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TOP > 製品情報 > ソード・ワールド > 各ルールブック、サプリメント(データブック)のルール相関について(『ルールブックIII改訂版』『ルミエルレガシィ』発売を受けて)

各ルールブック、サプリメント(データブック)のルール相関について
(『ルールブックIII改訂版』『ルミエルレガシィ』発売を受けて)


← ソード・ワールド2.0 関連作品 目次 ルールの上書き関係 →


『改訂版』との差分

『ルールブックI』『ルールブックII』『ルールブックIII』は、『改訂版』が発売されたことにより、役目を終えています。これらに収められていたルールの一部は、改訂されたことによって、現在では、通用しないものとなっています。
 この改訂部分については、もちろん、それぞれの『改訂版』で確認できるわけですが、同時に、「夏サプリ」でも同じ確認(追加・改変)ができる仕様になっています。これから新たにルールブックを買うというかたには、『改訂版』以外の選択肢はありませんが、今、旧ルールブックを持っているかたが、何が何でも『改訂版』に買い換えねばならないというものでもありません。
 ここでは、各『改訂版』が、どのように「夏サプリ」で補われるかを紹介します。

『ルールブックI』と『改訂版』

『ルールブックI改訂版』における改訂部分は、以下のようになっています。

  ・戦闘ルールの大幅刷新
  ・種族「シャドウ」の追加
  ・魔動機術【クリエイト・ウェポン】のデータ改訂

戦闘ルールの大幅刷新(『CG』)

『ルールブックI改訂版』の、最大の改訂部分は、この
戦闘ルールの刷新です。より詳しくは、SW2.0『ルールブックT改訂版』への注釈を参照してください。
 その記事にも書かれているように、これは、
『カルディアグレイス』によっても補完されます。


種族「シャドウ」の追加(『CG』)

『ルールブックI改訂版』では、新種族シャドウが追加されています。これもまた、
『カルディアグレイス』によっても補完されます。

魔動機術【クリエイト・ウェポン】のデータ改訂(『WT』)

『ルールブックI改訂版』では、
魔動機術【クリエイト・ウェポン】のデータが改訂されています。これは、ゲームバランス上の要請によります。
 この改訂データは、
『ウィザーズトゥーム』のものに準じています。



『ルールブックII』と『改訂版』

『ルールブックII改訂版』における改訂部分は、以下のようになっています。

  ・改訂戦闘ルール(『I』及び『CG』に収録)により、不要となった部分の削除
  ・種族「ハイマン」の追加
  ・練技、呪歌のルール、データの改訂
  ・魔動機術【フラッシュ・ボム】【リピートアクション】のデータ改訂
  ・アイテム〈一角獣の角〉のデータ改訂
  ・種族特徴強化ルールの収録
  ・シャドウ、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの追加生まれ表
  ・名誉点によって獲得する地位「爵位」の価格改訂

改訂戦闘ルールにより、そぐわなくなった部分の削除(『I改』または『CG』)

『ルールブックII』のP31〜P34に相当する部分は、『ルールブックII改訂版』では削除されました。ここにあったルールは、改訂戦闘ルールによって完全に上書きされるため、不要となります。
 強いて言うならば、
『I改訂版』または『カルディアグレイス』が、補完する作品となります。


種族「ハイマン」の追加(『IB』)

 新種族としてハイマンが追加されています。
 ハイマンは、
『イグニスブレイズ』にも収録されています。


練技、呪歌のルール、データの改訂(『WT』)

 練技呪歌のルール、データが、
『ウィザーズトゥーム』のそれに置き換わっています。特に『ルールブックII』段階では不明瞭な点の多かった呪歌のゲーム的処理は、さまざまなケースを想定した上で、明確化されています。「抵抗:必中」「抵抗:消滅」の二種に分かれ、「有利な効果を与える呪歌に対し、敵側が抵抗するべきか否か、GMやプレイヤーが判断に迷う」という部分が消えているのも特長です。
 個別データでは、
練技【ワイドウィング】が大きくデータ変更となっており、使い勝手が増しています。
 呪歌【キュアリオスティ】【ヌーディ】の処理が、より細かく明確化されています。【チャーミング】の効果を他キャラクターが主動作を使うことで解除できる*ことも、記述されました。


*これは、『バルバロステイルズ』で、「精神効果属性(弱)」として定義されたものに該当することを意味します。


魔動機術【フラッシュ・ボム】【リピートアクション】のデータ改訂(『WT』)

【フラッシュ・ボム】の与える
盲目時間10秒(1ラウンド)になりました。
【リピートアクション】で作られる分身は、術者の1ラウンド分ではなく、
1行動(行為判定や主動作)しか、反復できません。
 これらの変更は、完全にゲームバランス上の要請によるもので、
『ウィザーズトゥーム』のデータに準じています。


アイテム〈一角獣の角〉のデータ改訂(『AW』)

 価格が改訂され、幅を持った使用回数が設定され、
アンデッドの破壊が自動ではなくなりました
 ゲームバランスを正し、魔物ユニコーンのデータとの整合性を取るための変更で、
『アルケミスト・ワークス』のデータと同じです。


種族特徴強化ルールの収録(『AW』)

『アルケミスト・ワークス』
に収録されていた種族特徴強化ルールが、『ルールブックII改訂版』にも収録されています。これにより、6レベル以降、各種族の種族特徴を強化し、より強力なキャラクターで遊ぶことが可能となります。
 なお、『II改』のカバーするプレイヤーキャラクターのレベルが、7〜10であるため、『AW』にはある「11レベルでの種族特徴強化」は、収録されていません。


シャドウ、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの追加生まれ表(Web)

『II/II改』は、『I/I改』に対し、技能を2つ(エンハンサー、バード)追加しています。『I/I改』の各生まれ表では、この2つの技能が初期所有技能になることはありません。
 そこで、『II/II改』には、『I/I改』で登場した種族、すなわち、人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ルーンフォーク、ナイトメア、シャドウ(シャドウは各『改訂版』のみ)について、エンハンサー技能やバード技能を含む生まれ表を追加掲載しています。
 ここで、『II』ではページ内に行儀よく収まっていた追加生まれ表が、『II改』では、1種族分はみ出すという問題に直面しました。もちろん、『改訂版』でシャドウが追加されたことが理由です。白い部分を大きく残すのは、もったいないし、デザイン的にもよろしくないということで、この空白地には、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの第2の生まれ表が作成され、載せられました。めでたく全種族が2つずつ生まれ表を持つことになったわけです
 このような経緯で作成された追加生まれ表ですが、新規に作られた4表は、『イグニスブレイズ』に載せるにはそくわない内容のため、掲載が見送られました。そのため、
『ルールブックII改訂版』のみの収録となっています。

→ シャドウ、グラスランナー、リルドラケン、ハイマンの追加生まれ表を見る


名誉点によって獲得する地位「爵位」の価格改訂(Web)

『ルールブックII改訂版』では、
地位「爵位」を獲得するための金額が、大きく減額され、現実的に到達可能であろう価格まで切り下げされています。これは、さまざまな形で高額なアイテムが追加されたことにより、当初懸念されていた「金が余って使い道がなくなる」可能性がまずなくなったことを受けての改訂です。また、子爵位が追加されています。
 この改訂もまた、『イグニスブレズ』にはそぐわず、それへの収録は見送られています。商業作品としては、
『ルールブックII改訂版』のみに収録されたものとなっています。

→ 爵位の獲得表を見る




『ルールブックIII』と『改訂版』

『ルールブックIII改訂版』における改訂部分は、以下のようになっています。

  ・ライダー技能の大幅刷新
  ・騎獣の弱点処理の変更
  ・種族「ヴァルキリー」の追加
  ・「行動判定」の追加
  ・「形状:突破」の変更
  ・11レベル時の種族特徴強化データの収録
  ・巻末FAQの削除

ライダー技能の大幅刷新(『LL』)

『ルールブックIII改訂版』で最大の改訂部分が、この
ライダー技能の大幅刷新です。騎乗ルール、騎獣レンタル・購入時のの扱い、騎芸、騎獣データ、騎獣装備品のすべてに手が加えられ、遊びやすく、かつ、パワフルなものに置き換えられています。


騎獣の弱点処理の変更(『LL』)

 厳密には、前記「ライダー技能の大幅刷新」に含まれる項目です。騎獣は個々に弱点値を持たず、
騎手の「ライダー技能レベル+知力ボーナス」を基準値とした判定によって、弱点を隠蔽するルールとなりました。
『III改訂版』では、判定名を設けず、処理のみを記述しています。
『LL』では、これが、『BT』収録の「蛮族PCの弱点隠蔽判定」とほぼ共通する仕様であることから、これを明記し、「弱点隠蔽判定(騎獣)」として、項目を独立収録しています。
 この2つの記述の違いは、『III改』が「夏サプリ」を前提にしない作品である一方で、『LL』は逆に『BT』と共通仕様であることを明確にしたほうがよいだろうという判断によるものです。


種族「ヴァルキリー」の追加(『LL』)

 新種族ヴァルキリーが追加されました。これは、
『ルミエルレガシィ』にも収録されています。


「行動判定」の追加(『BT』『LL』)

 すでに『BT』で導入されていた
「行動判定」という言葉を『III改』においても定義しました。従来は、『BT』を前提としない作品では、冗長を承知しながら、この言葉を使わず、定義であるところの「生命・精神抵抗力判定と生死判定以外の行為判定」という書き方をしていましたが、これからは、すべての作品において、この「行動判定」という言葉が使われることになります
『BT』で定義済みの言葉ではありますが、『LL』でも再収録しています。なお、『CG』導入環境では、「行為判定ではあるが行動判定ではない」ものとして、幻視型占瞳使用時の判定があります。『LL』定義では、このことにも言及しています。


「形状:突破」の変更(『LL』)

「形状:突破」のルール処理が変更
になっています。内容は、『ルミエルレガシィ』にも収録されています。
「形状:貫通」「形状:突破」については、かなり変遷が激しく、また、記述の不足も目立ちますので、Webでも補足記事を作成しています。「形状:貫通」「形状:突破」に関するまとめを参照してください。


11レベル時の種族特徴強化データの収録(『AW』『CG』『IB』)

『III改訂版』には、種族特徴強化ルールにおける、11レベル時の強化データを収録しています。人間、エルフ、ドワーフ、タビット、ルーンフォーク、ナイトメア、リルドラケン、グラスランナーは
『アルケミスト・ワークス』、シャドウは『カルディアグレイス』、ハイマンは『イグニスブレイズ』に、同じものがあります。


巻末FAQの削除(『I改』または『CG』)

『ルールブックIII』には、巻末にFAQが掲載されていましたが、『I改』または『CG』時に行われた戦闘ルール改定により、内容がそぐわないものとなっていました。ページ数調整の必要もあり、これらはすべて削除されました。
『III改訂版』を買わない場合であっても、このFAQは、ルール参照には使用しないでください。完全に「時代遅れ」のものとなっています。




まとめ

『ルールブックI〜III』それぞれの改訂版において、どの「夏サプリ」が改訂部分を補完しているかを、表にまとめました。

改訂版差分表2014年8月版
  アルケミスト・ワークス バルバロステイルズ ウィザーズトゥーム カルディアグレイス イグニスブレイズ ルミエルレガシィ その他
I改訂版     【クリエイト・ウェポン】 戦闘ルール刷新      
      新種族:シャドウ      
II改訂版 種族特徴強化
(6レベル時)
  練技・呪歌 シャドウの6レベル時
種族特徴強化
新種族:ハイマン   追加生まれ表拡充
〈一角獣の角〉   【フラッシュボム】
【リピートアクション】
(不要ルールの削除)     爵位価格改訂
II改訂版 種族特徴強化
(11レベル時)
行動判定   シャドウの11レベル時
種族特徴強化
ハイマンの11レベル時
種族特徴強化
新種族:ヴァルキリー  
      (巻末Q&Aの削除)   行動判定  
          ライダー技能刷新  
          形状:突破の変更  
 

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