ルー |
ピョン太くんの故郷は、昔の王様の弟さんが旅の果てにたどり着いた緑の楽園なんだよね? |
GM |
そう。ちょっとやかましく鉄の鳥が飛んできたりもするけれど、おおむね平和な毎日だった。イタチたちがくるまでは。 |
ルー |
豊かな場所なんだったら、この実験うさぎさんたちもそこに移住させてあげられるかな。 |
GM |
多分ね。まあ、なんにせよ、イタチを倒して平和を取り戻した後で、地元のうさぎたちと交渉すればいいんじゃないかね? |
ハービィ |
今はその、緑はいっぱいだけどちょっとやかましい楽園に無事につくことを考えようね。……というわけで、その道すがら薬草を色々さがしておきたいんだけど……。もうずいぶん使っちゃったし。 |
リーフ |
笑い薬を? |
ハービィ |
そう(笑)。あ、でも一応、もう残ってないくしゃみ薬と治癒の薬も探す。 |
GM |
一応かい。 |
ハービィ |
夜中に眠らないでこそこそと草むらを徘徊しようか(笑)。お薬やーい。 |
ローズ |
あたしもお手伝いする。《植物学》あるし。くんくん、この匂いの草ね? |
ハービィ |
そう、これが一番重要な草だからね。忘れちゃだめよ。 |
ローズ |
うんわかった。うふふ、くすくすくすくす……。 |
タイガー |
って、いきなり笑い薬嗅がせてんじゃねえ!(裏拳) |
リーフ |
ああ、このお約束がでると何だか安心しますね(笑)。 |
GM |
(気をとりなおしつつ)……さて、ピョン太くんの故郷。騒がしい緑の楽園は、3日間の辛い旅の果てに、ようやく到着することができるのだ。 |
ハービィ |
ひひひ、だーいじょうぶ。薬草はみんなの協力もあって、たーんと見つけることができたからねー。これで禁断症状もでないから安心よー。くすくす。 |
タイガー |
そうじゃなくって、まず治癒薬だのくしゃみ薬だのを探せっつーとるだろうが! |
ハービィ |
それも、ちゃんとあるもん。 |
ルー |
ピョン太くんの故郷、見えてきた? |
GM |
うん、遠目にね。その彼の故郷であるやかましい緑の楽園に近づくとだな、なるほどゴーッというすさまじい音がして、巨大な鉄の鳥が頭上で飛びかっているのがわかる。 |
ハービィ |
うー。うるさいなあ。 |
リーフ |
何であの鳥はあんな大きな声で鳴くんでしょうねえ。喉が痛くならないんでしょうか。 |
GM |
それはそれとして、ルーを除いた皆の衆、恐怖判定をしてくれたまえ。 |
タイガー |
そういやうるさいんだったな(ころころ)。……う、かなり恐いぞ、それは。 |
ローズ |
(ころころ)ん、なんとか平気。兄貴、大丈夫? |
タイガー |
うぬ、5ターンほどくらくらしてる。一瞬気を失いかけたが、持ちなおしたぞ。 |
GM |
ここまでくれば、ピョン太くんはすごく元気だ、生き生きしてるぞ。「皆さん、こっちです。早く早く」と言ってすでに駆け出している。 |
ルー |
待ってー、あんまり急ぐと危ないよー。たふたふたふ(追いかけている)。 |
タイガー |
まあ、やっと自分のシマに戻ってきたんだしな。 |
GM |
しばらく走ると、ひろーいコンクリートで塗り固められた地面の隣に、緑の草原が広がっている。 |
ハービィ |
ぐぐぐぐ……(コンクリート恐怖症なので、一生懸命耐えているらしい)。 |
GM |
「ここです! ボクたちはここで生活しているんです!」 |
タイガー |
……てゆーか、なんでこんな場所で暮らす気になったんだか。 |
リーフ |
そうですね、爪がコンクリにあたってカチカチ音がするし(笑)。 |
GM |
今まではまったく外敵がいなくて快適だったんだよ。時々人間が餌をまきにきたりもしたし。 |
ルー |
あ、それはパラダイスかも。 |
ローズ |
鉄の鳥さんがやかましくても? |
ルー |
ルーは平気だし。(『大きな音が平気』な特徴を持っている) |
ハービィ |
そういえば、ルーちゃんみたいな特徴があるのならともかく、ほかのうさぎたちはこんなにやかましくて恐怖判定に失敗したりしないのかな? |
GM |
さて、そんなふうにざわざわしていると……(ころころ)うん、出たな。 |
ルー |
へ? |
GM |
緑の草むらをガサガサとかき分けて、ピョン太くんが君たちに助けを求めるなんていう無謀なことをする原因になったものが現れたぞ。 |
リーフ |
さり気なくひどいことを言われてますねえ。 |
ハービィ |
《動植物知識》で判定するのね。(ころころ)……あ、ファンブル。何あれ、しらなーい。猫かな? |
ローズ |
(ころころ)違うよぅ、あれはフェレットっていうんだよう。 |
タイガー |
ということは手術済みで臭くないな(笑)。 |
リーフ |
素直にイタチといいなさい、ブルーローズ。タイガーリリィが3日前まで同じ顔をしていたじゃありませんか(笑)。 |
ローズ |
それを思い出したくなかっただけだもん。 |
GM |
そのとおり、このあたりで幸せに暮らしていたうさぎ一族の天敵、イタチが一匹現れたのだ。 |
リーフ |
ち、一匹ですか。もっと大勢で現れていたのなら、この薬(前回人間の街で手に入れた『仮名・簡単勇者様製造薬』)を使うチャンスだったのに。 |
ハービィ |
あ、それ鑑定してなかった。すっかり忘れてたわ。 |
ルー |
毎晩笑い薬探すのに必死だったもんね(笑)。 |
ハービィ |
ついでだから、シンキングリーフが人体実験してみてくれる? |
リーフ |
……(少し考えて)。ま、まあ、これはまたいつか切り札として使う時もくるでしょう、あせることはありません。よく調べてからのほうが、やっぱりいいですからね(汗)。 |
GM |
さ、君たちがイタチの接近に気付いた瞬間、彼の目がキラリと怪しく……(ころころ)とりあえず、光っただけ(ものすごく悪いダイス目だったらしい)。 |
ルー |
目が光る? それって超能力? |
リーフ |
は! ということは、このまま戦いに突入すると、私たちの中の誰かがいきなり後ろを向いて仲間を攻撃、なんてことがあり得るわけですね! |
GM |
さあねえ……(にやにや)。あ、ピョン太くんがイタチの恐怖で凍りついてるな。実験うさぎたちは、アレが恐いものだとはわからない。「あれなに? あれなに? お友達?」 |
ルー |
ちがうよ、近づいちゃだめだからね! 恐いんだからね! |
GM |
「え、こわいの? じゃあ逃げる!」と言って脱兎の如く……。 |
リーフ |
まさしく脱兎ですねー(笑)。って笑ってる場合じゃない、《指揮》で彼らを誘導して逃げましょう。別に敵前逃亡というわけではありませんからねー。 |
タイガー |
む、何だかとっても怪しいヤツだという気はするが、脳ミソつるんぺたんのオレ様はとりあえず本能に従って攻撃するっす! |
GM |
いいけど、まだ離れてるよ。移動攻撃する? |
タイガー |
《飛翔蹴り》するんで問題なし! とあぁーっ!(ころころ)当たり。 |
ローズ |
兄貴、かっこいー。 |
タイガー |
もちろん爪出し! (ころころ)ダメージは7点、 しかも刺し! |
GM |
がふっ! うさぎの攻撃力じゃねえよ、それ。なんとか立ってるけど。んじゃ今度こそ反撃してやる(ころころ)。タイガーリリィ、知力で抵抗して。
|
タイガー |
う、それは一番辛いぞ。あ、意志力の強さを足していいなら(ころころ)、マイナス2成功。問題なし。よし行け、ブルーローズ! 消極的な戦闘派!(笑) |
ローズ |
う、うん。なんかすごく引っかかる言い方かもしんないけど、とりあえず消極的にテレパシーで《畏怖》。 |
GM |
それのどこが消極的なのかな? お兄さんにゆってごらん、ん?(ひきつり) |
ローズ |
え、だってこれが成功したら、少なくともあたしは襲われなくなるし……。マイナス4成功。 |
ルー |
確かに、効果そのものは消極的かも。 |
GM |
あ、それは効かない。超能力を使ってみればわかるが、このイタチの周りにはそれに対抗する壁があるのだ。《精神障壁》というやつだな。これで、超能力の使用にはプラス5のペナルティが課せられる。 |
ローズ |
むか。次こそ貫いてやる。でないと心の師匠に顔向けできない(前回出会った人間の超能力者。とても尊敬しているらしい) |
ハービィ |
あ、ブルーローズが珍しく燃えてる。 |
リーフ |
じゃあ私は、パニックを起こす恐れのある実験うさぎたちをまとめて、バラバラにならないように逃げるため、《指揮》技能で誘導します。(ころころ)ほーら、みんなこっちだよー。 |
GM |
実験うさぎたちはシンキングリーフにしっかりついていく。 |
リーフ |
ふふふふ、さすがは偉大なる未来の指導者。愚民たちを率いる姿も様になっていますね。唯一のネックは、私はこの近辺にはまったく土地感がありませんから、本当に安全な場所に誘導しているのかどうか、いまいち確信が持てないということですね。本当はすっごくヤバイ方向に突き進んでいるのかも(笑)。 |
ハービィ |
イタチが待ち構えてたりしないといいね。わたしは、もしもの時のためにくしゃみ薬を手に持っておく。 |
タイガー |
じゃあ続いて攻撃、《後ろ回し蹴り》だ。(ころころ)フェイントは8。 |
GM |
げふ、よけられるもんかい! |
タイガー |
おっと、ダメージが低い。ダメージは3点切り。 |
GM |
それでも十分に痛い。(ころころ)あ、倒れた。「ぐぐぐぐ……な、なぜうさぎごときに、がく」 |
ルー |
やったー! |
リーフ |
すばらしい、実験うさぎたちもあこがれの目であなたを見てますよ。 |
タイガー |
ふふふふ、イタチよ、我ら肉食獣の世界の掟を知っているだろうな。敗北、すなわちメシ! |
ローズ |
ちがう!ぜーったいちがう! |
リーフ |
……あ、実験うさぎたちの目が軽蔑のものに変わった。 |
GM |
3ターン目に空しくジェット機が轟音をあげながら飛んでくるよ。悔しいから恐怖判定しておいて。 |
タイガー |
(ころころ)うおー、思わず気を失うほど恐い! |
リーフ |
ふふふ、ご存じですか? 巨大なる鳥の鳴き声を聞いたもの、寿命が7年縮むことになるのです……あ、しまった、そんなホラ吹いても誰もわかってくれない! |
ルー |
ななねんって、何? おいしい?(笑) |
リーフ |
がーん(笑) |
GM |
そんなこんなやってるうちに、恐怖に引きつったピョン太が回復したぞ。「ああっ、いつのまにかイタチが倒れている! ……まさかボクが無意識のうちに」 |
ハービィ |
はいはい、勘違いはいいから早く巣穴に案内してね。これ以上イタチに会いたくないから。 |
GM |
「何でそんなに冷たいんですか、ハービィさん」ぶちぶち文句言いながら、ピョン太は君たちを案内しはじめる。匂いや足跡を残したりするとまずいから、回ったり下がったり迂回したりと複雑なルートをたどってる。さて皆の衆、ここはほとんど人間のテリトリーだから、《生存・人間の街》技能で判定してくれたまえ。ピョン太くんの手助けがあるから技能にプラス5していいよ。 |
リーフ |
はいはい(ころころ)、問題なしですね。 |
ハービィ |
ルー うん、大丈夫。 |
ローズ |
あたし《生存》技能ないから、知力マイナス5。で、ピョン太くんボーナスで、目標値15なの。(ころころ。出目16)……ふええん、ここどこぉ? みんなーどこいったのー?(泣) |
タイガー |
(ころころ)ふふふ、安心しろブルーローズ。オレ様にもさっぱりさっぱり現在地がわからんわ!(おおいばり) |
ルー |
あ、2匹ほど迷ってる。 |
リーフ |
あ、あのねえ、あなたたち。ここ数日のあいだ人間の街を旅してきたというのに、学ぶものは何一つなかったんですか? |
ハービィ |
はいはい、探して手を引いてあげるからね。こっちだよー。 |
ローズ |
えぐえぐ。恐かったよう。兄貴と一緒だから、なおさら恐かったよう(泣) |
タイガー |
なんだと、このガキャ。『孤独恐怖症』のくせに、選りごのみしてんじゃねえよ。 |
GM |
2匹とも失敗度を教えておいて……あ、どっちも1ね。ふんふん(にやり)。 |
ハービィ |
あ、なんか嫌な予感。 |
GM |
それはさておき、ピョン太くんの誘導で騒がしい楽園なる場所をしばし駆け巡ると、やがてひっそりと口を開いた巣穴に到着した。あたりを見回しながら入っていくと、その奥から、大きくて白っぽい毛並みの年とったうさぎが顔をのぞかせて、君たちを歓迎してくれてるよ。 |
ルー |
あのおじーちゃん誰? |
GM |
ピョン太くんの巣穴の王様だね。「遠路はるばるよく来てくれた、遠い兄弟たちよ」 |
タイガー |
おう、来たぞ兄弟。 |
リーフ |
だーもう、相変わらず礼儀を知らない筋肉ですね。(コロっと口調を変えて)なにやらお困りとのことですので、微力ながらもなにかお力になれるかと思い参上いたしました。役にはたたないとは思いますが、補充人員も連れてまいりましたので(笑)、事が解決しました折りには、彼らにも安住の土地を与えてやっていただけませんでしょうか。 |
ルー |
うわー、さすが語り部・シンキングリーフ。 |
ハービィ |
口先三寸で王様を狙う男はやっぱり違うわ(笑) |
GM |
「うむ、任せるがよかろう。この巣穴もすでにもとの半分しか仲間が残っておらんのでな」 |
タイガー |
それはそれで寒いぞ、イタチってのは結構バカにできん被害をもたらしとるんだな。 |
ローズ |
うにぃ……。 |
タイガー |
帰りたいなんて言ったら一人で巣穴から叩き出す。 |
ローズ |
(心の底から意外そうに)あ、兄貴、いつのまに超能力が……。 |
タイガー |
目覚めとらんでもそれぐらいわかるわ!(怒) |
GM |
「では遠い山の勇者たちよ、この薬草を食べるがよい」そう言って王様は君たちに一つかみの薬草をさしだしてきた。ここの巣穴の王様は代々薬草使いのようだね。 |
ハービィ |
それって見る目あるかも(笑)。 |
ルー |
なに、それ? ごはん? |
GM |
「これを食べていると、耳がちょっと鈍感になるのだ。ここの巣穴は我々のような種族にはちょっとやかましいのでな」 |
リーフ |
なるほど、それはありがたいですね。 |
ハービィ |
だからこんなところでも生活できるのかー。納得。 |
ルー |
ルーはその薬草いらないや。もともと大きな音は平気だから。 |
ローズ |
はくはく。う、にがーい。 |
ハービィ |
はいはい、あとで甘い草あげるからね。がまんして食べるのよ。 |
タイガー |
この草、どうするんだ? 耳の穴に突っこむのか? |
GM |
耳栓じゃねえんだよ。 |