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ゲームマーケット2018春レポート |
さて。今年もゴールデンウィーク真っ盛りの「ゲームマーケット2018春」に、グループSNEが出展いたしました。
今回その様子を参加したSNEメンバーの総力を結集してお届けします!
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記事まとめ:こあらだまり
執筆:こあらだまり、笠竜海、柘植めぐみ、黒田尚吾 |
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■ ゲームマーケット2018春、スタート!
(こあらだまり) |
ゲームマーケット2018春、開場直前のグループSNEのブースでは、慌ただしくブース準備が進んでいます。
私、こあらだまりはちょっとした緊張を覚えていました。
ゲームマーケット出展も回数を重ね、グループSNEのメンバーもかなりイベントにも慣れてきています。
しかし、今日は「シャドウレイダーズ」と「ソード・ワールド2.0 ファンタスティック・フライト」という2作を先行発売です。
正直人の入りが予想できない!
ブース自体はちゃくちゃくと準備が進んでいきます。
「シャドウレイダーズ」は、今日のために「エッセン積み」もしました。
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解説しよう。「エッセン積み」とは!
ドイツのボードゲームの祭典、Essen Spielで見かけたボードゲームの積み方だ!
潤沢な在庫によってタワーを作り、視覚的にも「おおっ!」と思わせる効果があるぞ! |
なお、「エッセン積み」なる言葉は、ブース準備をしながら思いついたものなので、正しい名称が何かはわかりません。
そうこうするうちに、ゲームマーケットの開始を告げる『ゲームマーケット2018春、スタートです!』というさわやかなアナウンスと共に、ゲームマーケットが始まります。
どきどきした気持ちでアナウンスに拍手したのもつかの間のこと……!
怒涛のような人、人、人っ! 驚くほどの長い行列ができました。
エッセン積みのタワーも、すぐに陥落であります。
「シャドウレイダーズ」は開始から45分……。1日目ぶん売り切れです。
実はこちらは2日目も30分ほどで完売する人気ぶりでした。
もう一方の先行発売の「ソード・ワールド2.0 ファンタスティック・フライト」。
ゴールデンウィークの青空のようにさわやかなパッケ―ジのこちらは、売り場から試遊ブースがちょうど見えるのですが、ひっきりなしにわいわいと盛り上がっていました。
時折聞こえてきた「都市がー! 都市がー!」とか「修理を急げ!」という悲鳴は……とても気になる所です。
「テストプレイなんてしてないよ 黒」は、アメリカ発のおバカなカードゲーム。前作の白ともども取り揃えております!
売り場でよくいただいたご質問が「白と黒ってどう違うんですか?」というもの。
実はこれ、なかなか難しい質問です。
白も黒も単体で独立して遊べます。しかし、混ぜて遊んでも、むちゃ面白い。
しかも、黒はダイスを使った新しいカードやくるくる回して楽しいカードもある。魅力は語り切れないのですが、それを限られた時間でお客様に伝えるにはどうすれば……!
そんな悩める私の視界に入ったのが、本日ブース全体の責任者を務めていた黒田尚吾。
ボードゲームに詳しいし、名前に黒って入ってるから、きっと違いが分かる男だ!
さっそく迷える子羊のような目で突撃して質問です!
Q:「白黒の違いって何でしょう?」
A:「白はおバカなゲームや! そして、黒はもっとおバカなゲームやで!」
なるほど……!
これで、私はすとんと理解できましたが、より詳細な解説は、笠竜海のレポート参照です(他のゲームの解説もぜひそちらを!)。
たくさんの商品があり、すべては紹介しきれないので、イベント限定の商品をいくつか。
まずは、先月のゲームマーケット大阪でお披露目されたばかりの新作「ヘルヴィレッジ」。こちらはイベント限定で「悪魔図鑑」をプレゼント。さらに、お試し生産のイベント限定オリジナルTシャツ販売も!
売り場担当イチオシだったのが、福袋!
大箱ゲーム3個と小箱ゲーム1個が入っているお値打ち商品。
気になる中身は……(チラッ)。
もろみえですね。
「GRANNAセット」と、「ゴーストハンターセット」です。
GRANNAセットはポーランドのボードゲーム会社、GRANNA社のボードゲームをセットにしました。「CVポケット」の発売直前のスペシャルセットです!
ゴーストハンターセットはこれひとつでタイルゲームシリーズが揃うお得な品!
ちなみに、この「福袋」と銘打って販売するセットですが、中は見て購入できます。
売り場でも「中身が見える福袋いかがですかー」と言っていたらいつの間にか、「丸見え袋いかがですかー」と言っていたりいなかったりしたとか。
お伝えしたいことはたくさんありますが、ブースからは以上です。
2日間ずっとひっきりなしにSNEブースに遊びに来てくれるかたが多く、にぎやかで楽しいイベントでした! |
■ 企業ブース
(笠竜海) |
ゲームマーケットを強力に盛り上げる企業ブース。
プロとしてのクオリティとゲーマーとしての遊び心が調和した、間違いなく目玉のブースです。
開催企業であるアークライトにR&Rステーション、マジック・ザ・ギャザリング、ホビージャパン、すごろくや、オインクゲームズといったそうそうたる名前が並びます。
ディアシュピールは18歳以上推奨ゲーム『プライバシー』専用ゾーンを展開し、妖しい魅力を放っていました。大画面のモニターでステージイベントを行ったのがBakaFire Party。スピード構築TCG『桜降る世に決闘を』の新展開発表は、大きな盛り上がりを見せていました。冒険企画局からは同人初のTRPG『サムライブレイドTRPG』にアナログゲーム全般の情報誌『All Gamers』を発売。ますます目が離せない存在になりそうです。
このように、魅力にあふれたな企業ブースですが、グループSNEも負けぬよう力を入れて出展しました。
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一番の目玉は、何と言っても『シャドウレイダーズ』先行販売でしょう。正体隠匿型のサバイバルゲームで、嘘や裏切りを駆使しても、あるいはひたすら殴っていても楽しめる、運と戦略の配合の妙が楽しいゲームです。2005年の前作の人気や磨伸映一郎先生のイラストレーションでも話題の本作。まさに待望のリリースでした。待望されすぎて行列整理で大わらわでしたが、これも期待の証ということで有難い限りです。 |
そしてもう一つの目玉が、「手番が回ってくる前にゲームが終わる」ぶっ飛んだゲームバランスで話題の『テストプレイなんてしてないよ』。拡張の『黒』と基本セット(黒に対して『白』)、どちらも大人気でした。発売から半年以上経ちますが、まだまだ勢いは健在。試遊卓にはやりこんでいる(やり込み要素もあるんですよ!
)と思しき方もちらほら。
拡張の『黒』では珍妙な新規カードが多数収録され、全員がダイスを振って効果を決める「ダイス面白カード」も登場。ダイスも用意していたのですが、いつの間にか誰かのダイスが混ざってしまいまして……。お心当たりのある方は御一報をお願いします。
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先行販売のもう一作が、ソード・ワールド2.0ボードゲーム『ファンタスティック・フライト』です。TRPGの世界を舞台にした移動ゲームで、厚みのあるフレイバーはもちろん、いくつものランダム要素やゲームの大枠を変える「シナリオ」によって、何度だって楽しめる遊び応えたっぷりの一作となっております。
私、笠竜海の主な役目はこの試遊卓でのレクチャーでした。今回遊んでもらったのは全員が協力して飛行船を動かし、大陸を巡るレースに挑むシナリオでした。やりたいことは多いけれど、ちょっと目を離すと都市が滅びる。飛行船のカスタムは悩ましくも楽しいが、ライバルが先に着いては元も子もない……となかなか大変そう、そして楽しそうにプレイしていただきました。成功率は半分近くですが後半になるにつれて上がっていったので、説明の慣れも関係していたのかも。当日はちょっと説明の怪しいところもありましたが、遊び方の説明動画もありますので、ぜひご覧になってください!
この他にも黒田尚吾のワーカー・プレイスメントゲーム『ヘル・ヴィレッジ』と、その前作である『デモンワーカー』、まさかのファッション分野に進出?した『資源Tシャツ』に購入特典の『悪魔図鑑』、このデモンセット(今思いついた)も喜ばれていましたし、『GMマガジン』、『TtTマガジン』、『ウォーロック・マガジン』といった各誌のバックナンバーも取り揃え。グッズ販売も盛り上がっていたLARPに切り込んだ『SW2.0LARP』だって……と、ここでご紹介しきれないほどです。 |
■ 「TRPGフレッシュフェス」コーナー
(柘植めぐみ) |
恒例の「TRPGフレッシュフェス」、今回も2日目に開催されました!
グループSNEからは、安田均と柘植めぐみが60分卓に参加! 発売したてほやほやの『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(以降、AFF2e)』と、おなじみ『トンネルズ&トロールズ完全版(以降、T&T)』をプレイしてきました!
朝イチの初回では、前もって安田がディレクター(『AFF2e』ではGMをそう呼びます)を務めると告知していたため、「ぜひ!」と希望する若いプレイヤーさんたちが集合。柔軟な発想で、用意された難関を思いもよらない方法で切り抜けていました(まさか、手強いゴーレムを倒すのでなく、○○を△△しようとするとは……!)。無事にお宝ゲットの後、みんなで記念撮影しているようすがほほ笑ましかったです。安田渾身のシナリオ(「火吹山、その後……」)は、いずれ弊社HPに掲載する予定です。お楽しみに。
残る3回は、柘植が『AFF2e』と『T&T』をプレイ。なぜかわたしがディレクターをすると、「火吹山のゲームブックを昔やりました!」というプレイヤーが、4人中3人……。これって「フレッシュ」フェスじゃなかったっけ? と苦笑しながらも、『AFF2e』への期待をひしひしと感じました。あ、『T&T』のほうには、若い人たちにたくさん来ていただきましたよ。みんなに面白かったと言ってもらえて嬉しかったです。
他の60分卓には、『ソード・ワールド2.0』の体験卓もありました。また、いま話題の『クラヤミクライン』や『クトゥルフ神話TRPG』など、じつにたくさんの卓が並んでいました。
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■ 会場の様子
(黒田尚吾) |
ゲームマーケット2018春、他のブース記事は黒田尚吾が担当ということでお昼ごはんを食べる時間を無視して色々見て回ってまいりました! 二日開催という事で、様々なブースが立ち並び盛り上がりを見せていました。
まずは、「アークライト」さんのブースへ。
そこには先行販売のボードゲームがずらり! 『カーン・オブ・カーンズ』や『レイルウェイズ・オブ・ニッポン』が並びます。
僕はずっと前から欲しかった『キャプテン・ソナー』を購入! 4対4のチーム戦が楽しめる潜水艦ゲームで、各セクションで連絡を取り合うのが楽しいゲームとなっています。
▲新作ゲームがずらり! |
▲社長がいたので、「ラブレター」の
記念写真をパチリ。 |
「ホビージャパン」さんは、なんとコンポーネントに財布が付いてくる新作『ウォレット 日本語版』やストーリーゲームの金字塔『T.I.M.Eストーリーズ』のミニ拡張などが販売されていました。『アグリコラ』などに使える木ゴマを安く販売していたりしていたので、僕はそっちに興奮しました(笑)
こちらは「JELLY JELLY CAFE」から発売される『ベストアクト』。ブースに行くとオーナーの白坂さんが笑顔で迎えてくれました。『ベストアクト』は感情をいかにうまく表現できるか、また他の人の感情をどう読み取るかが面白いパーティーゲーム。試遊卓ではカップルやファミリーが楽しそうにゲームを遊んでいるのが印象的でした。
企業ブースの奥には「コノス」さんのブースが。エルフのお姉さんが「LARP」に使用できる武器や衣装を紹介してくれました。実際に武器を手に取り吟味しているとファンタジー世界で武器商人と話をしている気分になりました! こういった楽しみもイベントならではですね。
企業ブースとは反対側に位置する一般参加ブースの活気もいつも以上の盛り上がりです。
まずは「さとーふぁみりあ」さんからの新作『ハピエスト タウン』です。プレイヤーは建物を建ててお金を稼ぎ、稼いだお金で建物を建てて、自分の街を発展させていくシンプルな拡大再生産ゲーム。面白さをしっかり残しつつ、ルールをシンプルにデザインしているので万人が楽しめるゲームとなっていました! アートワークも可愛らしく、ゲーム終了時には自分の街が出来上がっているのが良いですね〜。
「Saashi & Saashi」さんのブースでは、新作『バスルートをつくろう』が販売されていました。京都の地図に、バスの路線をペンで描いていく2人〜5人用のボードゲームでプレイヤーはバス会社の一員となって新しいバス路線をつくります。
効果的なルートにするためには、京都を訪れる観光客や通勤客、地元の学生や高齢者など、さまざまな客層のニーズに答えつつ、渋滞などの交通事情にも気を払わねばなりません。
キャッチ―なアートワークとは裏腹にバスのルートを作るという渋いテーマが最高!
今回のゲムマ個人的ダークホースは「芸無工房」の『かなワン! グランプリ』。デザイナーは関西のゲームデザイナー北条投了氏で、お題を当てるワード系ゲームとなっています。ヒントとして使える言葉がどんどん減っていくという悩ましさを持つこのゲーム、そもそもお題の単語が最初から使えないため、思った以上に難しいです。誰でも考え付くようで考え付かない、こういったアイディアに出会えるのもゲームマーケットの魅力です!
今回ブースを回って感じたことは、出展されているゲームの多様性です。昔同人ゲームは小箱が多かったのですが最近は中量級のゲームも販売され始め、さらにメカニズムもパーティー系のものからアブストラクトまで幅広い層の物が並んでいるなと感じました!
その多様性の中で何か新しいものが生まれるんじゃないかと僕は期待しています。
ところで社長どこに行ったんだろう……
がっつり2日間のボードゲームの祭典、SNEメンバーそれぞれの視点でお伝えしました!
少しでもライブ感が伝わっていればと思います。
次のイベントでも、たくさんの方たちにお会いできるのを楽しみにしています!
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