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LEVEL.3 勇者さまを探せ!
4.おお牧場は(たぶん)みどり

 GM  さて。川を無事に越え、登り道をしばらく進んでいた君たちは、切り開かれた細い道にでくわした。道には人間の匂いがかなりはっきりと残っている。
 リーフ  う。ここでぼーっとしていると、うさぎの敷物になってしまう可能性がありますね。
 GM  嗅覚判定してみて。成功したら、鉄の匂いはほとんどしないことが分かる。あと、嗅いだことのない動物の匂いがするよ。
 ハービィ  くんくん、何の動物だろう。これがヤギっていう生き物の匂いかな?
 ローズ  ここをたどっていけば、安全に山頂までいけそう。迷わずにすむんじゃない?
 リーフ  敷物つくりの鉄の虫がいないようなら心配ないですね。
 GM  道なりに進んでいくんだね。じゃあ、やがて木がまばらに生えるようになっていき、草原っぽいところにでる。急な上り坂だった道も、そこまでくればなだらかになっているよ。それと……人間が2匹立ってるのが見えるね。《人間知識》で振ってみて。
 ルー  あ、人間だ、人間だ。かくれなきゃ。
 ローズ  (ころころ)あの人間、年取ったオスだね。
 リーフ  (ころころ)もう1匹は……ずいぶん若いメスみたいです。ブルーローズくらいかな?
 GM  いや、もっと若いぞ、多分。その2匹の人間たちの向こうに広がる草原に、ヤギとおぼしき四つ足の動物が、たくさんたくさん散らばっている。あとでかい犬がいるぞ。

牧場の昼
 
 タイガー  ……(ヨーゼフという名だな、きっと)。
 ローズ  ……(そいで、女の子はハイジっていうの)。
 リーフ  ……(そのうち、車椅子の女の子が遊びにきますよ)。
 ハービィ  ……(どうでもいいけど、一体どこの国に住んでるんだろうね、わたしたち)。
 ルー  ……(前回はどう考えてもアメリカだったもんね)。
 GM  言いたいことがあるならはっきり言いたまえ、君たち。
 タイガー  さ、物知りのヤギを捜しに行くぞ!
 リーフ  人間や犬に見つからないように、大きく迂回しながらヤギに近づきましょう。
 ルー  たふたふたふ。
 GM  じゃあ、先頭のタイガーリリイ。知力判定をどうぞ。
 タイガー  任せたまえ。(ころころ)うむ、もちろん失敗である。
 リーフ  誰ですか、こんなのに先頭を任せたのは!
 ローズ  誰も行きたがらなかったじゃない。
 GM  では、タイガーリリイ。君の歩く方向の岩下にかなり大きい蜂の巣が……。このまま進むと、つっこむよ。
 タイガー  ……(無言でサイコロを振っている)
 GM  なんだ、その判定は?
 タイガー  (にやり)……トリックスター。
 ローズ  ああああ! なんだかすごーくイヤな予感がああ!(泣)
 タイガー  そして、もちろん判定失敗! オレさまの目の前に、訳のわからないものがある!(彼は蜂の巣を知らない) 何なんだコレは! 甘い匂いがするぞ!
 ルー  え? なになに?


 
 タイガー  喰えるものかもしれんな。ばし!(蜂の巣を叩く仕草)
 GM  タイガーリリイの一撃で、蜂の巣はこんころりんと地面を転がった。
 リーフ  ああああ。それって、もしかして。
 GM  凶悪な羽音がしたかと思うと、黒い雲が湧き上がるように、蜜蜂が巣からたくさん出てきた。もちろん君たちを狙ってる。
 一同  あ、兄貴の馬鹿ああああ!(泣)
 タイガー  わはははは。逃げるぞ、皆の衆!
 ローズ  ふええん、なんでこんなことにぃ。
 ハービィ  ……兄貴、いつか殺す。
 GM  そういうわけで、蜂の群れはキミたちをめがけて襲ってくるわけだけど、まずは敏捷力で判定……。
 リーフ  (ふと、気づいて)……みんな、タイガーリリイとは逆方向に逃げるのです! 蜂が追っているのは彼です、我々は関係ナッシング! 赤の他人を装うのです!
 ハービィ
 ルー
 ローズ
 (一瞬の迷いもなく)うんっ!
 タイガー  お? みんな、なんで、オレからはなれていくんだー?
 GM  (非情な連中……)


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