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バラエティ |
もちろん、JGCの目玉はライブRPG、今年は「BEAST
BIND New Testament 〜新約・魔獣の絆〜」でした。もちろんライブだもの、楽しくないわけないですよね。でも、今年、とくに感じたのは、通路が広くなって、みなさん、ずいぶんと遊びやすそうでした。ちなみに、ライブRPG中、参加者からお花を贈られているゲストの方をお見かけしたのですが、それさえサマになる横浜プリンスホテルでした。
ライブRPG
ウォーハンマーバトルカーニバルは全国大会が盛況のうちに開催。モンスターメーカーリザレクションの公式大会や、新しいタイトルの体験会など「松の間」もつねに人でいっぱい。おなじみアトリエ・サードさんのTHiRD Cafeでは美味しいお茶を楽しめました(横浜はお水がいいらしく、今年のお茶はいちだんと美味でした!)。
ウォーハンマー
などなど書いているとキリがない――いろいろ漏れはありますが、とにかくバラエティ豊かなイベントがたくさん用意されていた、ということで、SNE関連のイベントの紹介に移らせていただきましょう。 |
ドラゴンを倒せ! 048/29 午前11:00〜午後1:00 |
ふりかえれば97年の夏、なにげな思いつきではじまった「ドラゴンを倒せ!」。いまや(一部の参加者のあいだでは)JGCを代表するイベントのひとつになりました。この日も、おそらく100名近い参加者がつめかけました。
さて、その内容はといいますと、HTTの簡単なシステムを流用し、参加者のみなさまにはタイトルどおり、ドラゴンを倒していただきます(なかにはドラゴン側に加担する参加者もいます)。いってみれば、ただダイスを振って、その合計ヒットを比べあうだけのイベントなのですが、たくさんの参加者が一致団結して戦う雰囲気がいい! 大の男たちが床にはいつくばってダイスを数える姿、そこはかと漂うユーモアがいい!
というわけで、今年の結果は冒険者側が約11万4000ヒット、ドラゴン(モンスター)側が約4万8000ヒット。あわれドラゴン側の大敗に終わりました。
参加者のなかには、なんとひとりで2900個のダイスを持参し、18000ヒットという驚異的な数値をたたき出したツワモノがいました。もちろん今年の最大ヒット賞を獲得し、北沢慶からアメリカ土産のT&Tソロアドベンチャーとステッカーを贈られました。
清松みゆきがソードワールドの冒険者たちを引きつれて、やってきたのは前述したとおり。とつぜんの乱入者に、参加者の方々は大喜びでした。
そして、ボス安田均もドラゴン側に加勢しにやってきます。
北沢慶の「ちょっとおとなしめに、でも、いきおいよく振ってください」という要請に、すなおなボスはバケツの水をまくように、箱いっぱいのダイスを壁にむかってぶちまけたのです。だが、待て、そこは豪華な横浜プリンスホテル、ふかふかの絨毯にダイスの跳ねること跳ねること(笑)。会場の三分の二にもわたるほどダイスが散らばり、もうたいへん……
さすがに人気企画、楽しそうですよね(ホントか(笑))?
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SNE Happy-go-Lucky (8/27 午後10:00〜午前1:00
8/28 午後08:00〜午前1:00) |
こちらも恒例になりつつあるSNEの独自イベント。毎回イベント・タイトルは異なりますが、短時間で遊べるゲームをそろえた出入り自由の出し物です。
「このイベントでは、みなさんの遊びたいゲームではなく、わたしたちのやりたいゲームをやります!」
なんて無謀なカイの開会宣言にも、すこししか嫌な顔をしない参加者さんたちでした(笑)。ただ、出入り自由とはいえ、卓数やレクチャー要員がたりなくて、すべての方にご参加いただけなかったのが無念でした。ごめんなさい!
主なゲームは、簡単な鉄道ゲーム「Ticket to Ride」(Days
of Wonder)や、神経衰弱風「バンパイア埋葬競争」(Dicke
Luft in der Gruft/Zoch)、カイお薦めの「Cloud9」(OUT
of THE BOX)「Catz, Ratz & Batz」(Playroom
Entertainment)など。
また、ゲームブック型携帯ゲームとしてSNEがデザインし、現在配信中の『アザングラの大樹界』をアレンジしたオリジナルTPRGも、加藤ヒロノリのマスターで1卓、設けられ、好評をいただきました。
8/27には「Ticket to Ride」で大人げなく(失礼!)勝利をおさめ、呵呵大笑するボスの姿が見られました。
8/28には深沢美潮先生や水野良さんも訪れてくださり、参加者の方々といっしょに楽しく遊んでいただきました。
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フリープレイ |
こちらも盛況でしたね〜! いつのぞいても、人でいっぱいでした。
またJGC WEST04で好評だったRole&Roll主催「シナリオコンテスト&公認GMオーディション」の第二回も開催されていました。結果は『Role&Roll』Vol.9(11月末発売予定)で発表されるそうです。楽しみに待ちましょう。
また、松の間では時間限定で、新しい試み「サークル・コーナー」が設けられました。これは参加者の方々が自由に宣伝や発表などを行なえる場で、自慢の自作ゲームの紹介やサークル誌の販売が行なわれていました。ちらりとのぞいただけですが(ゲームに誘っていただいたのですが、さすがに連日の寝不足でお断りしてしまいました)、なかなかいい感じです。個人的には、こういうスペースがもっともっと広がっていくといいな、と思います。
GMをつとめられたみなさま、サークル・コーナーに出展されたみなさま、お疲れさまでした! |
物販スペース |
今年は物販スペースも広くなり、おなじみのイエローサブマリンさん、書泉ブックマートさん、ゲームフィールドさん、エンターブレインさんはもちろん、新紀元社さんや国際通信社さん、名古屋のゲームストア・バネストさん、岡山のボードウォークさんなどたくさんの出展があり、とてもいい雰囲気でした。
スペース内には体験卓が設けられ、すぐそばのロビーでもボードゲームのイベントがほぼ常時、開催されていました。遊んだゲームをすぐに手に入れられるっていいですよねっ!
物販スペース
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【グループSNE商店】 |
今年も出展された「グループSNE」商店。
SNE歳時記での約束どおり、直前のアメリカGENCON旅行で大量の雑貨(ペンダントや置物、あやしいナイフ、呪われそうなボールペン等等)を購入してきました。みんな買ってね!
――のつもりだったのですが、初日の開店直後に早くもほぼ完売状態。もちろん、すごくうれしいのですが、二日目以降売るものがなくて、スタッフはしょぼ〜ん……
「なんでもっといっぱい買ってこなかったんですか(怒)!」
いや、だって、もうスーツケース破れそうだったし、すでにひとりでは運べない重さになってたし……個人でやるぶんには、これがせいいっぱいなんだってば。
店をからっぽにするわけにはいかないので、購入者の方にはむりをお願いして、最終日まで商品を展示させていただきました。深沢先生をはじめとするみなさま、ご協力ありがとうございました。
左方の骸骨の横のオレンジと灰色のヤツが今回の一番人気商品です
では、SNE商店の一番人気と二番人気だった商品を簡単に紹介しましょう。
まず一番人気は、一見、竜の精巧な置物、じつはなかに刃渡り10センチ強の鋭利な剣が仕込まれているという逸品。ボスがGENCON会場で発見しました。販売価格五千円也(安っ!)。いのいちばんに売れましたが、モノがモノなので、ひとつしかもちかえれなくて残念。
二番人気は本物の羽根で作った小さな肩乗せヒポグリフ(たぶん)。なかにワイヤーがとおしてあり、それを操作すると首を伸ばしたり曲げたり。その動きがとにかく生きているみたいなのです。価格は一万五千円。高価なので、売れ残りは覚悟の上でしたが、なんとこちらも初日に完売しました。三体ともいまごろは、しあわせに日本で暮らしていることでしょう。
肩乗り……たぶん、ヒポグリフ
雑貨を売るのは楽しいです。みなさまの顔がぱっと輝くのを見るのはうれしいです。そこから参加者同士、話題が広がるのがうれしいです。重い荷物をアメリカから京都へ、そして京都から横浜へと運んだかいがありました。
また機会があればやりたいと思いますので、そのときはよろしくね! |
閉会式 |
三日間、遊びに遊んだJGC04。8/29の午後5:30、ついに閉幕のときを迎えます。
友野詳は川人忠明からプレゼントされた『北斗の拳』のTシャツを着て、「俺の名前を言ってみろ!」と叫び、観客のウケをねらいます。
あの……これ、わかる人だけ笑ってくださいね。ちなみに、カイにはさっぱりわかりませんとも(笑)。
そして、朱鷺田祐介さま、井上純弌さま、河嶋陶一郎さまらのごあいさつにつづいて、清松みゆきの出番。開会式での安田均の言葉を受けて、参加者に呼びかけます。
「みなさん、友だちはふえましたか。新しいゲームを遊びましたか」
もちろん満場の参加者からは力強い返事が返ってきました。みなさん、これからもどんどん、ゲームの環を広げていきましょう!
そして最後には、ボスも心から尊敬する鈴木銀一郎先生の登場とあいなります。
「また、来年、JGCで会おう!」
お〜〜〜〜〜っ!
銀一郎先生の行かれるところ、どこまでもついていきますぜって、気迫のこもった参加者の雄叫びにて、怒涛の3日間が幕を閉じたのでした。 |
最後に |
思えば、いろんなことがありました。
やっぱりJGC最終日は台風が接近したり……
今回は初めての参加者、女性の参加者の姿がめだったり……
ホテルのレストランが高くて入れず、ひとりさびしく部屋でインスタント・ラーメンをすすったり……
カイはうっかり会場で走ってしまい、スタッフの方に「危険ですので走らないでください」と叱られたり……(恥ずかしい〜)。
コスプレのお姉さんの写真を撮影させてもらっていると、「ここではやめてください」とまた叱られたり……(ますます恥ずかしいのよ!)。
とってもカッコ良かったコスプレのお姉さん
まあ、そんなささいなことはいいとして(笑)、新しい会場に、ペイ・イベントという新しい制度の導入。はじまるまでは、みなドキドキでした。
でも、動員数は昨年をはるかに上回り、懸念されたペイ・イベントによるトラブルも(われわれの聞いたかぎりでは)ほとんどなかったようです。イベント整理券の配布も事務局で一括して行なわれ、以前に比べればうんと円滑に進んでいたように見えました。
客数に対してイベント数がすくなかったり、とくに最終日、腰を下ろす場所もなくてつらかったりと、改善すべき点はもちろん多々あるでしょう。
でも、場所を移したことで新たな緊張感が加わり、なにより参加者の方々の協力によって、SNEのメンバーにとってはとても楽しいイベントになりました。
これだけの大きなイベントを運営されるスタッフの方々のご苦労は、想像にかたくありません。
毎回、お決まりの言葉になってしまいますが、この場をかりて、参加者のみなさま、運営に携わられたスタッフの方々に心より御礼申しあげます。
ほんとうに、ありがとうございました!
また、来年の夏、きっとお会いしましょう! |
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