Group SNE
News
About SNE

Products
  ●ソード・ワールド
●六門世界(モンコレ)
●パラサイトブラッド
●エンドブレイカー!
●シルバーレイン
●ファイヤード!
●サンダーストーン
●ガープス
●ゲヘナ
●エムブリオマシン
●ダークブレイズ
●セイクリッド・ドラグーン
●ゴーストハンター
●トンネルズ&トロールズ
●マグナ・スペクトラ
●その他

User Contents
Link
indexに戻る
 
TOP > 製品情報 > ガープス > カウントダウン! ガープス・ユエル -第一回-
←ガープスとは? 第二回へ→

カウントダウン! ガープス・ユエル
-第一回-

 いよいよ『ガープス・ユエル』のルールブック発売も間近になった! そこで、店頭に並ぶまでの二十日足らずの間、三度にわたって内容を紹介してゆこう、というのがこの企画だ。
 さて、ここを読んでくれている人の多くは、ガープス・ユエルがどういうものか、ある程度は知っていてくれると思うんだけど、一応、ふりかえっておこう。

 まずはガープスについてだ。原語のつづりはGURPS包括的汎用ロールプレイシシステムの頭文字である。つまり、剣と魔法の世界から、宇宙船とロボットの世界まで、スーパーヒーローの活躍する現代から幽霊と喧嘩する猫まで、さまざまな背景を一つのルールで表現できるシステムだ。
 日本に最初に紹介されたのはいまから十五年前になる。
 このガープスの特徴は二つ。リアリティとゲーム的思考が絶妙なバランスで絡みあった各種の判定。一定のポイントを支払って能力を買い取り、偶然のサイの目を使わないキャラクター作成だ。
 そして用意された膨大なデータを使って、遊び手が望むさまざまな背景を自作することができる

 といっても、冒険の舞台になる世界を作るため、データやルールを取捨選択するのは、ガープスをはじめて遊ぶ人にとってはけっこうな負担だろう。
 そこで、サンプルとなるファンタジー世界として、七つの月が魔法をもたらす不思議な大地ルナルが、日本オリジナルのサプリメントとしてデザインされた。
 幸い、ルナル世界は好評を博して、みなさんに遊んでいただけている。サプリメント、リプレイ、小説をあわせると数十冊になるほどだ。

 そして昨年夏、本国アメリカでは、十数年ぶりにガープスの基本ルールが改訂された。その十数年に、アメリカでは百冊近いサプリメントが出版されているし、こうすればもっと面白くなると経験が積まれていた。デザイナーのスティーブ・ジャクソンは、もともと洗練されていたGURPSにそれらのデータをとりこみ、統一し、磨きをかけたのだ。
 この『ガープス・ベーシック第四版』も、夏の終わりから秋にかけて、原書と同じキャラクター(能力値や特徴、技能のルール)』キャンペーン(さまざまな判定やシナリオの作り方)』の二分冊で登場の予定だ。

 じつは、七つの月の世界ルナルをリニューアルしようというプロジェクトは、この第四版のニュースが飛びこんでくる前から進んでいた。長年舞台になっていたリアド大陸の冒険がリプレイ『月に至る子・三部作』で一旦完結し、次には舞台を南の大陸ジャナストラに移し、新しくガープスをはじめやすい環境を整えよう、と相談していたのである。
 そこへ飛びこんできた第四版のしらせ。グループSNEガープス班は、ガープスの再展開計画を練り始めた。
 まず先行して、ロール&ロール誌でリプレイの連載をはじめることができた。タイトルは『ユエル・サーガ』。これも好意的に迎えてもらえた。

 そして第四版の実物が届く。その厚みを見て、我々は一つの決断をした。
 従来、ルナルの世界で遊ぶには『ベーシック』『マジック(魔法の呪文集)』『ルナル』の三冊が必要だった。しかし第四版では、この『ベーシック』が二分冊という量になっている。とても優れたルールブックだが、持ち歩くには(肉体的に)負担があるのは否めない。しかも発売される(もうされたけれど、企画当時はまだだった)第四版対応の『マジック』は従来の『マジック』と『グリモア』二冊の呪文集をまとめたものになるらしい。

 うかつな鞄に入れると、底が抜けるかもしれない。

 それに、これからガープスをはじめてみようという人には、あまりにも負担だ。そこでまず、エッセンスを抽出したルールガープス・ライトをなるべく安価に紹介することにした(本国ではネット上で配布されているのだが、日本では諸事情によって難しい)。もちろん、基本だけでは、よほど慣れたTRPGファンでないと遊べないので、遊ぶための背景としてユエル先行バージョンと、第三版対応の日本オリジナル背景から魔法騎士育成学園を舞台にした「ソーサルナイツ」を付属させた。
 これがR&Rsp2である。

 そして、夏の『ガープス・ユエル』もまた、スタンドアローンタイプのルールブックとして発売することにした。
 つまり、これ一冊あれば、他のルールブックがなくても、七つの月の世界を舞台にして冒険が楽しめるのだ。キャラクター作成データも、判定も、呪文のデータも収録されている。
 まず、これでガープスの自由度と再現度、そしてゲームとしての思考性の高さを感じ、楽しんでもらえるように工夫したのだ。
 このユエルの世界を舞台に、さらに多様な遊び方がしたければ、ベーシックを手にとってもらいたい。そうすれば、キャラクターの幅は広がり、さまざまなシチュエーションをルールで的確に判定してもらえる(もちろん、データやルールがあったからといって使うかどうかは遊び手の自由だ)。
 もちろん、独自の世界でガープスを遊びたいという方は、まず『ベーシック』を購入してもらえばいい。従来よりさらにすっきりしたガープスは、世界の作成もさらにやりやすくなっている。だが、『ガープス・ユエル』は、そういったみなさんの参考にもなるはずだ(口の悪いひとは『反面教師としてか?』なんて冗談を言うかもしれないけど(笑)。ここまでやっても平気なんだ、という勇気はえられるかもしれない)。


 おっと前置きが長くなりすぎたようだ。『ガープス・ユエル』の具体的な内容は、7月15日に掲載予定の第2回にまわすことにしよう。
 ただ、これだけは紹介しておく。
 第一章には、既に作成済みの百CPキャラクターが八人ルールと背景世界の要約、そして、初心者向けの簡単なシナリオが用意されている。まずは、この一章を読むだけで、遊ぶことも不可能ではないのだ!
 作成済みキャラクターは、リプレイ『ユエル・サーガ』でおなじみ、せんのあき先生のかっこいいイラストで飾られている(描きおろしで16枚だ! せんの先生は、さらに章ごとの扉絵も描きおろしてくださっているぞ)。
 では、そのうちいくつかを紹介して、今日のしめくくりにさせてもらおう。

各画像をクリックすると、倍のサイズの画像をご覧いただけます
(新しいブラウザを開きます/インターネットオプションの「イメージを自動的にサイズ変更する」設定は有効です)



法の神ガヤンの入信者は、邪しき刃を、ソードブレイカーで打ち砕く。



豊穰の女神サリカに仕える少女は、傷ついた仲間の癒し手だ。



幸運の神タマットは、夜の闇を駆ける盗賊たちにも恵みを授ける。
←ガープスとは? 第二回へ→

TOP