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LEVEL.3 勇者さまを探せ!
5.老ヤギは(むかしは)知っていた

 タイガー  あうう……。
 リーフ  さ。気をとりなおして、ヤギのところにいきましょう。
 ハービィ  蜂が出てきたときは死を覚悟したけど。
 ローズ  ひとりで反対方向に逃げて蜂をひきつけてくれた、兄貴の献身的な行動(そうだっけ?)のおかげで、あたしたちは無傷ですんだし。
 ルー  後に残ったハチミツはおいしかったし。
 リーフ  タイガーリリイが死ぬほど蜂に刺されただけで、全く問題はありません。
 GM  ……さいですか。
 タイガー  うう、身体中が痛い。娘さんたちや、治しておくれ。
 ローズ  じごうじとくって言葉、知ってる?
 リーフ  《蹄類語》でヤギに話しかけます。「かくかくしかじかといういうわけで、片耳のうさぎを知りませんか?」
 GM  ヤギたちのなかで一番の年寄りが、よたよたと近づいてきて、首をひねってるよ。「うーん、知っているような、知らないような……」
 ルー  教えて、教えて。
 GM  「うーん、知らないと言えば知らないし……知っていると言えば知っているような気もするし……どうも最近、頭がすっきりしなくてのお」
 ハービィ  はあ。
 GM  「あー……。そういえば、ワシ、お昼ごはん食べたかのお……」

ヤギのお爺さん。思い出して。
 
 タイガー  ハービィ、オレがゆるす。この紙一重のジジイに、頭のすっきりする薬を喰わせろ。
 ハービィ  ……最後の一撃になる可能性が大きいから止めたほうがいいと思うよ。
 ローズ  あっちの世界から帰ってこれなくなっちゃうよ。
 リーフ  「私たちはどうしても、片耳のうさぎに会わなくちゃいけないんです。どうか思いだしてください。どこに住んでいるのかとか……」
 GM  「ううう、すぐ喉元まで出てきている気がするんじゃが……頭がすっきりせんわい」
 タイガー  おい、《思考感知》か何かしてみたらどうだ?
 ローズ  うん。でもあたし、《蹄類語》わかんないし、まったくの異種族だから、成功したとしても望み薄だよ。
 リーフ  何か方法はないですかねえ。「熊すら一撃で倒してしまうという、すんごいうさぎなんです」
 GM  「おお!」
 リーフ  「思いだしましたか!」
 GM  「……ワシ、朝ごはんも食べとらんかったのう」
 タイガー  このボケヤギ……(ひくひく震えている)。
 GM  「おうおう、うさぎちゃんや、そんなに力むと血管が切れるぞ。もっと気楽に生きなされ」
 ルー  兄貴の健康のためにも、早く何かいい方法を捜さないといけないね。
 ローズ  健康、けんこう……うーん。そう言えば、ボケって病気の一種かな?
 ハービィ  え、あ、たぶん。ちゃんと病名があるくらいだから。
 ローズ  あたし、《病気治療》ならできるの。
 リーフ  それはいい! 問答無用でやってしまいなさい、虫歯だろうが冷え症だろうが、病気は病気! アルツハイマーおそるるに足らず!
 ローズ  (ころころ)うん、4成功。
 GM  「おお、なんだかちょっぴり頭がすっきりしてきたぞ!」
 一同  やったーー!
 GM  「む、そういえば以前に、山の上のほう……白くて冷たいものが一年中地面に落ちたままになっている場所で見たぞ。すさまじく強いうさぎだった」
 ルー  それだー!
 リーフ  「山の頂上なんですね?」
 GM  「たぶん。詳しい場所は思いだせんが」
 ハービィ  とにかく、山には登らなくちゃいけないのね。登ればなんとかなるってことがわかっただけでも前進した気がするけど。
 ルー  でも勇者ってば、そんな寒い山の上で一体何してるんだろうね?
 ローズ  (ぽつり)……冬眠。


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