しかし、あるとき、薬草師の一団が《大樹界》のなかで古代の遺跡を発見しました。この遺跡は、かつて《大樹界》が現れる以前に大陸のあらゆる場所に都市を築き、繁栄した巨大な国が遺したものでした。
遺跡には、さまざまな書物や未知の道具が遺されていました。人々は長い間、研究を重ね、世界の神話や歴史、宝石を使った魔法の技術を得ることに成功しました。
それらを学び取った人々は、「もしかしたら、世界にはほかにも自分たちのように細々と暮らしている人たちがいるかもしれない」と信じるようになりました。そして、古代の技術を復興させながら、それらの人々と協力することで《大樹界》を切り開き、人間の領域を広げることができるのではないかと考えたのです。
こうして、《大樹界》への探索がはじまりました。 |