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TOP > 製品情報 > ソード・ワールド > ソード・ワールド2.0 キャラクターシートコンテスト

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優秀作品選評
■■ 選外作品 ■■

 惜しくも選から洩れたものの、最後の最後まで選考に残っていた2つの作品も紹介していきましょう。
 どちらも当然よくできた作品なので、今後個人的にキャラクターシートを作成する際など、参考になるのではないでしょうか。

 
■ Leitさんの作品


++ 応募作品 ++
(※新しいブラウザを開きます)


 Leitさんは、エクセルによる応募でした。
 非常にシンプルなレイアウトと、その一方でしっかり記載されている言語、一般装備品がスタッフの間でも目を引いた作品です。
 言語や一般装備品の記入は、どうしても時間がかかるポイントです。そこを使用頻度の高い言語を中心に記載することで、利便性が大きく向上していると言えるでしょう。
 また文字をあらかじめ多数書き込むことによる見た目の煩雑なイメージを、他の欄を大きく取ることでカバー。非常にバランスの取れた作品だと感じました。

 しかしこれはスタッフ側のミスでもあるのですが、実は長らくこの作品は「エントリー部門」の応募作品として残され、最終選考にあがってきたという経緯があります。
 ですが、よくよく書類を見てみれば、応募されていたのは「コンプリート部門」。

 そうなったとき、いろいろと足りていない&拡張性が低い点が逆にマイナス要素となり、最後の最後で落選となりました。
 むしろ「エントリー部門」として応募していれば(そしてレイアウトされていれば)、優秀作品として受賞していたかもしれません。
 
■ 海生かけるさん&卵生瞬さん


++ 応募作品 ++
(※新しいブラウザを開きます)


 海生さんは、エクセルによる応募でした。
 いかにも「コンプリート部門」への応募作といった雰囲気の、可能な限り利便性を追求しようという姿勢に満ちた作品です。
 必要最小限の言語がすでに書き込まれていたり、一般装備品欄にも冒険者セットが書き込まれているといったところはもちろん、よく使う判定の基準値を書き込む欄が用意されていたり、汎用的なランダム表を書き入れる欄が用意されているなど、いかにも実プレイに即したアイデアが盛り込まれています。
 目立った欠点としては、「経験点」欄と「所持金」欄が隣接している点ぐらいでしょうか。あとは利便性を追求した結果、どうしても罫線が多くなって見づらい印象が強くなってしまったのも惜しいところです。

 選評を書くにあたり、改めて見直しても、優秀作品として公式ダウンロードコンテンツに入れても十分な作品だったと感じます。他の2作品がほんの少し優れていた、という以外に選を外れた理由がいまとなっては浮かびません。

 実はこのキャラクターシート、2009年に大阪で開催され、ゲストで招待していただいた「第2回SW感謝祭☆」で全卓共通で使用されたものの改良版です。そして以前から考えていたものの、「よし、やっぱり一般公募のキャラクターシートコンテストをやろう」と決意するに至った思い出深い作品でもありました。
 今回の経験を経て、さらなる完成度の高い作品となることは間違いないでしょう。


 
優秀作品選評
■■ 応募作品全体の印象 ■■

 最後に、応募作品全体の印象をまとめとして述べておきます。
 まず、元のルールブック I に付属していたキャラクターシートのデザインを踏襲した作品が多かったのが意外でした。中には、ほんの少し改造した程度の作品も含まれていたほどです。
 元のデザインを尊重していただけた、というのは制作者として嬉しい反面、より意外性に富み、さらにそのことによって利便性が向上したキャラクターシートを期待していた我々としては、少し残念にも感じました。
 そうした中で、やはり今回選出された作品は、独特の個性を放ちつつ、使い勝手の点で非常に優れていたことが決め手となりました。

 キャラクターシートのデザインは、本当に難しいものです。
 見た目、使い勝手、拡張性、あらゆる要素が過不足なく盛り込まれている必要があり、多くの場合それらは互いに干渉し合って完璧な成立を妨げるものです。
 そうした難題を絶妙のバランスでクリアし、キャラクターシートとして完成させた応募者のみなさんには、本当に賞賛と感謝の念にたえません。

 改めて、応募者全員に感謝の意を表しつつ。
 選評の締めくくりにしたいと思います。

 みなさん、本当にどうもありがとうございました。

 ダウンロード版も、まもなく公式に活用できる準備が整います。
 ぜひこの力作を活用して、今後も『ソード・ワールド2.0』を楽しんでもらいたいと思います。

 もう一度、本当にありがとうございました!



公式ダウンロード版は
富士見書房SW2.0公式ページ
「ダウンロード」カテゴリに掲載されます


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