GM |
「人間の巣に入るためには、地面の下を通っていくっチュ。ついてくるっチュ」といいながら、ネズミたちは地面の下に通じる穴へ君たち一行を案内してくれる。 |
ハービィ |
うにいぃ。ここの穴、壁とか地面とかすごく嫌だあ。お薬、お薬(ハービィはコンクリート恐怖症である)。 |
リーフ |
やめなさあぁぁい! こんなとこでラリってどうするんですか。 |
ハービィ |
ええー、だってこの薬食べたら、恐怖を忘れるのにぃ。 |
タイガー |
恐怖も忘れるんだろうが! こんなとこで前後不覚になられてたまるか。 |
GM |
ネズミたちについて行くと、地面の下のはずなのに、何だか臭くて汚い川が流れている場所にでるね。「あ、気をつけてくださいっチュ、ここには時々、ワニっていう種類のでっかいトカゲが泳いでたりするっチュよ」 |
一同 |
……。(何だか一様にイヤそうな顔) |
GM |
この汚い水の川には何本か流れこんでくる支流がある。ちょっと高い場所から小さな滝みたいになってる場所もあって、ネズミくんはそこを指さすよ。「ここを逆のぼっていけば、お望みの場所にいけるはずっチュ」 |
ルー |
……ネズミくんはどうやって、ここを遡ってるのかな? |
GM |
ネズミは壁のぼりも泳ぎも達者だ。街ネズミと言えば聞こえはいいけど、要するにドブネズミのことなんだから。 |
リーフ |
しょうがないですね、とにかくあの水の落ちてくる丸い穴にたどり着かなければお話にもなりゃしません。ここは助走で弾みをつけて、穴のふちに取りつきましょう。 |
タイガー |
まあ、遊ぶのはそこまでにして、だ。ハービィの持ってる薬草袋を一時ほどいて、縄か何かに編みなおすということはできんか? |
ハービィ |
中に入ってる薬草の存在を無視して、ついでに一晩くらい時間をかければ不可能じゃないとは思うけど。 |
ローズ |
もう一回薬草袋に編みなおさないといけないもんね。 |
GM |
探せばロープくらい落ちてるよ、《探索》技能か《知力−4》で判定してみそ。ちなみにファンブルすると、ワニの回遊圏内に踏みこむことにさせてもらうから。 |
ハービィ |
兄貴、座ってていいからね。 |
ローズ |
うん、そうだね。 |
タイガー |
……お前ら、完全にオレ様を馬鹿にしてるな。(タイガーリリイは14以上の出目でファンブルになる)まあいい。ロープが来たならそれを使おうじゃないか。オレが最初に登るから、後でそれを引っ張って一匹づつ上にあげていくぞ。 |
GM |
それなら大過なく登っていけるな。 |
ローズ |
わーい、らくちん。 |
リーフ |
ふ、そういうものがあるのなら、最初に使ってほしかったですね。(自力で下水を上がってきた) |
ルー |
シンキングリーフ、無事だった? |
リーフ |
ふふふ。やはり自分から動くということはわたしのポリシーに反するようです。これからは出来うる限り楽をさせてもらうとしましょう。ええ、そうしますともっ! |
タイガー |
拳をにぎりしめて力説するほどのことか。 |
GM |
丸い穴にあがれば、ネズミくんの仲間が出迎えてくれるぞ。その団体様に囲まれて進んでいくと、やがて金網……鉄製のイバラが生えている場所にでる。 |
ハービィ |
人間の育ててる、煮ても焼いても干しても食べられない役立たずな草ね。 |
GM |
そのイバラの茂みの一角が破れていて、「ここです、ここから入れるっチュ!」 |
ルー |
ネズミくんたちは、この先がどうなってるのかは知ってる? |
GM |
「ちょっとだけなら知ってるっチュよ。ちょっと行くと3つに別れていて、それぞれ入る場所があるっチュ。ボクたちは一番手前のところしか知らないっチュけど」 |
ハービィ |
どこに、勇者さまの力の秘密があるのかなあ? |
リーフ |
ネズミくん、念の為聞いておきますが、君たちの中に昔はすごーくひ弱だったのに、いきなり筋肉むきむきアーンド超能力バリバリな、スーパー街ネズミになったという仲間はいませんか? |
ハービィ |
あるいは、あやしいお薬がある場所とか。 |
GM |
「さあ……」ネズミは首を傾げてる。 |
タイガー |
手がかりなしか、じゃあ行ってみるしかない。皆の衆レッツゴーだ。 |