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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > ネオゲーム文庫、始動! 『ゾンビーズ? ゾンビーズ!』こぼれ話(2012年09月)
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『ゾンビーズ? ゾンビーズ!』こぼれ話
―― もう少し『ゾンビーズ? ゾンビーズ』について聞かせてください。あんまり苦労話はないとのことでしたが……。
友野 つい書きすぎちゃうのが問題だったかな。ゾンビ物だと、いかに自分がむさぼり喰われているかを喜々として書いてしまうから。しばらく書いてから、あ、いかんいかん、と。
―― (苦笑)
友野 そういうのが好きな人向けに、これが売れたら「アンカット版」を出したい(笑)。でも基本的には、普通の人が、週末にレンタルビデオ屋で借りてきて、ポテチを食べながら友だちと見るようなゾンビ映画を目指しました。1本だけシリアスなのもあるけど。
―― そういや『ゾンビーズ? ゾンビーズ』って、ゲームの『テキサス・ゾンビーズ』に基づいているんですよね?
友野 もちろん。『テキサス・ゾンビーズ』は、お題があって、それをアイテムを使ってクリアするゲーム。というわけで、出てくるお題をいかにストーリーのなかに組みこむかを……。
―― まさか、『テキサス・ゾンビーズ』のシチュエーションが使われているんですか?
友野 描写は変えてますけど、あ、これってあれかな? と、遊んでいる人には納得してもらえるはず。
―― じゃあ、アイテムの「きゅうり」って出てきます?
友野 うっ……「きゅうり」はさすがに出せなかった(悔)。でもアイテムの出てくる問題では、すべて『テキサス・ゾンビーズ』『キャット&チョコレート』に出てくるものしか使わなかったよ。そこがいちばん苦労したところかも。
―― ゲームを知ってる方なら、思わず親指を上に向けたり下に向けたりしたくなりそうですね(『テキサス・ゾンビーズ』ではそうやって、他人のクリア方法を評価するのです)。
友野 うん。「おお、これをこう使うんだ」とか、「俺ならこれはNOだなあ」とか思って読んでもらえればいいですね。
―― 他に『ゾンビーズ? ゾンビーズ!』の見どころと言えば?
友野 何度も言うようにこれは「ループ物」なんだけど、エンディングがいくつも用意してあります。エンディングごとに得点が得られて、合計が一定に達したところで真のラスト
―― 1回やったら終わり、じゃないんですね。どうりでフローチャートを見たとき、バッドエンディングが多いと思ったんだ!
友野 意地悪ですぐ死ぬわけじゃなくて、何度も遊んでください、ということ。1回20分くらいで。バッドエンディングでも、ちょっとずつ点数が増えていきます。バッドエンディングをくり返しても、いつかは幸せなエンディングを迎えられるようになっていますからご安心を。
―― さすがに小学生に「朝読」で読んでもらうのは無理かな(笑)。
友野 そ、それは……。決して18禁ではないけど、さすがに小学生のみなさんは、お父さんお母さんと一緒に読んでください――という程度には怖いです(苦笑)。


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