まず、清松みゆきが用意しましたのは、『封神戦争』というミニゲーム。1日目だけの開催となりましたが、たくさんの人が参加してくださいました。
『央華封神RPG』に載っている仙人・邪仙のデータを全てキャラクターシートに起こして持ち込みました。プレイヤーは全員そのキャラクターシートを持ち、仙人側、邪仙側に分かれてPC対PCの戦闘を繰り広げるのです。キミはどれだけの相手を勝ち抜けるか!? それともすぐに神様となってしまうのか? 「ハック&スラッシュ」の名に相応しい即決勝負が巻き起こる! ……はずだったのですが……
清松「キャラクターのデータバランスが良すぎて、押したり引いたりの、なかなかな長期戦になってしまった。でも、自分のキャラクターがいつまでも頑張るので、プレイヤーたちに好評だった」
予定時間もオーバーして、いつまでも盛り上がっていたそうです。
キャラクターといえば、このゲームにはグループSNEのHPでおなじみのカイさんこと笠井道子も参戦していたのですが、扱ったキャラは最強邪仙と名高い管景翠! しかも、そのロールプレイがかなり堂に入っていたそうな。
「私の力を貸してほしいの? ちゃんと"お願いします"って言ったら力を貸してあげるよ?」
という発言は、「本当に邪仙みたいだ!」と、恐れられて(?)いたそうです。笠井さん本人は「そんなことないよ」と言っていますが……見かけた皆さん、いかがでしたか? |
会場中に熱い声を響かせていたのは、北沢慶がGMを務めた『カザンの闘技場』。
社会思想社より発刊されていましたT&Tソロ・アドベンチャーのゲームブックを、ちょっぴりアレンジしたゲームです。
プレイヤーは各々キャラクターを作成し、カザンのコロシアムで戦う剣闘士になります。そして10回戦すべてに勝ち抜けば、生きてコロシアムを出ることができるのです。
……が、なんと、生還者0! 皆志半ばでバッタバッタと倒れていってしまったようです。これぞハック&スラッシュ。時に魔術師の炎に焼かれたり、時にナイフで突き殺されたり、ゾウの鼻に絡まれて壁に激突死したり、サルに腕をもがれてしまったり……聞いているだけでも、色々な死に様が……。
北沢「ゲームの難易度が高くって、1回戦を勝ち抜ける確率さえ5割をきってるゲームだから、お客さんたちにウンザリされたらどうしようかと思っていたけど、そんなことはなくて良かった」
リトライ者続出ですか?
北沢「そうだね。20人くらいで卓を囲んでやってたけれど、皆が結託して攻略方法を考え始めたからね。プレイヤー間の会話も弾んで、とても楽しかった」
様々な攻略法が編み出されていったそうですが、中でも目を引いたのは金にものを言わせて勝ち進む、資本技。1人のプレイヤーがコロシアムで戦っている間、他のプレイヤーはその戦闘の勝敗にお金をかけることができるので、そこでコツコツお金を貯め、いざ自分の試合の時には大枚はたいて強化魔法をかけて出撃するのです。その方法で、9回戦進出という最高記録が! これはかなりの成績ですね。でも、あと1勝でコロシアムを出られたのに、惜しいっ。 |
杉浦武夫が用意しましたのは、『迷宮の王』。ゲーム舞台に用いた立体模型ダンジョンは精巧で見目麗しく、たくさんの人の目を引きました。
キャラクターは狂戦士・聖戦士・魔術師・戦士・盗賊・神官のいずれかのクラスを選び、キャラクターフィギアを使ってスゴロクの要領でダンジョンを探索します。特定のポイントへ行くとイベントが発生し、敵キャラと戦ったり、宝物をゲットできたり、はたまた罠にかかってしまったり……。それらで稼いだトレジャーポイント合計を競うゲームです。
ホワイトボードに得点表を書いていったのですが、ランクが目に見えてわかってしまうと「よし、オレもランクインしてやる!」と、闘争心がメラメラ燃え上がってしまうもの。皆さんこぞって参加してくださいました。
キャラクターが強い武器を装備できれば長く遊べるゲームですが、運が悪いと2分でリタイアしてしまうとゆーハードなゲームだったので、リトライ参加も多かったようです。 |
篠谷志乃は、ジェンガと坊主めくりをミックスした新しいゲームを持ち込みました。
このゲームは北沢慶著『爆裂! マインレイヤー』を題材にしているので、登場キャラクターや、小道具などの名前が書かれたカードを使って遊びます。カードには得点が記されており、その点数合計で順位を決定するのですが、ジェンガを倒してしまうとカードは没収されてしまいます。
「それなら、倒れやすく積めばいいじゃないか!」という戦法が流行ったので、なんともハイレベルなジェンガを楽しむことになったそうな。横にいると、
「あ〜……っ」
――ガシャーン!
という音がずーっと聞こえていました。
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2日目の特別イベントは、友野詳によるルナル・サーガについてのトークショー。お客さんには事前にアンケートに答えていただき、その回答に対して友野さんが答えていくと言う形式で行われたこのイベントは、ささやかながらルナルの濃い話が交わされていました。
友野「ここで皆さんと語った話は、今後のリプレイに反映されていくと思います。新シリーズは『R&R』の7号から連載が始まりますので、これからも応援よろしくお願いいたします」 |
2日目に行なわれたもう1つの特別イベントは『アザングラの大樹海』。
『アザングラの大樹海』とは、もともとシナリオ作成/川人忠明、ゲームデザイン/加藤ヒロノリで作られたiモード用オンラインゲームなのですが、この日はアナログでも遊べるよう、川人さんがTRPGとして新しいシステムを作って持ち込みました!
周囲を深い森で覆われた国。そこに住む人々は、誰もが世界には我々の国しかないと信じていました。しかし、あるきっかけで森の向こう側にも別の世界が広がっていることを知った彼らは、果敢にもその大樹海へ挑むようになります。プレイヤーたちはその森の探索におもむく者たちに扮し、広い森を冒険します。
このゲームの面白いところは、トランプをつかうところ。ランダムに展開されていくマップも、行為判定も全てトランプです。めくったカードの数字とスートによって効果が変わります。
川人「やっぱり、珍しいトランプ判定が注目されました。手軽な判定のRPGなので、1セッションに1時間もあれば十分。この日は2回セッションしました」
これはSNE内でも「RPGの入門者にぴったり!」と、評判のゲーム。参加された方々にも、気軽に楽しんでいただけたと思います。 |