GM |
「ハッハッハッ」後方から、荒い息づかいが聞こえてくる。 |
リーフ |
なんだか背中に殺気を感じるんですが……。後ろむくのヤだなぁ、ボク(笑)。 |
ローズ |
うん、あたしも。理由がすごくよくわかってるだけに。 |
タイガー |
落ち着いてる場合かい。 |
GM |
さらに、正気に戻った犬のむこうから、訳のわからない言葉が聞こえてくるぞ。さあ、《人間知識》で判定だ。 |
ルー |
(ころころ)わあん、人間だあ。 |
ローズ |
わたわた。怖いよう。 |
GM |
そう、外からは人間の子供の声がしている。人間の子供は、うさぎを好き勝手なオモチャにしてしまうのだ。 |
リーフ |
これは厄介ですね(困惑) |
タイガー |
いくら何でも、人間の子供に蹴りつけるわけには……(苦笑) 蹴ってもいい? |
ハービィ |
だめ。あとが怖い。 |
GM |
「ロジャー。おーい、ロジャー」声はどんどん近づいてくるよ。 |
ルー |
とにかく逃げよう! |
GM |
しかし扉の前にはロジャーこと、うさぎ好きの犬くんが立ちふさがっている。 |
ハービィ |
他に逃げられそうな場所は? |
GM |
1メートル50センチくらいの高さのところに窓が空いているだけ。 |
リーフ |
跳び上がれそうですか? |
GM |
無理そう(きっぱり)。そうこうしているうちにも、犬のロジャー君はうれしそうに君たちの品定めをしている。「うさぎうさぎ。今度は6匹もいるぞ、うれしいな。どの子を可愛がろうかな」 |
タイガー |
こ、これはロジャーを秒殺するか、ふたたび意志を奪うしかないな。 |
リーフ |
でないと人間に気付かれてしまいますからね。 |
GM |
ではイニシアティブを決めようか。犬のロジャーとの距離は2メートルくらいね。 |
ルー |
(ころころ)あたしが一番速い。でもやることないなあ。みんなを応援する(笑) |
GM |
ルーはチアうさぎモードね。つぎ、ハービィ。 |
ハービィ |
……すぐ近くにいるんだよね。今度はもっとよく効く眠り薬を投げる準備をする。ごそごそ。 |
タイガー |
まだ体力増強が効いているから、後ろ回し蹴りをしかける! マイナス7成功。 |
GM |
よけられない。 |
タイガー |
7発の切りダメージ! |
GM |
う、足に刃物仕込んでるんじゃないか、この黒うさぎは。「きゃいんきゃいん」いきなり転倒しちゃったよ。 |
タイガー |
はーはー。見たか、オレは巣穴のみんなを守るために強くなったんだ! |
ルー |
兄貴すごーい(感動している) |
ハービィ |
うんうん。タイガーリリイは首から下しか必要ないって言われてるもんね(笑) |
ローズ |
いーな。あたしよりも必要な場所がたくさんあるんだぁ。 |
リーフ |
そういう問題じゃないでしょう。 |
GM |
(ころころ)「……いま俺に土をつけたのは貴様か」ロジャーくんの目の色が変ったよ。どうやらバーサークしたらしいねえ。 |
タイガー |
は? そんな特徴の持ち主ですか? |
GM |
そう。普段はうさぎ好きだが、いったん怒りだすと手が付けられないという……。 |
ルー |
なんだか、殺気だってるよぅ。大丈夫? |
タイガー |
ひいい、早く犬を止めにきてくれ、人間の子供! 少しだけなら遊ばれてやるから!(笑) |
リーフ |
わたしに10分間の時間をください!そうすればこの犬を説得してみせます(笑) |
GM |
そんな暇あるかーい! 顔に傷をいれてくれた黒うさぎに噛みつくぞ(ころころ)……おしい、あと出目が1低ければクリティカルだったのに。 |
タイガー |
(ころころ)ひょい。よけました。 |
GM |
鋭い牙が耳元をかすめる。……うう、惜しいなあ。せめて一噛みしたかった。 |
リーフ |
では、ブルーローズ先生。おねがいします(笑) |
ローズ |
はあい。じゃあ[叫び]でくらくらさせるね。(ころころ)……えへ。駄目かもしんない、マイナス1成功。 |
GM |
ふふふ、効かんなあ。 |
ローズ |
ごめんね、みんなぁ(泣) |
ルー |
加勢したいけど、当ったら一撃で昇天しちゃうしなあ。……全力防御と言います。 |
ハービィ |
ううん、これ以上狙いをつけてる余裕はなさそう。距離も近いし、このまま薬を投げつけます。(ころころ)あ、当たり。 |
GM |
じゃあ抵抗……は成功したけど、持続時間が短くなるだけで寝ちゃうんだよなあ。
「ぐーっ」 |
ハービィ |
ほっ、これで一安心。たくさんたくさんの時間寝てると思うよ。 |
リーフ |
では今のうちに逃げましょう。 |
ルー |
ぱたぱた。(走りだしている) |
GM |
「ロジャーどうしたの? ……あっ!」
外に出た瞬間、うさぎ族最大の敵、人間のお子さま登場だ。 |
タイガー |
ダッシュで逃げるぞ! |
ハービィ |
あ、その前にタイガーリリイに薬を飲ませて強化しておきましょう、万が一のことがあるといけないから。これは体力+4、よけ+4という高価な薬なんだからね。 |
ルー |
高価? それってどういう意味? |
ローズ |
ナッツがいっぱいってこと? |
ハービィ |
疲れてぱたっと倒れちゃうくらい、作るのに苦労する薬なの! 名付けて『ヒーローフラワー』 |
タイガー |
それはすごい! ……で、そのすさまじいドーピング効果を持って、オレに何を要求するつもり? まさか子供を半殺しにしろってか?(笑) |
ハービィ |
それはあなたの良心にまかせましょう、じゃ。(すがすがしくその場を立ち去ろうとしている) |
タイガー |
とにかく目の前の子供は引きつけておかないとマズいしな。よし。腰に手を当てて、一気に飲もう。 |
GM |
生命力で抵抗しておいて。効果時間に関わるから。 |
タイガー |
うっす。(ころころ)……ぐおお!クリティカルで抵抗してやがる! |
GM |
それはまったく、さっぱり、全然、効目がないな。 |
一同 |
(爆笑) |
ハービィ |
ああああ。わたしの丸一日の苦労がぁ(泣) |
タイガー |
薬で極限まで強化された今のオレは、まさに無敵! いつになく身体のキレもいいようだぜ。にやり(薬が効いていないことに気付いていない) |
ローズ |
そうだね。兄貴は薬を飲んだんだもんね(笑) |
タイガー |
さあ、みんな逃げろ! ここは無敵のオレ様が引き受ける、人間などひとひねりよ!(自信満々) |
ハービィ |
あ、あのね、あのね。人間の子供は足が遅いから、戦うよりも、とっとと逃げたほうがいいと思うな。なんとなくだけど。 |
タイガー |
ふ、今のオレ様が人間ごときに遅れをとると思うのかい、ハービィ?(まだ、気付いていない) |
ハービィ |
ううん、そんなことないよ。わたしの薬が効いていれば無敵だから(苦笑) |
GM |
逃げるにしても、子供の脇を通り抜けなきゃいけないから、2回くらいは掴みかからせてもらうよ。 |
タイガー |
では、その2回はこのオレが引き受けよう(まだ……以下略) |
GM |
では、お言葉に甘えて。敏捷力の即決勝負だ、組みつきにきたぞ。成功度は3。 |
タイガー |
(ころころ)おお、さすがに身体が軽いぞ、4成功。ハービィの薬はさすがだなあ(笑) |
ハービィ |
ああああ。なんだかあんまり嬉しくないぃ(苦笑) |
GM |
では子供の2回目の組みつき。(ころころ)今度はマイナス4成功だ! |
タイガー |
それは少しきついか?(ころころ)ふふ、マイナス9でよけたぞ。 |
ルー |
おおー、さすが兄貴(感心) |
リーフ |
よーし、今度こそ全力疾走で逃げますよ! |
GM |
たたたたた。みんな一生懸命逃げている。そこへ、さらに後ろから巨大な敵が……。 |
ルー |
ええー、まだいるのお? |
GM |
そう。ついに登場、人間の親父だ。君たちのほうへ走ってくるぞ。そして……(ころころ) |
ハービィ |
あ、なんだか嫌な予感。 |
GM |
ずが--ん! 抱えていた黒い筒から大きな音がほとばしるぞ。さあ、大音響恐怖症の者はマイナス2のペナルティで恐怖判定をするのじゃ。 |
ルー |
あたしは大きな音が平気ー。 |
ハービィ
ローズ
タイガー |
うん、大丈夫。 |
リーフ |
(ころころ)かきーん。恐怖のあまり凍りつきました(笑) |
タイガー |
こらぁ、しっかりしろ語りべ! |
GM |
親父と子供がばたばた走って近づいてくるぞ。 |