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ゲームマーケット2018秋レポート |
読書の秋、食欲の秋、運動の秋……。今年の秋も皆さま充実していたことでしょう。
もちろん、グループSNEはゲームの秋です!
11月24日(土)と25日(日)の2日間に渡って開催された『ゲームマーケット2018秋』に、私たちも出展してまいりました。
東京ビッグサイトを大いに沸かせた日本最大級のアナログゲームイベントの様子を、SNEメンバーがレポートいたします! |
記事まとめ:こあらだまり
執筆:窪田有華、黒田尚吾、笠竜海 |
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■グループSNEブース
(窪田有華) |
ゲームマーケットにはグループSNEも毎年参加させていただいていますが、今年もたくさんの方がブースに遊びにきてくださいました。
私、窪田は初ゲームマーケットだったのでワクワク!
ブースには先行販売の『死盤遊戯』、『ボードゲーム・ストリート2018』、『EXIT 脱出:ザ・ブック ダ・ヴィンチ学園の謎』など目玉商品が!
他にも、ゲームマーケット春では即完売だった『シャドウレイダーズ』はもちろん、人気作『グリッズルド』や『GMマガジン』など、厳選されたゲームや書籍が並びました。
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▲塔のようにそびえる『死盤遊戯』 |
巷で噂の“エッセン積み”で超目を引いていた『死盤遊戯』は、デック構築型のゲームです。プレイヤーは格闘家となり、ライバルたちと競いながら塔の頂上に君臨するボスを倒す! という内容になっております。
パッケージはシブい色味で、どこかで見たことあるような、ないような格闘家たちが描かれています!
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▲思わず、「アチョー!」と言いたくなっちゃう! |
『ボードゲーム・ストリート2018』は昨年のボードゲームの傑作をご紹介した一冊。安定の情報量で読みごたえ抜群です。毎年買ってくださっている方も、初めての方も手に取ってくださっておりました。
『EXIT 脱出:ザ・ブック ダ・ヴィンチ学園の謎』! こちらも先行販売で、文字通り脱出ゲーム『EXIT』の書籍版。ブースに並ぶと即完売の人気商品でした。
ブックだけでなく、脱出ゲームの方もたくさんの方が興味をもってくださっていました。
ブース前には試遊卓が2つあり、『死盤遊戯』、『グリッズルド』、『テストプレイなんてしてないよ』などたくさんのゲームが遊べました。
『グリッズルド』は何回か回っていたのですが生還できたのは一度だけだったとか。やっぱりそう簡単に生き残れないゲームなのですね。
『死盤遊戯』は個々で自分のレベルをあげつつ、一人がボスに挑むとなると他の方も負けじと挑み惨敗したり、一人だけ勝ったりと白熱した戦いを繰り広げていました。
また、なんといっても今年は商品以外にも目を引くものがあったのです……!
それは『死盤遊戯』、『テストプレイなんてしてないよ』、『グリッズルド』、『ブラックストーリーズ』の被り物とコスプレ!
ある意味商品より目立っていたのでは? というほど目立っておりました(笑)
ちなみに私はグリッズルドのコスプレをしていたのですが、とある方から「彼女はとんでもないミスをして罰を受けているのですか?」とニヤニヤしながら言われました。(私だけじゃなくて他の被り物だって罰ゲームに見えなくないのに!)
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▲罰ゲーム……ではなく、表情まで戦場の老兵になりきっています。 |
自ら望んで着ていたのです。ええ、そうですよ。
社長自らもルンルンで被っていたので罰ゲームなわけがない!
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▲ルンルンのボス……! |
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■ 会場全体の様子
(黒田尚吾) |
ゲームマーケット2018秋、他のブース記事は黒田尚吾が担当ということで、色々見て回ってまいりました! 今回も様々な出展者が軒を連ね、バラエティ豊かなゲームがずらりと並びまさに圧巻でした。
まずは「OKAZU brand」さんのブースへ! たくさんの人をかき分けてゲームを吟味。『5×5シティ』は自分の都市に様々な建物を建てていくタイルプレイスメントゲームです。その横には海外でも人気の『横濱紳商伝』を2人用にアレンジした『横濱紳商伝デュエル』が並びます。『5000兆チャレンジ』もタイトルを聞いただけでぐっと興味をそそります。どれもカタログ読みの時点ではノーチェックでしたが、現物を見るとついついほしくなってしまいます。
こちらのブースは「さとーふぁみりあ」さんのブース。今回も2日開催ですが、出展者の増加に伴い場所の確保が難しくなり1日だけの出展が多く見受けられました。1日は普通に出展し、もう1日は委託というケースも珍しくありません。
シンプルなルールながら街づくりを堪能できる『ハピエストタウン』、2017年のゲームマーケット大賞『8ビットモックアップ』は「さとーふぁみりあ」さん作の、自分の国(デッキ)に様々な種族を組み込みながら、国を発展させていく「デッキ構築型ゲーム」。
『ジャンブルオーダー』は「操られ人形館」さんの作品です。両サークル共にゲーム性、デザイン共に文句なしのクォリティ。沢山の人が思い思いのゲームを購入していました。
僕も大ファンの「Power9Games」のブースでは『ドラゴンズストーンリバイズド』のカードがずらり! こういったTCGっぽい、見せ方をされると習性でついつい手が伸びてしまいます。短時間で濃密な「ドラフト」を繰り返し遊べる、本格的「ドラフトカードバトルゲーム」で騎士や商人やゴブリン、恐るべきドラゴンも使役できるというロマンあふれるゲームとなっています。
企業ブースに目をやると今回「特設ステージ」が特に多い印象。
「すごろくや」さんのブースではお客さん参加型の「みんなで遊ぶリノ巨大版&紙ペンゲーム体験会」が開催。紙ペンゲーム体験会の『フラッシュ』では、時間ごとに特別ゲストを迎え紙ペンゲーム大会が行われ、賑わいをみせていました。
「JELLY JELLY CAFE」さんのブースでも様々なイベントが行われていました。「出張版!ボードゲームカフェサミット」では有名ボードゲームカフェのオーナーの対談形式でのトークショーを開催。また、ゲームクリエイターの対談が聞ける「ゲームクリエイターズトーク」や、お客さんも一緒になって遊ぶ「ベストアクト選手権」。「クトゥルフ落語」では落語家 三遊亭 楽天さんが出演し、落語「インスマス長屋」を披露し、お客さんを沸かせていました。
2日目に行われたボードゲームフリーマーケットも大人気。お値打ち価格のゲームや、普段なかなかお目にかかれないレアなゲームが、所狭しと机に並ぶ姿はまさに圧巻です!
こちらも、あまりに人が多すぎて長い待機列を作っていました。
今回ブースを回って感じたことは、以前と比べてあらゆるものの規模とクォリティがあがってきたという事です。
特に企業ブースでは展示や発表タイトルに各社の色味を強く感じました。例えば「すごろくや」さんは家族をターゲットにしたブースと商品ラインナップですし、「JELLY JELLY CAFE」さんは最近ボードゲームを知った流行に敏感な若者をターゲットにしています。
主催の「アークライト」さんのブースでは大型のゲームを数多く取り揃え従え、有名デザイナーのサイン会も行いコアなファンへのアプローチが強い印象です。「BakaFire Party」さんは『新幕 桜降る代に決闘を』を強く押し出し、TCG勢のハートをしっかりキャッチしています。
企業ごとに明確なターゲット層を定め、販売するという、多様性を今回あたりから特に強く感じました。
来場者数は2日合わせて22000人となり、ますます大きくなっていくゲームマーケット。今後の広がりが楽しみですね!
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■ TRPGフレッシュフェス
(笠竜海) |
ボードゲームが主役という印象が強いゲームマーケットですが、2日目にはTRPGジャンルが大きくフィーチャーされます。僕も気になったシステムやシナリオを購入、今から遊ぶのが楽しみです……というのは余談。
TRPGフレッシュフェスはその2日目に行われていた、気軽にTRPGの楽しさに触れていただくためのイベントです。最先端のシステムを携えて経験豊富なゲームマスター(システムによってはKPやRLなど様々)が集い、短時間のセッションを何度もこなす、なかなかにアツいイベントでした。
僕はアドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF2e)とトンネルズ&トロールズ完全版(T&T)の、歴史と独特の趣がある2作でこれに参加。弊社グループSNEでは『ウォーロック・マガジン』とその前身である『TtTマガジン』を中心に両ゲームをサポートしていますが、今回はその掲載シナリオを利用して労力削減サポートの活用例を見せるという意図もありました。
始まってみれば満員御礼、予想以上の大盛況。TRPGは初めてという方から遊ぶ機会に飢えたベテランまで、様々な方にご参加いただきました。『AFF2e』は思ったよりも時間がかかり、これからというところで終わってしまったものの、キャラクターを通して状況に向き合い、解決策を考える楽しさを体験していただけたと思います。『T&T』は豪快なルールもあってざくざくと進み、オチもヒドいと好評でした! 他の卓からも楽しそうな声は絶えず、1日はあっという間に過ぎていきました。TRPG、いいものですよ!
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▲何度やっても、はじめての冒険 |
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今回も終わってみれば2日間があっという間のゲームマーケット。
まさにゲームの秋を締めくくるにふさわしいイベントでした。
お次は、2019年3月のゲームマーケット大阪でお会いしましょう! |
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