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GENCON2016レポート

執筆:こあらだまり
 
■ 今年の夏はGNECONだ!

2016年8月4日
灼熱の太陽のもと、私、こあらだまりは、アメリカインディアナポリスにおりました。
傍らには、われらがボス、安田均
そして、現在、ヒューストン在住の秋口ぎぐる

さてはて、どうしてこの取り合わせでここにいるかというと――。
時期と地名でピンとくるかたもいるかもしれませんね。

そう、
GENCONです!

毎年、アメリカのインディアナポリスで行われている、世界最大規模のアナログゲームのコンベンションです!!

 
▲パンフレットに入場証もゲットし準備万端!   ▲パンフの表紙のアートワークも良いです


 巨大なコンベンションホールとその周辺のホテルを借り切って行われるこのイベントは、ゲーマーにとって夢のような4日間です。
 今回はその熱気をお伝えします!



■ 俺たちはやってきた!

 私たちが会場に着いたのは、9時30分ごろ。
 イベントの開始時間は10時と聞いていたのですが、すでにあちこちでゲームがプレイされております。
 聞けば、物販や展示を行っているエグジビションホールが開くのがその時間で、
実際には、前日からホテルや会場は開いており、24時間体制でゲームがプレイされているとのこと。
 なるほど。すでに戦いは始まっているのですね。
 ゲームに対するハングリーな熱気をひしひしと感じつつ、私たちもエグジビションホールへ。
 そこにはすでに、開場を今や遅しと待つゲーマーのみなさんが。


 
▲エグジビションホール前   ▲武装を整える者、直前までゲームをする者などさまざま


 待っていると、どこからか、開会式の様子が放送で流れてきます。ゲストやスポンサーの紹介、イベントの概要が説明されたのち、開場の注意事項に。

「さて、これから、エグジビションホールが開くけど、ひとつ言っておきたい。
 いいか、絶対に走っちゃだめだぞ!
 毎年、きみらの勢いがすごすぎて、中にいる出展者の人たちをビビらせちゃうんだ」


 日本のイベントだと、こういうアナウンスは固くなりがちですが、こちらは、なかなかフランクでユーモアたっぷりです。

「でも、走るなって言っても、たいていみんな聞きやしない。
 だから、今年はちょっと趣向を変えてみよう。
 今年は、走るなとは言わない。むしろ、Here we come! Here we come!!(来たぞ!! 俺たちは来たぞ!!!)って言いながらゆっくり入ることにしようぜ、みんな!!」


 かくして。
 ゲーマーたちの熱いHere we come! Here we come!!の声とともに、会場は開いたのでした。
 絶対これ、走って入るよりも、出展者の人たちビビってますよ!!


 
▲会場直後のエグジビションホール   ▲どこを見ようか目移りします

 
▲ドイツのボードゲーム大手も出展しています。
こちらはKOSMOS
  ▲QUEENGAMESの見慣れたロゴも!



■ まずはお仕事!

 さて。さっそくいろいろと見て回りたいところですが、今回のGENCONは打ち合わせのスケジュールもあります。私も通訳として同行します。
 これから先のゲームの展開について、お話をしてきました!
 今後も盛りだくさんな予定なので、情報を楽しみにしていてくださいね。

Chepass Gamesジェームズ・アーネスト氏。

▲ラッキー博士を含めた4人で記念撮影


今回はなんと、うれしいお土産もいただきました。
ドクターラッキーの塗り絵キャラクターのミープルです!


▲もともとはキックスターター用だったとか


トンネルズ&トロールズフラインブ・バッファローからは、リック・ルーミス氏と、ケン・セント・アンドレ氏。


▲リック・ルーミス氏(手前左)とケン・セント・アンドレ氏(手前右)


トンネルズ&トロールズの日本語版を直前に、その話題で盛り上がります。



スティーブ・ジャクソン氏。


ガープスマンチキンなどで、グループSNEも、昔からお世話になっております!


こちらは初めましてとなる、Asmadi Gamesクリス・シェスリック

 
▲手にしているカップケーキのゲームも今日のために試作されたとか   ▲ホールのブースも盛り上がっています!


We Didn't Playtest This at All(テストプレイなんてしてないぜ!)という、ハチャメチャで面白いゲームの生みの親です。



 ひとしきり打ち合わせが終了したので、あとは、会場を回ったり、買い物をしたりと、イベントの空気を堪能します。

 
▲会場はとにかく広いッ!
そのかわり、人口密度はエッセンよりも低め?
  ▲キックスターター版が大きく話題となった
Exploding Kittens

 
▲ストーリー型ボードゲームも
さかんに遊ばれています
  ▲RPGもいろいろ。こちらは日本語版の発売も
記憶に新しい、エクリプスフェイズ


▲アースドーンでおなじみ、FASAのブース

▲シャドウラン。
エッジが効いたアートワークが素晴らしかったので思わす撮影!

 
▲「クトゥルフの呼び声」や「ルーンクエスト」の
ケイオシアム
  ▲エッセン発売予定の新作は、
ルーンクエストのカードゲーム!
(なんと、作者はクニツィア氏)


▲イグジビションホールを離れ、ゲームのプレイ用のスペースへ

▲なんとこれは、カタン専用テーブル。一家に一台ぜひ!


 
▲日本から出店は、NIPPON ENTERTAINMENT CONTENT ORGANIZATION(NECO)   ▲Love Letterの試遊卓では、
デザイナーのカナイセイジ氏がインスト中


 会場を歩き回るうちに、何気なく足を踏み入れた部屋では、すごい光景が広がっていました。



 広大なボールルーム(ダンスパーティーとかやる部屋)でびっしりと、RPG卓がプレイされておりました。周囲のポスターを見ると、見慣れたキャラクターたちが。
 おおっ。これは、パスファインダーですね!



 せっかくなので、パノラマ撮影モードで取ってみました。
 会場の中心で、スマホ片手にくるくる回っていたのはかなり不審なムーブですが、セッション中なのでだれも気にしません。大丈夫、恥ずかしくない!
 セッションの内容も千差万別で、ミニチュアを用意している卓もいれば、大きなマップを広げている卓や、謎解きに頭をひねっている卓もありました。
 普段では考えられないような大きな規模で遊べるのが、こうした宿泊型イベントのだいご味ですね。

 他にもさまざまなシステムのセッションが、ホテルの小部屋で開催されています。

 
▲出版元ごとにプレイルームがあります   ▲白熱のセッションが繰り広げられる!


 卓についてのセッションも盛んですが、GENCONでは、
LARP(ライブアクションRPG)リアル脱出ゲームなどもさかんに遊ばれています。
 中でも、目を引いたのがこのリアルダンジョン
 遊んでいくほどの時間はなかったのですが、秋口さんが交渉して、中をみせていただけることになりました。


 
▲冒険はここからスタートです!   ▲岩の質感はまさにダンジョン!


 アメフトスタジアムの一部をダンジョンにしているこのイベント、遊びごたえはかなりのものです。
 中では、謎解きや戦闘などが繰り広げられ、商店もなかにある様子でした。



■ あっとういう間に時はすぎて……

 今回、私たちがGENCONにいたのは、たった2日間(イベント自体は4日間ありますが)。いろいろな人にお会いして、あちこちを見て回っていると本当に一瞬です。
 実際に現地に飛んでみて驚いたのは、RPGやボードゲーム、カードゲーム、TCGと本当にいろいろなゲームがプレイされていたことです。
 ボスに聞いた話では、GENCONはミニチュア&ウォーシュミレーションゲームを中心として始まり、D&Dの登場でRPGが隆盛し、TCGが広がった時代があり、そこからさらに、ボードゲームの広がりを受けて今があるのだとか。
 
 このあたりのことは、Role & Roll 144号(9月発売予定)「ゲームを斬るNEXT」で詳しく触れられています!
 また、GENCONについては、先日ニコニコ生放送で放映した、「【グループSNE】GENCON2016 最新レポート」でもお楽しみいただけます。

より深く、GENCON気分に浸りたい人は、ぜひそちらもチェックしてみてください!




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