GM |
では水を飲んだり体を洗った人は知力判定。成功したら、水になんだか嫌な匂いが混じってることに気がつくよ。 |
ローズ |
吐きだす。ぺぺぺぺ、これまずい! |
ハービィ |
どれどれ(ためしに飲んでみる)う、ほんとだ。《毒物》で何かわかるかな? |
GM |
うん。例の、硬くて大きくて、よく人間を乗せてる虫がいるでしょ? それと似た匂いが混じってる。 |
ハービィ |
うう、わたしの大嫌いな匂いだ。 |
タイガー |
おーい、どうしたみんな。冷たくておいしい水だぞ、何で飲まないんだー?(全然、味の異常に気づいてない) |
ルー |
うんうん、おいしー。ごくごく。 |
GM |
……お前ら、生命力判定に失敗して腹でも壊しとれ。さて、そんなふうに君たちが水辺でたわむれていると、夜空に浮かぶ丸い月を横切って飛んでくる影がひとつ。 |
リーフ |
おや? |
GM |
ぱさぱさぱさ。小さな羽音がしたかと思うと、君たちめざして急降下してくる。 |
ルー |
さっき怖い目にあったから、神経質になってる。さっさと草むらに飛びこもう。 |
ハービィ |
あ、鳥さんだ。 |
ローズ |
あれはフクロウさんだね(《動植物知識》判定に成功) |
リーフ |
鳥語で話しかけてみましょうか? |
ローズ |
でも、フクロウさんってヘビもうさぎも食べちゃうんだよ。 |
一同 |
うぎゃーーーーーーっ!(あたふた) |
GM |
もっとはやく忠告してやれよ。さ、とっとと逃げたルー以外は襲わせてもらおうかな。(ころころ)ちぇ、タイガーリリイだ。 |
タイガー |
ヘイ、カモンカモン! ひらりと華麗に避けたぜ。 |
ルー |
草むらから、こそこそ観戦してるの。 |
ハービィ |
……わたしもそれに混ざろう。 |
リーフ |
「戦いはやめましょう!」と鳥語でさけんで、本人は草むら観戦組みにならう(笑)。でも一応『義務感/お友達』があるから、死にそうになったら助けにいきますよ。 |
タイガー |
死にそうになる前に助けんかい! |
GM |
「怪我して寝こんでたから、腹がへってるんだぁ!」と、律義に応えを返しつつ、フクロウはタイガーリリイに攻撃じゃ。 |
ハービィ |
……怪我? |
タイガー |
(ころころ)ふ、効かんな。 |
ローズ |
兄貴、食べちゃだめ! ってテレパシーで叫ぶ。 |
リーフ |
それはフクロウに兄貴を食べちゃだめって言ったんですか? それとも兄貴にフクロウを食べちゃだめって言ってるんですか? |
ローズ |
う。一瞬後者のような気がしたけど、標的はフクロウだもん(笑) |
GM |
おお、きりきりばたーん。くらくらして地上におっこちたぞ。(ころころ)でもふかふか羽毛のせいでダメージはない。 |
タイガー |
ふふふ。ヘビの次はフクロウまで喰えるとは、今日はついてるぜ。《後ろ回し蹴り》でもかましちゃおうかな。 |
ハービィ |
ああ、待って待って兄貴。何だかフクロウさんの言葉が気になるのに……わたしには鳥語は理解できないぃぃ(泣) |
リーフ |
そうですね、『平和愛好』な私としても彼が怪我をしたということが気になります。傷の痕は見てわかりますか? |
GM |
うん。よく見れば、片方の翼の骨がちょっとゆがんでるよ。 |
リーフ |
じゃあ鳥語で「ねえねえ、その怪我を治してあげたら、戦うのをやめてくれる?」って訊いてみましょう。 |
GM |
ふむ。じゃあそう言われると、フクロウはふたたび木の上にでも飛びあがって「本当かー?」と尋ねてくる。 |
リーフ |
もちろんですよ。 |
GM |
「今、羽根がうまく動かないんだ。いつものとおりなら、お前たちなんて最初の一撃で仕留められてたのに」 |
リーフ |
私には、あなたの怪我を治せる特技を持つ仲間がいるんですよ。 |
GM |
「怪我を治してくれるなら、お前たちは見逃してやってもいいぞー。ホウホウ」 |
タイガー |
(ぽつり)ふ。見逃してもらえるのは己れのほうだとも知らず…… |
リーフ |
今のは通訳しませんよ。ではお嬢さまがた、おねがいします。 |
ハービィ |
はいはい。お近づきの印にいい薬草をあげましょう。……ん、傷はふさがった。 |
ローズ |
曲った骨はあたしが《四肢再生》するのね。(ころころ)……成功。う、冬毛が生えてきた。暑い。 |
GM |
「おお、体がもとに戻った! すごいなうさぎは! お礼にこれからはうさぎを襲うのはやめよう」 |
リーフ |
そうそう、食べるのなら野ねずみにしましょうね(彼は野ねずみに対して『狭量』なのだ) |
GM |
「そうだな、野ねずみなら西のはずれによくいるし」 |
ルー |
でも、なんでそんな怪我しちゃったの? |
GM |
「このあいだの晩、狩りに疲れたとき、巣に戻って一休みしてたんだ。そしたら急に、バリバリバリっていう大きな音がして、巣のあった木が根こそぎ倒されちまったんだ。そのとき枝がガツンと当たってこのザマさ。……いやあ、ひどい目にあったよ」 |
リーフ |
それって、目がピカピカ光って、すごく臭い匂いがして、しかも足のたくさんあるバケモノの仕業じゃないですか? |
GM |
「うん、そう。よく知ってるな」 |
ローズ |
あ、ブルーローズお腹いたい。巣穴にかえるぅ(泣) |
タイガー |
また懲りずに仮病かい。 |
ハービィ |
ひとりで帰る? |
ローズ |
それはイヤ。くすんくすん。 |
ルー |
……ルーもお腹いたい。ほんとだよ。(この子は臭い水の飲み過ぎで、本当に腹を壊しているのだ) |
GM |
フクロウ仲間や狼やキツネは、その怪物に追い払われて、森を出ていったらしいよ。 |
リーフ |
……ということは、ここはうさぎのパラダイス……どきどき(笑) |
タイガー |
パラダイスのわりには色んなものに襲われてるぞ。 |
ルー |
それはさておき、例のオバケは近そうだよね。これはもう、一気にチェックしちゃうのがいいんじゃないかな? |
ハービィ |
フクロウさんの巣があったのはどこらへんなのか訊いて、様子を見に行ってみよう。 |
GM |
じゃあ西の外れだって教えてくれる。この小川の上流のほうね。 |
タイガー |
んじゃ、行ってみようか。 |
ルー |
フクロウさん、ありがとー。 |
リーフ |
……と我々選ばれた勇者は、力を合わせてバケモノの脅威を取り除くべく、決意も新たに、西へと向かって歩きはじめたのであった。……うんうん、いいお話になりそうですね、皆さん、頑張ってくださいよ。私は暖かい目で遠くから見守ってますからね。 |
一同 |
……(全員、誰かこいつにつっこみ入れてくれ、と思っているのだろう) |