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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > モンスター・コレクションTCG 20th Anniversary ブースターパック『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』インタビュー(2017年03月)
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モンスター・コレクションTCG 20th Anniversary ブースターパック
『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』
インタビュー

 1997年9月に富士見書房(現KADOKAWA)からリリースされた『モンスター・コレクションTCG』(以降、モンコレ)
 2014年5月発売ブースターパック
『悠久のハルシオン』以後、シリーズは休止となっていましたが、今年2017年3月にモンコレ20周年を記念して『モンスター・コレクションTCG 20th Anniversary ブースターパック』が発売されました!

 本作の情報についてデザイナーの
加藤ヒロノリ、ディベロッパーの杉浦武夫のご両名にインタビューを行いました。

 インタビュアーは西岡拓哉が務めさせていただきます。

『太陽の金の竜姫』 『月の銀の魔狼』
2017年3月30日(木) 発売
監修:安田均 著:加藤ヒロノリ/グループSNE
KADOKAWA
定価:350円(税別) 1パック7枚入/1BOX36パック/各150種
ティザーサイト / 特設Twitter
2017年03月
記事作成 西岡拓哉


ブースターパック『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』について
―― 3月30日発売『モンスター・コレクションTCG 20th Anniversary ブースターパック』についてインタビューさせていただきます。よろしくお願いします。
加藤杉浦 よろしくお願いします。
―― それではこの2つの記念ブースター『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』についてお聞きします。この2タイトルのカード全300種かつてのシリーズに登場した名カードたちが収録されているとうかがいました。
加藤 そうですね。もう本当に懐かしいカードばかりです。一部には新規収録イラストのものもあります。ただ、記念ブースターとはいえ、過去作をただ収録しましたというだけじゃ、まとまりがなくてカードゲームとしてなんだか物足りない。そこでまた一からカードを見直して、プレイ感はそのままに新たな調整を施しています。つまり、せっかくなので面白いもの、新しいモンコレをお見せできればと思ってデザインしなおしました。
杉浦 このセットで使わないカードは存在しないくらいのものを目指したので、従来のセットの複数種のパターンのデックが構築できます。
加藤 ですので300種類はありますが、モンコレの面白さがかなり凝縮されていること請け合いです。
―― 本作では『太陽の金の竜姫』『月の銀の魔狼』のふたつにタイトルが分かれているのですが、それぞれのセットごとの特徴についてお聞かせください。
加藤 『太陽の金の竜姫』の大きな特徴として本作の「戦闘スペル」がこちらにすべて収録されています。一方、『月の銀の魔狼』には「アイテム」がメインになっています。
杉浦 どちらか一方のセットでも充分デックを組めるのですが、このふたつを組みあわせることで多数の勢力が入り混じった厚みのあるデックを組むことができます。久々に収録されている召喚術師カードからデックの軸を決めてみてもいいかもしれませんね。


召喚術師カードが再登場!
―― さきほど「召喚術師カード」と仰っていましたが、こちらはどういったカードになるのでしょうか。
加藤 そういえばこれは久々に登場したカードだね。あれ、これが初めて登場したのってなんだっけ。黄金の……
杉浦 『黄金樹の守護者』です!(笑)
加藤 そうそう、それ。召喚術師カードはデックの傾向を強く縛る代わりに、強力な効果を持っていました。召喚術師はモンコレの世界観的に重要な存在で、作品の雰囲気に沿ったものとはいえあの当時のカードプールではバランスを崩しかねないカードだったんだよね。

※召喚術師カードとは
 モンコレの世界――「六門世界」のストーリーに登場する召喚術師をカード化したもの。
 これらのカードはデックの枚数に含まず、ゲーム開始時から常に場に出ており、デックの構築を制限する代わりにゲーム中常に効果を発揮する。
 例えば『黄金樹の守護者』に登場した「シルク&ミルク」ユニット・カード以外をデックに入れることを禁止する代わりに、手札の上限枚数を+1(本来6枚のところを7枚に)する効果を持つ。

シルク&ミルク以外にもかつて収録された召喚術師カード。
それぞれ個性的かつ強力な効果を持つ一方で、デック構築が難しいものも多い。

杉浦 後年に登場した『魔法帝国の興亡』でも収録されてはいても、やはりカードパワーに圧されていて、リベンジかつモンコレの象徴として今回の記念ブースターで再登場となりました。
加藤 今回の召喚術師カードは1ターンに1度だけ効果を発揮できる能力を有していて、戦局をちょっと有利に運んでくれる存在です。ルール的にはデックに採用しなくてもいいのですが、使わない理由がないくらいには頼りになるカードです。


ルールの調整について
―― 過去のシリーズのカードを収録するにあたってカードの見直しを行ったとさきほどうかがったのですが、大きく変わった点はありますか?
加藤 モンコレもいろんな形で生まれ変わって、その度にやりたいことがいっぱいあったんですね。このカードを別の形に直したい、だとか。でも、今までのカードとの兼ね合いでできないことが多くあって、デザインし直したいけど断念せざるものが多かったんです。
杉浦 この企画当初、加藤が「せっかくの記念セットだし、変えられるところは好きなようにやる!」と意気込んでいたのを覚えてます(笑)。
―― おお! 新たなモンコレがここにきて生まれようとしていたわけですね。
加藤 でも、ふと思って、考えていることをすべて実行したらもうそれはモンコレっぽいけどモンコレじゃないゲームになろうとしていたんだよね(笑)。「さすがにまずいよなぁ」ということで、ある程度テストしてから、修正点を1つずつ精査しました。ほとんどがもとのルールに戻って、最終的に残った大きな修正部分は、召喚術師と地形配置ですかね。
杉浦 地形配置はルールを一見するとちょっとわかり辛い要素のひとつだったので、これがわかりやすくなっています。
―― どんな感じに変わったんですか?
杉浦 ルール的には「自軍のカードの隣」と「自軍のカードのあるエリア」なら強制配置も可能になりました。前はもっと複雑だったんです。
加藤 ゲーム的には……地形配置はどちらかというとディフェンシブな使い方をするものでしたが、本作の地形カードは以前にはなかった相手に刃を突きつけるかのようなオフェンシブな使い方が出来るようになっています。

基本的に赤枠部分にユニットを召喚し、緑枠にユニットを進軍させ、相手の本陣を目指す。
進軍先に地形カードを置くことで様々な効果が得られる。
地形を使いつつ戦闘、そして進軍をおこなっていくのもモンコレならでは。
 この「戦慄せまる日々」は記念ブースターに収録されている地形カードのひとつ。
 この地形上に「種族:ネイチャー」のユニットが存在するなら、そのユニットが参加している戦闘のイニシアチブ結果に関係なく同時戦闘が発生する。

杉浦 テストしてみてこれが本来のモンコレの形だったんじゃないかと思うくらいでしたね。元々どちらかといえば守備側が有利なところを、今回は進軍側が有利な展開が見られるでしょう。地形配置以外でも、ちょこちょことわかりにくいルールを見直して整理しています。
―― ファンの方々も新たな気持ちでモンコレを遊べそうです。
加藤 そうだね、これからモンコレをやってみようかな、という方にもこれまで遊んできたファンの皆さんと近しいスタートラインで遊べるようになっているはずです。
―― シリーズとは切り離して、この記念ブースター単独でまずしっかり遊んでもらえるような調整ですね。
加藤 以前のシリーズと混ぜること前提で考えたこともあったんだけど、ブシロード版モンコレは『悠久のハルシオン』で綺麗に終えることができたのもあったので、そこに手を加えたくなかった。仮にそもそも続きで作ったとしても前のカードがもう売っていないというのもありますね。
杉浦 だからこそシリーズとは別の今作でやりたいことができたんだと思います。


今後の大会、昨年の全日本選手権の様子など
―― 記念ブースター発売ということで、今後またモンコレが遊べるとなると大会の開催やイベント等々のご予定はあるのでしょうか。
加藤 はい。4月16日(日)に大阪で、5月14日(日)に東京でそれぞれ発売記念イベントの公式大会が開催されます。
杉浦 もうひとつ大きな大会として、今年も第20回となる全日本選手権も開催を予定しています。これに関しての情報は順次SNEの公式ホームページで発表があるかと思います。
―― 今後も全日本選手権大会は継続して開催となるのですね。昨年の大会はどういった様子でしたか?
杉浦 昨年は12月24日(土)のクリスマスイブに第19回全日本選手権を開催しました。
加藤 クリスマスイブでしかも連休のど真ん中って思えばすごい日程だよなぁ(笑)。しかも会場が池袋サンシャイン
―― 会場が池袋サンシャインってなかなか大きな会場ですよね。
加藤 以前モンコレを販売していたブシロードの方から、「ブシロードワールドグランプリ2016というイベントの中でモンコレの大会やりませんか?」という連絡を久しぶりにいただいて、それならそのイベントを全日本選手権にさせてもらえれば……ということになったんだよ。
杉浦 結果、クリスマスイブだというのに135名ものモンコレファイターに集まっていただいて、未だ作品が愛されている実感がありました。
―― 使用していたデックの傾向についてもうがってもよろしいでしょうか。
加藤 これについては「制限カード」(デックに1枚しか入れられない)のルールを設けました。
杉浦 理由としては、ブシロードさんでの販売が終了してから、カードが増えていないので環境も変わってないからですね。つまりは昨年と同じデックが優勝する可能性が高いのはつまらないんじゃないかと。
加藤 うんうん。そこで大会をイベント前から盛り上げるという意味でも、Twitterでアンケートをとって決めました。
杉浦 なので「モンコレファイターが選んだ5勢力から各2種を制限カードに指定」というレギュレーションですね。
加藤 その結果、上位8名のデックの内訳が7種もあってかなり面白い展開が生れて、しかも優勝したのがこれまでなかなか上位には見られなかった「リザードマン(碧鱗ノ國)」のデック。
杉浦 ちなみに準優勝デックのダゴン主体の「水大型」デックも決勝ラウンド進出が初のデックでした。
―― 各々が究めに究めたデックがぶつかりあった大会だったようですね。
加藤 そうそう。デック環境のバランスが取れていて、むしろどのデックでも優勝できる可能性があったんだと思います。これまでに類を見ない大会でしたね。制作者から見ても本当に良い大会でした。
杉浦 ちなみにこの大会の1週間前ほど前に「20th Anniversary ブースターパック」の情報が公開となり、会場でもご紹介させていただきました。
―― そのときカドカワストアで限定販売となった本作のデラックスボックス(3ボックス+特製デックケース+PRカードセット)の予約開始について告知がなされたのでしょうか。
杉浦 そうですね。ファンの皆さんへのクリスマスプレゼントとなるような情報として受け取っていただけたようで。しかもこの特製デックケースがとても格好良いんですよ。
―― すでにデラックスボックスの予約は終了となってはいますが、予約開始以来カドカワストアのランキング上位だったとうかがっています。
加藤 はい、とてもありがたいことに、こちらの予想をはるかに超えた反響で素直に驚きが隠せない(笑)。
杉浦 20年の歴史のなかでも懐かしく、そして強い支持を受けているカードを収録しているので、ファンの方々から大変注目していただけたおかげですね。


さいごに
―― ではさいごにファンの皆さまに一言いただければ。
加藤 モンコレの古き良き雰囲気をそのままに、新たな要素も加わった記念セットとなっています。きっと手に取ってくれた皆様が満足できる形に仕上がっていると思いますので、よろしくお願いします!
杉浦 以前にも増して加藤がのびのびとデザインした個性あるカードがそろっています。ちょっと極端にも見えたりする効果のあるカードとか、それこそ彼の言う古き良きモンコレ、そしてTCGらしい記念ブースターならではのものになっています。ぜひお楽しみください。
―― では、これにてインタビューを終了させていただきます。新たなモンコレの登場が今から実に楽しみです。本日はありがうございました!
加藤杉浦 ありがとうございました!



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