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JGC2014 ゴーストハンター ミニライブ レポート |
本文:西岡拓哉 コラム:石野力 |
[ゴーストハンター ミニライブ プレイベント]
JGC参加者のみなさんは8月29日、30日のJGC会場内にて、3つの設問とそれぞれ5つのヒントが書かれた張り紙を見つけることができましたか?
これらは8月31日に開催される[ゴーストハンター ミニライブ]の舞台となる場所を特定するための道しるべだったのです。
そのとある場所とは……『ラプラスの魔』に登場した幽霊館、ウェザートップ館!
第1問は、その館の主、ベネディクトの名を知るため(謎々)、
第2問は、ウェザートップ館の場所を突き止めるため(論理パズル)、
そして第3問は、館に入るための正しい魔法陣を見つけるため(図形パズル)の問題でした。
ミニライブ設問―第2問―
こんな感じの設問が会場に貼りだされていました。 |
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各設問と5つのヒントは当日参加の方も入れる場所に貼りだされ、どなたでも空いた時間に挑戦していただけるようになっていました。
ちなみに、1問正解するごとに、『ゴーストハンター13 タイルゲーム』のパッケージイラスト(絵:弘司先生)がプリントされた記念カードをゲットすることができます!
しかも、第3問の記念カードには11月発売予定の拡張セット2『ディアブロ・ドゥ・ラプラス』のイラストが初お目見えしたのでした!
プレイベント第3問正解者に配られた
『ディアブロ・ドゥ・ラプラス』のカード |
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自由参加ということもあり、たいへん多くの方に挑戦していただき、用意していたカードが底をつかんばかりの勢いでした。
【コラム:プレイベント裏話】
ご好評をいただいたプレイベント、その裏側ではじつは、出題者たちが肝心の設問の解答を忘れてしまうという不測の事態が起こっていたのでした。
あれは設営を開始してしばらくのことでした……
設問張り出しに向かう直前、「あれ? これの答え、なんだっけ?」と言う事実が発覚。
設営完了予定時間も差し迫っているというのに、です。
3人寄れば何とやらで、その場で解き始めたのですが、焦りからか、これがなかなか解けない。出題者自身も首をひねる始末です。
なんとか解き終わり、検証も終えたころには残り時間はあとわずか。大急ぎで貼り出しに向かいました。
ぎりぎりセーフ。ふぅ。
そんなこんなで始まったプレイベント、第1問は開会式前にすでに解き終わった方も。
3設問とも掲載終了時刻まで、参加者の方々に挑戦していただきました。
グループSNE初の試みだったプレイベント、不手際がありながらも、みなさまのご協力で無事に終えることができました。ありがとうございました! |
そしてJGC最終日、“奴"が復活を遂げます……。
みなさまの尽力で、ついにウェザートップ館への道は開かれたのです。
この続きはゴーストハンター ミニライブのメインイベントで明かされます!
【ゴーストハンター ミニライブ メインイベント】
JGC最終日の8月31日、ついにメインイベントである「ゴーストハンター ミニライブ」が開催されました。
実際に体を動かして、設定された課題をクリアしていくというライブRPGです。
ニューカムの町の丘にそびえる古色蒼然とした洋館、ウェザートップ館。
どうやら、ここで怪しい儀式が行われているらしい……?
何のための儀式なのか、誰が企んだものなのか。
ゴーストハンター(参加者)たちはこの謎を解き明かすため、魔法陣を通り抜け、館にやってきたのです。
こうした設定の下、ついに館の門が開かれます。
参加者には4人1組のパーティを組んでいただき、スタッフが作った謎に挑戦していただきます。
館という名の会場に入ったみなさんの目には、珍妙な格好をしたスタッフたちの姿が映ったことでしょう。
片手に軍手をつけていたり、ピンクのリボンを髭につけていたり、てんでバラバラ……。
しかしこれには意味があります。
スタッフの中に怪しげな儀式の情報を握る重要人物5名(女性記者、少女、謎の数学者、館主、階段の衛兵)が紛れ込んでいるのです!
会場内に設置された問題をパーティメンバーが協力して解くことで、その人物たちが身に着けている衣裳や特徴を知ることができます。
5名中4名を特定すると最終決戦で、とあることが起きます。
ただ、問題といっても普通のクイズだけではございません!
ゴーストハンター13の判定システムを使用した問題あり、歌あり、ダンスあり、けん玉あり、輪投げあり……まだまだあるのですがとりあえずバラエティに富んだ問題をそろえました。
「ゴーストハンター」シリーズの真骨頂とも言うべき「狂気カード」システムも、もちろん採用。恐怖体験(設問に失敗)をすると、狂気カード(トランプ)を引かされ、その数字分、MP(精神力)が減少、その結果MPが0になると発狂してしまいます。
発狂したパーティは「賭博場」でミニゲームに勝利すれば狂気カードを1枚減らすことができます。
「賭博場」を担当していたのは、我らがボス安田均。開始当初こそ閑古鳥が鳴いていたものの、イベント中盤になると発狂パーティが続出。助っ人が必要になる大繁盛のカジノだったのでした。
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賭博師:安田均
客:合鴨ひろゆきさん、弘司さん、山本弘さん |
筆者の西岡もダミーの人物兼ブース担当者としてゴーストハンターのみなさんを待ち受けます。
「おぉよく来てくれた! この縄で脱獄した囚人たちを捕まえてくれ! 囚人が暴れているから、少し離れて投げるとよいぞ」
「フッ、まかせてくれ! ……で、どこから投げるんですか?(笑)」
こ〜んな感じで輪投げをしたりするのです。もうみなさんノリノリ。
【コラム:ちさながら縁日】
今回のイベントでは上述のとおり、射的、輪投げ、けん玉、歌、ダンスなどさまざまな設問を用意しておりました。
じつは最初、こうした設問は少なかったのですが、試しに入れたアクション系設問がテストプレイヤーにやけに好評だったため急きょ増設。その結果、さながら縁日のような様相を呈した、というわけです。
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イベントで使われたおもちゃたち |
ちなみに、初期には『新横浜駅まで観光客を見送りに行こう』とか『スタッフが個人的な興味から君たちの考えを聞きたいらしい。ラプラスの悪魔を不確定性原理に言及しつつ否定せよ』といった設問が含まれていました・・・やっぱりテストプレイって大事ですね。 |
イベント開始後約2時間、スタッフに嬉しい誤算が発生します。
全パーティが予定時間よりも早く、重要人物4名を特定したのです!
さすが館を発見することができた優秀なゴーストハンターたち。
もはや歴戦の猛者といった風格すら漂わせています。
人物を特定できたパーティは、草壁たち正義の陣営としてラプラス陣営に挑むことになります。
さあ、いざ、最終決戦! ……と、その前になにやら館内が騒がしくなります。
「こっちよエイミー!」
「モーガンさん、待ってぇー!(野太い声)」
女性記者モーガン(柘植)が、可憐な少女エイミー(ベーテ)と一緒に何者からか逃げています。
柘植モーガンは全員納得ですが、エイミーがベーテであると想像した人は何人いたことでしょう……さすがベーテさん、会場は爆笑の渦に。
「ふはははは! 待ちたまえ可憐な乙女たちよ」
「生贄が逃げては儀式が完成しないではないか」
と、登場したのはラプラス(石野)、ベネディクト(黒井)の新人2名。
えー……っと、つまり、何が起きているのかというと“小芝居"です!
迫真(笑)の演技がゴーストハンターたちの目の前で繰り広げられます。
そして追い詰められていく2人の乙女の前に、あの男が!
「そこまでだラプラス! ベネディクト!」
草壁健一郎登場!!! 演じるは……そう、この西岡です。
「お前かよっ!」というみなさんの心からのツッコミを一身に受けたぼくも小芝居の輪に加わります。
……ちがうんです、偉い人には逆らえなかったのです(笑)。 ちなみに台本もぼくが作りました。
SNEのイベントの表舞台に初めて立ったので緊張もひとしお。
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左からモーガン、エイミー、草壁 |
しかし……このエイミー、明らかに草壁よりも強そうです……。
【コラム:小芝居】
いったい館では何が起きていたのか、健一郎はどこに行ったのか、館の番兵の役目は?
この小芝居はそうした事件の真相を明らかにするためのものでした。
重要人物の中から、モーガン、エイミー、ラプラス、ベネディクト、そして草壁健一郎が出演し、5分程度の寸劇に仕立てました。
ベーテ演じるエイミー、非常にインパクトがありましたね。
裏話としては、エイミーがケンに一撃を見舞った後のセリフについてです。これは「ケン」が出てくる有名な『北○の拳』のセリフをアレンジしたものでした。
ボスのOKが出るかどうか、直前のテストプレイまで分からなかったので、スタッフ一同戦々恐々としておりました。
万一NGなら、本番一週間前に脚本の修正及び練習をやり直さなくてはならなかったため、無事OKが出て、ホッと一息ついたのでした。 |
ドタバタの小芝居も終わり、両陣営にわかれると、ついに最終決戦の時間です!
草壁&ゴーストハンターたち正義陣営 vs ラプラス&SNEスタッフ悪者陣営によるジャンケン対決!
ひとり1ライフをかけて、いざ……勝負!
余裕で草壁陣営勝利かと思われたこの勝負、なっ、なんとラプラス陣営、怒涛の勢いでゴーストハンターたちを倒しつつあります。重戦車の如く突撃したエイミーも敗北。
しかしモーガンの活躍により、なんとか草壁&モーガン vs ラプラス へともちこみます。
ありがとう、モーガン!
そしてモーガンも敗れ、大ボス・ラプラスと草壁の一騎打ち。これは負けられない勝負です。
結果は……草壁健一郎敗北!!!
かくして、「ゴーストハンター ミニライブ」はラプラス陣営勝利に終わってしましました……。
う〜ん残念! そしてごめんなさい!
【コラム:ラプラスから見た最終決戦】
わたくし(石野力)はラプラスを演じていたので、当然ラプラス陣営を引き連れて参戦。
じつは、重要人物特定のミッションに失敗したパーティがあれば、我が軍門に下るはずだったのです。
しかし、参加者のみなさんが優秀すぎました。
結果、草壁健一郎率いるゴーストハンター70名強に、ラプラス・ベネディクト&グループSNEのスタッフだけで対決するはめに。
人数比を考え、少しだけ草壁陣営に有利にライフを配分し、いざ勝負!
と、ここまでは良かったのですが、なぜかラプラスがじゃんけんに負けない。前に並んでくれたゴーストハンター8名に1度負けただけ。
その後もあれよあれよと言う間にゴーストハンターが減ってゆく。ラプラスまだ生きてますよー。
心の中で「バランスが取れてない。そろそろ負けたい、負けたい!」と思っていても、また勝ってしまう始末。
ライフを6つ残した状態で残る相手はモーガン(ライフ1)と健一郎(ライフ2)。「負けたい、負けたい!」との思いは届かず、見事勝利。
予定では、ゴーストハンター側に勝ってもらって、次回のイベントに綺麗につなげるつもりだったのですが……
念のために、草壁陣営が負けたとき用のエンディングも用意しておいて良かったと心から思いました。
次回以降機会がありましたら、ここからラプラスを追い詰めるイベントとか面白そうですね。 |
ゴーストハンターたちのブーイングをBGMに、無事にイベントは終了。
最後は安田社長から締めの言葉となります。
実はこのイベントに『ラプラスの魔』の著者・山本弘先生、イラストレーターの弘司先生、SNEの社友であるイラストレーター・合鴨ひろゆき先生も特別ゲストとして参加していただいていたのです!
安田社長からは先生方の紹介と今後の予定など、また山本先生からは9月17日(水)に復刊する小説『ラプラスの魔 完全版』および11月復刊の『パラケルススの魔剣』について、さらに安田均・秋口ぎぐる共著になる書き下ろし『アルケリンガの魔海』の情報も発表されました。(詳細はグループSNEトスペシャルトークにて)
今回のイベントに登場した人物たちの活躍を見たい方はぜひ『ラプラスの魔』『パラケルススの魔剣』をお手に取ってみてください。
こちらでは格好良い草壁健一郎が登場します(笑)。
「ゴーストハンター小説」シリーズの復刊及び「ゴーストハンター13タイルゲーム」拡張発売にあわせて企画されたGHミニライブ、参加者の皆さまにはお楽しみいただけましたでしょうか。
今回参加できなかった皆さまにもこのレポートを通じて、面白そう! 参加してみたい! と思っていただけたのならば幸いです。
来年は敵側が負けますように……
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