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GENCON2004
北沢慶のアメリカ紀行 (3)


第3日目:行くぜ、インディアナポリス!
 渡米より明けて3日目、ついに本来の目的地であるインディアナポリスへ向かう日がやってきた。
 我ら一行は朝食の後、インディアナポリスへ向かうべくニューアーク空港へ。
 だがここで、予想外のアクシデント発生
 ニューヨークはどこもかしこもテロ対策で緊張感バリバリだったわけだが、中でも国内線空港は最高レベルのセキュリティ。以前は国内線といえば適当でもOKだったので、その印象で空港へ乗り込んだものだからさあ大変、だったのである。
 まずやたらパスポートの提示を求められる外国人は金属探知機も別ブース

 そしてついに捕まる北沢慶!

 ……いや、別に不正をしてたわけじゃないんですが。
 金属探知機を無事に通ったかと思いきや、いきなり別ブースに連行されて念入りなチェック。かばんは全部開けられ、持っていたMDやらゲームボーイやらモバイルやらデジカメやらなんやらかんやらをX線ですべてスキャン。挙句手持ちの探知機で北沢の頭のてっぺんから指先、つま先まで念入りに調べられた膝に入ったままのチタンプレートが反応したらさらに別室で解剖されるんだろうかと思うとヒヤヒヤものだ(んなわきゃないか)。


手荷物検査中


 やはり電化製品を持ち込みすぎなのが問題だったんだろうか。
 ……なんとなく、8年前のヒゲのないパスポート写真がまずかったような気もしないでもないのだが。


第3日目:到着、ゲームの祭典
 飛行機に乗ってしまえば、もうとがめられることもなく。
 我々は無事にインディアナポリスへ到着した。
 大都会ニューヨークと比べれば、当然のようにのどかな印象の町並み
 この街はインディカ―・レースなど、イベントごとで有名な街。アメリカでもオリジンと並ぶ巨大ゲーム・コンベンションGEN−CONハイアット・ホテルがスポンサーになるほどイベントにはおおらかな気質。ホテルスタッフまでD&D3rdのTシャツを着ているのだから本物だ。

 そしてGEN−CON会場であるコンベンション・センターとも直結しているハイアット・ホテルへやってきてみれば!

 いるわいるわ、いかにもなビッグボディのゲ―マーたち

「ウラー! ゲームやるぜー!」というオーラを出しまくった平均体重3ケタの男たちがロビー周辺をうろうろしている。中にはマジック・ザ・ギャザリングで対戦していたり、待ちあい用のテーブルでRPGを遊んでいる強者まで

 ……なんというか、人種は違えどその空気は同じというか、雰囲気はあんまりJGCと変わらない。日程、規模、ボディがそのままビッグになっただけという印象だ。スゲェぜアメリカ!
 チェックインしてみれば、部屋のカードキーはポケモンのイラストとGEN−CONのロゴ入り。トレーディング・カードって書いてあるけど、これトレードするわけにはいかんよなあ(笑)。

 もっともこの日は到着が夕方近くだったこともあり、参加登録だけしてインディアナポリスを軽く観光するという日程になってる。本日のGEN−CONは、軽く入り口でその雰囲気に触れるだけでとりあえず終了。
 まあその入り口だけでも、熱気を感じるには十分ではあったが(笑)。


第3日目:ベースボールを見よう!
 てなわけで、ホテルのすぐそばのデパートを軽く物色し、夜は歩いていける近所にあるスタジアムへ、野球を見に行くこととなった。
 言い出しっペは、別件でGEN−CONへ参加していた刈谷圭司。大の野球狂である彼は、近くに球場があると行かずにはいられないのだ。
 ボス夫妻と笠井さんは3人でなにやらおいしいものを食べに行くらしく、不参加。一方のこちらはアークライト宮野さんを加え、刈谷、藤澤、北沢という4人組だ。ボスたちとは正反対に、チープ&ジャンクな夕食は確定である(笑)。
 向かった球場で開催される試合は、マイナー・リーグの3Aチームインディアナポリス・インディアンズの試合。もちろん知ってる選手なんているわけがない(笑)。
 ただ日本の比較的不人気な球団と比べても、アメリカにおけるマイナー・リーグの試合というのはお客が入る。そしてノリノリだ。実際この日も内野席はほとんど埋まっていて、一部は異様なほど盛り上がっている。



 まあ、ぶっちゃけ試合自体はどっちかというとショボイ貧打戦だったわけだが(苦笑)、選手と観客の距離が近いこともあってプロの迫力は間近で楽しむことができた。ホットドッグハラペーニョのピクルスもうまかったし(北沢以外なぜか誰も食べてくれなかった……辛くておいしいのに)。
 日が落ちてから急激に寒くなったことを除けば、なかなか楽しい体験で、日本も1リーグ制がどうだとか言ってる場合じゃねーよなー、などとちょびっと思ったりした。
 ま、球場のどこかで100ドル札なくして、懐的には大激痛だったことは忘れることとしよう(涙)。


第4日目:いくぜGEN−CON!
 今日はついにGEN−CON参加予定の日。
 もう何度となく通っているボスやちょくちょく参加している笠井さんと違い、北沢は初GEN−CONである。
 その開催日程は、8月19〜22日の4日間。漠然とJGCの大きくなったもの、と考えていた北沢であったが……会場に入って一言。

 なんじゃこりゃあっ!?

 会場、とにかく広い! 人、とにかく多い! 体重、とにかく重い!
 もはやJGCと比較する気も起こらないほどの巨大さ。さすが世界のアメリカだ。
 なんというか、JGCと東京ゲームショウとコミケを一緒にしたような感じである。



 GEN−CONはRPGが中心の大会ということで、さほど英会話に堪能ではない我々は、物販を中心に回ることにした。
 とはいうものの、楽勝で東京ゲームショウ並の規模の会場で行われる物販。見て回っただけだというのに午前中は終了。しかも半分も回れていないという有様だ。
 しかし有名メーカーの新作や名作、聞いたこともないメーカーのユニークな作品、数々の衣装や小道具の店、アクセサリーやグッズの数々……もうクラクラしっぱなしである。





 ともあれ午前中は軽く巡回するに留め、ひとまず小休止に昼食代わりのお茶となるのであった。


第4日目:昼食の大ショック
 一度ホテルの食堂に足を運び、ティータイム。
 今日は晩ご飯が5時からの予定なので、本当にお茶程度のつもりだった。
 はずなのだが。

 ボスの「ケーキ食いたい」の一言から悪夢は始まった

 デザートメニューのトップにあったマウントほにゃららパフェ(正式名称は忘れてしまった……)」をボスが注文。解説にはこの山を征服するには2名以上が必要と書かれていたのだ。
 いやな予感がして北沢はアイスティーしか頼まなくて大正解。
 出てきたのは遠近感が狂うほど巨大なカクテルグラスに入った、アイスとケーキの山。まさに


マウントほにゃららパフェ


 考えてみたら、アメリカンが2名以上必要な時点で、ジャパニーズだと4〜5人は必要に決まってるじゃないか!
 もう運んできたウェイトレスさんもゲラゲラ笑いっぱなし取り皿を持ってきてもまだ笑ってるし。
 しかもこのほかに藤澤がチョコアイス、笠井さんがアップルパイを頼んでおり、テーブルの上はまさにデザート王国。でもぶっちゃけチョコアイスもアップルパイも「マウントほにゃらら」の中に入っていたりするのだから手に負えない。
 そんなわけで、昼から胸焼け全開のステキ体験をして、午後へと向かってゆくのだった。


第4日目:午後は感動の渦巻き
 午前で漠然と当たりをつけていた我々は、ここから買い物モードに突入。新作ゲームやグッズなどをちまちまと買い始める。
 しかしなんといっても、北沢が思わず感動してただのファンに戻ってしまったのが、ドラゴンランスシリーズの著者であるマーガレット・ワイスさんにサインをいただいたこと! 握手して、しかも並んで写真まで撮らせてもらったのだから最高だ。自分がここまでファンになりきれるとは予想外である。


ボスとワイスさんといっしょ


 その後スティーブ・ジャクソン・ゲームズGURPSの第4版をゲットしたり、フライングバッファローT&Tのソロ・アドベンチャーの原書を買い漁ったり、もう興奮の連続。



↑スティーブ・ジャクソン・ゲームズ
↓フライング・バッファロー




 あまりに荷物が多くなりすぎたので、一度部屋に戻って荷をばらし、軽く休憩をしてから再び会場へ。
 ここで藤澤がコスプレ衣装(?)を買い込んだりお土産のTシャツを買ったりするのに付き合いつつ、北沢はラリー・エルマー(赤箱D&Dやドラゴンランスなどの表紙を描いた人)の画集を買いに行く。
 すると、なんと! エルマー本人が来てるという話!
 もちろんサインをお願いし、握手して写真も撮らさせてもらった。しかもとっても気さくな人で、あちらから話しかけてきてくださったのだ!


エルマーさんといっしょ


 ほんの少し会話しただけだけど、すっごくステキな体験だった。もう1ファンに戻ってニヤニヤしっぱなしのGEN−CON初体験。
 ワイスとエルマーに会えてサインもしてもらって写真も撮らせてもらえて、もうなんだか今日はドラゴンランス・デー。というわけで8月20日は北沢ドラゴンランス記念日に大決定である。


第4日目:夕食とアイロボット
 買い物を一旦終えて、夕食へ向かう一行。
 本日の晩ご飯は、前日にボス夫妻と笠井さんが行ったという中華料理店だ。微妙に日本で食べられる中華と味付けが違うものの、これはこれで非常に美味。2日連続で食べに行こうとボスの奥さんが主張されたのも納得だ。
 もっとも北沢はドラゴンランス記念日の余韻で、かなりぼけーっとしていたのだが。
 だって日々顔を付き合わせているせいですっかり慣れてたけど、となりに座ってしゃべっているのはあの安田均ですよ? そんなわけでドラゴンランス記念日さらに継続中な北沢であった。
 そして夕食後は、ロボ好きな北沢も注目の映画、アイロボットを見ることに。当然アメリカの映画館なので字幕なし。ヒヤリングパワー全開で挑む。
 ……まあもちろん北沢程度の英語力では細部のセリフなんてさっぱりなわけですが。
 それでもロボット三原則は知ってるし、一応原作の「我はロボットもちまっとは読んでいたし、ロボ好きだし、ストーリーを追うことは可能であった。
 結論から言って、結構面白い映画だったと思うロボットがかわいくないとの笠井さんの意見には北沢も激しく同意するところではあるが、逆に旧式ロボットのかわいさが際立っていて個人的にはOK(旧式ロボットに注目している人っているのかな……)。後半の旧式ロボットたちのシーンは思わずホロリときてしまった(普通はしないかも)。
 そんなわけで最後まで英語には苦戦しながらも楽しく見ることができたわけだが……ボス夫妻以外はほとんど寝てたってわけで映画後の楽しい感想の言いっこはあっさりと終了。ちょっと寂しい北沢。
 やはり日本に帰ったら、字幕版を改めて見に行こうと思ったインディアナポリスの花火の夜。


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