディアンに記載されている特殊効果を受けなければなりません。今回の場合、“手札一枚廃棄”という効果ですね。 |
安田: |
ガーディアンは勝利点があまり高くないから、あえて倒さないのも手だ。そうすると毎手番、いらない手札を廃棄できる。敵の特殊効果を逆手に取ったプレイングだな。 |
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なるほど、初期手札の「民兵」殺しは、慣れたプレイヤーの間では有名ですからね! どんどん活用したいところですヒャッホーイ! |
安田: |
……(苦笑) |
柘植: |
“ホード”は、数を倒すほど勝利点が高くなるモンスターです。一枚なら一点だけど、二枚なら合計四点、三枚なら合計九点……とロマンを追い求めたくなるカードです。 |
安田: |
ホードはヘルスが高くないから倒しやすい上に、一人で五枚集めるとなんと二五点、それだけでほとんどトップに立てる可能性を秘めている。だから、一人が集めだしたら誰かが妨害にいかければならない、という多人数ゲーム風の構図が、自然と生まれるようになっているんだ。三人くらいが取りあって絡むと、ゲームが盛り上がるよ。 |
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確かに、プレイヤー同士が関係性を持つのは面白いですね。この三種のカードは、確実に、サンダーストーンを奥深くしてくれそうです。 |
安田: |
おっと、言い忘れていたが、今回増えたのはカードだけじゃないぞ! |
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と、言いますと? |
安田: |
今回から、基本セットと『精霊獣の怒り』の両方を使って長時間遊ぶための『キャンペーンルール』が追加されている! |
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なんと!? |
安田: |
一ゲーム目の勝者が、初期デックにサンダーストーンを加えて二ゲーム目を始める“ダンジョン潜り”や、各プレイヤーが一ゲーム目に使った自分のデックから好きな英雄を持ち越し二ゲーム目を行い、ポイント制で最終順位を決める“冒険旅行(オデュッセイ)”など! キャンペーンにはいくつかのレパートリーがあって、本気になれば三日三晩寝ずに遊び続けることも可能だ! |
柘植: |
社内でもプレイしてみましたが、本当にRPGのキャンペーン・セッションをやっているような感覚を味わえましたよ。 |
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ほほ〜! システムが世界観とガッチリ噛み合っているサンダーストーンならでは、なルールですね。 |
柘植: |
キャンペーンルールは、拡張セットが増える度に長く、楽しく遊べる仕様になっています。 |
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拡張と言えば、気になるのが次なる拡張セットの話題ですが……。 |
安田: |
うむ。実は、拡張セット第二弾『宿命の軍団』の翻訳はすでに完了しているよ! |
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おお! では、近いうちに発売ということですか!? |
安田: |
AEG社が海外の流通を使っているのでハッキリとしたことはわからないけれど(ココガイチバンノモンダイ(笑))、『今年のJGCに間に合えばいいなあ』とだけ言っておこう。 |
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楽しみです〜! |
早くも期待が高まる拡張セット第二弾『宿命の軍団』。
実は、筆者は一足先にプレイさせてもらいました。
感想としては、面白い効果のカードが増えていて、よりゲームに深みが増した感じです。加えて、プレイヤーが悲鳴をあげる新要素と、逆にプレイヤーが狂喜乱舞する新要素も入っているので、マゾな方もそうでない方も楽しめると思われます! ぜひ、ご期待ください!
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●キャット&チョコレート |
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『キャット&チョコレート』は、グループSNEの秋口ぎぐるが、本名の川上亮名義で製作したカードゲーム。
プレイヤーは幽霊屋敷にやってきた設定で、お題となるカードに書かれた危機を、手持ちのアイテムでどう打開するかアドリブで答え、その回答がアウトかセーフかを他プレイヤーに審査してもらいます。
“想像力”と“心の反射神経”が問われるパーティゲームです。 |
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―― |
さて、続いては『キャット&チョコレート』です。確か、はじめは同人で販売されたんですよね? |
安田: |
そうだね。しかし、すぐさまボード/カードゲーム界では広がって大反響を呼び、このたび『日本ボードゲーム大賞』を受賞! 栄誉あるマーク入りでアークライトさまから再販となりました。 |
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パチパチパチ(拍手)! ゲームマーケットでも第二弾となる「ビジネス版」をSNEブースで販売していましたね。調子はどうだったのでしょう? |
安田: |
すべて売り切れました。ありがとうございます。さらに、ゲームマーケットではフランスのゲームメーカー『ムーンスター』の社長さんと、これからのお話をさせていただいたり。 |
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お? これまたどうして? |
安田: |
すでに知ってる人は知ってるだろうけど、『キャット&チョコレート』の版権を買っていただき、ドイツ・フランス・英語翻訳をされて世界進出だ! |
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おおお!! それはすごい! |
安田: |
ただ、世界販売に合わせて、内容が少し変更されるから、もしネットなどで検索をかけてくれる人は気をつけてね。タイトルも変更になってるし。 |
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え、せっかく“キャッチョコ”“猫チョコ”というキャッチーな通称がついてたのに……少し残念です。海外版ではなんと呼ばれるのでしょう?。 |
安田: |
『テキサスゾンビーズ』 |
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!? |
安田: |
『テキサスゾンビーズ』だ!(大事なことなので二度言った) |
―― |
ぞ、ゾンビ? テキサス!? なんだか……ずいぶん、アグレッシブな感じになりましたね |
安田: |
うろたえるな、これが世界のスタンダードということだ(笑)。もちろん、システムはちゃんと“キャッチョコ”のままだから安心してください。『ムーンスター』社は、次のエッセン発表を目指して強力なアートなど全力で動いている、とのこと。 |
―― |
なるほど〜。私も、同人時代のキャッチョコは購入しているので、『テキサスゾンビーズ』も気になるところです。ぜひ遊んでみたいですね〜。 |
安田: |
うむ。きっと、日本で発売されるキャッチョコ第三弾は、逆輸入した『テキサスゾンビーズ日本語版』になるんじゃないだろうか |
―― |
おお! そうなると略称は“テキゾン”ですかね(笑)。……しかし世界進出となると、かなり大規模な販売になるんじゃないでしょうか? |
安田: |
具体的な数字は言えないけど、まずウン万個を製造する予定らしい。今回のことを見てもわかるように、実は今、日本のゲームデザイナーは世界で注目されている。ゲームは世界言語だよ。 |
〈ここで通りすがりのA口さん登場〉 |
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あれ? A口さんが、なにやら物言いたげな目つきでこちらを見ている。どうしたんだろう? |
A口: |
社長、いい機会なのでJGCの話もちょっと…… |
安田: |
あ、そうだ! 忘れてた!(笑) なんと今度のJGCでは、“キャッチョコ”の世界観をなぞらえた“脱出ゲーム”を企画しています! |
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脱出ゲーム……ですか? |
安田: |
毎年やっているライブイベントに近い、体験型のゲームイベントだ。ただ違うのは、システムがいつものライブよりもパズルゲームめいた仕様になっている点だ。参加者は何人かのチームを組んで、謎を解きながらアイテムを手に入れたり、手に入れたアイテムを活用したりして、ゴール(屋敷からの脱出)を目指す。僕もテストプレイに参加したんだけど、“キャッチョコ”の世界観を取り入れつつ、かつゲームとしてのクオリティもかなり高く仕上がっているから、ぜひ期待していてください! |
コアゲーマーだけでなく一般層にも目を向けてヒットを飛ばしている『キャット&チョコレート』だけに、ライブイベントも広い層が楽しめるものになっていることは間違いなし! 安田均いわく「キャッチョコについては、まだここでは公表していない、さらに先の展開も考えています。ヒントはパズルストーリー化」とのことなので、まだまだ目が離せません!
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―― |
そういえば、海外進出と言えば、まだ重要なゲームが残っていますよね? |
安田: |
おう、『マーメイドレイン』だな!
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●マーメイドレイン |
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現在社友である刈谷圭司さんが、グループSNE在籍時代に社長・安田と手を組んでデザインしたボードゲーム『マーメイドレイン』が、このたび、アメリカのZ-MAN GAMES社の手によってリメイクされます。 |
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―― |
Z-MAN GAMESといえば、過去に『パンデミック』で大ヒットして、今も好調の会社ですよね。 |
安田: |
そう。いまやアメリカでも三本の指に入るボードゲームの大手、といっても過言じゃないんじゃないかな(リオグランデ、FFG、ここ)。今回のゲームマーケットでも、一足先にZ-MAN版マーメイドレインを出品してきたよ。 |
―― |
体験会も開いていましたね。見ている限り、常に卓が埋まっていて盛況のようでした。 |
安田: |
ゲームマーケットにブースを出すのは初めてだったから少し不安もあったんだけど、盛況でありがたかったねえ。ただ一つ困ったことがあって―― |
―― |
お、何ですか? |
安田: |
買ってもらえるようオススメしてみたんだけど、『すでに昔のやつを持っています』という方が予想外にたくさんいたんだ(笑)。 |
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ああ! 日本では10年前にすでに出てますもんねえ(笑)。でも、過去に発売した物よりコンポーネントがかなりパワーアップしてますから、このチャンスに、もう一度Z-MAN版を買い直すのもアリだと思いますよ。。 |
安田: |
そうだね。コンポーネントのサイズも含めて、ちゃんと指の大きな海外ユーザーに対応させた、ということで(笑)。――あ、もちろん日本の方にも遊んでいただけるよう日本語ルール訳も頑張りました! |
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それは……訳というのですか(笑)。 |
柘植: |
少しだけ、ルールが整理されていますから……(笑) |
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なるほど。そういえば、同じく刈谷さんと社長が作った『トレインレイダー』も海外リメイクを交渉中と聞きましたが? |
安田: |
あ、そうそう。うまくいけば来年? あたりに出るかもしれません。全面作り直したので、まだ予定なんだけどね。日本版の制作時期は『トレインレイダー』の方が先なんだけど、どうせだからもっと面白く、ということで改良版をナンダカンダいじっていたら遅れました(笑)。というわけで、もうしばらくお待ちください! |
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ほむほむ、楽しみにしています。では、本日はありがとうございました〜!
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安田: |
おっと、ちょっと待った。君、実はまだ言いたいことがあるんじゃないか? |
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え……? (思い当たって)ああ! そうだ! |
安田: |
こういうときに、ちゃんと売り込んでおかないと(笑) |
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すみません(汗)。では、せっかく機会をいただいたので……
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●エンドブレイカー!SCG BUILD&BREAK |
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先日、公式サイトで拡張版『エンドブレイカー!SCG BUILD&BREAK アマツカグラ』(名前長い!)の発表があった「デック構築型/セレクトカードゲーム」、エンドブレイカーSCG。
今回のゲームマーケットではブロッコリー様ブースで第一弾の販売と、グループSNEブースで第二弾の体験会を行いました。 |
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安田: |
具体的な売りは? |
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追加のジョブやアビリティ、マスカレイド(敵カード)が増えるだけでなく、注目は、新ルール“ハイパー”です! 効果を発揮するのは戦闘だけですが、その威力は絶大! ぜひハイパーで大逆転をねらってください! |
安田: |
うむうむ。ハイパーは体験会でも好評をいただいたようで、安心した。まあ、SCGについては今度、第二弾が出たときに記事を書くだろうから、これくらいの報告にとどめておこうか |
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あ……はい(笑)。 |
安田: |
では、本日はありがとうございました。 |
柘植: |
ありがとうございました〜。 |
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ありがとうございました〜! ……ってあれ?
いつの間にか立場が逆転している?(汗)
なんか、すみません……。 |
安田・柘植: |
いつものナマイキはどうした(笑) |
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冒頭にも書きましたが、グループSNEはこれから、さらにゲームに力を入れていきます! 面白い作品をどんどん世に送り出していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! |