北沢: |
ロイは遊撃隊として従軍しながら、かつての仇敵である女ドレイクのレーシィが持ってきた聖剣<イラストリアス>で蛮族が手に入れた謎パワーに対抗しつつ、急進派蛮族が封印したヴォルクライアを救出するために蛮族の都イレスデアルを目指します。 |
――: |
ロイ組メンバーは、第一期からおなじみのグラスノの王女さまで神官魔術師フィオ、満身創痍で蛮族側の情報と聖剣を運んできたレーシィ、リーゼン地方から援軍として派遣されてきた2人、デュボール王国の竜騎士セオドアとアルフォートの妖精使いガレットですね。 |
北沢: |
ロイ組は行き先の性質上、いろんな立場の蛮族や、蛮族の支配を受け入れた人族などに遭遇する機会が多くて、その時々で各自が何を思うのか、という部分が大きな見所だったんじゃないかと思います。 |
――: |
なかでもフィオの葛藤は凄まじかったですよね。 |
北沢: |
そうですね。これまでみたいに蛮族に対して単純に「キル、バルバロス!」と言えない状況に、セッション中プレイヤーさんの脳が焼き切れるんじゃないかっていうくらい本気で苦悩していましたね。 |
――: |
本文からも十分伝わってきましたよ〜。 |
北沢: |
あとロイ組では、2巻の第六話で海底要塞をどうするかという議論があったんだけど、僕が考える以上にみんな真剣で、この時のロイの選択も印象的だったかな。
第一期初期にはへっぽこ言われていたけど、今や誰もが認める立派な聖戦士に成長したな、と思います。 |
――: |
そうですね〜。ではもう一人の聖戦士、"戦乙女"ヘザーの方は? |
北沢: |
ヘザーは聖剣の封印解除の旅を続けるうちに、誰が何故この剣を封印したのか、急進派蛮族たちの本当の目的は何なのか、という部分に触れていくことになります。 |
――: |
メンバーはヘザーの実家が雇った魔航船の船長でリルドラケンの重戦士アジュール、ロイの名代として同行することになったロイの従者イングリッド、第一期で物議を醸した、いろんな意味で危険物な魔動機師オルネッラとルーンフォークの操霊術師レギン。 |
北沢: |
ヘザーは生真面目で努力家で、実力で聖戦士の称号を得ただけあって自分に自信があるように見えるんだけど、実はナイトメアであることをものすごくコンプレックスに感じていて、それを隠していることに悩んでいる。 |
――: |
ダグニア地方は穢れを忌避する土地だというのも、彼女のコンプレックスを助長してるんでしょうね。 |
北沢: |
そんな彼女がこの旅で今まで知らなかった広い世界を知って、いろんな人に出会って成長していく様子がヘザー組の見所のひとつですね。
ちょっと面白かったのは、そんなヘザーのパーティーメンバーが、最終的に半分ナイトメアっていうところ。 |
――: |
自分以外は誰ひとり自分がナイトメアだってことを隠したりしてなくて、あれ? え? って戸惑うところとかすごい可愛かったですよね。 |