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東京シルバーレインコンベンション・レポート |
執筆:友野詳 |
うわはははははは、っと。
コンベンション本番で高笑いしてくるのを忘れました、すみません。
というわけで、去る十一月二日「東京シルバーレインコンベンション」へとお招きをいただいてきました、友野詳です。
さてご存知のようにシルバーレインは、もともとはプレイ・バイ・ウェブ。トミーウォーカーさんの承認のもとで、シルバーレインを遊ぶ方たちが集まる「公認オフ」や「公認コンベンション」が行われているわけです。
公認とはいっても、いわゆる企業イベントではなく、あくまでもユーザーのみなさんが主催、運営をなさっているのですね。
このコンベンション、無限のファンタジアのころから数えると、すでに7回か8回になる(主催者さんも曖昧)とのこと。
東京は上中里の駅前で待ち合わせ、主催者さんに案内していただいて、会場である滝野川会館に到着してみると。
おおっ、人がたくさんっ。
ついた時にも、いっぱい来てくださって嬉しいなあ、と思っていたのですが、その後、開会式を待つ間にも、どんどん増えていきます。
私を含めて、スタッフさん側で9人のGMが待機していたのですが、なんと全卓を上限の五人まで詰めこんでも、人があふれちゃう、という事態に。
告知は、ほぼシルバーレインのウェブサイト内のみだというのに、この盛況。なんと素晴らしい。多少はゲスト効果もあったのかな、と思いたいところですが、じつは、私がゲストですというのは、コンベンション直前になってようやく告知されただけなので、これはすなわち、シルバーレインのPBWプレイヤーさんたちに、TRPGが浸透しているという証拠……だと考えたいですねー。
さてさて、というわけで急遽、参加者さんたちからGMをしてくださる方をつのることになり、結果、お一人が名乗りをあげてくださって、十卓がプレイされることに。
うむ、ありがたやありがたや。
開会の挨拶と諸注意の後、各GMが「初心者には対応しているか?」「サプリメントは使うか?」などといった点を押さえつつ、それぞれのシナリオをアピールしてゆかれます。
横浜の地下鉄を舞台にしたもの、ナイトメアの悪夢に入りこむもの、ちょっと「うほっ」って感じのもの、人が消えるエレベーターの探索などなど、バラエティに富んだシナリオを用意してくださっていました。
多くの卓ではサプリメント『人狼VS吸血鬼』のカードやジョブデータは使っていただいてたのですが、準備に時間のかかるクロスアビリティや結社効果は、コンベンションではあまり使われないようす。コンベ用に、クイッククロスなんぞを作ってみようかと心の底で考えつつ、GMアピールは私の番に。
……さて、困りました。
いえ、アピールで困ったのではなく、ここでの紹介に困ります。
じつは、今月から来月にかけて3度ばかりコンベンションゲスト、それもシルバーレインばかり(大阪と名古屋と東京です)をGMしにゆく予定なのです。で、今回のシナリオを、そちらでも使おうと思っているもので、ネタバレできないんですねー。
いえ、たとえそれがなくても、シルバーレインプロジェクト公式サイトのほうで、シナリオソースとして公開しようかとも思っているわけで。
ともかくも、GMアピールが終わりまして、参加しているみなさんから、どのマスターの卓に入りたいか、第1から第5まで、希望を書いて提出していただきます。
スタッフのみなさんからは『全員、友野先生を希望するのでは……』なんて言っていただきましたが、これまでのコンベンション経験からすると「なじんだ人と遊びたい」「ゲスト卓は気後れする」「どうせ受からないから」という方もおられて、第1希望にしてくださる方は、およそ半数ちょっとと読みました。
ふふふ、ずばり正解。もちろん、全員希望してくださったら嬉しかったですけどね(笑)。
で、30名を超える希望者の方々から、私が5名を抽選させていただきました。
卓についてみて、ちょっとびっくり。
なんと五人のうち、三人までが女性です。なんと珍しい比率……と思いましたが、考えているとJGCの時も、シルバーレイン卓は女性率が高かったんですよね。会場を見回してみても、参加者の3割強が女性。
男女比率が自然のそれに近いのはいいことです。
平均年齢も、ほかのコンベンションより、やや低めな印象を受けたのですが、このへんはちゃんとしたデータがあるわけではありませんので(見た目だけじゃわかりませんからねー)。
さて、今回は、みなさんシルバーレインの世界観はご存知(PBWで募集してますからね)ということで、さっそくにキャラメイキング。
ハラペコ女子小学生(魔剣士)とプチ熊くん小学生(牙道忍者)のコンビに、フリーダムな女子中学生(月のエアライダー)、そしておっとりしていて意外と黒いところも見せる女子高生お嬢さま(ファイアフォックス)という面々にふりまわされる面倒見のいい男子高校生(ヘリオン)というパーティができあがりました。どうもやっぱり、このゲームは、高校生男子が苦労を背負いこむ傾向があるような(笑)。私の卓だけですかね?
前述のような理由もあって、シナリオについて詳しくは語れないのですが、実にフリーダムに動きまわって、さくさくと探索も進め、某地方都市に跳梁するゴーストを、噂話からその正体を突き止め、みごとに退治してくださいました。
アクトワードの使い方も巧みで、ゲラゲラ笑って、プレイが中断することもたびたび。また、今回は、次のサプリメントで追加される新判定ルールも使ってみたのですが、こちらも好評をいただきました。
さて、セッションの後は三十分ほど時間をいただいて、私のトークショー。発売されたばかりの『シルバーレインRPGリプレイ2 白き災いが天に舞う』に続いて、私の小説『シルバーレインアーリーデイズ1 銀の雨降る』が出ること。そして十二月には40レベル以上を扱うサプリメント『メガリスクライシス』が登場することなど……今後の展開についてを中心に、裏話などをまじえつつ、語らせていただきました(それらの内容についてはこちらを参照)。
最後に、希望されたみなさんへのプチサイン会なども開かせていただき、撤収したのは午後7時過ぎ。9時間近くにわたる濃厚なコンベンションでした。
私もとても楽しい時間をすごさせていただきましたが、参加者のみなさんにも、楽しんでいただけたようで、ほっとしています。
これを読んでくださっている皆さんも、いずれかの機会に、どこかでご一緒することがありましたら、楽しく遊びましょう! |
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