P74-79『マイクロファンタジー 鬼顔街屍骸対策班』
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医学や魔法は使えないが、動物の扱いは得意だ。
どうも、足の骨が折れているらしい。
こういうのも、あなたは格闘の鍛錬で慣れている。
手早く添え木をして、うまく骨をつないでやると、痛みがおさまったようで、犬は元気に吠えた。
兄妹は、とてもはしゃいでいる。
妹のほうは、あなたを憧れの目で見ていた。
そして、いかにも覚えたてな文字で「ありがとう」と書いて、手紙をあなたに渡してくれた。
「……父さんを信じてくれたあの人にも、お礼を言いたいな」
と、少年が呟いた。
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