タイガー |
勇者を目指してレッツゴー! |
GM |
では、この山の上のほうだが……(図をかきかき)このようにして、頂は三つあるのだな。 |
ハービィ |
白くなってる山頂は? |
GM |
そのうちの2つが白いものに覆われている。 |
ルー |
あれって、雪だよね? なんで暖かいのになくならないんだろ。あのお山って寒いのかな? |
ローズ |
いまのあたしはけっこう平気。(先刻の《病気治療》の副作用で、毛皮が冬毛に変っている) |
リーフ |
しかし、どちらの山頂が勇者のいる場所かはわかりませんねえ。 |
GM |
では皆の衆、視覚判定をしてみたまえ。 |
ハービィ |
(ころころ)ん、5成功。 |
GM |
では、むかって右側の峯に、なにやらキラリと光るものが見えた。 |
ハービィ |
おや、あれは何かな? |
ルー |
なんだろう、気になるね。 |
タイガー |
そっちの山に行ってみるか。 |
GM |
じゃあ、君たちはどんどんどんどん、右側の峯を登っていった。 |
リーフ |
うう、つかれますね。一体なぜ、わたしがこんな肉体労働を……ぶつぶつ。 |
GM |
そうしてやっと、光っていたとおぼしき場所にたどりつくと……そこにはほとんど雪がないし、草も生えてないね。 |
リーフ |
おや? |
GM |
そのかわり、白い塊があります。 |
ローズ |
なあに、これ? |
ハービィ |
何だろうね、くんくんくん。(匂いを嗅いでいる) |
GM |
とくに、匂いはしない。 |
ハービィ |
? ちるちる。(ちょっぴり舐めてみた) |
GM |
めちゃめちゃ、しょっぱい。 |
ハービィ |
げ、ぺぺぺぺぺ! これ、からい! |
ルー |
ほんと? ぺろ。う、まずうい! |
タイガー |
試すなよ、いじきたない。 |
ルー |
ルー、口に入るものはとりあえずためしてみる主義なの。 |
GM |
『グルメ』か、あんたは。 |
リーフ |
何なんでしょうかね、これは。 |
ルー |
そんなのどうでもいい、口直ししたい! |
GM |
ここから見える、日当りのいい南側の斜面になら、草が生えているのが見えるけど。 |
ルー |
そこにいく! ハービィも行くよね? |
ハービィ |
うう。行きたいのは山々だけど、勇者の手がかりも見つけないままで、この場を離れるのは、なんだか負けっていう気がして……。 |
ローズ |
ハービィってばけなげ。涙で前が見えないよう。 |
ハービィ |
泣かなくていいから前を見て、手がかりを捜しなさい。 |
リーフ |
ではハービィの心意気に感動しつつ、このあたりでうさぎの痕跡を捜しましょう。《追跡》技能……(ころころ)成功度4です。 |
GM |
うーん、それくらいじゃわからない。でも、このあたりにはたくさんの動物が訪れているようだね。あと、さっきの岩塩のまわりではすごく大きな足跡なんかも見つかるし。 |
ローズ |
おおきい……? |
GM |
うん、肉球なんかもついちゃってたりして……。 |
ローズ |
いやあん、帰るう、熊いやぁ!(泣) |
タイガー |
帰りたければ、とっとと勇者を見つけんかい! |
ローズ |
えぐえぐ。じゃあ、必殺技だす。ESPの《来歴探査》。 |
ハービィ |
ついさっき修業で開眼したやつね。 |
ローズ |
うん、役にたつなんて思わなかった。そのへんの地面にぴたってくっついて、んーって念じるね。4ヵ月前のことまでが見えるから、銀色の片耳うさぎが立ち寄ったことがあるならすぐにわかるよ。 |
GM |
うむむ、人外魔境うさぎめ。ではたしかに、灰色の片耳うさぎがこのあたりに出没しては、近くの小川で水を飲んでいるというヴィジョンが君の脳裏に閃くよ。 |
ローズ |
あ、やった。勇者さまめっけ。 |
リーフ |
おや、トランス状態のブルーローズが怪しげににやにやしていますね。 |
タイガー |
気持ち悪いから埋めてしまおう。 |
GM |
やめい。 |
ローズ |
みんな、勇者らしいうさぎが見つかったよ。このあたりによく水を飲みに来るみたい。 |
リーフ |
えらいですよ、ブルーローズ。ではここで待っていれば、遠からず勇者さまと感動のご対面という訳ですね。 |
ルー |
やだ、口直しの草を食べにいくの! |
リーフ |
……わかりました。かよわき仲間を庇護しつつ、幾多の苦難をくぐりぬけ、確実に勇者に出会えるという場所を見つけることの出来た、今日の私は寛大です。ルーのわがままに付きあいましょう。 |
ローズ |
……埋めちゃう相手に変更の予定、ない? |
タイガー |
うむ、あいつはオレの手で逆さに吊るす。 |
ルー |
それで、泣くまで棒でつつこうね。 |
GM |
……それはそれとして、南の斜面である。日当りがいいせいか、他の場所よりもずっと柔らかくて美味しそうな草が生えてるよ。 |
ルー |
はくはく、ああおいしい。 |
ハービィ |
ちょっと生き返った気分。 |
リーフ |
このへんにはうさぎの痕跡はありませんか? |
GM |
うん。少なくともこの斜面に片耳うさぎは見当らないよ。 |
リーフ |
まあ、いたらもうけというていどの期待でしたけどね。とりあえず、私たちも食事しましょう。 |
ローズ |
はみはみ。ああ、平和。 |
GM |
平和だねえ、天気もいいし。そうやって君たちが一心不乱に食事していると……(ころころ)うん、やっぱり出たな。 |
タイガー |
ん? |
GM |
一瞬陽光が陰ったかと思うと、君たちめがけて急降下! これは一体なんでしょう? |
ハービィ |
(ころころ)やせたフクロウ! |
GM |
ちがう! |
リーフ |
(ころころ)まあ、肉食であることには変わりないですがね、鷹ですよ、あれは。 |
タイガー |
つまりは鳥肉だな。ふふふ、オレさまのデザートにしてくれるわ! |
GM |
(ころころ)「なにい、たかが草食動物の分際で生意気な!」 鷹はその不敵な挑戦を受けて、タイガーリリイを狙ってくるぞ。爪で攻撃じゃ。 |
タイガー |
おう! (ころころ)ひらり。攻撃は避けたから、今度は反撃で《後ろ回し蹴り》。(ころころ)フェイントの成功度は5。 |
GM |
くそう、なんでよりにもよって、タイガーリリイを狙ったんだ! ……よけられん。 |
タイガー |
ばきっと気持ちよく3点ダメージ。 |
GM |
「うぬう。ちょ、ちょっと翼がからまっちゃったかな、次こそ目にもの見せてく
れるわ!」 |
タイガー |
へっ、いさぎよく鷹肉のソテーになりやがれ。 |
リーフ |
次は私ですが……私のような頭脳労働者は戦闘にはむいていないんですよ。全力防御と言わせていただきましょう。 |
GM |
はいはい。「ふふん、そいつはうさぎとしての立場をわきまえてるみたいだな」 |
リーフ |
まあ『義務感/お友達』がありますから、死にそうになったら助けに入りますがね。 |
タイガー |
死にかける前に助けろっちゅーに。 |
GM |
そういう進歩のない会話はともかくとして、次の行動はブルーローズだけど? |
ローズ |
テレパシーで《叫ぶ》。それしかできないから。鷹にむけて、キーーッ! |
GM |
(ころころ)うおお。だめだ、抵抗できない。くらくらして、朦朧状態。「あ、ちょっと、風邪ぎみかな? 頭がくらくらするぞ」 |
ルー |
ルーも戦い苦手だから、全力防御ね。 |
GM |
では、次は姐御ですが。 |
ハービィ |
姐御は耳の裏から薬草を一個とりだす。鷹ってくしゃみするよね? |
GM |
たぶんする。文鳥もするし。 |
ハービィ |
じゃあ、そのまま投げる準備ね。 |
タイガー |
オレさまはふたたび《後ろ回し蹴り》! 成功度はふたたび5! |
GM |
うう。(ころころ)朦朧としてるしな、当たっちゃったよ。 |
タイガー |
では今度も爽快に6発ダメージ。 |
リーフ |
ふむ。全力防御の体勢をとりながら、一応鳥語で「戦いはむなしいでーす!」と声をかけておきましょうか。 |
GM |
「ここまでやっておいて何を言うか! こうなりゃ、意地でも喰ってやる!」朦朧状態はなんとか回復、つついてやるぞ! |
タイガー |
(ころころ)ひらり。 |
GM |
しくしく。 |
ローズ |
あらら、正気にかえっちゃった。じゃあもう一度《叫ぶ》。(ころころ)成功。 |
GM |
(ころころ)鷹さん、くらくらー。 |
タイガー |
そこをすかさず……(ころころ)おおお! しまった、攻撃がファンブルしちまったい! |
ローズ |
え!? |
リーフ |
そ、それは危険なのでは。 |
タイガー |
すってんころりん。 |
GM |
転んじゃったのね。(ころころ)「わはははは、チャンスはきたれり! 朦朧も回復したぞ……つついてやる!」 |
タイガー |
避けられん! ぐはあ! |
GM |
にやり、9点の刺し。 |
ルー |
あああ、無敵の兄貴が血まみれに!
見てられないから、ルーも《格闘》で蹴りかかる。てい! |
GM |
(ころころ)ふ、甘いわ。 |
ローズ |
兄貴、意識のあるうちに、あたしの方を見てね、傷を治すから。 |
タイガー |
……それまで、生命があったらな。 |
GM |
「この世界は弱肉強食。このままおいしくいただいてやるわい」 |
ハービィ |
そんなこと、させないっ! さっきから狙いをつけてたくしゃみ薬、発動!
鷹にむけて投げつけたら、兄貴にも当たって、影響でちゃうかもしれないけど、兄貴はもうじき息の根止まるかもしれないから、気にしない。 |