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グループSNE記念コンベンション・レポート

3.神の造りしもの? ― 一次閉会宣言/トークショー/モンコレ大会表彰 ―

 楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまうもので。


「業務連絡〜。SNEのメンバーで、
自分は偉いと思う人 は壇上に上がってくださ〜い」


 時刻は14時50分。
 
北沢慶の呼びかけで、一次閉会式へと移行します。閉会宣言のため、友野詳がマイクを握り、ためになる 「RPG教養講座」 を始めます。

 今回のテーマは 「
RPGと日本神話」 !!




「原始、女性とゲーマーは太陽であった」。

 ふむふむ。友野先生いわく、コンベンションというのは、八百万の神々が天照大神のために四苦八苦したのがはじまりだそうで。むむ、あの神話にはそのような新事実がっ !? RPGの歴史は実に奥深いですね! 勉強になります!





 さらに痛快なトークは続きます。
 タイムテーブルによると、次は
北沢秋口主導のトークショー

「たまには新人ばかりでなく、偉い人たちにも無茶振りを」

 この一言をきっかけに巻き起こった、キラーパスの嵐。




「では、普段は裏方に回っていただいていますが、翻訳などではお馴染みの、笠井道子から一言どうぞ」
「えぇ !! 私 !? 一言って何言ったらええの !?」

 なりふり構わず、怖いもの知らずのお二人ですが、受けて立つ側も場慣れした重鎮揃い。




 秋口に 「CMとかしたらええんちゃいます?」 とふられると、まるで事前に用意してあったかのように自分の関わった企画の宣伝や、裏話を披露します。 「現金であること」 は作家たちにとって必要不可欠なスキルなのです。


「エンドブレイカー!の略称は
“エンブレ”?」
「それやと
エンターブレインやなあ!」

「シルバーレインの新しいサプリ、
幽世奇談ってなんて読むんですか?」
幽世奇談(かくりよきだん)。 読みにくくてホンマすみませんっ」


 他にもここでしか聞けない
最新情報(あの懐かしのSNEオリジナルボードゲームがアメリカのメーカーでリメイク !?)など、20分ほどの短い間でしたが、会場の皆さまもメンバーが一言発すごとに笑いやどよめきなど、楽しげなリアクションを返してくださいました。





 また、一次閉会には、
モンコレ大会の表彰式も含まれます。

 真っ先に舞台に上がったのは、プレイヤーネーム、 「朝倉」様 。



 限りある時間の中、14戦中12という恐ろしい戦績で堂々の優勝です。

 他にも
お楽しみ賞などの抽選もあり、皆さんには喜んでいただけたようです〜!




 
4.運命の選択を ― 第2部開会/ボードゲーム大会/サイン会 ―

 さて、
一次閉会が終わったところで時刻は15時20分。

 15歳以下の参加者や遠方からのお客様は残念ながらここでお別れとなりました。しかし、まだまだ遊び足りない方もいらっしゃいますね? 私もそうです!
 そんな我々のために21卓+αに並べられたるは、会場を埋め尽くすほどの 箱、
箱、

 菓子折りよりも、うな重よりも、ゲーマーにとってのご馳走はやはりボードゲームですよね!
 皆さん、限られた時間の中で何を遊ぶか頭を悩ませておられます。


 というわけで、
ボードゲーム大会の開始 じゃー! しゃーおらー!


 当日遊ばれたボドゲの数は、メイン
15種類+α! なんだこの楽園(笑)。
 例えば、私が講習を担当したものは、以下のようなゲームでした。





テーベ

 「考古学がテーマ」と聞くとお堅いですが、簡単に言うと歴史的遺産の発掘を目的としたくじ引きゲーム。全ての行動におけるリソースが、時間のみなのが分かりやすいです。




 ヨーロッパを股にかけて 「知識」 を蓄え、現地の噂を聞いて情報を集めたら、プレイヤーは我先にと遺跡に出かけ、文化的価値のある発掘品(勝利点) を獲得する 「発掘」 にいそしみます。しかし、勝利点チップの入った袋の中は、約半分が無価値の土塊!
 リアルラックに自信がある方は2、3週間の時間を消費し効率的な発掘を、私のように運に見放された方は1つの遺跡に12週間も引きこもって時間にものを言わせます。

 ということはこのゲーム、
ただの運任せ かと言うとそうでもなく、結果的には発掘はあまりせず 「学会発表カード」 ばかりを6枚も集めて20点を稼いだ、“口先上手” のプレイヤーさんが1位を取っておられました! や、やられた!(汗)

 何回やっても勝利の方程式が見えてこないから面白いですね〜。


その他、気になるゲームの様子・解説は こちら へ!


 多彩すぎて迷ってしまうボードゲームの数々を、皆さん時には真剣に、時にはネタプレイを織り交ぜながら楽しんでおられました!





 
ボードゲーム大会の開始とほぼ同時、15時30分からはサイン会が催されました。




 上写真は、はにかみ笑顔がキュート『サクラダリセット』 『ミラージュオーシャン・ログブック2 Replay:ゲヘナ〜An』河野裕 と、さりげなくリアクションを返してくれるSW2.0 『剣をつぐもの』シリーズ 『ルーフェリア』 『フェアリーガーデン』プリティーダンディズム北沢慶

河野裕 北沢慶


 他にも、

 SW2.0からは同じく上記のサプリメントから、 秋田みやび川人忠明
 リプレイ
『マージナル・ライダー』 田中公侍
 デモンパラサイトリプレイ
『異形たちの煉獄』 片山泰宏
 初のオリジナル小説
『タワー・ドールズ 赤き神子の恋と冒険』 を上梓した 柘植めぐみ
 セイクリッド・ドラグーンリプレイ
『虹に輝く未来をめざして』力造 ――

 と、錚々たるメンバーが集まりました。


 さらに、こちらには自著
『ボードゲーム・ジャンクション』 にサインを書かれる安田社長の姿。





 作家と読者様の心温まるコンタクト。う〜ん。なんだか、胸にグッと来るものがあります。
 やっぱいいですね、こういうの。

 この日のサイン会が、ファンの皆さまへのせめてもの恩返しになり、さらには――



 物販の売り上げにわずかでも貢献できたならば、我々はとても幸せです(笑)。


 
5.欲望、拳かかげて ― 閉会式/じゃんけん大会/閉会宣言 ―

 宴もたけなわ。無情迅速。
 時というのは、何故かくも無情に、私たちの前を過ぎ去っていくのでしょうか。

 今度こそ、本当に終わりの時が来てしまいました。
 18時30分。
閉会のお時間です。


「SNEの偉いと思う人(以下略)〜!」 という北沢慶の呼びかけから壇上に集まる各人ですが、その中には見覚えがありまくって恐れ多いお二方が!

 会場に遊びに来て下さった社友
山本弘さん と、 合鴨ひろゆきさん です!



 おわわわー! 山本さんは、ご自分を主人公にしたSF小説 『去年はいい年になるだろう』(PHP研究所) がつい先日発売! 安田社長らSNEメンバーも登場します!
 
合鴨さんはTRPGのコミカライズ 『トリニティ×ヴィーナス』(ジャイブ) 最終巻が月発売。さらにライトノベルのコミカライズ 『アクセル・ワールド』(電撃文庫MAGAZINE) が連載中とのことで、ご多用の中だというのに、足を運んでいただき、本当にありがとうございます〜!


 いやあ、やはり人の繋がりというのは温かいですな。

 これは、しんみりもしていられませんよ。我々も、こう見えてエンターティナーですからね。たとえ別れが目の前に迫っていようと、最後の最後までお客様と笑顔を共有し続けていたいと、そう思うのでありますよ。そりゃあもう、繋がりたいよと。


 というわけで、





 
恒例! じゃんけん大会やっちゃうよ! ヒャッホーウ!!


 賞品は、まず威力表Tシャツ&SW2.0Tシャツ! そして各種サイン本!  遊びに来てくださった山本弘先生からは 『去年はいい年になるだろう』 をご提供いただき! 続いて昔懐かしいモンコレのテレホンカードスペシャルボックスも登場! さらに参加者の方からも、モンコレの構築済みセット3つを商品にいただいて会場のテンションは急上昇フルテンです!

(……なに? モンコレのテレホンカードとかマジレアじゃね?)





 と言って、入社前からモンコレには目がない私、河端もさりげなく賞品獲得のチャンスをいただきました。




 恥? 外聞? 何それ美味しいの?

 ゲッヘッヘ、オレ様のじゃんけんパワーは
53じゃ! みんなまとめてかかってきやがれー!






 ……まあ、もちろん会場のお客さまの熱気に勝てるはずもなく、無残に散りましたけどね(笑)。
 べ、別に手加減してやっただけなんだからネ!(泣)





 と、ぺーぺーの小僧が社会の厳しさに打ちひしがれている頃、
北沢慶は着々と司会進行を務めています。本当、ふざけてばっかですみません……!


 最後の締めは、
最古参のこの方にお願いいたしましょう。
 
清松みゆき



 最後の最後までユーモアを交えて語るその背中は、なんだかとても大きく見えました。

 ああ、ついにお開きなんですね……。


 決して錆びることのない輝かしい記憶を我らの胸に刻んで、丸1日に及ぶゲームの祭典、
SNEコンベンション2010 はその幕を下ろします。

 
ボランティアスタッフの皆さま、ご多用の中、無償で手伝ってくださりありがとうございました。
 ご協力・ご協賛くださった、
出版社さま編集部さま、そしてイエローサブマリンさま、心より感謝申し上げます。

 何よりも、
当日ご参加くださったお客さま方、本当にありがとうございました。私どもは決して、皆さまと過ごした楽しい時間を忘れることはありません。

 そしてもしも、皆さまにも同じように、私どもと過ごした時間を楽しいと感じていただけたのであれば、それはとてもとても幸せなことです。
 今回
残念ながらお会いすることのできなかった皆さま、次こそはぜひ、あなたとお話をさせてくださいませ。

 それでは、またきっと近いうちに、どこかで。
 さようなら〜!


 


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