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P74-79『マイクロファンタジー 鬼顔街屍骸対策班』

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「あの男の息子が、そんなことを?」
疑われた双子の父を信じ続けた男は、呆然とつぶやいた。
この手紙は、アンタにこそふさわしい。
あんたはそう言って、双子の妹の手紙を彼の手に押し込んだ。
彼を見守っていたガヤンの蜘蛛が、近づいてくる。
「……神よ。あなたは罰するためではなく、この日を待ってくださっていたのですね」
男は、瞳に力強い輝きを取り戻して立ち上がった。
蜘蛛は、おまえのための捕縄となろう、と思念を伝えてきた。大いなる力には大いなる責任がともなう。立ち直ったおまえなら、その責任がまっとうできるだろう、とも。
神聖探偵、蜘蛛の英雄(スパイダーヒーロー)の誕生だ。
「力を貸してほしいことがある」
あなたは、彼にそう言った。
はるか頭上の勾玉を、蜘蛛の糸で手に入れてほしい、と。
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