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TOP > ユーザーコンテンツ > 著者インタビュー > 『ドレッドノート ブースターパック Chapter2 トライライト・ハウリング』(2015年08月)
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『ドレッドノート ブースターパック Chapter2 トライライト・ハウリング』
インタビュー

 

超ド級TCG(トレーディング・カードゲーム)と銘打たれた『ドレッドノート』今年5月にリリースされてはや3ヶ月。

7月には今作初の賞金制大型大会「Championship2015 東京大会」が開催され、全国のプレイヤーたちが自慢のデッキを引っ提げての熱戦が繰り広げられました。

次々と発表される新カード情報にプレイヤーの熱気冷めやらぬなか、ドレッドノートに新たな展開をもたらすブースターパック
『Chapter2 トワイライト・ハウリング』について開発チーム、通称「まるデ班」にインタビューさせていただきました。

今作の楽しみ方からカードゲームだけでないドレッドノートの楽しみ方についてもお話をうかがうことができましたので、まだプレイしたことがない方もどうぞご覧ください。

2015年08月
記事作成 西岡拓哉




リリースから3ヶ月をふりかえって

―― それではインタビューを始めさせていただきます。よろしくお願いします。
加藤杉浦河端 よろしくお願いしまーす!
―― では最初にまず、ドレッドノートがリリースされて約3ヶ月。開発陣のみなさんがご参加された交流会や大会をふりかえってみて反応はいかがでしたか?
加藤 そうですね、おおむね好評をいただいている感じでホッと胸をなでおろしています。
杉浦 楽しんでいただけているようでありがたいですね。
河端 「新たなカードのラインナップがはやく知りたい!」という声も聞けて嬉しいです。
加藤 ただ最初のセットしかまだないのでカード数が少なく、大会では強いデッキ構成のものに偏りが見受けられましたね。でも強いと言ってもそのわずかなデッキ構成の差やプレイングの差が勝敗を分けていて、みなさんよく研究しているなぁと感心しました。
河端 一方で交流会や公認大会では同じ色のデッキばっかりなんてことは全然なくて、様々なデッキ構成のものが見ることができますよね。
杉浦 そうですね。Twitterとかでちらほら見かけるショップ大会など結果は、バラつきがある感じですよね。いろんなタイプのデッキが勝ってた。賞金制の大会があるカードゲームとはいえ、みなさん思い思いのデッキで細かい工夫がされていた感じでした。

ドレッドノートではカードの色がと分かれており、使用する2枚のキャスターカードの色でデッキが1色または2色に決まる。詳しくは『ドレッドノートインタビュー(2015年02月 担当:黒井龍)』にて。

―― ぼくも個人的にショップ大会に行ってみたりしているのですが、「この色が好き」という気持ちからデッキを組むといった方も多くいました。
河端 初めてやるTCGなら、自分が好きで組んでみたデッキを試してみたいですもんね。
加藤 うんうん、特に身内でやってると「俺の色」とか言いたくなる気持ちはすごくわかる。
杉浦 参加すれば大会でも使えるPRカードが必ずゲットできて、実験的に組んでみたデッキで見知らぬ人とマッチングもできる。ガチでもカジュアルでもどんと来いっていう雰囲気は良いですね。


Chapter2 トワイライト・ハウリングについて

―― さて、プレイヤーのみなさんが待ち望んだChapter2についてですが、今ブースターのコンセプトとはどのようなものなのでしょうか?
加藤 まずChapter1だけでは、どうしてもカード数が少なかったので、基本的なことだけをしようと思ったんですよ。挙がったアイデアはたくさんあったのですが泣く泣く削って……。
杉浦 とくにカード同士のシナジー(この場合は同じ種族のユニットを固めてデッキを組むことで得られるメリット)が少なかった。
河端 『ミネルヴァ』と各色に『ドラゴン』が実験的にいたくらいですか。

カード左下には2枠、ユニットがどのような種族・存在であるか示されている。例えば「ヤマタノオロチ」は『ドラゴン』に種別されている。

加藤 そうだね。まったくないのも寂しいと思って、そこだけ加えてあります。Chapter2ではゲームのコンセプトとしてそういったシナジーをたくさん入れてみました。
杉浦 同じ色のデッキでも、何を使うかで異なるシナジーが発生するようになってますよね。
加藤 うんうん。たとえば、『レジェンド』『ビースト』に寄せたデッキのなかでも、M主体にするかS主体にするかとかでデッキのバリエーションが変わってきたりもします。
河端 もちろんデッキの色が1色で組めるものもあれば、色をまたいで組めるものもあるので本当にデッキの幅が広がっています。
―― カード同士のシナジーというお話がでましたが、Chapter1にはなかった種族、またはより強調された種族というのはあるのでしょうか?
加藤 イメージしやすいものだとさっきも言った『ビースト』ですね。これは『ドラゴン』のように各色にまたいで存在している、神話上の象徴的な獣を示しています。
河端 各色にいるといえば『レジェンド』も増えましたね。神話における英雄を表していてChapter1にもすでに「ペルセウス」「アンドロメダ」などのユニットがいます。
杉浦 インド神話を表す黄色には『アプサラス』というインド神話における水の精がタイプとして登場します。既存の黄色ユニットと相性が良いですね。
加藤 主にタイプ単位で新たに増えたものはこのくらいでしょうか。比率的には『ビースト』『レジェンド』『アサプラス』はもちろん色特化で多くいます。構築するうえでいまご紹介した色を軸に組んでみても、好みによって違いがでるはずです。もちろんChapter1で登場したものもフォローされているので自分なりのこだわりを見つけてみてください。
杉浦 Chapter1リリース時点でChapter2の制作は佳境だったので、大会等の様子からあれもこれもフォローすることは叶いませんでしたが、猛威をふるっているカードに一泡吹かせられるようなカードも収録していますよ!
加藤 そうだね。時期的にどうしても、7月に開催されたチャンピオンシップ見てから作れなかったのが悔しいんですが、それ以前の情報は拾えるだけ拾って調整したので、ある程度はメタることができるんじゃないかな。
杉浦 ちなみに今回のパッケージやポスターで描かれている『レジェンド』の赤ユニット「ヤマトタケル」『ビースト』の青ユニット「ケルベロス」から象徴するように、『レジェンド』と『ビースト』をふたつ組みあわせることでもシナジーが発生することもありますよね。
河端 まあ難しくあれこれ悩むよりまずはシンプルに組んでみた方が、特化型になったおかげでバランスのとれたデッキに勝つこともあるので(笑)。
加藤 あるある(笑)。構築にすごく悩んだのに相手の単純な一撃でコロッとやられるパターン。
杉浦 『レジェンド』と『ビースト』ということで日本人にはおなじみのユニットも続々と登場します。
―― というと?
杉浦 桃太郎とか金太郎とか。正確なカード名としては「キビツヒコ」「キントキ」。赤のカードです。桃太郎は犬・猿・雉を従えているし、金太郎は熊と相撲をしたり乗馬の稽古もしている。伝説的存在には動物がそばにいるものなんですね。
加藤 赤以外だと、ギリシャ神話を表す青のカードで「ペガサス」に乗った「ベレロフォン」とかもあるね。
河端 『レジェンド』と『ビースト』の相性の良さを見せつつ、のカードではそういった『レジェンド』を無視して『ビースト』だけで組んでみることもアリです。
―― なるほど。そのふたつを並び立たせるだけでなく、単体でも活躍の場があるのですね。さきほど仰っていたバランス型と特化型の見極めも楽しめそうです。
杉浦 あと忘れちゃいけないのが、今回から登場した「タイプ覚醒」ですね。
加藤 おお、そうだった(笑)。
杉浦 今までの覚醒は「同名ユニット」か「FREE」だったのに対し、このタイプ覚醒は文字通り「同じタイプであれば」覚醒させることができます。デッキ構築の際にタイプを絞ることが有効になってきます。
加藤 なので「タイプにこだわる=タイプ覚醒が使える!」ということになるので、そういった意味でもこだわって構築していただければ。
―― おお、それは楽しそうですね。今までのタイプは全部フォローされるんですか?
加藤 最初はそんな予定でしたが、一気に全部やるよりかはちょっとアンバランスのほうが楽しめるんじゃないかということで、あえて外しているタイプもあったりします。


ユニットだけではないダイナミックなコードカード

―― ユニットカードのお話をうかがうと、それと同時にキャスターたちが繰り出す技を表す新たな「コードカード」も気になってくるのですがこれはイチオシというカードをご紹介いただけますか?
加藤 コードカードも充実してきたから選ぶのは難しいなぁ~。僕がオススメするとすれば「デストロイ」ですかね。
―― 超ド級にふさわしい、ずいぶんとド派手な名前ですね。
加藤 効果もド派手。「デストロイ」は6コストでユニットに240ダメージ。なおかつ基本コードと言ってどのデッキにも入れることができるカードタイプです。前弾でこれほどのダメージが出せたのは色のカードの「インドラの矢」くらいだったので。
杉浦 どのデッキからでもとんでもないダメージが飛んでくると思うと、ますます油断できなくなりましたね。
河端 油断できない、でいうと赤のカード「神通力 鳴神」もそうですね。Chapter1の主人公的キャスター、旭レイジのお姉さんのチヅルがイラストですね。稲妻響く曇天を指差している、なんとも迫力のあるイラストが目印です。
―― 気になる効果の方は……。
河端 キャスターのHPを1枚ブレイクさせます。
―― な、なんと!

ドレッドノートでは相手の2名のキャスターのHPを0にすることで勝利できる。HPを減らす方法として、相手バトルエリアに存在するユニットを自軍のユニットで倒しきることが主である。コードカードでHPに直接干渉できるのは今回が初

―― キャスターを守れるユニットがいても残りHP1では覚悟が必要……ということですね。
杉浦 ちなみに赤のカードといっても混色で使えるカードなので、赤のキャスターさえ含まれていればどの構築にも入れられます。しかし7コストと全カードトップの重さなのでタイミングはかなりシビア。上手く使えると非常に脅威で、一発逆転の夢があるカードです。
河端 チヅルを怒らせるとどうなるか、というキャラクター性も表している良いカードです(笑)。
杉浦 なるほど雷が落ちる、ですね。それもユニットでしか成し得なかったキャスターのHPを削れるほどに……。怖ろしい姉ちゃんだ(笑)。
加藤 もちろん重いコストのものだけでなく、軽いコストのコードたちにも前弾になかった要素があるのでカードリストの公開を楽しみにお待ちください。


広がっていくドレッドノートの世界と楽しみ方

―― 神話世界を反映し、物語性のあるカードが登場するその一方で、前弾から進展を続けているドレッドノートの世界にも注目したいのですが……。
加藤 これはストーリー担当河端くんに答えてもらうのがいいかな。
―― ドレッドノート公式HP4Gamerで連載中のドレッドノートの小説について現在はドレノ世界で活躍する登場人物、いわゆるキャスターたちの紹介と彼らの身に起こった事件の序章が公開されていますね。Chapter2からどのような展開がなされるのでしょうか?
河端 Chapter1とChapter2はひとまとまりのストーリーになっていて、1で広がった物語が2でクライマックスを迎えるように作っています。
加藤 スターターから次のスターターまでの長編小説という感じですね。
河端 はい。なので現在公開中のChapter1でもChapter2のキャスターたちがちょこっと出ています。逆に、Chapter2でもChapter1のキャスターも登場します。さすがにキャスター全員登場というわけにはいきませんでしたが(笑)。
杉浦 Chapter1と2ですでに28人ですから! フル登場したら豪華すぎる(笑)。
加藤 もちろん登場なしは寂しいので、メインで登場できなかったキャスターは短篇とかで補完したいなぁという話は河端くんとしましたね。
河端 そのへんはまだ確定ではないですが、近いChapterでやりたいと思っています。
―― 各キャスターの視点から描かれる物語に厚みがあって読み応えを感じます。
河端 ありがとうございます。
杉浦 企画が始まる前からかなりこだわってたもんね。
河端 僕自身、群像劇が好きなので多視点の物語を展開したいという気持ちが強かったですね。ちょうど4つの勢力に分かれているので構造上向いていますし、ポスターの顔になる合計8人のキャスターを登場させるというのも満たしたい条件でした。
―― すでに掲載されている小説内で登場している人物に「こいつ新キャスターじゃね?」という噂が飛びかっているようですが。
河端 それは各媒体で新たに発表されたキャスターカードを見つつ予想をしてもらえるといいかもです。今後の連載では片桐いくみ先生による挿絵も一緒に掲載される予定ですので、名が明かされていなくとも、イラストで姿を見て「やっぱり!」と確認していただければ。
杉浦 片桐いくみ先生は今回のパッケージイラストのキャスター・タケルローラも担当していただいております。すばらしい挿絵を見せていただけてこちらもウキウキしています(笑)。
―― カードのフレーバーテキストからもそういった各キャラの個性が窺えて、そういった物語がきっかけでドレッドノートを始めてみるのもひとつの楽しみ方でしょうか。
加藤 ですね。そっちから入っていただけてもうれしい。
河端 実際のゲームでキャスターが2人一組になるので、誰と誰をコンビで組んだらどんなお話が出来上がりそうかを想像して楽しんでくださっている方もいるようで、とても嬉しいです。
杉浦 それぞれの能力がかみ合ってないキャスターでわざと凸凹コンビを組ませるなんてのもありましたね。
―― 愛着のあるキャスターにこだわってデッキを組む。そこから物語が生まれているプレイヤーも存在しているのですね(笑)。
河端 プレイヤーさんの中で公式の手を離れた物語が生まれるなら、それはとても嬉しいことです。そういうカジュアルな楽しみ方もできるゲームであり続けたいなぁと思います。
杉浦 ドレッドノートはユニットとコードの配分を間違えなければどんなデッキともかなり渡り合えるので、初めてお手に取っていただいた方には公式HPのサンプルデッキの構成を参考にしながらいわゆる「俺のデッキ」を作ってみてほしいですね。

http://dreadnought-tcg.com/blog/umahara/blog-478
http://dreadnought-tcg.com/blog/umahara/blog-711


Chapter2という新たなカード環境に向けて

―― Chapter2発売から近日中には「Dreadnought Festa2015 大阪」。そこからまた全国で各種イベントが開催されるとのことで、Chapter2をプレイするうえでのワンポイントアドバイスなどいただけたらと思います。
杉浦 そうですね、むしろどうなるか楽しみといいますか……。
加藤 前弾で猛威をふるったデッキがまだなお健在であれば、それに対策しやすいのデッキがあがってきて……ほしいなぁ。
杉浦 さきほどのシナジーという面でも、個々のユニットが強化されたときに、それらをいち早く対処するため直接ユニットを選んで攻撃できるコードやアビリティ攻撃の価値がより高まっていますね。

アビリティ攻撃とはユニット固有の特殊な攻撃。通常のアタックとは違い、特定のユニットを対象にとって攻撃できる。

河端 とくにアビリティは無視できないくらいに攻撃手段の大きな一角になっているはずです。先行後攻に関わらず使っていけます。
加藤 そうだね。さっき解説があったように「タイプ覚醒」というのがChapter2で増えるんですが、これによってタイプを寄せたデッキほど、臨時でBPをあげやすくなるので……焼き対策になったりアビリティのダメージ強化にもつながってきます。
河端 ですね。ここらへんがどう出てくるかが楽しみです。
加藤 あとはやや不遇といわれたLサイズユニット。これの使い方次第では環境に変化があるかもしれませんね。杉浦くんが書いた「Championship2015 東京大会」のレポートでも僕が使用したデッキのレシピが載っています。ユニット数が平均水準を下回る16枚ながら強固な盤面が展開されますのでLサイズデッキの時代か!? ……そんな期待も込めて(笑)
杉浦 少々強さは落ちますが0コストで1ドロー効果持ちのLサイズユニットもいるのでそういった意味でも選択肢の幅が広がっていますよね。
河端 Lサイズのユニットや強力なユニット対策に困った時こそ、加藤さんがオススメのコードカードで紹介していた「デストロイ」を使うとまた展開が変わるかもしれません。コストは重いですがそのぶんダメージが大きく、止める手段が少ないので。
―― 前弾にはなかなか見られなかった展開が多く繰り広げられそうですね。
加藤 とりあえずいろいろなデッキを組んでみてどんな戦い方ができるのか、大会に出たりフリー卓で対戦してみたりする中で実感してみてほしいです。そこでまた自分の好きなデッキが見つかるかもしれないので。
杉浦 各色のユニットもコードも強化されたのでより好きな色にこだわっていただけそうですね。
―― それでは最後にプレイヤーのみなさんにむけて一言いただけますか。
加藤 「Chapter2 トワイライト・ハウリング」自体の面白さはもちろん、これからも個性的なPRカードが新たに登場するのでぜひお楽しみください! あと、色んなデッキを触ることはゲーム上達の上でとても重要ですが、ドレノは1つのデッキを使い込んで経験値を積んでいくことにもすごく意味があります。一途は一つの武器なので、お気に入りデッキを見つけることができたら使い込んでいきましょう!
杉浦 遊びの幅がずいぶんと広がっております。ガチでもカジュアルでも入り混じって楽しめる、個性的な新環境にどうぞご期待ください。
河端 新たなカードプールということでデッキのタイプが増えます。いままでの定石では上手くいかないこともあるかと思うので、よりじっくりと研究してみてください!
―― 今後のドレッドノートも楽しみ方が盛りだくさんのようです。本日のインタビュー、ありがとうございました!
加藤杉浦河端 ありがとうございました!


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