ルシーネ |
ところで、おばあちゃんのような一族はどうして存在するの? |
GM |
「どうしてって……?」おばあちゃんは不審そうに首を傾げているぞ。 |
ルシーネ |
だって、恐竜ってずっと昔に絶滅したって学校で習ったのに。 |
GM |
「わたしたちの一族は、ずうーっと昔から、このあたりに住んでましたよ」 |
プレアデス |
やっぱりそれは大災厄の前の超絶バイオ技術で産み出されたんじゃないのかい? ……恐竜一匹いれば、相当の食料が助かるだわさ。 |
ルシーネ |
た、食べるの!? |
GM |
おばあちゃん、今度は困った顔してるぞ。「わたしたちは造られた覚えはないですよ」 |
ホクト |
え、そうなのか? |
プレアデス |
そりゃあ、さっき食べた巨大毛蟹も自分が造られたっていう自覚はないはずだわさ。さっき一緒に食べた巨大伊勢海老も、巨大うつぼも。 |
フーバー |
ちょっと大味でしたな。 |
マリン |
人間に造られた恐竜の子供ってことですか? |
GM |
いや、そうじゃなくて。「わたしたちの一族の伝承では、毛のないサルのほうが後に生まれて陸地をどんどん支配していったと伝わっていますよ」 |
ルシーネ |
すごーい、じゃあ天然の恐竜さんなんだ。 |
GM |
「鯨やイルカの祖先が海に入ってきた時に、海での暮らし方を教えるかわりに、ちょっと言葉を教わったのです」 |
ホクト |
だからちょっと鯨語が話せるのか。……イルカ語だったら楽だったのに。 |
プレアデス |
さて、では一同の腹もふくれたことだし、状況を打破するべく周囲の調査をはじめるわさ。 |
ルシーネ |
でも狩りをしてる間に随分日が暮れてきたよ。あたし「九時になったら寝る」っていう癖があるから、調査の途中で寝ちゃうかも。 |
プレアデス |
出来ることは今日のうちにしてしまったほうがいいからね。 |
マリン |
そうですね、じゃあ僕はルシーネの身辺警護のためにここに残ってテレビを見ていましょう。 |
ホクト |
がーっ! お前が来んと、何か機械があった場合お手上げになるだろうが! |
マリン |
しょうがない……ルシーネ、コレとコレとコレの録画をよろしくお願いしますね(笑)。 |
ルシーネ |
はいはい。あたしは寝る前におばあちゃんの体がが乾くとかわいそうだから、ジョーのジェット推進機能をちょっと一時的に改造して、海水を汲み上げるポンプにする。これを体にかけてあげれば、おばあちゃんもしっとりするよね。 |
GM |
おばあちゃんは嬉しそうに目を細める。「やさしい子だねえ」といって、首をくるりんと曲げて、「ここで眠るといいよ」と言ってくれたよ。 |
ルシーネ |
わーい。ありがとう、おばあちゃん。でも、今はしっとりいい感じに湿ってるんだけど……(笑)。 |
ホクト |
とりあえず夜のうちに見つけられたのは、島の地下につながっていそうな通路だけか。 |
マリン |
海水が入りこんでいるから、一応みんなで見にいけるんですけどね。 |
プレアデス |
見張りをしてるフーバーの電波にルシーネが侵されないうちに戻ったほうがいいわさ。 |
フーバー |
失礼な。電波を発しているのは私ではなくニョモニョモの……。 |
GM |
はいはい。君たちが見つけた通路は、途中で格子状の扉のようなもので遮られている。その脇には、丁度人間の手の形の窪みがあったよ。 |
プレアデス |
その手形がこの格子扉を開ける取っ手かもしれないねえ。どっちにしろ、一度人間のルシーネにきてもらわなきゃいけないわけだわさ。 |
ホクト |
俺たちのヒレじゃ、どう考えても形が合わんからなあ。 |
プレアデス |
ルシーネ、ルシーネ。地下に水路があったんだよ、この島の遺跡に通じる道かもしれないねえ。 |
ルシーネ |
地下? すごいや、じゃあ改造していたジョーをもとに戻して、みんなについていけるようにするね。あたしも遺跡の探検したい! |
ホクト |
ちゅーか、ルシーネに来てもらわんとにっちもさっちも行かないというか……ま、いっか。本人がすすんできてくれるんなら。 |
ルシーネ |
おばーちゃん、いってきまーす。すぐにここから出られるようにしてあげるからね。 |
GM |
「ありがとう、気をつけて」巨大なおばーさんは、そう言ってやさしく一同を送り出してくれるのでした。……さて、君たちはそうして昨夜発見した島の地下に通じるとおぼしき通路を目指すわけだが。件の通路の格子はもちろんびくとも動いてないぞ。 |
ホクト |
うむ。(ルシーネに向かって)先生、どうぞ。 |
ルシーネ |
どぉーれぇ……って、一体なんのこと? |
プレアデス |
格子の扉の脇に、人間の手の形にくぼんでる場所があるんだよ。そこに手を入れないと、ここが開かないみたいでねえ。 |
ルシーネ |
なるほど。わかった、窪みの場所に手を入れればいいのね? でも「あんたなんか知らない」って言われたらちょっとショックだな(笑)。 |
GM |
うん、そういう個人の識別機能がついているのもあるだろうけれど……これはとりあえず、人間ならば開くようになっているらしい、格子はあっさりと開いてく。そして、なにか不思議な「ルォオーン」というコーラスのような声が響きわたるのが耳に届いた。 |
ルシーネ |
……? よくわかんないけど、開いたよ、みんな。 |
フーバー |
と、手を離すと閉じる。 |
ルシーネ |
え? |
GM |
大丈夫、閉じない(笑)。 |
ホクト |
じゃあ、ゆっくりと入っていこう。あ、ママは前が見えなくなるから例によって一番後ろな。 |
プレアデス |
レディー・ファーストという言葉を知らないのかね、ぶつぶつ。 |
マリン |
レディーというよりはヘビー……。 |
プレアデス |
おっと、つまづいたぁ!(体当たり) |
マリン |
ああああ、テレビが壊れる〜。 |
プレアデス |
持ってきてるんかい! |
マリン |
僕のテレキネシスはテレビを持ち運ぶためだけに……。 |
ホクト |
……先行くぞ。 |
GM |
はいはい。君たちが進んでいく通路の壁面には、なにやら壁画のようなものが描かれているね。 |
ルシーネ |
壁画のようなもの? |
GM |
うん。何で「ようなもの」なのかというと、それが立体的に見えるからだ。どうやら立体映像の一種のようだ。 |
ホクト |
何が描いてあるんだ? |
GM |
タイトルを付けるとしたら「繁栄する都市」かな。豊かな都市生活の様子が描かれている。 |
ルシーネ |
それって《大撤退》以前の都市かな? |
GM |
どうかな? でも、よく見ると、そこに描写されている人間たちには、なんだかちょおっと違和感がある。 |
ホクト |
違和感? どんなふうに? |
GM |
えーとね、人間かなーとは思うんだけど、なんだかちょっと体型とかが微妙に違う。 |
フーバー |
微妙に? |
GM |
順番に見ていくと、「どこかから火の玉が落ちてくる絵」です。そして「男女の2人が夜空を見ながら何かを誓っているような絵」。そして、どんどんと人が増えてきて「文明が成熟していく絵」で「その絵の中の人間たちが、恐竜に出会う絵」。 |
ルシーネ |
恐竜って、おばーちゃんのような? |
GM |
そう。次の絵は「恐竜に餌をあげている絵」……ああ、出会ったおばあさん恐竜のときにも気付いたけれど、この絵の中に出てくる恐竜たちはみんな普通のハ虫類とは違って、ちゃんと広い額がある。 |
フーバー |
脳の容積が大きいってことですかな? |
GM |
そして、その恐竜たちの力を借りて「どんどんと都市を建設していく絵」。……そして最後に「大地震のによって都市は火の海に包まれ、滅びていく絵」。そして、その絵を君たちが見終わる頃には通路は終わっていて、そのどんつきに一抱えくらいありそうな白く輝く石が置いてある。最初に格子を開いたときに聞こえたコーラスのような音はまだ続いているぞ。 |
ルシーネ |
何だろう……うう、なんか不安になってきちゃった。 |
プレアデス |
この絵に描かれている人間みたいなもの、ってのはルシーネたちと具体的にどんなふうに違うんだわさ? |
GM |
うーんとね、なんだか微妙に体型のシルエットが違うし、エラがあるようにも見える。 |
ホクト |
……水掻きもあるとか? |
GM |
うん、よーく目を凝らすとあるような気もする。 |
フーバー |
人間というものが海から進化したんだということが、これではっきりしましたな(笑)。 |
ホクト |
それはちょっと違う気がする。 |
GM |
この通路もよく見ると、途中から海底とは様相を異にしはじめている。材質が、石ではあるんだけど、このあたりで見かける石や岩ではありえない。 |
プレアデス |
とにかく、この通路のつきあたりにある白い石ってのが気になるだわさ。つんつん。(鼻先でつつく) |
GM |
触っても反応はない。 |
ホクト |
むう。これで行きどまりなんだよなあ……なにか仕掛けがあると思うんだが。 |
マリン |
そういう場合は、押してだめなら引っ張ってみるんですよ。 |
ホクト |
んな短絡なことゆーとる場合か! |
GM |
マリン・スノーが冗談混じりに念動力で引っ張ると、石がガコンと音をたててせり出してきた。 |
一同 |
……。 |
マリン |
……僕の深遠な知識がお役に立てたようでなによりですな。 |
ホクト |
自分でも信じてないようなことを口に出すな。 |
マリン |
で、何か変わりましたか? |
GM |
うん、何か合唱するような歌声とともに、石の上の空間に新たなホログラムが浮かびあがってきたよ。「島が沈んだり浮かびあがったりする絵」。 |
ルシーネ |
あれー? |
GM |
しかも、一つじゃない。世界中にあるとおぼしき島が、沈んだり浮かんだりと上下運動をしている。 |
ホクト |
この島が動いているような気配は? |
GM |
今のところない。 |
プレアデス |
じゃあ、これがスイッチだったってわけじゃなさそうだね。もっとも、どこかを操作すれば、こういった映像みたいなことができるようになるんだろうけど。 |
GM |
しばらく見ていると、不意に画面が切り変わって人間の顔がアップになるよ。 |
フーバー |
どんな人間ですかな? |
GM |
人間……だと思ったけど、鼻が異様にぺったりとしてないも同然。鼻の穴なんかはなんだか単なる切れ目みたいだ。そして首の左右にエラがある。 |
マリン |
(ぼそ)……ギルマン。 |
GM |
画面の中の人間が薄い唇をひらひらと動かすと、なにか歌のようなものが聞こえるよ。……といってもルシーネには聞こえない。イルカたちだけだ。 |
ホクト |
歌? |
ルシーネ |
あたしに聞こえないってことは、超音波の歌ってこと? |
GM |
そして、再び島の画面が浮かびあがり、それと同時に矢印のようなものが映し出されるね。歌声は低く、高く、まだ続いている。 |
プレアデス |
もしかして、矢印って上下? |
GM |
うん。 |
フーバー |
……島の上下運動のタッチパネルとか? |
マリン |
……簡単操作で初心者にも安心って感じですね。 |
GM |
しばらくすると、それが何パターンにもわたって映し出される。あらゆる場所の島だけじゃなく、大陸が割れるようなものとか、火の玉が降ったりしているようなのとか。 |
ルシーネ |
……ねえ、この装置、相当危なくない? |
プレアデス |
めちゃめちゃ危ないもののような気がするねえ。 |
ホクト |
ちゃんとこの島を沈める方法がわかった上で操作するならいいけど、一歩間違えたらとり返しのつかないことになりそうだ。 |
プレアデス |
「あ、失敗」ですませられないような事態を引き起こす可能性大だねえ(じろりとマリン・スノーをにらむ)。 |
マリン |
……なんで、僕を見るんですか。はいはい、まじめに調べますよ。 |
GM |
じゃあ《科学!》で判定してみて。 |
マリン |
(ころころ)ちょうど成功です。あーここらへんぷにぷにしてるー、とか言いながら楽しそうにいじくりまわしたりして(笑)。 |
ルシーネ |
あああ、変なとこさわっちゃあぶないよー。 |
GM |
ちょうど成功か……。じゃあこの遺跡は一億年くらい前のものだってわかった。 |
フーバー |
一億年というと……。 |
マリン |
ゼロがたくさんつくんですよ。 |
フーバー |
人間はまちがっても発生していませんな。 |
ルシーネ |
うん、あたしが学校で習った限り、なにその時代?って感じ。 |
プレアデス |
恐竜は? |
GM |
恐竜はいる。 |
ルシーネ |
知らなかったー、この時代にも人間はいたんだねー第発見だー(笑)。 |
マリン |
人間がこの時代にいるとすれば、ジュ○レンジャーぐらいですよ。 |
ルシーネ |
じゃあ、このエラ人間がジュウ○ンジャー? |
ホクト |
歪んだ知識をすりこむな、テレビオタク! |
マリン |
歪んでようがまっすぐだろうが知識は知識ですよ。それはともかく、この画面に何かすれば、島を沈めることができるんですよね? |
GM |
たぶんね。 |
ホクト |
じゃあ、この島のビジョンがもう一度出てくるまで、しばらく粘ろう。 |
マリン |
オートリバースなんですかね、この映像って。 |
フーバー |
そう言えば、たしか、歌のようなものが聞こえてくるんじゃありませんでしたかな? |
GM |
聞こえるね。ルシーネの耳には聞こえないけど。 |
フーバー |
それをよく聞いて覚えましょう。 |
GM |
……などとやっていると、いきなり「フォーーーン、フォオオーン」という聞き覚えのある声が頭上から響きわたってきた。 |
ルシーネ |
おばあちゃんの声? |
GM |
そう。「誰かきてー、早くきてー」と言っているような気がする。 |
プレアデス |
それは早く行ってあげないといけない気がするわさ。自分を助けるために、わたしたちがこうして探検に出てるってことはわかってるはずなんだし、よっぽどのことがないと呼びもどしたりするはずががないだわさ。 |
ホクト |
全力で戻ろう! |
GM |
君たちが浮上すると、水面で誰かがアップアップと溺れているのが見える。 |
ルシーネ |
大変、助けないと! |
ホクト |
新しい島を見にきたやじ馬かな? |
フーバー |
我々と同じですな。 |
ルシーネ |
知ってる人? |
GM |
うん、すごくよく知ってる人。クリスくんだ。 |
ルシーネ |
ええええ? |
プレアデス |
おや、婿どの。 |
ルシーネ |
ちがう。どうして来ちゃったの!? ちゃんと待っててって言ったのに。 |
ホクト |
……というか、どうやって来たんだ? |
プレアデス |
(うんうんとうなずきながら)ルシーネの婿どのとしては、それくらいの気概がないと。 |
GM |
クリスくんはしばらくゼーハーゼーハーと息も絶え絶えな様子だ。 |
ホクト |
まさか泳いできたのか? |
GM |
そんなはずがない。近くに、彼のボートが見えるよ。クリスはまだ息も整わないうちに、ルシーネにすがりつく。「大変だよ、ルシーネ! 変な人たちがここに押し寄せてくるんだ!」 |
ルシーネ |
え? 変な人? |
ホクト |
人間にも、この島が見つかったのか? |
GM |
クリスくんが言うことには、ルシーネたちの島に、津波被害救済のボランティア活動をしている人たちが来たんだそうだ。クリスは、その人たちに、ルシーネが新しい島に探検に行ったということをうっかりと漏らしてしまった。 |
ルシーネ |
ううう、口止めしておくんだったかなあ。お父さんにばれたらまた叱られるかも……。 |
GM |
その噂が見る見るうちに広まって、どうやらリターナー系の人間たちにも伝わってしまったらしい。その島の所在を、島の人間やイルカたちに乱暴に聞いて回りはじめたんだ。その様子で、悪い人間に違いないと思い、ルシーネたちに知らせるためにここまで単身やってきたというわけ。電話は通じなかったし。 |
ルシーネ |
あれ? |
ホクト |
留守電になってたらしいな。 |
ルシーネ |
ほんとだ、ジョーの電話に「着信あり」ってサインが出てる(笑) |
GM |
「すごく乱暴な聞き方をしていたから、そのうち村の誰かがしゃべってしまうと思ったんだ。ルシーネにもつながらないし、みんなに何かあったのかと思って……」と、一生懸命やってきたら、巨大なおばあさんにびっくりしてひっくりかえった……ということは言葉には出さないけど察してあげてくれたまえ。 |
ルシーネ |
あ、この人……というか恐竜さんは恐くないよ、いいひとだからね? |
GM |
「……そうなの?」とおっかなびっくり顔を上げるけど、おばあさん恐竜にのぞきこまれて、また意識が遠退いたりする(笑)。 |
プレアデス |
ああ、それはともかく。おばあさんに聞いておきたいことがあるんだわさ。下の通路で妙な歌を聞いたんだけど、覚えはありませんかねえ? |
フーバー |
わたしが再現いたしましょう。「ルールルールルー」……(ころころ)《歌唱》は成功ですな。 |
プレアデス |
……というメロディラインに聞き覚えは? |
GM |
おばあさんはしばらく首をひねって「わたしたちの一族が昔から守っている大切な歌というのがあるんだけど、それに似ている気がしますね。何パターンかの音のつながりがあって、どう大切なのかはわからないけれど……」 |
フーバー |
なるほど。ちょっと必要な気がしますので教えていただけませんかな? |
GM |
おばあさんは快く教えてくれる。ひとつひとつ歌って「……という歌が、このあたりを示す歌なんだそうですよ」とか説明してくれるし。 |
ルシーネ |
このあたりの歌? |
ホクト |
そう言えば画面が切り変わるたびに流れる音楽というのが違ったような気がするな。 |
マリン |
もしかして、一つ一つの島や陸地に対応する曲があるんじゃないですか? 画面に沿った音楽というか歌を流せば、その対応する地域が映し出されて固定されるとか。 |
フーバー |
その後にパネルをどうにか操作すればこの島を沈められるのかも知れませんな。 |
プレアデス |
……となると、音痴が歌うと世界の破滅かもしれないだわさ。 |
ルシーネ |
じゃあ、《唄い手》のフーバーの出番だね。 |
ホクト |
なんか今イチ信用しきれないのは何故だろう。 |
フーバー |
失敬な。常日頃ニョモニョモと戦いつづけているこの私に向かって。 |
マリン |
とにかく、一度装置の場所に戻って、フーバーに歌ってもらいましょう。 |
ホクト |
そうだな。 |
ルシーネ |
クリスは急に島が沈んだりすると危ないから、おばあちゃんと一緒にいてね。 |
GM |
「わかった」そういって、クリスくんはおばあさん恐竜の首に乗せてもらって高い場所に運ばれ……驚いたように声をあげるぞ。「ルシーネッ! こっちに船が向かってきてるー!」 |
ルシーネ |
えええ、もう来たの!? |
プレアデス |
クリス、どんな船がきてるんだい? 数は? |
GM |
「えーとね、大型のクルーザー一隻と、小型のボートが3隻だよ」 |
プレアデス |
迎え討つのは無理そうだね。 |
ホクト |
急いで島を沈められれば、その余波でひっくりがえせそうな気もするな。急ごう! |
GM |
……周りの島は? |
プレアデス |
(遠い目をして)津波の絶望から一度は立ちあがることができたんだ。もう一度立ちあがってもうらうさね。 |
ホクト |
(同じく遠い目)……俺達は人間の強さを信じてる! |
GM |
ひでえ……。 |
マリン |
でも、そんなふうに世界中の島々の浮き沈みを操るようなテクノロジーをリターナーの過激派かもしれない人間たちに渡すわけにはいきませんよ。 |
フーバー |
次は生ごみをまかれるだけではすみそうにないですからな。 |
ルシーネ |
この2人がまともなことをいうとちょっと恐いや。 |
ホクト |
よし、急ぐぞ! |