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ゲームマーケット2019大阪レポート |
こんにちは、ゼサンです!
『GMマガジン』VOL.5で『ブラインド・ミトスRPG』のシナリオを、VOL.6とVOL.7で『ロードス島戦記RPG』のリプレイを書きました、グループSNEの新人です!
今回は3月10日にインテックス大阪(4号館)で開催されたアナログゲームイベント「ゲームマーケット大阪」の熱い現場を紹介します!
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執筆:ゼサン |
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入場開始前のグループSNEブース。体験卓及び展示ありの、広いブースになっております |
今回の出展ブースは一般が303、企業が35。来場者数は6900人を記録しました。因みに、大阪で初めてゲームマーケットが開催された2012年には、出展は一般65、企業20、来場者1500人だったそうです。いやあ、確実にアナログゲームが広がっている〜! この勢いで世界中のアナログゲームを盛り上げていきましょうよ!
イベントに熱意を持つ方も多く、早くも朝8時から入場待ちの列が形成。10時の入場開始と共にグループSNE/cosaicブースでも列ができます。今回は初のエリア出展ということもあり、少し忙しい朝になりました。
まずはグループSNE/cosaicブースの先行販売及び新商品、先行試遊ゲームなどを紹介していきたいと思います。
先行発売 (3月15日発売)
『ビート・オークション』
グループSNEチャンネル「わんぱくゲームラボ」で紹介! ニコニコ動画/Youtube
グループSNEのゲームデザイナー・黒田尚吾がお届けする、派手で楽しい競りゲーム!
プレイヤーが競り落とすのは「音楽」イベント。心揺さぶる楽曲をオークションで競り、イベントを開いてクラブを盛り上げましょう! 「音楽」イベントから発生する最終的な利得を予想しながら競りを行って、上手く行けば予想値を超える大儲けが出来るドキドキがあるゲームです。
そして見落とせないのがその「音楽」のカバーイラスト。なんと美しきカバーイラストが18種類もあるのです! しかもビジュアルの幅が広い! 見た目は確かにショップに並んでいる音楽CDのカバーイラストを思い出します……。おや? 少し見覚えがあるタイトルがありますよ。「BLACK STORY」「KILL DJ FUNKI」「MYAW」 …ああっ、これは皆さんご存知のあのアナログゲームのタイトルと似ているのではありませんか! 「ブラックストーリーズ」「キルDrラッキー」「MAUW」のパロディーに違いない!
実はそうなのです。様々なアナログゲームを「音楽だったらどんな作品だったのだろう」というイメージで制作した模様。
そして今回ゲームマーケット大阪では購入特典として、「ビート・オークション」の美しいカバーイラストデザインを1冊にまとめた小冊子をプレゼント。黒田による各曲の説明付きの、読みものとしても楽しい1冊です。
先行発売(3月22日発売)
『ゲームマスタリーマガジンVOL.7』
グループSNEのゲームのサポートや最新情報をお届けするアナログゲーム専門雑誌『ゲームマスタリーマガジン(GAME MASTERY MAGAZINE)』の第7号!
今回のGMマガジンはファンタジー特集! 5月にSBクリエイティブから発売予定の『ゴブリンスレイヤーTRPG』の紹介記事やリプレイ掲載に注目! 絶賛販売中の『ソードワールド2.5』や『ロードス島戦記RPG』のサポートも充実! 『ソードワールド2.5』は2本のシナリオ、ソロアドベンチャー、コラムを収録。『ロードス島戦記RPG』は入門シナリオ及び上級レベルリプレイ、プレイサポートを収録。『ブラインド・ミトスRPG』もファンタジー祭りに参戦、ファンタジー禁書が生み出した世界で遊ぶためのトラップと新象徴体が載っています!
毎回驚きの付録をプレゼントしてきた『GMマガジン』。今回の付録は『Dr.ラッキーの幽霊屋敷』! 『キルDr.ラッキー19.5周年完全版』の拡張ゲームとしても遊べますが、ボード単独でも遊べるおまけゲーム『スナイピングDr.ラッキー』も収録。TRPGのマップとしても十分活用出来るクォリティーの高い付録です。『キルDr.ラッキー』の制作者ジェームス・アーネストが作った数多くの名作ゲームの紹介や今春発売予定の新作『Dr.ラッキーの島』の紹介も。漫画「アナゲ超特急」でも『キルDr.ラッキー19.5周年完全版』を紹介しています。
新製品(3月8日発売)
『テストプレイなんてしてないよ レガシー』
グループSNEチャンネル「わんぱくゲームラボ」で紹介! ニコニコ動画/Youtube
大好評販売中の『テストプレイなんてしてないよ』シリーズの最新作。多くのお客様が興味を示してくださいました。
「レガシーって何ですか? 白/黒とどう違いますか?」
「これは白の拡張ですか? 何から買えばいいの?」
という質問も多く寄せられました。今回のレポートではその疑問にお答えします。
1. レガシーとは |
レガシー、すなわち英単語LEGACYは「遺産」、「遺物」、「受け継いだ者」を意味します。その言葉の響きがカッコイイ! あまりにもカッコイイので、シリーズ映画や小説のタイトルで付けることも多いですが、ボードゲームではただカッコイイから付けた訳ではありません! 「レガシーシステム」という、世界中で大流行中の遊び方なのです。
2011年『リスク・レガシー』から世に広がった、カードやボードに書き込みをしたり、アイコンを描いたり、場合によってはカードを破ることまでして内容物を永遠に変えてしまい、遊べば遊ぶほど唯一無二の体験を提供する特別なゲームシステムなのです。
そして『テストプレイなんてしてないよ レガシー』は早くも2013年にその流行を先取りした作品なのです。
直接書き込みたくない、内容物を綺麗な状態で大事に保管したい人なら、カードをカードスリーブに入れて、その上からボードマーカーで書き込めば問題ありません! |
2. 前作との関係は? 何から買えば良いの? |
『テストプレイなんてしてないよ』の記念すべき1作目は通称「白」と呼ばれている無印の『テストプレイなんてしてないよ』。それから遊び方を拡張した「黒」が販売され、今回紹介するのが最新作『テストプレイなんてしてないよ レガシー』。ただ白/黒/レガシー3作品はそれぞれ独立したゲームとして遊ぶことも出来ると同時に、全部混ぜて遊んでも問題ありません! だから、レガシーからスタートするのも全然大丈夫! なのです! |
ブースでは『テストプレイなんてしてないよ レガシー』をモチーフにした撮影ブースも設置! 多くの方々が楽しく写真を撮られました。 『レガシー』らしく、写真の主題は書き込んで変更出来る仕様になっております! 上の写真は、『ビート・オークション』のゲームデザイナー黒田尚吾の笑顔。
展示・試遊(3月29日発売)
『スティーブンスン・ロケット』 グループSNEチャンネルで紹介動画を配信中! ルール編 ニコニコ動画、You tube プレイ編 ニコニコ動画、You tube
ドイツの代表的なゲームデザイナー、ライナー・クニツィアのあの名作ゲーム『スティーブンスン・ロケット』! その日本版がついに3月に発売!
先行発売には間に合いませんでしたが、ゲームマーケット会場にて見本が展示され、試遊も行われました。
おや? 「ロケット」のタイトルからロケット打ち上げゲームを想像する方々も少なくはないと思いますが、実はこれ、1830年代のイングランドを舞台にした「鉄道ゲーム」なのです!
プレイヤーは資本家になり、鉄道会社の株を購入したり、都市と都市を鉄道で繋げたりする事で、莫大な富を手にするゲーム! 鉄道が大好きな人はもちろん、クニツィアのゲームファンにもたまらないゲームになるに違いありませんね。グループSNEが紹介してきた『ポイズン』『メディチ』『ロイヤルターフ』などのクニツィアゲームを遊ばれたあなたにもお勧めですよ!
ゲームのパッケージや内容物はTANSANさんによる完全新デザインが美しい! スマートなゲーム性に相応しいスマートなデザインに生まれ変わりました。会場では柘植めぐみによる試遊も大人気でした!
展示(5月発売予定)
『ヴィクトリアン・マスターマインド』
スチームパンク世界を舞台に、繁栄の時代の裏で悪党が暗躍! 5月発売の日本語版『ヴィクトリアン・マスターマインド』の見本が早くも公開。味の深い世界観、驚きの構成物、楽しいルールの3拍子を備えたフランスのボードゲームです。作者は『世界の七不思議』のアントワーヌ・ボウザと『ライジング・サン』のエリック・M・ラング。
ゲームは手番にやる事は少ないけれど、戦略の深さがある楽しいゲーム。毎手番で行うのは特殊能力を持つ『エージェント』を世界各地に送り出すだけ。一つの場所に派遣されたエージェントが3人になると略奪を開始します。それで稼いだ資源を元に、恐るべき「マシーン」を完成していきます。プレイヤーはこの「マシーン」を完成していく事で、どんどん悪行の効率が高まるのです。「マシーン」のデザインには本当燃えますね。
そしてお客様の目を釘付けにしたのはその「ミニチュア」! 20個の建物フィギュアと12個の科学者コマの非常に精密なミニチュアがもりだくさん入っています。
『ゲスクラブ』先行発売! cosaicのゲームも大人気
体験卓では、cosaicの秋口ぎぐるによる『ゲスクラブ』試遊卓が休む暇もなく回っていました。楽しそうな大笑いがずっと聞こえていて、どんなゲームか気になりましたね!
「『下衆クラブ』?」
「確かにパッケージに描かれているのは、下品な成金の集まりに見える(笑)」
などの会話が聞こえてきて面白いと思ったものの、このゲームの正しいタイトルは『下衆クラブ』ではなく、『Guess Club』。つまり推理倶楽部なのです! 用意されている40種類の話題の内一つの話題を選び、その話題に関係する6つの答えを密かに回答カードに書き込みます。各プレイヤーは自分の手番で自分の回答カードを1枚公開します。同じ答えが書かれた回答カードを持っているプレイヤーはそのカードを自分の手前に出します。手番プレイヤーは回答が一致する人がいなければ賞金ボウルにお金を支払い、一致しているプレイヤーがいるなら賞金ボウルから金を取ります。最後まで手元に残ったカードもお金になるので、自分だけが知る答えと、みんなが知るような答えをバランスよく書き込むのが大事なゲームです。「答えの一致」が発生するたびに動く「ガラストークン」が、ラウンド終了時にどこに留まるか予想する事で追加のお金も手に入ります。楽しい答え合わせだけではなく、戦略性も備えているのです。
秋口さんの熱いインストのおかげか、先行販売分が一瞬で消えてしまいました。でも悲しむ事はありません! 一般発売は4月5日。皆さんもご自分のお家で推理倶楽部を開けばいかがでしょうか?
その他にもcosaic販売の『エムブリオマシン ボートゲーム』と『ゾンビタワー3D国際版』も大人気。ロボットブームは来る! 特に『エムブリオマシン』はポスターをみて「カッコイイ!」と言ってくださった方も多く、ロボットデザインも好評でしたが、「頭脳で戦え。唯一無二。ロボットス好きが「徹夜でハマる」タクティカル・ボードゲーム!」 のキャッチフレーズが心に響いたという声もありました。
先行体験
『モンスター・コレクションDeus』
KADOKAWA 公式サポートサイト
カドカワストア特設サイト
KADOKAWAより5月発売予定の『モンスター・コレクションDeus』、通称『モンコレD』 。その先行体験が当日14時からスタート! 色んな年齢層のモンコレファンたちが集まりました!
ゲームデザイナー加藤ヒロノリと杉浦武夫の解説で早速バトルへ! 「おもしろい!」という声が多い、非常に盛り上がった体験会でした。『モンコレD』はグループSNEを代表する名作トレーディング・カード・ゲーム(TCG)『モンスター・コレクションTCG』を継承した最新作。1セットで遊べる2人対戦ゲームですが、その中身は長年愛されたTCGの世界観とイラスト、もちろんその面白さも確かに継承された作品になっています。
デック構築においても、属性を二つ選ぶだけで簡単にデックが完成する初心者用ルールと属性別20枚から15枚を選び、30枚のデックを完成する経験者用ルールを両方収録。初心者もモンコレファンも満足出来る楽しいゲームになっています!
TRPGフレッシュフェス
TRPGを短時間でお手軽に体験できる人気コーナー、TRPGフレッシュフェスにもたくさんのお客様が参加してくれました。
グループSNEのTRPG作品を楽しめる1時間制卓は、『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF2e)』2回、『トンネルズ&トロールズ完全版(T&T完全版)』2回、『ソードワールド2.5』は4回、『ブラインド・ミトスRPG』2回、『ロードス島戦記RPG』2回。合わせて12回のセッションが行われました。
参加したGMたちに聞いたところ、若い方もいれば親子で参加してくださった方もいらしたそうです。一方、昔からグループSNEを応援してくれたありがたい方がいらした卓もあり、どの卓もとても楽しいセッションになったそうです。
会場の雰囲気は?
とにかく熱い! とにかく活発! 自分はゲームマーケットが初めてなので、何が何だか全く分かりませんでした(汗)。そこで黒田尚吾から今年のゲームマーケットの分析を聞きました。
今年は、企業出展はもちろん個人出展もとにかく「新作が多い」! 新鮮で奇抜な新作がどんどん発表されて列が形成されるところもあれば、早い段階から新作が品切れになってしまったところも多かったようです。
グループSNE公募コンテストの入選者の方々のブースでも、『ギャンブラー×ギャンブル!』のゲームデザイナー宮野華也さんはMob+ブースにて『珍語辞典』を、『なかぬきパラダイス』のゲームデザイナーゆおさんはこっち屋で『カラフルピラミッド』を発表されていました!
そしてゲームマーケットの「国際化」! 海外のアナログゲーム会社の出展が増えてきたのです。台湾の《迷走工作坊》、《列國卓遊》と《MOZI》、韓国からの《ピース・クラフト》が企業出展。海外からは「日本に自国のアナログゲームを紹介したい」気持ちはもちろん、「日本のアナログゲームを自国に紹介したい」という熱意も非常に高い模様。これからもゲームマーケットが国際的な交流の場になっていくは間違いありませんね!
次のイベントは5月25日(土)と5月26日(日)開催の「ゲームマーケット2019春」! 東京ビックサイトにグループSNEも参戦します! 『四国』や『ヴィクトリアン・マスターマインド』ほか今春から初夏にかけての新作を熱く紹介する予定です。お楽しみに!
では、これからもよろしくお願いします!
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