【富士見ドラゴン・コンベンション】 |
富士見書房から出ているSNE関連のTRPGのセッションが、8/27に1回、8/28に3回、8/29に1回、合計5回行なわれました。
開催されたタイトルは「ソードワールド」「ガープス(百鬼夜翔、グリモア、ルナル)」「六門世界RPG」、GMは安田均、清松みゆき、友野詳、加藤ヒロノリ、北沢慶、柘植めぐみ、黒田和人などSNEメンバー総出のイベントとなりました。 |
《ソードワールド》 |
シナリオの舞台はオーファン。冒険者たちは謎めいた男から、谷底に落ちた「とある荷物」を引きあげ、指定の場所まで運搬するという依頼を受けます。さて、その荷物の正体とは?!
おもしろいのは最終日、清松みゆきの卓。ぶじ「荷物」を保護して旅をつづけるうちに、べつの冒険者の大軍におそわれるドラゴンに遭遇します。ここで、プレイヤーたちは清松にひきいられ、別会場で行なわれていた「ドラゴンを倒せ! 04」(SNE北沢慶主催)に乱入! ドラゴン側に加勢して、それぞれダイスを2個ずつ(ソードワールドだからね(笑))振ってきたそうです。JGCならではの楽しい試みでした(「ドラゴンを倒せ! 04」の詳細はこちら)。
また、おなじく最終日、『新ソードワールドリプレイNEXT ロマール・ノワール』でデビューしたばかりの現役女子大生、藤澤さなえがはじめてJGCでGMをつとめました。プレイヤーたちはみな新米GMに優しく、ドキドキのセッションを無事終了することができたようです。
ソードワールドは9月に秋田みやびの初の長篇『へっぽこ冒険者と眠る白嶺』が刊行、少し遅れていますが「ソードワールド ガイドブック」やシナリオ集第2弾、次なる短編集、リプレイ集と順調に展開をつづけています。お楽しみに! |
《ガープス》 |
「百鬼夜翔」「グリモア」「ルナル」の3タイトルのセッションが行なわれました。
「グリモア」は7月に刊行された翻訳サプリメント『ガープス・グリモア』を活用していただけるよう、翻訳を担当した黒田和人がシナリオを工夫しました。印象に残ったのは、北関東のテーマパークを舞台にしたもの。サルに似た異星人がモンキーパークにもぐりこんで、なんと独立を宣言してしまいます。プレイヤーたちは「怪しげな魔道書(グリモア)」をひもとき、頭をひねり、あの手この手で呪文を駆使し、異星人をやっつけたそうです。
「百鬼夜翔」の舞台は東北地方のひなびた温泉宿。街の住民はお年寄りをのぞいて、みなどんよりとした目をしており、まったく生気がありません。プレイヤーの泊まった宿には、わけありカップルが同宿していて……
小野不由美さんの『屍鬼』、あるいはスティーヴン・キングの『呪われた町』を思わせるおどろおどろしい雰囲気のなか、シナリオは幕を開けるのでした。
「ルナル」では、百頭の牛を護送するプレイヤーたち。途中の橋が盗賊たちに占拠されていて渡ることができず、近隣の村に甚大な被害が出ています。30数名の山賊を相手に、プレイヤーさんたちには必死に知恵を絞っていただきました。
ガープスは本国アメリカでは8月に注目の「ガープス第四版」が出版され、意気盛ん。日本でも翻訳・オリジナル双方から展開していきます。『Role&Roll』誌ではジャナストラ大陸を舞台とする新リプレイ「ユエル・サーガ」が幕を開け、人気シリーズ百鬼夜翔は待望の長篇を友野詳が執筆中です。今後の情報のチェックをお忘れなく! |
《六門世界RPG》 |
とある商人の護衛に雇われた冒険者たち、ともかくツキまくり、楽勝で目的地に到着します。しかし、その夜小さな生き物がたった1体で宿を襲撃してきて……
シナリオ作成は大塚衛門、○○スターを依頼人にするなんて、ズルいぞ! もちろん、ボスや北沢慶らが知恵を出しあって、そうなったんだけどね(笑)。
ボスの卓は日によって経験者ばかりの卓、初心者が過半数の卓と、きれいに分かれたそうですが、どちらも「いや〜、おもしろかったよ!」だそうです。
加藤ヒロノリのみは、せっかく『迷宮都市メルラルズ』があるのだからと、ダンジョンもぐりをやりました。初心者の方が三人いらして、こちらもずいぶんともりあがったようです。
そう、六門世界RPGのすばらしいところは、たとえシナリオがなくとも(たとえGMがいなくても?)、『迷宮都市メルラルズ』があれば延々遊べるところ。今回ははじめて六門RPGを体験された方々も、ぜひ、一度かの有名なダンジョンもぐりに挑戦してください。ちょっとコンピュータゲーム風味で、おもしろいですよ。
六門世界RPGは新リプレイ『呪われ剣士と夢の島』が8月に開幕、近々に待望の『六門世界ワールドガイド』が発売の予定。さらに、新しいサプリメントやリプレイ続編などが刊行予定にあがっています。トークショー「六門世界を語る」も見てね! |