GM |
「うむ。あの晩、わらわは月の青さに誘われて、ついふらふらと巣穴からずいぶん離れたところまで散歩にでてしまったのじゃ」 |
ハービィ |
月夜のお散歩は気持ちいいですもんね。 |
GM |
「そのとおり。じゃが、不思議なことに、森には狼もフクロウもきつねもでない」 |
ハービィ |
……でなくて幸いです、王妃様。 |
ローズ |
そうだよね、食べられちゃうよね。 |
GM |
それはそうだけど、まったくでないというのも変でしょ? それで、これは一体どうしたことかと探りはじめたのだ。 |
タイガー |
王妃様ひとりでそんな危ないことしないでくださいよ、何かあったら大変っす。 |
GM |
ふふふ、大丈夫。じつは王妃様は君のお師匠のお師匠さまだから。 |
ルー |
えー! 王妃様ってピョンフー使いだったのぉ!? |
タイガー |
ということは、先々代のタイガーリリイ! |
GM |
そのとおりである。君の知らない秘奥義も知っているぞ。 |
タイガー |
ではでは……まさか王妃様、あなたもやはり……おばか(ぽつり)。 |
リーフ |
ピョンフー使いの伝統ですね。知力8。 |
GM |
この無礼者どもが。知力は9だ。 |
ルー |
じゃ、兄貴はひときわ輝くバカなんだ。 |
タイガー |
ふふふ。オレ様のすごさがようやくわかったようだな(笑) |
GM |
はいはい、すごいすごい。そういうわけで、怖いものしらずの王妃様はひとりでずんずん西の森の探検に出てしまったわけだ。
「それは突然やってきたのです! バリバリバリ、ガガガガガ! という恐ろしい大音響とともに、らんらんと輝くふたつの目玉がわらわを睨みつけ……!!」 |
ローズ |
ふえええぇぇん。こわいよお(泣) |
ハービィ |
はいはい、大丈夫。オバケはまだ遠いところにいるからね。よしよし。 |
ローズ |
違うのぉ、王妃様がこわいのぉ(泣) |
GM |
「……(内心このガキャアと思ってるにちがいない) ともかく。それは丘ほども大きさのある、恐ろしい怪物でした。《強靭精神》のあるわらわだからこそ、恐怖判定に失敗して硬直することもなく逃げてこれたのです」 |
リーフ |
丘ほどの大きさですか。うーん。 |
ハービィ |
ちょっと割引いて聞いたほうがいいかもしんない。硬直はしなくても、パニックには陥ってただろうから。 |
GM |
そうだね、話はかなり大げさになってるだろう。 |
タイガー |
もしかすると、王妃様が見たのって、よくオレたちの仲間を踏み殺していく鉄の虫じゃあないのかな? |
GM |
鉄の虫かなにかはよくわからない。暗かったし、すぐに逃げだしたから。 |
ルー |
匂いは? |
GM |
「とっても臭かった」と仰せである。 |
ローズ |
……鉄の虫さんも臭いんだよね。 |
ハービィ |
うん、すっごくヤな匂いがするの。 |
GM |
「でも鉄の虫にはあんな巨大な顎はなかったはずでしょう」と王妃様は首をひねってるよ。 |
リーフ |
え、顎があるんですか? |
タイガー |
まさか巨大クワガタの逆襲……。 |
GM |
「それに、鉄の虫は丸い足が4つあったけど、怪物にはたくさんの足がありました」 |
ハービィ |
たくさんの足? |
タイガー |
では巨大ムカデの復讐……。(逆襲だの復讐だの、いろいろ身に覚えがあるらしい) |
ルー |
あうう。謎だよう。 |
GM |
ふむ。では昔、語りべのお師匠から聞いたことのある話を思いだしたよ。伝説の怪獣・ブルブルルーのことだ。 |
リーフ |
ブルブルルーですか(困惑) |
ローズ |
なに、それ。 |
GM |
目はらんらんと光り、ばかでかい顎をふるって森を根こそぎ破壊してしまうという、世にも恐ろしい怪物なのだ。熊よりも大きく力も強いと伝えられているぞ。 |
タイガー |
そ、それをオレたちに何とかしろと言うのか、王様は。 |
リーフ |
勝負したいと言うなら止めませんがね。……うーん、厄介なものを思いだしてしまいました。忘れたままなら、約1匹がゴネだすことを阻止できたでしょうに。 |
ローズ |
あ、ブルーローズお腹いたい。お外でたくないよう。くすんくすん(泣) |
タイガー |
さっそく登校拒否の小学生みたいなことをほざきだしましたぜ、姐さん。 |
ハービィ |
はい。ブルーローズ、お薬。 |
ローズ |
やあん、仮病もつうじないー。 |
リーフ |
まあ、変な伝説を思いだしたりもしましたが、怪物の正体は直接目で見て確かめるのが一番だと思います。みなさん頑張って見てきて、面白い話のネタを拾ってきてくださいねー。 |
ルー |
あんたも来るのっ! |