Q1-1 |
悪魔憑きはどれぐらいの頻度でいますか? |
A1-1 |
未覚醒を含め、約1万人に1人程度の割合です。
この頻度はGMが自由に変更して構いません。シナリオや舞台にあわせて、増やしたり減らしたりしていいでしょう。 |
Q1-2 |
悪人のマイトはいますか? |
A1-2 |
います。
マイトとはいえ、その行動は宿主である人間(その他)の性格しだいです。マイトの能力を悪事に使うこともあるでしょう(しかし近い将来、ヴィシャス化するのではないでしょうか)。 |
Q1-3 |
悪魔憑きは酒を飲んで酔っ払いますか? また麻薬などの影響を受けますか? |
A1-3 |
人間用に作られた薬物は、基本的に効果は発揮しません。
強力な薬物は、数ターン持続することがあります(GM判断。毒や猛毒は2ターンで効果が消えます)。
ただし悪魔憑きがその効果を望む(酔いたい、トリップしたい)場合は、あえて影響を受けることができます。しかし中毒症状が出ることはなく、変身すると効果は消えます。二日酔いにもなりません。 |
Q1-4 |
感染経路について、もうちょっと詳しく教えてください。 |
A1-4 |
共生生物たちは、基本的に中間宿主(ちゅうかんしゅくしゅ)と呼ばれる他の動物を媒介して人間や動物に感染します。
幼虫がどこから生まれてくるかはいまだに謎ですが、多くの場合、幼虫は川や海などの水中に現れ、小魚に食べられます。その小魚を大きな魚が食べ、それを人間や動物(終宿主:しゅうしゅくしゅ)が食べて感染します。
共生生物は終宿主の体内で初めて成虫となり、悪魔憑きとしての能力を発揮できる準備が整います。しかしその後悪魔憑きとして覚醒するかどうかは個体差が大きく、死ぬまで感染していることに気づかれないケースもあるようです。
なお、株分けは特殊な感染方法で、通常の産卵、繁殖の法則とは異なります。どちらかというと分身を作り出す特殊能力的なものだと考えてください。 |
Q1-5 |
カルトロップたちはどのようにして感染するのでしょうか? 感染の具体的な例を教えてください。 |
A1-5 |
共生生物たちと異なり、カルトロップは中間宿主を持ちません。1月に1回株分けが発生し(カルトロップの場合、これが産卵に相当します)、接触することで相手に感染します(1/2で着床)。接触した際、相手に傷を負わせると感染率が上がるという説もあります(GMの裁量、あるいはシナリオの都合で調整してください)。
またカルトロップを産卵する、母体のような〈ヴィシャス〉が存在するとも噂されています。 |
Q1-6 |
カルトロップたちは共食いすることはないのでしょうか? どうして群れて行動するのでしょうか? |
A1-6 |
カルトロップはより強い〈ヴィシャス〉に服従する性質を持っています。そのため、ほとんどの場合群れを形成します。
種の保存本能から、基本的に共食いは起きません。しかし極端な飽和状態(町ひとつ全員カルトロップに感染、など)に陥ると、共食いするかもしれません(まずありえない状況ですが)。 |
Q1-7 |
〈マイト〉が〈マイト〉を、〈ヴィシャス〉が〈ヴィシャス〉をキャプチャーした場合、どうなるのでしょうか? |
A1-7 |
通常のキャプチャーのルールに従い、経験値と特殊能力の魔結晶を得ます。
キャプチャーされた側は、悪魔憑きとしての能力を失い、一般人に戻ります。 |
Q1-8 |
〈ヴィシャス〉が〈マイト〉に戻ることはありますか? |
A1-8 |
基本的にありません。
しかし元〈マイト〉の共生生物が〈ヴィシャス〉化している場合、人の心を取り戻すことで〈マイト〉に戻ることもあるようです(極めてまれな例)。
プレイヤーがこれを望む場合、GMは困難な状況をシナリオとして用意し、これをクリアできた場合にのみ認めてもよいでしょう。
なお、カルトロップのように〈ヴィシャス〉しか存在しない悪魔寄生体が〈マイト〉となることはありません。 |
Q1-9 |
悪魔寄生体は歳月が経過することによって成長することはありますか? もし、成長することがあるとするなら、どのような要因がありますか? |
A1-9 |
悪魔寄生体自体が自然に成長することはありません。
危機にさらされない限り、極力平穏に過ごそうとします。しかしまれに、覚醒した時点で既にある程度レベルアップしている突然変異的なケースもあるようです(基本的にNPC専用設定。キャンペーンに途中参加するPCになら適用してもよいでしょう)。 |
Q1-10 |
動物PCの行動や技能の使用に関しての目安はありますか。例えば小型動物が変身や特殊能力無しに自動車を運転したり、応急処置を施したりするのは難しいように思えます。 |
A1-10 |
変身前の身体能力に関しては、悪魔憑きといえど常識の範囲内です。常識で判断してください(鳥や小動物は車を運転できないでしょう)。
技能に関しては、うまい手立てが思いつけば認めてあげてください(応急手当の場合、傷口を舐めてきれいにする、噛んで毒を吸い出す、活を入れて気絶から蘇生させる、他PCに包帯の巻き方を指示する、など)。 |
Q1-11 |
人間以外の悪魔憑きはどれくらいの頻度で存在しますか。悪魔寄生体はあらゆる生物に寄生するとのことなので、都市の動植物にも相当数悪魔憑きが存在していると思うのですが。 |
A1-11 |
成獣、成木に関しては、人間と同じく1万分の1程度です。しかし能力に覚醒する頻度は人間に比べ低いようです(無害なものも多数います)。これらの頻度や確率は、GMが自由に設定して構いません。大規模な動植物の覚醒をテーマにキャンペーンを行っても面白いでしょう。 |
Q1-12 |
覚醒している悪魔憑きと未覚醒の悪魔憑きの比率は一般にどれくらいですか。 |
A1-12 |
感染者の10分の1ぐらいでしょう(地域や状況で異なるので、平均値としてはあまり意味はありませんが)。必要に応じてGMが設定してください。 |
Q1-13 |
株分けは特殊な感染経路とのことですが、通常の産卵や繁殖はどのように行われますか。それによってPCに不都合があったりしますか(周囲の人間を感染させてしまう、等)。 |
A1-13 |
PCが無意識に共生生物を感染させることはありません。共生生物は基本的に雌雄同体で体内で産卵、体外へ排出され、中間宿主を経由しなければ成虫になれないので、繁殖力は非常に貧弱です(カルトロップなどは例外です)。 |
Q1-14 |
LV6、LV8などで株分けを行い、レベルが下がった後に、再び経験値を貯めてレベルアップした際、新しく進化経路を選び直すことは可能ですか? |
A1-14 |
不可能です。失った力を取り戻しただけなので、元の進化経路となります。 |
Q1-15 |
デュアルパラサイトで、メインLV6、サブLV5だった場合、株分けするとレベルはどうなりますか? |
A1-15 |
例外的に、メインのレベルが5になります。なお、株分けによってメインをサブよりも低いレベルにすることはできません。 |
Q1-16 |
瀕死の一般人を、株分けによって救えますか? |
A1-16 |
可能です。株分けされた直後より、悪魔憑きとしてのすべての特徴を得るため、即座に傷の修復が始まります。即座に悪魔憑きとして覚醒するかどうかは、GMと相談して決定してください。 |
Q1-17 |
寿命が近い共生生物を取り出し、新たな共生生物を取り込む事で、寿命を永遠に延ばしていくことは可能ですか? また、メイン共生生物の寿命が来た時、サブ共生生物はどうなるのでしょうか? |
A1-17 |
いいえ。寿命を永遠に延ばすことはできません。寿命は共生生物のものでなく宿主本体のものなので、防ぐ事ができません。《多重共生》であっても、宿主が寿命を迎えると双方が死滅してしまいます。 |
Q1-18 |
世界観に関する質問です。
覚醒している”悪魔憑き”と未覚醒の”悪魔憑き”の能力や特徴に差はありますか? 未覚醒だと基本ルールブックのp5のような特徴は発現されないのですか? そもそも覚醒とは変身するようになることを指すのでしょうか? |
A1-18 |
覚醒している“悪魔憑き”と未覚醒の“悪魔憑き”に、能力や特徴に違いはありません。
そのため、未覚醒であっても、“悪魔憑き”の特徴は発現されます(“悪魔憑き”という自覚のないまま、食欲や睡眠欲が大きくなり、〈マイト〉であれば〈ヴィシャス〉への敵意を感じる、という形になります)。ただし、悪魔寄生体を操作できないため、”悪魔化”や《特殊能力》を任意で使用することが困難です。
また、覚醒とは宿主が“悪魔憑き”であることを自覚し、《特殊能力》や“悪魔化”をある程度自分で使用できるようになった状態を指します。 |
Q1-19 |
例えば、末期がんの患者や極めて致死率の高い不治の病の人間がカルトロップなど悪魔憑きになった場合、病気は即座に治りますか? また、治るのであれば、その後に《魔種吸引》された場合、治ったままの状態で普通の人間に戻りますか? 同様に、四肢の不自由な人間などが悪魔憑きとなり、その後、《魔種吸引》された場合、体の不自由は治りますか?
(事故による四肢の欠損や、生まれつきの不自由、病弱などなど) |
A1-19 |
基本的には治る、として構いません。
《魔種吸引》されれば治った状態で普通の人間に戻ります。ただし、治る速度は個人差があるでしょうし、GMの任意で一切治らない、としても構いません。また“悪魔憑き”になってもそういった身体的な傷が治らずに残っている場合も、あってもいいでしょう。 |