改訂戦闘ルールにより、そぐわなくなった部分の削除(『I改』または『CG』) |
『ルールブックII』のP31〜P34に相当する部分は、『ルールブックII改訂版』では削除されました。ここにあったルールは、改訂戦闘ルールによって完全に上書きされるため、不要となります。
強いて言うならば、『I改訂版』または『カルディアグレイス』が、補完する作品となります。
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種族「ハイマン」の追加(『IB』) |
新種族としてハイマンが追加されています。
ハイマンは、『イグニスブレイズ』にも収録されています。
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練技、呪歌のルール、データの改訂(『WT』) |
練技と呪歌のルール、データが、『ウィザーズトゥーム』のそれに置き換わっています。特に『ルールブックII』段階では不明瞭な点の多かった呪歌のゲーム的処理は、さまざまなケースを想定した上で、明確化されています。「抵抗:必中」「抵抗:消滅」の二種に分かれ、「有利な効果を与える呪歌に対し、敵側が抵抗するべきか否か、GMやプレイヤーが判断に迷う」という部分が消えているのも特長です。
個別データでは、練技【ワイドウィング】が大きくデータ変更となっており、使い勝手が増しています。
呪歌【キュアリオスティ】【ヌーディ】の処理が、より細かく明確化されています。【チャーミング】の効果を他キャラクターが主動作を使うことで解除できる*ことも、記述されました。
*これは、『バルバロステイルズ』で、「精神効果属性(弱)」として定義されたものに該当することを意味します。
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魔動機術【フラッシュ・ボム】【リピートアクション】のデータ改訂(『WT』) |
【フラッシュ・ボム】の与える盲目時間が10秒(1ラウンド)になりました。
【リピートアクション】で作られる分身は、術者の1ラウンド分ではなく、1行動(行為判定や主動作)分しか、反復できません。
これらの変更は、完全にゲームバランス上の要請によるもので、『ウィザーズトゥーム』のデータに準じています。
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アイテム〈一角獣の角〉のデータ改訂(『AW』) |
価格が改訂され、幅を持った使用回数が設定され、アンデッドの破壊が自動ではなくなりました。
ゲームバランスを正し、魔物ユニコーンのデータとの整合性を取るための変更で、『アルケミスト・ワークス』のデータと同じです。
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種族特徴強化ルールの収録(『AW』) |
『アルケミスト・ワークス』に収録されていた種族特徴強化ルールが、『ルールブックII改訂版』にも収録されています。これにより、6レベル以降、各種族の種族特徴を強化し、より強力なキャラクターで遊ぶことが可能となります。
なお、『II改』のカバーするプレイヤーキャラクターのレベルが、7〜10であるため、『AW』にはある「11レベルでの種族特徴強化」は、収録されていません。
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シャドウ、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの追加生まれ表(Web) |
『II/II改』は、『I/I改』に対し、技能を2つ(エンハンサー、バード)追加しています。『I/I改』の各生まれ表では、この2つの技能が初期所有技能になることはありません。
そこで、『II/II改』には、『I/I改』で登場した種族、すなわち、人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ルーンフォーク、ナイトメア、シャドウ(シャドウは各『改訂版』のみ)について、エンハンサー技能やバード技能を含む生まれ表を追加掲載しています。
ここで、『II』ではページ内に行儀よく収まっていた追加生まれ表が、『II改』では、1種族分はみ出すという問題に直面しました。もちろん、『改訂版』でシャドウが追加されたことが理由です。白い部分を大きく残すのは、もったいないし、デザイン的にもよろしくないということで、この空白地には、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの第2の生まれ表が作成され、載せられました。めでたく全種族が2つずつ生まれ表を持つことになったわけです
このような経緯で作成された追加生まれ表ですが、新規に作られた4表は、『イグニスブレイズ』に載せるにはそくわない内容のため、掲載が見送られました。そのため、『ルールブックII改訂版』のみの収録となっています。
→ シャドウ、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの追加生まれ表を見る
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名誉点によって獲得する地位「爵位」の価格改訂(Web) |
『ルールブックII改訂版』では、地位「爵位」を獲得するための金額が、大きく減額され、現実的に到達可能であろう価格まで切り下げされています。これは、さまざまな形で高額なアイテムが追加されたことにより、当初懸念されていた「金が余って使い道がなくなる」可能性がまずなくなったことを受けての改訂です。また、子爵位が追加されています。
この改訂もまた、『イグニスブレズ』にはそぐわず、それへの収録は見送られています。商業作品としては、『ルールブックII改訂版』のみに収録されたものとなっています。
→ 爵位の獲得表を見る
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