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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 秋口ぎぐる特集 こぼれ話 (2012年11月)
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秋口ぎぐる特集 こぼれ話
#1 登場人物の平均年齢
―― サッカーもの、というかスポーツものって選手が主人公のことが多いですよね。なんとなく汗臭い印象があるんですけど、この小説はヒロトが監督なのでそれほどじゃない。そういう意味で、女の子にも受けいれやすいんじゃないかな、と思うんです。
秋口 だとありがたいですね。ただねえ、もうねえ――登場人物の平均年齢高いっすからねえ。
―― うん、そうねえ(笑)。日本の代表チームなんだからしょうがないとわかっていても、そう思うよ。
秋口 女の子が「きゃ〜♪」というには、あまりにもおっさんぞろいである、と。まさに「おっさん好きの小学生女子にぴったり!」。
―― どこにいるんだ、そんなピンポイントな趣味の女子(爆笑)! このインタビューのために書いたメモがあるんやけど、そこにも「もっと若い子、ほしい」ときっぱり残ってる。
秋口 あはは(苦笑) あ、でも一人、2巻で入江という中学生が登場しますよ。
―― うんうん、ちょっとキャッチーな男の子ね。正直、彼が登場してくれてほっとしました。
秋口 まあ、その後あんまり出てこないすけどね、3巻とかもう空気ですから。
―― こらこら(笑)。
秋口 その辺り、ちょっと抑えめに書いといてください。
―― え、なんて?
秋口 これからの入江くんの活躍が楽しみです」とか(笑)。
―― はいはい(書いたよ(笑))
#2 ネタバレトーク
―― 來電(レジョン)をはめたあのオーストラリアのNO1選手なんだけど、物語の中盤でユカリちゃん(ヒロイン/ヒロトの同級生)が行方不明になったとき、一緒に探してくれたでしょ?
秋口 ああ、はい。
―― で、最後のほうで「それさえも試合に勝つためだった」みたいなことが書かれてて……
秋口 ええっ? そこまでではないですよ、そんなふうに読めてしまいましたか(苦笑)。
―― うん、だって、一緒にユカリを探しながら、じつは黙って対戦相手であるヒロトたちの観察をしてたって書いてるじゃないですか。
秋口 ああ、それは、まあ、たしかに(ますます苦笑)。
―― 児童書なんだから「一緒に探してくれた、いい人だ」で終わるかと思いきや、その一言を入れずにいられないのがぎぐるさんやなあ、と。
秋口 ええ話でとめとけ、と(笑)。
―― そうですよ。
秋口 それはですね、ガンダムで言うところの――
―― ガンダム、わからへんって(笑)。
秋口 まあまあ、よくあるんすよ、ガンダムなんかでね。お互いがパイロットだというのを知らずに酒場で知り合い、アドバイスもらったり助けられたりというの。で、一方だけは相手の正体に気づいていた、とかね。そういうのをやってみたかったんですよ。
―― なるほど……でも、それはたいてい「ええ話や」で終わるんじゃないの?
秋口 う、うん、まあ、「ええ話」ですねえ、たいがい(笑)。
―― 「それをただでは済まさへん」秋口ぎぐる、というのが私としてはめちゃくちゃ面白かったです。あと、2巻の冒頭に描かれるサッカー連盟の会議室がすごいSFっぽい感じで。
秋口 ああ、対戦の画面がばっば〜〜んと登場したりね。
―― そうそう、SF映画みたいでしょ。あそこ読んで「この先どうなるんやろ、ぎぐるさん、いったいこの巻でなにをする気やろ?」とわくわくしたんやけど。
秋口 うん、そういう演出はあそこだけでしたね(笑)。サッカーの試合や戦術以外のシーンではわりと自由に書かせてもらってるので、ところどころそういう趣味に走った描写はあるかもしれません。
―― 『代表監督は11歳!!』は随所随所に「これぞ秋口ぎぐる」と思えるシーンが散りばめられています。大人の方はぜひそこを楽しんでいただきたいですね、と。
秋口 強引にまとめましたね(笑)。


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