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JGC WEST レポート(3/23) |
JGCウェスト03の2日目
眠たい目をこすりながら会場に向かうと、そこには昨日以上のお客さんの数! そう、2日目は宿泊のお客さんに加えて当日参加でやってこられた方々の姿もあるので、廊下には溢れるほどの人が! まだ、各部屋のイベント始まっていませんでしたから、その分フリースペースが賑わっていたようです。当日参加の皆さんは早速手に入れたパンフレットのチェックで大忙し。宿泊参加の皆さんは……ちょっぴり寝不足な顔をした人が多かったです。それでも次なるゲームを探して歩き回る姿には、熱い魂を見ました!
JGCウェスト03最終日、最後まで楽しみましょう!< |
++ モンコレ2 六王国ブロック全国大会決勝戦 ++
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朝の9時。202会議室には、選ばれた16人のモンコレファイターの姿がありました。
昨年末から行われたブロック予選、そして昨日行われたオープン予選を勝ち抜いた戦士たちが今、集結したのです! その面々に加え、観戦する方も多数。決勝戦が始まるまでは賑わっていましたが、試合が始まると部屋の空気はちょっと緊張しまして、静かになりました。けれど、やっぱりゲームは楽しんでやるものです! 皆さん目は真剣そのものでも、口元には笑みがこぼれていました。「強い奴にめぐり合ったぜ〜!」な、かんじでしょうか? 真剣勝負を存分に楽しんでいる様子でした。
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++ あっちへウロウロ、こっちへウロウロ その3 ++ |
モンコレ全国大会会場の隣では、サンセット・ゲームズさんが物販を催されていました。ちょっと拝見。そう思って中に入ると、物販スペースに並ぶたくさんのダイスが目に飛び込んできました。どれも珍しいデザインで、マーブル色だったり、細長い形をしていたりして、見ているだけでわくわくしちゃいます。けれど、もうすでに空っぽの器もいくつか見当たりました。気に入ったダイスをたくさん買って行っちゃうお客さんも少なくはなく、売り切れ続出だったそうです。
フリースペースを覗いてみると、そこでは鈴木銀一郎先生が。鈴木先生も新作のゲームを持ち込んで楽しんでいらっしゃいました。ギャラリーもたくさんで皆が覗き込んでいます。
その横を通っていくのは、友野さん。そして、イラストレーターの米田仁士先生と九月姫先生。おお〜、壮観。せっかくなんで、写真を1枚! パシャっとな☆
次にお邪魔した部屋は、メイジナイトのお部屋。台の上には大きなフィギュアがたくさん! 私も、今まで何度かプレイしているところを見たことがありますが、こんなに大掛かりなジオラマは初めて見ました。
「こういう機会でもないと、大型はなかなか持ち出せないんですよ。だから皆、喜んで持ってくるんです」
そう、富士見書房の方が教えてくださいました。たしかに、双方の陣営共に大きなドラゴンが見えます。足元に置かれているフィギュア入れは、押入れ収納ボックス並。そのダイナミックさには思わず興奮しちゃいました。
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++ ソード・ワールド・カードRPGコンベンション |
こちらは朝の9時から夕方4時まで、7時間ぶっ通しのイベント。嬉しいことに2作目も発売された、ソード・ワールド・カードRPGのセッションです。
カードRPGでは、普通すでに能力値が決まっているキャラクターカードを用いてプレイするのですが、今回はオリジナルのキャラが作れちゃうというシステム。皆さん、せっせとキャラクター作りに励んでいらっしゃいました。
最初は席に空きが見られましたが、それは午前中だけ。午後になると、順番待ちが出ちゃうほどの盛況ぶり! 「椅子が足りない!」という嬉しい非常事態に、本部へ走る場面も♪ SWカードRPGは短時間でも楽しめるカジュアルなRPGなので、随時参加者さんを募集していました。
ここで用意していたシナリオは3つ。色々なシナリオを楽しんでもらおうという趣向です。このシナリオは、ひとつひとつでももちろん楽しめますが、3つ遊ぶとそれぞれの事件の背景がわかっちゃうという仕掛けつき! ちょっとだけ遊びに来てくださった人も、長く楽しもうとしている方も、どちらでも楽しめるように工夫されたそうです。
「でも、3つ目のシナリオまでいった卓はなかったらしい」
ちょっぴり残念そうにコメントしてくれたのは、今回のシナリオを担当した刈谷さん。
ちょっと風変わりなゴブリンシャーマンが起こす不思議な誘拐事件。そして複雑なダンジョン。皆さんの冒険心くすぐるシナリオは楽しんでいただけましたか?
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++ 富士見のお部屋 ++ |
新作ゲームの体験がいっぱいできるお部屋です。見れば、昨日ボスが一足早くに紹介していたSNE新作カードゲーム『キングズ・ブラッド』や、『中原の征服者』を遊んでいる机が! その奥には加藤さん、北沢さんの姿が見えます。モンコレかな?と、思いきや、机に広がるのはキャラクターシート! そう、あの六門世界がRPGになって登場するのです!
参加された方の中には、モンコレは知っているけれどRPGは経験がない人や、RPGはするけれどモンコレをやったことがない人も。けれど、どちらの方も楽しく遊んでくださった様子。TCGとRPGの架け橋となるべく開発中のゲームです! まるでTCGのようにたくさんのバリエーションが楽しめるキャラメイクとキャラクター成長過程。そして、独特な判定システムが魅力の新作です☆
その横では黒田和人がマスターを務める新作RPGが。『ソード・ワールドRPG』のシステム(2D6システム)を母体に開発されてきた新作が、ついにベールを脱ぎました! その正体は富士見ファンタジア文庫で大人気の小説『スクラップド・プリンセス』のRPGだったのです! このゲームではより小説での雰囲気を出そうと、論争システム(仮)が盛り込まれています。普通のアクションする時と同じように、2D6の結果を論理ダメージとして、キャラクターが互いを論破する説得バトル! また、小説内の独特な魔法のシステムも再現しています。こちらも、『すてプリ』は読んだことあるけれどRPGはしたことがない人や、RPGはするけれど原作は良く知らないという人が参加されていた様子。ノベルとRPGの架け橋を目指したゲームです!
ちなみに、この2つのRPG。どちらも今度発売される『Role&Roll』に詳細記事が載るそうなので、要チェック!
その他、ドラゴンマガジンのスターたちが勢ぞろいする新作カードゲーム『ドラゴン☆オールスターズ』の体験会や、モンコレ、フルメタ、メイジナイトの初心者講習会。午後からは、加藤さんによるモンコレのガンスリでも賑わっていました。 |
++ ゴーストハンター・ボードゲーム体験プレイ ++ |
11時半よりフリープレイの部屋の一画を借りて行われたのは、ゴーストハンターのボードゲーム。レクチャーするのは……あれ? 友野さん? ボスか黒田さんって聞いていましたけれど?
「2人とも、別のイベントで忙しいから代打や」
あぁ〜、なるほど。ゴーストハンターと言えば、つい先日新しいサプリメントブックが発売されましたよね?
「おう。そのサプリメントはこのボードゲームとリンクしてるんやで」
それは初耳です! 2つあると、なおお得?
「しかも、サプリメントブックはボードゲームの箱の中に入ってしまうので、持ち運びも便利!」
……それも初耳です。……お得ですね。
「このボードゲームはトリックテイキングなゲーム! ボードはマスタースクリーンになったり、駒が細かく作られていたり、何かとお得なんでヨロシクお願いします〜」
そんな友野さんのコメントでした。
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++ 物販スペース ++ |
レポーターと称し、あちこち歩き回っている私ですが、ホームベースは物販スペースでした。ううう、あんまり店番手伝えなくてごめんなさいでした。
机に並ぶのは昔なつかしのSNE出版物。横には小道具入れ用に銀の宝箱なんかも置いちゃって、なかなかおしゃれに決まってました。
その向かいには毎回おなじみのイエローサブマリンさん。例年よりちょっと少ない物販スペース数だったらしいのですが、初めて見る私にとっては十分品揃い豊かに見えました。カードにダイス、ボードゲームにリプレイの本まで、色々揃っています。
けれど、『竜皇の凱歌』は見当たりません。まさか?
「はい。もう初日から売り切れちゃってます」
嬉しいコメントをありがとうございます♪ でも、そのおかげで私は買えませんでした。しくしくしく。 |
++ SNE未発表RPG体験会 ++ |
※本文お昼も過ぎて、午後1時。フリースペースではSNEで温めてきた新しいRPG、『ゲヘナ』が初お目見えとなりました!
このRPGは、最近『百鬼夜翔』や『ソード・ワールド』などの小説で活躍を見せる小川楽喜のニューワールド!
タイトル通り、ダンテの“地獄”(日本のじゃなくて、ダンテの“地獄”ですよ〜)をモチーフとしたちょっとダークな世界観で、プレイヤーたちはそこで活躍する“享受者”と呼ばれる超人に扮します。
最初、5人セッション2卓の予定でしたが、予想以上の集まりに急きょ1卓追加! マスターを務めたのは『ゲヘナ』世界観担当の小川楽喜、システム担当の田中公侍、そしてこの上なく心強い助っ人兼ご意見番の友野詳で、それぞれの卓で個性的なマスタリングが展開されていました。連続攻撃を繰り出すことができる連撃システムや、パーティと敵の駒を置いた砂漠の地図など、凝ったシステムや準備、そしてホラー風味のシナリオに参加者の皆さんは楽しんでもらえたようです。
「想像以上にお客さんが来てくださって、嬉しかったです。ありがとうございました」と、田中さん。アンケートのご協力もありがとうございました。
そしてこの『ゲヘナ』もまた、新雑誌『Role&Roll』に記事が載っちゃうそうなので、ぜひチェックしてください!
『ゲヘナ』の隣では、『シャドウラン』や海外ゲーム翻訳でおなじみの江川晃マスターの『ストームブリンガー』が行われていました。
「せっかくだから遊んでもらおう」
というボスの一言でお目見えとなりました。……せっかく? どうしてせっかくなのかな? ボスの含み笑いに、今後のこの作品が気になります。
これは昔からある歴史の長いRPGの最新版です。傑作ファンタジー『エルリック・サーガ』の世界を楽しむことができます。
「ストームブリンガーのために来ました!」
と、熱い言葉を残してくださった方もいらっしゃいました。
全くの新作RPGと、歴史あるRPGの取り合わせ、楽しんでいただけましたでしょうか?
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++ 閉会式 ++ |
気付けば夕方の5時。始まりがあれば、終わりもある。楽しいJGCウェスト03が、終わってしまう時がきたのです。
閉会式が行われたのは開会式の場所とは違い、広いすり鉢状の講堂でした。正面には巨大なモニター。席にはひとつひとつマイクがある、本格的な会議場です。ここで閉会式が行われるのは初めてだそうで、初お目見えのゴージャスな部屋には皆が驚いていました。
スポットライトの当てられた舞台の上には、ゲストの皆さんがズラリ。何人かの人がマイクを握り、今回のJGCウェストについて語りましたが、そのトップバッターは友野さんでした! 世界史の偉人たちはゲーマーだったというこじつけの面白いトークは、観客を笑いの渦に引き込みました。もちろん後にはボスもマイクをとり、RPGについて熱弁。開会式でRPGブームの再来を宣言されていましたが、実際今回のJGCウェストではたくさんの新作RPGで溢れていました。この春で体験会が開かれたものは、どれも夏のJGCに発売を予定しているものばかり。自然、夏への意気込みも強く熱くなります。壇上に座る方々も、客席に座る皆さんも、今から夏を楽しみにしているのです!
最後には、いつものように鈴木先生が拳を突き出しました。
「夏のJGCでまた会おうぜー!」
「オー!」
こうして盛大な拍手の中、JGCウェスト03は幕を下ろしたのでした。 |
++ 終わりに ++ |
こうして熱い2日間が過ぎました。あの楽しかった時間は、今思い出してもつい昨日のことのようによみがえります。
最後にJGCスタッフの皆様、お疲れ様でした。取材に応じてくださった皆様、ありがとうございました。そして、このレポートを読んでくださったあなた! 最後までおつきあいありがとうございました!
残念ながら今回参加できなかった方。このレポートを読んで「次は参加してみたい!」と思っていただけたら、嬉しい限りです♪
次なるゲームの祭典は、夏。8月22日からの3日間。JGCウェスト03で見かけた新作は、今年の夏に堂々の登場を飾っていることでしょう。今からその日が楽しみです!
皆さん、また夏にお会いしましょう☆ |
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