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『ソード・ワールド2.0』の基本となる、ルールブック
I に記載されたルールのみに対応し、初めて遊ぶ人や初心者でもプレイしやすく見やすいキャラクターシートを目指して用意された、このエントリー部門。
しかし驚くほど、こちらの部門への応募は少数でした。コンプリート部門の、約3分の1ぐらいの数です。
その分競争率は低いとはいえ、キャラクターシートとして使い勝手がよくなければ意味がありません。なので、「このままでは該当作無しか……?」と審査する際に微妙な空気が流れたこともありました。
特にエントリー部門の応募作全体に言えたのは、ルールブック I 付属のシートの焼き直しみたいなものが多かったことでしょうか。逆に初心者へ向けて懇切丁寧なシートを目指した結果、ゴチャゴチャして見にくくなってしまうケースも見られました。
しかし幸いにして、該当作は見つかりました。
それでは、応募作品を見てみましょう。
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■ くるみ@鉄村さんの作品 |
++ 応募作品 ++
(※新しいブラウザを開きます)
鉄村さんは、PDFでの応募でした。
まず目を引いたのは、左面のシンプルなレイアウトです。中でも「HP」と「生命抵抗力」欄のデザインは多くのスタッフが「いいね、これ」と口にしたほど。
無地の欄をなるべく大きく取ることで、見るものにゴチャゴチャした印象を与えない効果があり、非常にすっきりと感じられるのは好印象でした。
そして実際に使ってみて気づいた驚きの要素は、右面に隠されていました。
実はこのシート、サイズが左右非対称なのです!
どうしてもキャラクターシートは折って使うものというイメージがあるのですが、この作品はそれを完全否定。紙一枚をのびのび使うことで、使い勝手の良さを生み出す構造になっているのです。
そのことにより、武器の「威力表」欄などが広く使うことができ、記入が苦になりません。「装備品」や「装飾品」欄も広く取ることができ、使い勝手がかなり向上しています。
ただ応募作品としては、用語のミスが多いなどの凡ミスが散見されました。レイアウトの美しさが重視されるキャラクターシートですが、用語のミスも当然あってはならないこと。ダウンロード版へクリンナップする際、思わず見逃しそうになる絶妙な用語ミスを潰していく作業は、結構大変でしたね(苦笑)。
しかしそうした小さなミスを加味しても、見やすいレイアウトは納得の出来。
ぜひ初心者の方を誘う際に、活用してほしい作品です。
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