☆ 開会式 |
2015年9月4日、午後5時。
新横浜プリンスホテルの特設イベントルームでは立ち見の方が大勢現れるほど、多くの来場者さんで賑わっていました。
これからJGC2015の開会が宣言されるのです!
そして会場の暖かい拍手に迎えられ壇上に現れたのはこちらの三人。
英雄叙事詩TRPGの第4版である『ブレイド・オブ・アルカナ リインカーネイション』の著者であり、数多くの有名TRPGを世に送り出してきたF.E.A.R.の代表取締役社長、鈴吹太郎先生。
株式会社グループSNE代表取締役社長であり、JGC会場内で先行販売中の『ブラインド・ミトス』のゲームデザインを手がけた、安田均。
先日、2つめのブースターパック『トワイライト・ハウリング』が発売されたばかりの新作TCG『ドレッドノート』のゲームデザイン担当、グループSNE所属の加藤ヒロノリ。
その名だたる顔ぶれの中から最初に挨拶をしたのが、我らがボス、安田均。
JGC20周年の歴史に併せて、自身のゲーマーとしての歴史が語られました。
1970年、当時大学生だった社長は『アクワイア』と出会います。
「そのときからもうね、単位落としまくり(笑)」
わ、笑い話じゃありませんよっ!
しかし、そこで一つの夢が誕生します。
「『アクワイア』の産まれたアメリカのように、子供たちから大人まで、沢山の人がゲームを愛し、遊ぶことのできる世の中になったらいいな……」
そして時が過ぎ、2015年。
70年代から愛し始めたボードゲーム、79年に出会ったTRPG、90年代に誕生したTCG。
それらの3つのジャンルが有名になり、花開き続けている今、JGCというイベントで大勢の人々が夜通しゲームで遊んでいる。これこそ社長の夢見た世界でした。
これからもゲームの長い歴史を途切れることなく未来へ繋いでいきたい。
そんな思いから宣誓が行われました。
社長が客席に向かって「おいで」というと、可愛らしい女の子が登場。彼女こそが、社長のお孫さんです!
二人は手を繋いでこう言います。
「宣誓! 私たちゲーマーは、ゲーマーシップに則って、これから三日間正々堂々と、楽しく、ゲームを行います!」
ほっこりと心が温まる誓いの言葉となりました。
次はF.E.A.Rの代表取締役社長、鈴吹太郎先生からのお言葉です。
鈴吹先生は長い間アナログゲーム界に携わってきて気づいたことがあるそうです。
それは、結婚や出産といった人生のレールを歩んでいく最中に、ゲーム界から卒業していく人が、またゲームの世界に復帰することが度々あるということです。
「子供が産まれて、子供と遊ばないといけないからもうゲームが出来なくなった、という人がいます。しかし、子供は成長して大きくなります。そうすると、子供は私と遊んでくれません!!」
悲しいですが、真理でございます……!
しかし、鈴吹先生は前向きにこう言います。
「年をとると、余暇の時間が返ってくるのです。ゲームをやっていた仲間はいつでも復帰した仲間を暖かく迎え入れてくれます。休日には仲間と集まって、ゲームを遊びつくす。いい大人のいい趣味ではないでしょうか」
時代とともに遊ぶゲームの種類が変わり、ゲーム会社も変わっていくかもしれない。けれど、ゲームを遊んでくれる仲間は必ず居るんだ、という素晴らしい内容でした!
「二人の校長先生の長い話があったので、ぼくはさくっと手短に話したいです!」
と言ったのは3人目のゲスト、加藤ヒロノリ。
これには校長先生どうし顔をあわせて苦笑い(笑)。
加藤さんからは『モンスター・コレクションTCG』の全国大会が、このJGCの3日目に行われるという発表と、『ドレッドノート』の体験会があるので、遊んだことが無い人に手取り足取り教えます、という内容が語られました。
「……で、ドレッドノート体験会の場所は……どこか忘れちゃったけど、どっかでやってます!(笑)」
これで三人の挨拶が終わったのですが、もう一人大事な大事な人物がいらっしゃいますよね。
会場が暗転し、「スター・ウォーズ」のテーマが会場に鳴り響くなか現れたのは……、
そう、JGCといえばこの方、鈴木銀一郎先生です!
青白く輝くライトセイバーを両手で握りしめ、車椅子に乗って登場です。
初めて拝見する神々しい鈴木先生のお姿に、感動もひとしお。
しかし、車椅子に乗っている鈴木先生に、観客全員心配の眼差しを向けます。
先生いわく、今年の冬に転んだ衝撃で骨折をしてしまったと思ったらしく、病院で診てもらうと、なんと胃潰瘍になっていたとのこと。
「なんで転んで胃潰瘍になるかわかんないんだけどね」
と言って笑いを取る先生の姿を見て、ほっと安心する参加者のみなさん。
入院中、過酷な闘病生活を過ごされたようで、今ここに居るのは死んで生き返ったゾンビみたいなもんだ、と鈴木先生は言います。
「ここで一つ、問題があるんだよね。ゾンビの作ったゲームで遊ぶと、ゾンビになってしまう。それでまたゾンビになった人と遊ぶとまたゾンビが増えてしまう」
ここでわっと会場が盛り上がります。
「みんなー!ゾンビになってもいいのかー!」
「おぉー!!」
ゾンビ宣言が行われた後に、毎年レポートに上がっている、例のアレが始まりました!
私もとうとう参加できる日が来たのかとそわそわしながら腕を上げて、会場の輪に入ります。
「これからゲームを沢山プレイするぞー!」
「おぉー!!」
「48時間プレイするぞー!」
「おぉー!!」
「ゾンビだから寝ないでプレイするぞー!」
「うおおおぉぉおぉぉ!!!!!」
先生「私は寝ますけどね」
さあ、ゾンビの皆さん!夜通しゲームで遊びまくりますよ!!
|
☆ SNE/cosaic物販&体験会 |
物販ルームのSNEのブースでは、お手軽に遊べるカードゲームからコンポーネントが大変豪華なボードゲームまで数多くの作品で机の上がみっちりと詰まっていました。
その中でもひと際目を引く存在感を放っていたのがこちら、ブラインド・ミトス!
つい先日完成したばかりのこちらの商品が早速JGCの会場で先行販売されたのです。
これは、世界に悪影響を及ぼす『禁書』と呼ばれる存在を封じるべく、プレイヤーは「TBファイラー」と呼ばれる禁書取締官となり禁書事件を解決する、協力型のストーリーボードゲームです。
私もこちらの会場で『ブラインド・ミトス』のレクチャーをしたのですが、何といっても突然発生するイベントカードが面白い!
イベントカードは、次の手番の人が山札から1枚めくるもので、こっそりと内容を見ながら、手番中の人が起こすアクションを観察します。そして、カードに書いてあるアクションの条件と手番プレイヤーの行動が一致したら即座にイベント発生の処理を行うのです。
例えば、こんなイベントが発生しました。
▼作家の宅庵というキャラクターが参加していれば即座にイベント発生。
きみは今追っている事件よりも原稿の〆切が気になっている。担当編集からの着信は二桁を超えている。
選択肢1 間に合わせでも原稿を出す
選択肢2 原稿よりも事件が大事だ
|
宅庵担当のプレイヤーさん「事件の方が大事に決まってるじゃないか!」
|
結果…担当編集は激怒し、シナリオ中集金活動(お金を稼ぐ行為)ができなくなってしまいました……。 |
ちなみにこのカード、発生内容が一緒で結果が異なるものもあるので、何度やっても予想することが出来ない場合も……!
プレイヤーの皆さんは、
「……イ、イベント発生した?」
「いや、発生していないけど、まだ発生する可能性はあるよ(ニヤニヤ)」
といった風に自分の手番以外でも暇を持て余すことなく楽しく遊んでいただきました。
また、体験卓では他にも様々なゲームが用意されており、常に全卓が大賑わいとなっていました。
沢山の方に体験していただけて、にっこり笑顔な社長。
○イカロス
この10月に発売予定のイカロスを、お先に体験していただきました。
皆の持っている各色のカードの合計は一体いくつ……?と予想しながら駆け引きを行う、ルールは簡単だけれどなかなか思うようにいかない、ジレンマに悩まされる作品です。ダイスゲーム「ブラフ」のカード版と言えばピンとくる方もいらっしゃるでしょう。
毎ラウンド終わるごとに「うわー!!」と落胆やら歓喜やら様々な感情の混じった声が会場を響かせました。
○コクーンワールド・ザ・ボードゲーム
大人から子供まで、家族みんなで遊べる「自分で作るすごろく」!
この卓からは終始笑い声が絶えませんでした。
小さいお子様と一緒に体験してくださる方もいらっしゃり、家族団欒のお正月のような微笑ましいプレイ姿を拝見できました。
ダイスタワーの「コロコロ……」という心地よい音は何度聞いても飽きません。
○オリジン
アフリカ大陸から人類の発展を目指すゲーム、オリジン。
愛らしさのある木製のこけしコマが特徴的で、参加者のみなさんの視線を集めていました。
ゲーム内で厳しい状況下に置かれても、このこけしを見ていると思わずクスッとしてしまう、癒し系アイテムだなあとつくづく感じます。
○CV(履歴書)
皆の人生の履歴書をつくる、ポーランドの人生ゲームです。
例えばこの方の人生は……、
コレクターで、ボードゲームデザイナーをしていて、ボードゲームクラブに所属している……。
しかもコレクターって、ボードゲームのコレクターだったのですね!
ボードゲーマーとしての人生を謳歌されていたようです!
他にもSNE/cosaicの過去作品を多く用意していましたので、沢山の方に気になっていたゲームを遊んでいただけたかと思います!
|
☆ グループSNEコンベンション |
各社の有名なTRPGを遊ぶことができる、セッションルーム。
部屋に入った瞬間に会場内でこだまするロールプレイの声を浴び、参加者さんのTRPGへの熱意を全身で感じることができました。
そんな中、今年のSNEのTRPG卓でプレイされたのは、『ソード・ワールド2.0』、この夏発売したばかりの『ソード・ワールド2.0スタートセット』、そして、新システムを搭載し、現在鋭意制作中の『ゴーストハンター03 テスト版』!
▼ソード・ワールド2.0
今年のSNEコンベンション内でのソード・ワールド2.0のセッションでは、今夏発売されたルール&データブック『フォルトナコード』や『ルールブックEX』を活用したものとなりました。
『フォルトナコード』を用いると、キャラクターのレベルが16になり、“冒険者”から“超越者”と呼ばれる存在になった際に、世界の新たな姿を知ることが出来るようになります。
今回のセッションでは、その“超越者”になる体験をしてもらうべく、3レベルのキャラクター達に特別に超越者の能力を与え、普通の3レベルなら到底かなうわけがない強大な敵と戦うというシナリオに挑戦していただきました!
▼ソード・ワールド2.0 スタートセット
物販でも大反響をいただいていた、『ソード・ワールド2.0スタートセット』。初めて実物を見た参加者さんからフルカラーのカードデザインに感動していただき、GM陣はしてやったり顔(笑)。
アイテムの装備もHPも、何もかも内容物のみで処理ができるお手軽さを体験していただいた後には、スタートセットのキャラクターデータを紙面に移して成長させ、次は『ソード・ワールド2.0』の世界へとステップアップ。そちらのほうでも引き続き、セッションを楽しんでいただけました!
▼ゴーストハンター03
今回初公開された『ゴーストハンター03』は、新たに用意されたシナリオとシステム、そして「ゴーストハンター13タイルゲーム」シリーズに搭載のタイルやカードを使用してプレイする、能力者たちが様々な恐怖に立ち向かうTRPGなのです!
今回はシナリオが4本用意されており、内容を少し拝見したのですが、人面果実の謎に迫ったり、最強の魔女が現れたり、額にぎょろりとした目玉が現れたり!? 読みものとしてでも十分楽しめる、驚きと恐怖が詰まったシナリオになっていました。
私が卓を覗いた時にはプレイヤーの中の1人だけが寄生体に寄生され、幻覚が見えている設定で、疑心暗鬼に陥っている状態になっていました。もしも寄生されていることを口頭で伝えてしまった場合、寄生体から酷いダメージをうけてしまうのですが、パーティメンバーの優れたロールプレイで無事寄生体は安全に宿主から離れさせることに成功したのだとか。
この『ゴーストハンター03』、ゴーストハンターシリーズ全てやりこんでいます! といった強者から、今回初挑戦の初心者さんまで、様々なプレイヤーさんに楽しんでいただけました。
今回のイベントでの参加者さんのリアクションも参考にさせていただき、よりよい作品に仕上げていく予定なので、皆さま是非楽しみにしていてください!
|
☆ ドレッドノート体験会 |
物販ルームに居ると、「ドレッドノート楽しかったです!」とブースターパックやスターターデッキを購入してくださる参加者さんが続々といらっしゃいました。(なんと1日目でブースターパックが完売、2日目でスターターデッキが完売しました。ありがとうございました!)
気になって様子を見に行ってみると、熱心にカードとにらめっこしている参加者さんたちとレクチャーをしている加藤さん、杉浦さん、河端さんの姿が。
会場には赤と青のデッキが用意されており、好きな方を選んで体験していただいていました。
加藤さんに話を聞いてみると、体験会が始まった頃には大勢の参加者さんがいらっしゃって席を埋め尽くしていたのだとか!
中には自前のデッキを用意して、一緒に遊べる相手を探しに体験会に来られた方もいたそうで、熱意を感じました!
|
☆ たっぷりと、怖い話をしてください〜深夜のホラートーク |
実は、友野さん主催の深夜のホラートーク、怪奇ものが好きな私はJGCで怪談が聞けるイベントがあると知った時からずっと楽しみにしていたのです。
深夜0時30分、意気揚々と会場に向かうと、そこには友野さんと大井さんの姿が。
まずは友野さんの新刊『風穴屋旋次郎』の紹介。他にもホラーに関係する作品などについて語られます。
そして、新作情報にわくわくしたところでお待ちかねのホラートーク!
友野さんが今年実際に体験した、死期が近づくと見えてはいけないものが見えてしまう……という話に始まり、部屋の温度が下がり始めたように感じたころ、SNEの秋田さんがちらっと覗きにやってきました。
「秋田も前においでよ」という友野さんの一言で、秋田さんも新刊『三宮ワケあり不動産調査簿』の紹介と、怪談話を一つ話し始めました。
なんでも秋田さんのご友人の霊感の強い方によると、秋田さんの住んでいるマンションの部屋の窓には男性の霊が張り付いているようで……。秋田さんがそう言われたことをすっかり忘れてしまうほどの年月が経ったある日、夕方ごろにうとうと仮眠をとってしまい、少し経ってからぼんやりと目を覚ますと、窓際から入る薄暗い光の中に怪しい人の影を見たのだそうです。
ギョッとした秋田さんは「とうとうお化けを見る日が来たー!!」と大興奮(!?)し、ぱっと窓の方を見てみると……、
「すみません!隣の家の者ですけど鍵を忘れてしまって通らせてもらってますー!ごめんなさいー!!」
「お化けじゃないのかよ!!!!」
と、ここで会場が爆笑の渦に……!
すべらない話MVPでございました!
他にも参加者さんの巧みなトークで笑いが起こりまくり、油断していたところに、大井さんの地元、香川県の心霊スポットでの恐怖体験、参加者さんの富士の樹海で聞いた恐ろしい叫び声……などなど実際に体験した人だからこそ話せるリアリティのあるトークが展開され、背筋がこわばっていきます。
そんな中、怪談話に詳しいという力造先生がゲストとしてステージに登場しました。
「これは今年のお盆に起こったばかりの話なんやけど……」
と話はじめ、広島の某ホテルの格安部屋に泊まった時に感じた違和感……その正体は普通のホテルには存在しない合わせ鏡で……。といった内容で、最後まで参加者全員真剣に聞き入っていました。
古今東西の怖い話に聞き入っていると、あっという間に経ってしまった1時間30分。
「もうソード・ワールド2.0の深夜イベント始まっちゃってるやん!」と気づき、急いで一人でエレベーター前に駆け付けた時、深夜特有の「しん……」とした静寂のなかに、自分の後ろに何かが居るようなひんやりとした気配を想像し、ホラートークの余韻もしっかりと感じてしまいました。
|
☆ソード・ワールド2.0深夜のデスダンジョン |
ソード・ワールド2.0の深夜イベントの会場へ行くと、ホラートークイベントのひやりとした後味は消え去り、賑やかなTRPGプレイヤーのみなさんのテンションに飲まれていました。
「ソード・ワールド2.0深夜のデスダンジョン 超越者よ、世界の危機を救え!」では、今夏発売されたソード・ワールド2.0ルール&データブック「フォルトナコード」の新ルール“超越成功”を採用し、“超越者”となったプレイヤーはデスダンジョンの攻略を目指します。
参加者のみなさんには、こんなカードがランダムで配られます。
プレイヤー名とキャラクター名を書けば、あっという間にこのキャラクターたちはあなたのものに!
そして早速そのカードのキャラクターになりきり、デスダンジョンを冒険します。
ここが冒険者さんのセッションを行う場所!
立ってレクチャーをしている清松さんのうしろにあるのが、今回冒険するダンジョンの地図です。
四角い紙が貼られているところが迷宮になっていて、それらをひとつずつ探索して攻略しよう! といった内容です。
HPがゼロになるとそのコーナーを抜けて、待機中のプレイヤーさんが新しく参加するという、回転式のシステム。
そして待機中のプレイヤーさんはセッションコーナーが空くのをただ茫然と待ち続けなくてはいけないのかというと、そうではなく……、
クイズを解かなければならないのです!
SW2.0のルール&データブックの情報を見ながら考えるのがお勧めですが、純粋に言葉遊びだけで正解がわかるなぞなぞも用意されていました。
それではここで、一つ問題を出してみましょう。
この問題は、この深夜のデスダンジョンのレポートさえ読んでいれば解くことが可能です!
Q 稀に冒険者だけでなく、優れた技術を持つ者も人を超越することがあるという。次のうち、超越者となれなかったものは?
1.凄腕大工 ゲンサン
2.お見合い名人 オ’バチャン
3.籠もって生き抜いた プロニート
|
ヒント:“超越者”といえば、ルール&データブック『フォルトナコード』ですよね。 |
答えは↓の枠内を反転させて確認確認してね!
2.お見合い名人
超越する現象=フォルトナコード=フォルト(失敗)仲人。
私はこの問題の答えを知ってから、『フォルトナコード』の表紙を見るたびに仲人の姿を思い浮かべてしまうようになりました……。 |
|
どうでしょう、解けましたか?
こんな感じのクイズが2日間、違うものが用意されていました。
こちらのページに全問題が掲載されていますので、是非ルールブック片手に挑戦してみてください!
さて、このクイズに正解しますと、その問題と対応する迷宮が攻略されたことになるのです。
そうとわかればぼんやりと待っている場合ではありません。一つでも多く問題を解いて、冒険者として迷宮を攻略しなければ!
超越者となったプレイヤーさんは、“運命凌駕”というシステムにより、ひとつのキャラクターにつき一度倒れてももう一度だけ復活することができるのですが、もう一度倒れてしまうとこの世からお別れせねばなりません。
その時のみなさまの気持ちを辞世の句として詠んでいただきました。
こんな感じです! じゃ〜ん。
美しい古語を使って詠まれているものから、「ピンゾロ」の4文字だけで鮮明にその時の状況を察してしまうようなものまで。個性豊かな辞世の句が並んでいます。
「10以上 いちどもでない なんでやねん」
超越者は判定を行う際に“超越判定”を用いるようになります。
“超越判定”は2Dで10以上出すと、更に振り足すことが出来るのです。しかも10以上出続ける限り、永遠に!
しかしこのプレイヤーさんは、超越者にしか使えない気持ちいい力を使うことが出来ずにお亡くなりになってしまったのですね……。
これらのバリエーションに富んだ旅立ちの言葉が載ったホワイトボードが、翌日のJGCの会場内の廊下にて展示されていました。
この「深夜のデスダンジョン」、勝利をしたり、判定に成功したりした時に、経験点シールをぺたりと貼ってもらうのですが、これを一番多く集めたプレイヤーさんにはサイン色紙がプレゼントされました!
2日目に見事11点を集めたプレイヤーさんです。
おめでとうございます!!
二夜連続で開催されたイベントは、勇敢な超越者たちにより両日ともダンジョンを全て攻略できたそうです。
深夜にも関わらず沢山のご参加、まことにありがとうございましたー! |