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3月30日発売『モンスター・コレクションTCG 20th Anniversary ブースターパック』についてインタビューさせていただきます。よろしくお願いします。 |
加藤・杉浦 |
よろしくお願いします。 |
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それではこの2つの記念ブースター『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』についてお聞きします。この2タイトルのカード全300種はかつてのシリーズに登場した名カードたちが収録されているとうかがいました。 |
加藤 |
そうですね。もう本当に懐かしいカードばかりです。一部には新規収録イラストのものもあります。ただ、記念ブースターとはいえ、過去作をただ収録しましたというだけじゃ、まとまりがなくてカードゲームとしてなんだか物足りない。そこでまた一からカードを見直して、プレイ感はそのままに新たな調整を施しています。つまり、せっかくなので面白いもの、新しいモンコレをお見せできればと思ってデザインしなおしました。 |
杉浦 |
このセットで使わないカードは存在しないくらいのものを目指したので、従来のセットの複数種のパターンのデックが構築できます。 |
加藤 |
ですので300種類はありますが、モンコレの面白さがかなり凝縮されていること請け合いです。 |
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本作では『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』のふたつにタイトルが分かれているのですが、それぞれのセットごとの特徴についてお聞かせください。 |
加藤 |
『太陽の金の竜姫』の大きな特徴として本作の「戦闘スペル」がこちらにすべて収録されています。一方、『月の銀の魔狼』には「アイテム」がメインになっています。 |
杉浦 |
どちらか一方のセットでも充分デックを組めるのですが、このふたつを組みあわせることで多数の勢力が入り混じった厚みのあるデックを組むことができます。久々に収録されている召喚術師カードからデックの軸を決めてみてもいいかもしれませんね。 |
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過去のシリーズのカードを収録するにあたってカードの見直しを行ったとさきほどうかがったのですが、大きく変わった点はありますか? |
加藤 |
モンコレもいろんな形で生まれ変わって、その度にやりたいことがいっぱいあったんですね。このカードを別の形に直したい、だとか。でも、今までのカードとの兼ね合いでできないことが多くあって、デザインし直したいけど断念せざるものが多かったんです。 |
杉浦 |
この企画当初、加藤が「せっかくの記念セットだし、変えられるところは好きなようにやる!」と意気込んでいたのを覚えてます(笑)。 |
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おお! 新たなモンコレがここにきて生まれようとしていたわけですね。 |
加藤 |
でも、ふと思って、考えていることをすべて実行したらもうそれはモンコレっぽいけどモンコレじゃないゲームになろうとしていたんだよね(笑)。「さすがにまずいよなぁ」ということで、ある程度テストしてから、修正点を1つずつ精査しました。ほとんどがもとのルールに戻って、最終的に残った大きな修正部分は、召喚術師と地形配置ですかね。 |
杉浦 |
地形配置はルールを一見するとちょっとわかり辛い要素のひとつだったので、これがわかりやすくなっています。 |
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どんな感じに変わったんですか? |
杉浦 |
ルール的には「自軍のカードの隣」と「自軍のカードのあるエリア」なら強制配置も可能になりました。前はもっと複雑だったんです。 |
加藤 |
ゲーム的には……地形配置はどちらかというとディフェンシブな使い方をするものでしたが、本作の地形カードは以前にはなかった相手に刃を突きつけるかのようなオフェンシブな使い方が出来るようになっています。 |
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基本的に赤枠部分にユニットを召喚し、緑枠にユニットを進軍させ、相手の本陣を目指す。
進軍先に地形カードを置くことで様々な効果が得られる。
地形を使いつつ戦闘、そして進軍をおこなっていくのもモンコレならでは。 |
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この「戦慄せまる日々」は記念ブースターに収録されている地形カードのひとつ。
この地形上に「種族:ネイチャー」のユニットが存在するなら、そのユニットが参加している戦闘のイニシアチブ結果に関係なく同時戦闘が発生する。
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杉浦 |
テストしてみてこれが本来のモンコレの形だったんじゃないかと思うくらいでしたね。元々どちらかといえば守備側が有利なところを、今回は進軍側が有利な展開が見られるでしょう。地形配置以外でも、ちょこちょことわかりにくいルールを見直して整理しています。 |
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ファンの方々も新たな気持ちでモンコレを遊べそうです。 |
加藤 |
そうだね、これからモンコレをやってみようかな、という方にもこれまで遊んできたファンの皆さんと近しいスタートラインで遊べるようになっているはずです。 |
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シリーズとは切り離して、この記念ブースター単独でまずしっかり遊んでもらえるような調整ですね。 |
加藤 |
以前のシリーズと混ぜること前提で考えたこともあったんだけど、ブシロード版モンコレは『悠久のハルシオン』で綺麗に終えることができたのもあったので、そこに手を加えたくなかった。仮にそもそも続きで作ったとしても前のカードがもう売っていないというのもありますね。 |
杉浦 |
だからこそシリーズとは別の今作でやりたいことができたんだと思います。 |
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記念ブースター発売ということで、今後またモンコレが遊べるとなると大会の開催やイベント等々のご予定はあるのでしょうか。 |
加藤 |
はい。4月16日(日)に大阪で、5月14日(日)に東京でそれぞれ発売記念イベントの公式大会が開催されます。 |
杉浦 |
もうひとつ大きな大会として、今年も第20回となる全日本選手権も開催を予定しています。これに関しての情報は順次SNEの公式ホームページで発表があるかと思います。 |
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今後も全日本選手権大会は継続して開催となるのですね。昨年の大会はどういった様子でしたか? |
杉浦 |
昨年は12月24日(土)のクリスマスイブに第19回全日本選手権を開催しました。 |
加藤 |
クリスマスイブでしかも連休のど真ん中って思えばすごい日程だよなぁ(笑)。しかも会場が池袋サンシャイン! |
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会場が池袋サンシャインってなかなか大きな会場ですよね。 |
加藤 |
以前モンコレを販売していたブシロードの方から、「ブシロードワールドグランプリ2016というイベントの中でモンコレの大会やりませんか?」という連絡を久しぶりにいただいて、それならそのイベントを全日本選手権にさせてもらえれば……ということになったんだよ。 |
杉浦 |
結果、クリスマスイブだというのに135名ものモンコレファイターに集まっていただいて、未だ作品が愛されている実感がありました。 |
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使用していたデックの傾向についてもうがってもよろしいでしょうか。 |
加藤 |
これについては「制限カード」(デックに1枚しか入れられない)のルールを設けました。 |
杉浦 |
理由としては、ブシロードさんでの販売が終了してから、カードが増えていないので環境も変わってないからですね。つまりは昨年と同じデックが優勝する可能性が高いのはつまらないんじゃないかと。 |
加藤 |
うんうん。そこで大会をイベント前から盛り上げるという意味でも、Twitterでアンケートをとって決めました。 |
杉浦 |
なので「モンコレファイターが選んだ5勢力から各2種を制限カードに指定」というレギュレーションですね。 |
加藤 |
その結果、上位8名のデックの内訳が7種もあってかなり面白い展開が生れて、しかも優勝したのがこれまでなかなか上位には見られなかった「リザードマン(碧鱗ノ國)」のデック。 |
杉浦 |
ちなみに準優勝デックのダゴン主体の「水大型」デックも決勝ラウンド進出が初のデックでした。 |
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各々が究めに究めたデックがぶつかりあった大会だったようですね。 |
加藤 |
そうそう。デック環境のバランスが取れていて、むしろどのデックでも優勝できる可能性があったんだと思います。これまでに類を見ない大会でしたね。制作者から見ても本当に良い大会でした。 |
杉浦 |
ちなみにこの大会の1週間前ほど前に「20th Anniversary ブースターパック」の情報が公開となり、会場でもご紹介させていただきました。 |
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そのときカドカワストアで限定販売となった本作のデラックスボックス(3ボックス+特製デックケース+PRカードセット)の予約開始について告知がなされたのでしょうか。 |
杉浦 |
そうですね。ファンの皆さんへのクリスマスプレゼントとなるような情報として受け取っていただけたようで。しかもこの特製デックケースがとても格好良いんですよ。 |
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すでにデラックスボックスの予約は終了となってはいますが、予約開始以来カドカワストアのランキング上位だったとうかがっています。 |
加藤 |
はい、とてもありがたいことに、こちらの予想をはるかに超えた反響で素直に驚きが隠せない(笑)。 |
杉浦 |
20年の歴史のなかでも懐かしく、そして強い支持を受けているカードを収録しているので、ファンの方々から大変注目していただけたおかげですね。 |