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ソード・ワールド2.0 新作いろいろインタビュー


 2016年冬~2017年春にかけても
ソード・ワールド2.0では、皆さまのプレイをもっと楽しくする作品が続々登場します!
 魔剣の迷宮を舞台にしたストーリー型サプリメント
「ソード・ワールド2.0サプリメント エンドレスメイズ迷宮創生の魔剣」に、スタートセットのプレイをさらに彩る「ソード・ワールド2.0 RPGスタートセット拡張パック2 魔動機師&軽戦士」。さらには、新シリーズのリプレイ「竜伯爵は没落しました」「消えゆく街の異界譚」
 今回のインタビューは、各作品の著者の皆さまをお迎えして、見どころ盛りだくさんでお送りします。
 インタビュアーはこあらだまりが務めさせていただきます!


2017年03月
記事作成 こあらだまり




リプレイ
竜伯爵は没落しました
(2017年1月)



――: では、秋田さんにお話を聞きます。まずは、新シリーズ、おめでとうございます!
秋田 ありがとうございます。
――: まずは、気になるタイトルの「竜伯爵は没落しました」ですが――。
秋田 ええ。没落しました。予想以上のスピードで、没落しました。
――: なんとっ(笑)。
秋田 もう、どうやって這い上がらせようっていうぐらい(笑)。
――: タイトルにたがわず、すごい状況のようですね。まずはそこに至る経緯について、お話を聞きましょう。
秋田 舞台は《紫闇の国》ディルフラム。そこは蛮族たちが群雄割拠する蛮族領です。物語はドレイクのヴァルテック家を中心に展開します。
――: ふむふむ。PCたちはその領地の関係者なのですね。
秋田 はい。ふたりが蛮族のキャラクターです。ヴァルテック家の坊ちゃまロラン・ヴァルテックと、坊ちゃまの教育係のバジリスクのアシュリー。他の3人が人族です。引きこもりの占い師ミレア、ドワーフ料理人のカティヤ、ペットのミアキスのルドです。
――: 蛮族領ということは、蛮族のふたりはともかく、人族の扱いって……。
秋田 奴隷という立場になります。ただ、蛮族領でも、ヴァルテック家は少し変わった方針で、人族の奴隷も財産だしそこそこ大切にされています。
――: よく働く牧羊犬や卵をよく産む鶏を大事にするがごとく……?
秋田 ですね。人族奴隷の扱いがうまいから栄えていたヴァルテック領なのですが、領主の留守中にいろいろと他の領地からちょっかいをかけられることになります。そして領主が(ごにょごにょ)となってさらには、奥様まで(ごにょごにょ)ってなって、さらには――。
――: それ、没落っていうかお家が断絶ってレベルじゃ。
秋田 断絶しないといいなって思ってます。ちょっとやりすぎなほど没落しました(笑)。
――: なかなかハードな展開ですね。まさに弱肉強食のディルフラム!
秋田 舞台が舞台なので、血なまぐさい雰囲気になりがちなのですが、そこは抑え目にしました。たぶん「ぬるい」というご意見もあるでしょうが、ディルフラムでカジュアルに遊ぶには、私としてはこれぐらいが遊びやすいかなと思っています。
――: それで、文庫の帯に「ほのぼの&デッドリー」とあったり、背表紙に「ハートフル&デッドリー」ってあったりするんですね。
秋田 デッドリーはどうしても外せない要素になっていますね(笑)。実際にデッドしますし。
――: おおっと。ここでねたばれかっ。
秋田 誰がデッドするかは伏せておきましょう。――あれは、GMにとっても難局でした(少し遠い目)。
――: 実際すごいことになっていますからね。
秋田 GMの秋田は部屋の隅から隅までごろごろ転がって身もだえしていました。一瞬、やり直そうかなって心によぎりましたが、事件が起こったひとつ前のシナリオで用意していたアイテムが使えるかなと考えて、そのまま続けることにしました。
――: そこはシナリオを作りこんでいるからこその、秋田さんらしい決断ですね。GMとしての腕の見せ所です。
秋田 何年やっても、GMは失敗するんだ! というのと、そこをどう次に繋げるかを見てもらえればと思います。このハプニングは、今後のメインエピソードになるレベルでしたから。
――: 落ちるところまで落ちたらあとは浮上です。2巻以降の展開も楽しみです。
秋田 まだまだ駆け出しのPCたちがどんな風に成長していくのか。一緒に追いかけてもらえればと思います。


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