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ソード・ワールド2.0 新作いろいろインタビュー

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リプレイ
増えゆく街の異界譚/消えゆく街の異界譚
(2016年10月/2017年2月)



――: ラストは、「消えゆく街の異界譚(モノガタリ)」の話をこあらださんにお聞きします。
こあらだ よろしくお願いします!(……あれ? 私に話ってこのインタビュアーは?)
――: ではまず、リプレイの全体的なことからお願いします!!
こあらだ あ、はいっ。この本は2016年10月に発売された「増えゆく街の異界譚(モノガタリ)」の続編にあたります。
――: こあらださんにとっては、最初のリプレイシリーズですね。
こあらだ 1巻目2巻目ともに、舞台は“増殖都市”ネスカザラです。一夜にして建物が“増えて”しまう奇妙な街で、冒険者じゃない普通の人たちが奇妙な事件に巻き込まれる! というのがコンセプトです。
――: 普通の……?
こあらだ ふたを開けてみたら、濃い人たちが集まりました(笑)。人見知りな墓守のシャドウのレイン、オタクなタビットのフィギュア職人フリーゼ、フィットネスクラブ講師のアステリア神官カトランズ、ツッコミの激しい記憶喪失メイドのセラ。他のリプレイにも負けないぐらい個性的なPCたちだと思います。
――: PCたちが冒険者ではないというところもそうですが、舞台やシナリオもかなり個性的ですね。
こあらだ 私自身がホラーやシティアドベンチャーが大好きなもので。ソード・ワールド2.0でもそんな方向性のリプレイがかけたらな、と思って企画しました。実はちょっと心配だったんですけどね(笑)。
――: 心配だった、といいますと?
こあらだ OKが出るかですね。「街をひとつ作らせてください!」とか「PCは冒険者じゃない人たちで!」とか……。やりたいなと思ったことはすべてできました。本当に、監修の北沢さんや企画にゴーサインを出していただいた編集部の皆さま、お付き合いいただいたPLの皆さまに感謝です。
――: 街の設定もかなり作りこんでありますね。
こあらだ 街もひとつの主人公のようなものなので、キャンペーン開始前に力を入れました。もともと設定を作るのが大好きなので、そこは全然苦ではありませんでした。こういう設定を作っても、絶対セッションで日の目を見ないんだろうなーと思いながらもついつい書いてしまう。街が増える原因についても、ちゃんと設定がありますよ。
――: そういえば、ネスカザラの街ってどこにあるのですか?
こあらだ それ、よく聞かれるのですが……街の場所についてはあえてぼかしています。リプレイの執筆がその辺をどうしようか迷ってる間に始まって、そのうち、明かさないほうが、不思議な感じになって面白いかなと思ったからです。
――: 苦労されたところはありますか?
こあらだ 色々とありますが、ひとつは、ホラーな空気をどう出そうかということですね。
――: PLがなかなか驚いてくれなかったり、怖がってくれなかったりしますからね。
こあらだ 実は笑いの絶えないセッションでした(笑)。PCたちも初期よりは少しレベルを上げてスタートなので、スケルトンやゾンビが出て来ても、対処できちゃうのですよね。データがあって、正体がわかる敵は怖くない。なので状況や演出でだいぶ怖さや不気味さを出しています。
――: なるほど。
こあらだ あとは、PCたちが立場上は一般人なので、どうやって事件に巻き込むかなと毎回いろいろと考えました。
――: 確かに。冒険者と違って、依頼を受けて仕事をして……というキャラクターではないですからね。
こあらだ もちろん、知人から依頼されたという導入もしていますが、身近な人が巻き込まれるとか、街全体で何かやばいことが起こっているとか、そういうPCの身近にじわじわ迫って来る部分で事件に引きずりこんでいきました。個別導入が多いのも特徴かもしれませんね。キャラクターの設定拾うのが好きなので、そういうキャラ設定とシナリオを絡めるマスタリングをよくやるので。
――: 書き手の色の出ているリプレイですね。
こあらだ かなり異色のリプレイになりました(笑)。でも、「こういう遊び方もありなんだ!」というのを楽しんでもらえればなと思います。
――: なるほど。ありがとうござました。



こあらだ



ところで、このインタビュー、誰がとっているのですか?
――: 聞き手は最初から最後まで、こあらだまりです。増えて消える街の話のインタビューだから、書き手のひとりやふたり、増やして消してもいいかなと。
こあらだ 自作自演かーい!



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