記事執筆:小山輝一郎
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2022年、12月3日。今年最後の月の最初の週末。
この日は晴天にこそ恵まれたものの最低気温1.6℃と極寒。しかしただ寒いだけの日ではありません。
京都市伏見区の京都パルスプラザにて開催された激アツのイベントに、我々グループSNEも参加していたのです。
そのイベントとは、TGFF2022冬祭!
TGFFとは、北沢慶を代表に、集まった関西のテーブルゲームファンたちによって催されているイベントです。
「Table Game Fun Festa」を縮めてTGFFで、その名のとおり“テーブルゲームを楽しむお祭り”なのです。
今回はTGFFはじめての京都開催でしたが、TRPGにボードゲーム、物販コーナー、そしてマーダーミステリーと、どこを見てもお客さんの笑顔で溢れ、会場は熱気に包まれておりました!
本記事では、会場で物販コーナーを担当していたわたくし、小山輝一郎が、TGFF2022冬祭についてお伝えします!
TRPGといえばこのイベントの目玉のひとつ。今回も、開会の11時から閉会の19時まで多くの人が集まり、さまざまなシステムが楽しまれていました。
感染症対策のためテーブルに設置されたパーティションは、今回からゲームマスターの前のみの設置に。この変更には「声が聞き取りやすくなった」「シートが見やすくなった」など好評の声が、ゲームマスター、プレイヤーの双方から挙がっておりました。
感染症を気にせず遊べるようになることがいちばんですが、対策をきちんとしつつ遊びやすいよう改善されたことで、お客さんにはより濃密で満足感の高い時間になったことと思います!
グループSNEからは『赤と黒』『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』『ソード・ワールド2.5』『トレイル・オブ・クトゥルー』『トンネルズ&トロールズ完全版』の卓を用意。
特に、友野詳がゲームマスターを務めた『赤と黒』では、セッションを進めるなかで増えていく情報をフセンに書き、貼り付けることで情報を開示するという、あっと驚くパーティション活用法を披露!
どの卓にも「このシステムははじめて知った」「ルールブックは持っているがプレイしたことはない」といった初心者さんがいたとのことですが、何ら問題なく楽しんでもらえたようです。
お客さんの笑顔と弾む会話から、どれだけ面白かったか聞くまでもないくらい伝わってきましたよ!
会場に入ってまず真っ先に目に入るのが、こちらの物販&ボードゲームコーナー。わたしも主にこちらで活動しておりました。
グループSNEブースでは会場で遊べるタイトルを中心に、TRPG関連書籍、ボード・カードゲーム、マーダーミステリーを持っていきました。
最新作は、トレイル・オブ・クトゥルーのシナリオ集『宇宙の彼方より』。時代も地域もバラエティに富んだ6本のシナリオと、そのうちの1本に関連した小説まで収録した豪華仕様の一作です!
そして、たくさんのお客さんを引き寄せてくれたのは、ブースのすぐそばに設置された『焚家』と『八月のタイムマシン』のカッコいいポスター!
特に本イベントで先行公演されていた『焚家』についてのお話をしに来てくれるお客さんが多くいらっしゃって、ブースも賑わいました。
ボードゲーム試遊コーナーでは運営さんの協力もあって全品が試遊可能に。
特に新作『ツタンカーメン』はそのインパクトのあるパッケージも相まって気になる様子のお客さんが多くいたようでした。
さらに、イベント会場限定で開演されるマーダーミステリー『嵐とともに魔王は来たれり』も最大人数でプレイ。
嵐に閉ざされた夜の学校で発生した殺人事件に、それぞれの思惑を持って臨んでいただきました。
プレイ時間60~90分とマーダーミステリーとしては極めて短いため休憩ついでに遊べ、マダミス初心者、初体験のかたにも大好評の本作。
こちら、現時点では販売予定はございませんのでプレイできたら超ラッキー!
イベントにいらっしゃった際は、ぜひグループSNEブースを覗きに来てください!
今回のTGFFはそれだけではありません!
もうひとつの目玉として「Murder Mystery Mini(以下、MMM)」シリーズ最新作『京都異世界ツアー』、そして物販ブースでも大々的に告知されていた『焚家』のマーダーミステリー2作品が公演されました!
『京都異世界ツアー』は、現代の陰陽師が開いた異世界の扉から勇者、妖精族、鬼族が来訪するも、伏見稲荷大社で勇者の遺体が発見され……という気になる導入で幕を開けます。2回の公演のゲームマスターは松田ミアが務めました。
京都で遊ぶ京都のマダミスということもあり、調査できる場所についてのプレイヤーさんの思い出話もあわせて楽しめたとのこと。そういう楽しみかたができるのも本作ならではですよね!
オンラインプレイにも対応しているため「気になるけどメンバー集めが難しい」というかたにもオススメ。物販ブースでもいちばんの売れ筋でした!
『焚家』はグループSNEとKADOKAWAがタッグを組んで立ち上げた新シリーズ「MYSTERY&ADVENTURE BOX」の第1弾。
アメリカ東部の幽霊屋敷を舞台に、そこへ集められた関係者が不可解な殺人事件に巻き込まれていきます。先行公演である今回は1回目を著者でありグループSNEの社長でもある安田均、2回目を柘植めぐみがゲームマスターを務めました。
プレイヤーはどちらも最大人数の6人。マダミス初心者から上級者まで集まったようですが、予定時間を少しオーバーしてしまうほどの大盛り上がりを見せていました!
本作は“ホラー”がテーマ。プレイヤーに恐怖を味わってもらうため「Mystery Party in the Box」や「MMM」といった既存のマーダーミステリーシリーズにはない画期的なアイデアが搭載されています!
『焚家』は12月28日の発売。みなさんのお手元に届くまでもうまもなく、楽しみにお待ちください!
そんな楽しいTGFFも、いずれは終わるもの。
閉会時間の19時いっぱいまでお客さんの楽しそうな声は途切れることなく、最後は代表・北沢慶の挨拶により今回のTGFFは幕を閉じました。
一度は感染症の影響で中止、規模縮小の憂き目にあった本イベントも、スタッフさんの熟達した対応や設備の改善、そして満足そうなお客さんを見ていると、早くも次回の開催が楽しみになります。
初回から掲げられていた「テーブルゲームを楽しむ」「初心者を大切にする」という理念もちゃんと引き継がれているなと感じました。
たくさんのかたと大いに交流し、大いに楽しめた大満足のイベントでした!