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GM: |
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ようやく地図にかかれた目的地らしき場所が見えてきます。こうですね、(立ち上がってホワイトボードに地図を描きだす)周囲が崖に囲まれた窪地のようになっていまして、その奥に巨大な苔むした岩がデデーン、と鎮座しています。 |
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ナハト: |
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おー。モロそれっぽい。 |
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リチャード: |
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渓谷の中の開かれた部分、みたいな感じかな。 |
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GM: |
/ |
そうです。岩をよく見るとなんだかとぐろを巻いているように見えなくもないですね。 |
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リチャード: |
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これ、かな……もしかして? |
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GM: |
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そこで、「これだわ!」 とノワティアスさんが歓声をあげます。 |
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メル: |
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おお! |
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GM: |
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ここで……危険感知をしてもらいます! |
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ナハト: |
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11 。 |
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GM: |
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わかりますね。殺気を感じます! |
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ナハト: |
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はっ!!(皆に止まるよう手で合図する) |
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GM: |
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殺気を感じて止まった瞬間、ドキュゥゥン! という音がして、そのまま歩いていたら当たっただろう場所を銃弾が通り過ぎていきます。 |
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GM/??: |
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(汎用蛮族語で) 「ち! 外したか」 |
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キャンパス: |
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おお! |
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メル: |
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蛮族語はわからない! |
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ナハト: |
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わかるよわかるよー。「外したか」 っていってます。 |
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GM: |
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下半身が蠍になってて、上半身が人間の姿をしている変なやつが銃を構えて出てきます。 |
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リチャード: |
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不確定名怪物だ。とりあえず魔物知識判定を振ろう。 |
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キャンパス: |
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うん。 |
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リチャード: |
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とあー!(ころころ) |
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GM: |
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あ、あと一緒に何か魔動機械っぽいもんもいますよ。 |
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リチャード: |
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おお、ロボっぽいサムシングが。 |
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ナハト: |
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強そう。 まあ、とりあえず 12 。 |
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GM: |
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12? 12か。ちょっと待って。12だと……わかりません! |
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ナハト: |
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わからなかった。未知の生物! |
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リチャード: |
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あれ、不確定名ナントカだが、でも私にはわかる! アイツきっと蛮族っぽいサムシングだ! |
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一同: |
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蛮族語喋ってたからな!(笑) |
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キャンパス: |
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うん。そこまではボクにもわかった(笑)。 |
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リチャード: |
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ふふ。長年蛮族虐待男という異名を欲しいままにしてきた私には、わかるんだなあ。これが。 |
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メル: |
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虐待って……(笑) |
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GM: |
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えーと、こう、こう、こんな感じで…… |
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ホワイトボードにイラストを描き始める。
ハサミや尻尾を供えた蠍の、本来なら頭にあたる部分から人間の上半身が生えている。アンドロスコーピオンの上位種、シザースコーピオンだ。
その事を遠まわしに伝えようとしているのだが……
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リチャード: |
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とりあえずこいつに何かあだ名つけてくれ。呼びやすいように。 |
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キャンパス: |
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あー、いや、でも……んー…… |
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ナハト: |
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頭二つあるんすか? アイツ。 |
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GM: |
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いえ、でも頭はついてないですけど、でもハサミはちゃんとありますよ! |
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キャンパス: |
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ハサミンにしよう、あいつ。 |
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一同: |
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ハサミン!? |
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メル: |
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かわいい〜。 |
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リチャード: |
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おう。じゃあ私のいうこと今から通訳してくれ。
「おいハサミン!」 |
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ナハト:
キャンパス: |
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おいハサミン。 |
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GM/ハサミン(仮): |
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「ハサミンたあ誰のことだこの野郎!」 |
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ナハト:
キャンパス: |
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ハサミンとは誰のことですかこの野郎。 |
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リチャード: |
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お前のことだ! といって……とりあえずここから普通にやりません? |
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GM: |
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はいはい。 |
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リチャード: |
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命は見逃してやるからとっとと失せな! |
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GM/ハサミン(仮): |
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「そういうわけにはいかねえな」 |
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キャンパス: |
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お! |
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GM/ハサミン(仮): |
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「私ぁ先祖代々伝わっていた古文書に記されたこのパミスドラコの身体を手に入れ、我ら一族に伝わる秘術を完成させるのだ! キサマら如きに邪魔される謂れはないわあ!」 |
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リチャード: |
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おお。そうかあ。なるほどなあ。 |
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GM/ハサミン(仮): |
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「のし上がってやるのさ! 蛮族ドリィィィイム!!」 |
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リチャード: |
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やはり蛮族か!(一同爆笑) |
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キャンパス: |
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じゃあ今までの会話を敢えてオネエ言葉で翻訳してました(一同更に爆笑)。 |
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GM/ハサミン(翻訳): |
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(声を作って) 「のし上がってやるわぁん♪ 蛮族どり〜む☆」 |
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キャンパス: |
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っていう風に訳した。 |
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リチャード: |
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またか! お前もか!(一同ついに大爆笑) |
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GM: |
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ひーっ……ひーっ……い、一応ロボっぽいものの魔物知識判定もやっていただけると(まだ半笑い)。 |
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キャンパス: |
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オネエ言葉で訳しながら、ナハトには 「ええからええから」
と目線で伝える(笑)。 |
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ナハト: |
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じゃあ 「ええんだろうなあ」 と思って、特に口は挟まない(笑)。 |
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リチャード: |
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まあ、この話されている段階でリチャードのテンションは段々凶悪な所に流れていって、「あいつらもう生かして帰さん!」
ってなっている(笑)。 |
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メル: |
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オネエ言葉のサソリ。あは……あはははは!(まだ笑ってる) |
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GM: |
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じゃあハサミンは何やらわからない言葉で悪態をつきだします。……キャンパス、流石にアンドロスコーピオン語は持ってないよね? |
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キャンパス: |
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うん! ないよ! けど……(笑いながらリチャードを指差し)
「そこのたくましいやつ、中々あたしの好みよん」
っていってる。 |
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GM: |
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でっち上げられたー!?(一同爆笑) |
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リチャード: |
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じゃあここで私は魔法文明語で、
「……ったく、ただでさえ自分の拠点にもわけのわからねえやつがいて、更にそいつの弟とかいうやつが増えて、何が何だかわけがわからない状態だってのに、三人目はねえだろ三人目は!」
っていいながらそいつらに近づいてく(笑)。 |
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キャンパス: |
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ナハトには 「ええからええから」 とアイコンタクトで伝えるよ。 |
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ナハト: |
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眼鏡の奥の瞳でそのメッセージを受け取る。 |
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リチャード: |
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とりあえず、悪口をいう時は人がわからなさそうな言葉で喋る。それがSWクオリティ! |
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GM: |
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で、ロボの魔物知識判定の結果は? |
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ナハト: |
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15 でした。 |
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GM: |
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お、弱点も抜きましたね。ガーウィです。身長2m程の魔動機械で、二足歩行する両手が銃になっているやつですね。 |
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リチャード: |
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何体いるの、ガーウィ? |
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GM: |
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一体ですね。 |
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キャンパス: |
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そんなの、リチャードの敵じゃないよ! |
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リチャード: |
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んー。まあ、そうだな。 |
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ナハト: |
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あいつは15m射程の攻撃をしてくるから、16m離れて戦うといい。 |
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メル: |
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了解でーす。 |
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GM: |
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というわけで、こっちの配置はガーウィが前に出ており、ハサミンが3m程後ろにいます。 |
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キャンパス: |
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魔法生物にララバイは効く? |
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GM: |
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魔法生物には基本的に呪歌は効きません。 |
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キャンパス: |
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了解! じゃあ蛮族に何か歌お。 |
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GM: |
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あああ……はい。わかりました(恐れていたことが現実になりそう……)。 |
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リチャード: |
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とりあえず先制判定かな? |
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GM: |
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はい。お願いします。 |
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リチャード: |
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(ころころ)うわー、6ゾロ出しちゃったよ。
18。 |
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GM: |
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流石に18はどうしようもないです。 |
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キャンパス: |
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配置はリチャード以外皆16m後ろで。 |
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メル: |
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じゃああたしから! ロボとハサミンの中間を指定して……スパーク☆ (ころころ)魔力8で……
18! |
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GM: |
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両方とも抵抗失敗です。 |
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メル: |
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はーい。じゃあ、ガーウィから。(ころころ)低!? ダメージ
11 点。次ハサミン! とう! (ころころ)ああん、また低い。
8。 |
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GM: |
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ほいほい。 |
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ナハト: |
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えーと、ライトニングを撃ちたいです。 |
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リチャード: |
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……は! もしか私……入るんじゃ!? |
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GM: |
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(こくこく) |
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メル: |
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あっはっはっはっは。すっごいいい笑顔で頷いてるぅ。 |
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ナハト: |
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えー……一体でいいんで横に避けて撃ちます。 |
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GM: |
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了解。 |
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ナハト: |
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……所でハサミン……部位モンスターですか? |
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GM: |
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(お、これは渡してもいい情報だ) そうだよ。 |
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ナハト: |
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何部位ですか? |
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GM: |
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三部位です。 |
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ナハト: |
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(冷静な声で) ……やっぱり死ぬ、これは。止められない。 |
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リチャード: |
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(乾いた声で) そうなんだよ……私も今気付いた…… |
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GM: |
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三部位のモンスターを止めるには二人がかりでやらないと駄目ですからね。(ニヤリ) |
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ナハト: |
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ううーん。じゃあ、1ラウンド目にガーウィを落とそう。目標をガーウィに変更、ライトニングを打つ。だあ! (ころころ) また目がいい。
15! |
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GM: |
|
はい抵抗できません。でもギリギリだね(ガーウィの抵抗は
14 )。 |
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ナハト: |
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危なかった。では……(ころころ) 7 ……
14 点ダメージです。 |
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GM: |
|
弱点攻められると辛いなあ。残り 3 点。 |
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リチャード: |
|
私もスパーク撃てば落とせるな。メルと同じ場所にスパークを撃つ! イヤア! |
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GM: |
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来なさい。 |
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ナハト: |
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あー、でも…… |
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ナハトの懸念はハサミンに接近されてしまうことです。
ですが、この状況ではリチャードはどうやってもガーウィに邪魔されハサミンを乱戦エリアに巻き込めません。しかもキャンパスにダメージソースは(このレベルで通じる物は)一切ないのです。
リチャードは取りあえずスパークを撃ってガーウィを落とし、ハサミンにも多少のダメージを入れますが、事態は絶体絶命……かに思えたのですが――
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キャンパス: |
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じゃあ蛮族語で歌うぞ! 【チャーミング】! 「味方も死んだし、逃げるんだ!」
って歌うよ♪ |
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この時、GMの中で、時が止まった――
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ナハト: |
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これは私も抵抗しなきゃいけない。まあ、いつものこと。 |
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キャンパス: |
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はーい。じゃあ達成値出しまーす。(ころころ)
あ、でも達成値低い。 16♪ |
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GM: |
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ぶふっ……!! |
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ナハト: |
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9 以上。(ころころ)うん、無理。 |
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GM: |
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まあ……といっても、もう行動終わってるので次のラウンドまで逃げませんね。そして、ハサミンだけど……どうしよう、振りたくないなあ、コレ…… |
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キャンパス: |
|
いいから早く振りなよ。 |
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GM: |
|
(ころころ)1ゾロ!?(一同爆笑)
ハサミンは脱兎の如く逃げるね! まあ、呪歌の効果範囲から出たら効果は消えますけどね! で……効果範囲はどれだけあるんですか? |
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キャンパス: |
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6レベル♪ |
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GM: |
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60m…… |
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ハサミンは全速力で逃げだしましたが、周りを崖に囲まれた窪みという状況を鑑みて、蛹を登った所で足を止める、という扱いにしました。
このような場所にしたのは純粋に蛹の見栄えを考慮したせいなのですが、何が幸いするかわからない物です。ただし……
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GM: |
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……後、隠れてたやつも逃げ出します。 |
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メル: |
|
隠れてたやつ!?(一同爆笑) |
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キャンパス: |
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なんてこというんだ、このマスター(笑)。 |
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実は、この場にはPC達のすぐ後ろに姿を隠したインビジブルビーストがいたのですが、彼も汎用蛮族語を解するため、逃げ出したわけです。それも全速力で。せっかくの奇襲挟み撃ち計画が全てパァ……
げに、バードは恐ろしい。
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キャンパス: |
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じゃあ、次のラウンドボクから行くね。チャーミングを歌い直すよ。
内容は 「応援に行くから、それまで全力で身を守ってね!」 |
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GM: |
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ゴフゥ…… |
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ナハト: |
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う……美しい! |
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GM: |
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攻撃できねええええええ!?(一同爆笑) |
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キャンパス: |
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達成値出すよ。(ころころ) ああ、低い! 14
です。 |
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GM: |
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ハサミンは……(ころころ) よし! 抵抗しました! |
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メル: |
|
お。 |
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ナハト: |
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まあ、私は別に抵抗できなくても問題はないのですが……(ころころ)
はい、抵抗失敗しました。 |
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キャンパス: |
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ち。あいつら防御しようとしないよー。 |
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GM: |
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……インビジブルビーストにはかかります。48m向こうで必死に防御体勢を取ってるよ!(一同爆笑) |
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この後、メルとナハトの支援を受けたリチャードがハサミンに向かって突撃。ハサミンが蛹の上から狙撃するものの、リチャードはそれを物ともせずにつっこんで来ます。そして、ついに竜の蛹上の決戦が始まったのです!
更に、このタイミングで蛹に異変が!
ピシ、ピシとひびが入り出す蛹の上で、ハサミンVSリチャード、銃&毒針VS剣の闘いが繰り広げられていきます!
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リチャード: |
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うらあ! かすっただけだけど 23 点ダメージ!! |
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GM/ハサミン: |
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「グハア! しかしまだまだ負けん!」 |
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リチャード: |
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カマーン!(くいくい、と手招き) |
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GM: |
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上半身の武器攻撃! ダメージ 10 点! |
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リチャード: |
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カーン(ダメージを弾いた音)。 |
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GM: |
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ハサミで攻撃! ダメージ 16 ! |
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リチャード: |
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6 点通った……まだまだあ! |
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GM: |
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尻尾攻撃じゃ! ……1ゾロ 8 ダメージ。しかし当たったから生命力判定だ! |
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リチャード: |
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何ぃ! (ころころ)抵抗失敗…… |
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GM: |
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毒属性魔法ダメージ8点をくらえ! |
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リチャード: |
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うげえ……しかしまだまだ! |
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緊迫した闘いをよそに、毎ラウンド 「全力で身を守って♪」
とチャーミングを歌い直すキャンパス。ハサミンは何とか抵抗できるのですが、インブジブルビーストの動きは完全に抑え込まれていました。
なお、ナハトとメルはチアリーダー化していました。……バード恐ろしすぎる。
そして4ラウンド目――
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リチャード: |
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割と死にそうだがマルチアクションで自分にアースヒール! 9
点回復! 更にマッスルベアー! ブシュゥゥゥゥ!! |
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GM: |
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いややー! こいつめっちゃいややー!!(泣) |
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リチャード: |
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(ころころ)命中値 17 。うらあ! |
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GM: |
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避けてやるぅ! (ころころ)……うん、くらいました! |
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リチャード: |
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ダメージは 29 点! ズシャアア!! |
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キャンパス: |
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落ちた? 落ちた? |
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GM: |
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…………落ちたあ!(涙) |
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ナハト: |
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よし! |
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GM/ハサミン: |
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「うぼぉあああああああ!! 私の蛮族ドリィィムがあああ!!!」(一同爆笑) |
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GM: |
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(もう投げやりに)……もう面倒なので、インビジブルビーストは倒したことにします。 |
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キャンパス: |
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イェーイ! イェーイ! |
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メル: |
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やった〜! |
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