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1.メンバー紹介 |
メンバーは以下の五人。
京都の繁華街・京極にある心霊現象のサークルを通じて知り合った仲間です。
坂ノ下日出子(さかのした ひでこ)
御歳22歳の女性ジャーナリスト。高島屋勤務。
「ほんとうは店員になりたかったのに、見目が麗しくないので、広報係にまわされてしまった」そうです。
でも「魅力度7」は卑下するほどの容貌ではありません。
「てへ、じつはいま、取材で知り合った野球選手とつきあってま〜す」
その恋人とキャッチボールしているときに(註:ふつうはしません、プロ野球選手とは)、頭にボールを受けて、あの世を垣間見ました。そのためオカルティックなものに関しては肯定的です。
迷走する仲間を導くしっかり者のお姉さん。
ただし恐怖にとらわれると、4歳年下の揚羽より幼児化します。 |
辻岡揚羽(つじおか あげは)
ミスティック(霊能者)。薄倖の美少女、18歳。
家が貧しいため、京都の超常現象研究所に実験台として売られてきたという哀しい過去があります。
卓越した霊能力ゆえ、揚羽の行くところ、なにかしら怪しいできごとが起こります。
けれど、というか、それだけに本人は超常現象に対しては否定的です。
取材に来た日出子さんと知り合い、信用あるキャリア・ウーマン日出子さんと一緒のときだけ、研究所の外に出ることが許されます。
不幸な生い立ちの成せるわざか、可愛い顔をして、ときに辛らつな言葉を吐きます。
「強力な敵」がいるそうですが、揚羽の能力を狙う、べつのオカルト教団でしょうか。 |
和渡保助(わと ほうすけ)
ディテクティブ。探偵小説マニアの私立探偵、26歳。
外見も「魅力的」で仕事も「まじめ」なのですが、なぜかとってもじじくさい(笑)。
「こう見えても、ちゃんと奥さんはおるんですがのう」
なんでも探偵小説仲間に大学の医学部教授がいて、その娘さんをもらいうけたそうな。
唯一、まともに戦えるメンバーなのですが、恐怖に固まる、こけると起きあがれない……なかなか「若々しく精悍なところ」を見せてもらえません。
奥さんとの行く末が案じられます。 |
金本銀次郎(かねもと ぎんじろう)
サイエンティスト。通称、銀次、24歳、配偶者あり。
肩書きは「サイエンス芸人」だそうです。
では、銀治さん、ちょっとその芸の一端を見せていただけますか。
「『ジャンプ・ブースター』に乗って、ぴょ〜んぴょ〜んと舞台に入っていき、怪光線をぶっぱなします。奥さんの芸名は金子で、ふたりあわせて「サイエンス金銀」……だめっぽい〜(笑)」
去年デビューしたばかりですが、なにがウケたんだか、いきなりブレイク。見たこともない大金を手にしました。
それをいいことに、買えるかぎりの「心霊機械」を手に入れています。
「強力な敵」がいるそうですが、怪光線ぶっぱなすだけの芸で人気が出たんじゃ妬む人も多いでしょう。 |
というわけで、残るメンバーはあとひとり。自己紹介をしていただきましょう。
「サルバトーレ山岡でス」
一同:なんでサルバトーレ(笑)?!
サルバトーレ山岡(さるばとーれ やまおか)
ディレッタント(好事家)。
日本人の父親とイタリア人の母親との間に生まれたハーフ、30歳。
イタリアの神学校を出たあと、日本に帰ってきて、エクソシスト(悪魔祓い)をやっています。
「ちゃんとイタリア語、しゃべれマス」と本人は言いますが、そのぶん日本語はちょっぴり怪しげ。
小さいころに悪魔を見て、これは滅ぼすべきだと悪魔祓いに情熱をかけていますが、おツムのほどは……
「ハイ、想像を絶するほど悪いデス(笑)」
よくそれで神学校を出られたもんだ……ただし、意志力、魅力、運は申し分ありません。 |
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