まずは『ガープス・ルナル』のGMは、長年ルナルのプレイヤーとして作品に関わってきた柘植めぐみ。『月に至る子』で人気を博した「ア」のお方のお力になるため、プレイヤーたちは大海原へ船を漕ぎ出すのでした。
セッションのご感想は?
柘植「このセッションで初めて、宣言したクリティカルを出せたの。1、1、1って! でも、出したことで流れが変わったわけでもなかったんだけどね(苦笑)」
クリティカル宣言の実行だなんてカッコいい! きっと大盛り上がりなセッションだったんでしょう。
後半にGMを務めた友野さんはどうでしたか?
友野「俺がやった卓でも「ア」のお方で盛り上がったなぁ(笑)。一応、「ア」のお方とは別の人間に仕えるシナリオもあったのに」
でもそれは、皆さんから『月に至る子』が愛されている証拠ですよね。
今回、セッションを行なうに当たって、小道具を持参。それはボードゲーム『エントデッカー』。もともとこのゲームは海を舞台に遊ぶのですが、そのゲームタイルを利用して遊んだようです。覗けば、また1枚、タイルがめくられていました。 |
"タイルをめくる"といえば、『ソード・ワールド』のセッションでもマップ上のタイルがばんばんめくられていました。こちらは既存のボードゲームセットではなく、HPではゆうみんでおなじみの森本有美のお手製マップを使っていました。
今回は、ターシャスの森(あのイリーナたちも冒険に出かけている、オーファンの近くの森です)を探索していくシナリオ。探索すると、その地点のタイルをひっくり返して探索後のイラストが現れます。目的地までの長い道のりには、昔なつかしのソード・ワールドのネタが散りばめられていて、探索すればするほど楽しい清松みゆき渾身のシナリオです!
GMには清松みゆきと秋田みやび、森本有美、新人の中山宏太。広い森の探索、皆さん迷子になってましたか?
清松「それが結構、すんなりと目的の物を見つけちゃうパーティが多かったなぁ」
それはもったいないですねぇ
秋田さんの卓でどうだったのでしょう?
秋田「うちの卓はちょっと時間が押しちゃいましたが、代わりにアレのところに唯一たどり着きましたよ」
アレ……と、言うのは?
秋田「ターシャスの森に住む正義に目覚めたちびっこたち……」
あ! あれでつね(笑)。ネタ満載なターシャスの森に迷った冒険者たちに、大好評だったようです。 |
"マップ"といえば、川人忠明がGMを務めました『ガープス・百鬼夜翔』。こちらは机の上にどどーんと大きな地図が広げられていました。それも、本物の徳島県の地図。今回のシナリオは徳島県が舞台だったんでしょうか?
川人「うむ。今回は徳島県へ行って、安徳天皇を復活させようとする平家の亡霊の陰謀を阻止するシナリオだったのだ」
なるほど。それで地図を広げていたのですね。
それにしても本当に大きな地図で、プレイヤーの皆さんも興味深々で覗き込んでましたよ。 |
そして『六門世界RPG』。『迷宮都市メルラルズ』のダンジョンもぐりは明日(3/14)のお楽しみとして、この日は通常のシナリオが遊ばれました。GMはモンコレや『六門世界RPG』のゲーム・デザイナー加藤ヒロノリと、サポート担当の大塚衛門です。
シナリオの舞台となったのは、ドワーフたちが住む地下都市。そこは土のエレメントの力が強力すぎて、壁の側面や天井でも歩けてしまうという重力が捻じ曲がった場所。その不思議なトンネルをプレイヤーたちは冒険していくのですが……?
大塚「急に重力の向きが変わったりして、何度も転倒判定をさせられるんです。敵モンスターは側面歩行ができるやつばっかりでしたが」
それは意地悪……もとい、難しいシナリオですね。一風変わったダンジョンの冒険に、プレイヤーの皆さんは面白くも苦労されたのではないでしょうか? |
『ガープス・グリモア』はガープスの新シリーズ体験版。GMを務めた黒田和人が現在、鋭意翻訳中です。
……と、言いつつ、実は私はガープスに詳しくないのです。『ガープス・グリモア』って、どんな本なのでしょう?
黒田「グリモアは、ガープスの呪文集。SF向きな変わった呪文がたくさん載ってる上級マジック本のことやねん」
へぇ〜。SF向きな呪文って、例えばどんなものがあるんですか?
黒田「例えば、腕がドリルになっちゃったりする」
ドリル!? それは確かに変わった呪文……。セッションでも、とってもウケたようです。何でも"ドリル好き"という特徴を取るプレイヤーが2人もいたとか。
このガープス・グリモアは6月発売を目指して、現在も作業を続けております。原文翻訳に追加して、グリモアだけでも遊べるように簡単なワールドデザインも掲載する予定。かなりお得な一品に仕上がるはずです。完成品が皆さんの手に届いた時には、どうぞ摩訶不思議呪文で大暴れしてください!
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