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イベントレポート
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ライブRPG 六門コロシアム
 JGCでは目玉イベントのライブRPG。今年は『六門世界RPG』で実施されました。
 実は私、藤澤さなえも勢力リーダーの1人としてスタッフ参加させていただきました。(内緒の話ですが、私はイベントにスタッフ参加をするのは初めてで、この時かなりキンチョーしてました)

 参加してくださったプレイヤーの皆さんは、3つの勢力にわかれ、各チームリーダーの出すクエストをこなしていくことになります。4人1組のパーティを組むことになるのですが、その内1人が召喚術師。そして残りの3人はモンスター! モンスターを引き連れる……モンコレならではなパーティ構成ですね。
 しかも、モンスターはクエストをこなしていって、経験点をもらうと、進化できるんです! モンスターの皆さんは、配られたモンスターとその進化後が気になって仕方がない様子でした。

 まずは19時から312会議室でルール説明を。たくさんの参加者さんたちの前でサザンの勢力リーダー・ケイガーこと北沢慶と、ソラステルの勢力リーダー・ヒロノリこと加藤ヒロノリが声を張り上げます。……その横で、じっと話を聞いているだけなのは、ウォーレス勢力リーダー・マリアンヌこと藤澤さなえ。……おい、情けないぞ。
 説明が終わると、それぞれの勢力本部(9・10・11階)へ移動。20時には、ついにゲームがスタートです。

 参加者の皆さんは7・8・12・13階にあるブースへ、クエストを攻略しに出発していきます。そこには合計10個のブースが用意されていて、それぞれに六門世界の地名が付いています。最終的にはクエスト成功総数を競いますが、それぞれのブースで1番成功数の高いチームはその地形支配のボーナス点がもらえます。



 最初はちょっぴり戸惑っている場面も見られましたが、参加者の皆さんはすぐにゲームの要領を飲み込み始めたらしく、少したてばもう笑顔で他のパーティの人と会話を交わすようになっていました。チームリーダーにも、「ただいま! クエスト成功しましたよー!」などと声をかけてくださって、とても嬉しかったです。



 イベント時間中は覗きにいけなかった各ブースのスタッフにも、後からお話を聞いてみると、やっぱり「楽しかった」という感想ばかり返ってきました。

「私の所のクエストに、ラスト・エンペラーに謝るってやつがあったのね。だから、クエストにくる皆が『皇帝様、すいません〜!』って謝ってくれるのがちょっと気持ちよかった(笑)」

 そうコメントしたのは、カラマン砂漠ブースのスタッフ、篠谷志乃

『メルラルズ』って30回噛まずに言うってクエストをしている人がいると、周りの誰もが喋らなくなる不思議な空間が生まれてましたねぇ」

 と、こちらは7階に詰めていた日高卓

「うちはイロモノクエストがなかった上、難易度が一番高いブースだったので、お客さんが少なくて残念でした」

 これは、難所・氷刃山に座っていた大塚衛門のコメント。それは寂しい……。

 2時間に及ぶゲーム時間に、最初は体力が続くか心配されていましたが、始まってみるとあっと言う間でした。気付けば22時「まだまだやれるのに!」と、惜しまれながらもゲーム終了。ふたたび312会議室へ戻って結果発表をしました。


 その後、パーティリーダーとして頑張ってきた召喚術師クエスト成功数分のダイスを振り、そして成長したモンスターたちの攻撃点を足して、合計点を出します。

 結果はこちら↓

フロア ブース名 サザン ウォーレス ソラステル
13F 氷刃山
タージケント
マストラ湿原
12F カラマン砂漠
ジオテランの森
8F チェザレア海
巨壁山脈
7F メルラルズ
ロスウェル火山
火炎樹の森
合計+支配ボーナス 183 116 134
モンスター攻撃点合計 318 338 284
サモナーダイス合計 221 168 140


 そこに、各勢力ごとの人数バランスを取るための点数を足したのが総合点!
 結果はこちら↓

1位  サザン  722
2位  ソラステル  658
3位  ウォーレス  622点


 最初からクエスト成功数が多く、ポイントを稼ぎ続けたサザンが最後まで逃げ切るかたちとなりました。我々ウォーレスは、あえなく3位。残念……。ですが、イベント終了後に「楽しかったです」と声をかけられると、勝ち負けよりも楽しむことが大事だなぁと、実感しました。



 そしてイベント終了後、優勝勢力リーダー・ケイガー(北沢慶)にインタビュー。

ケイガー「こういうイベントもので俺のチームが優勝したのは初めてで嬉しい! サザンの皆は、積極的に声をかけあってくれて、とっても盛り上がって楽しかった。やっぱりライブRPGはお祭りだなぁ。参加してくれた皆さん、ありがとうございます!」

 優勝おめでとうございました!
 続いては、準優勝勢力リーダー・ヒロノリにインタビューです。

ヒロノリ「参加してくれたサモナー、モンスターともに、楽しそうに「アニキー、負けましたー!」と報告してくれたのがとても印象に残ってます。それと、システム原案(まとめや詳細部分は杉浦担当)をした立場としては、「みんなでわいわい」がシステム部分の細工を上回るパワーがあるなと実感しました。これは予想以上でした」

 イベントは最後まで大盛り上がりで、とても楽しい時間でした。



《会場散歩 その1》
 廊下ですれ違ったのは、『六門世界RPGリプレイ集』の挿絵や『R&R』漫画『スピタのコピタの!を連載されている緑一色先生。手には大きなスケッチブックを持っていらしたのですが、取材中でしょうか? このJGCウエストのレポートが、また面白い漫画で読めるといいなぁ。

 215会議室ではアトリエサードさまのGAMEとお茶のセッションルームが、24時間体制で解放されています。ここでいただける美味しい紅茶は、JGCでは定番ですよね。

 次はフリースペースに向かおうと足を向けると、入り口にはアークライトジャンパーを着たスタッフさんが座っていました。ここで何の受付をしているのですか?

TRPGのシナリオコンテストをしているんです。イベント参加者の皆さんに、オリジナルのシナリオを作ってきてもらって、このフリースペースでセッションをするんですよ。そのセッションに参加した方たちの投票によって優秀作品を決めるんです」

 テーマはコール オブ クトゥルフ d20』『ロードトゥロード』『ゲヘナ』『ゴーストハンターRPG02』『六門世界RPGの5種類。エントリー数はスタッフの予想を上回る数で、びっくりしたとか。結果発表は『R&R』6号に載るそうです。これは楽しみ!

 アークライトさまの運営本部へ行ってみると、横にたくさんのイベント情報が書かれたホワイトボードが置かれていました。イベントの半分が終わっても、まだまだたくさん遊べそうだ。  


《会場散歩 その2&SNE商店》
  211会議室に行くと、そこではモンスター・メーカー・リザレクションの大会が行われていました(エポック社さま主催)。優勝賞品を見ると、それはメイン・イラストレーターとして活躍されている九月姫さん・米田仁士さんお二人による合作サイン色紙! うわーっ、カッコいいなーっ。

 サインと言えば、アークライトさまの『Role&Roll』セッションルームでは、緑一色さんのサイン会も。え? 色紙を買えばかいてもらえるんですか? それならもらっとかないと損だ、と思って列に並んでサインをいただいちゃいました。



 そしてもうひとつ発見したのは、銀一郎先生の未発表カードゲーム『銀爺のわらしべ長者緑一色さんのイラストがかかれたこのゲーム、どんなものなのかなぁ? そう思ってじっと見ていると、「一度一緒にやりますか?」と、宮野洋美さんに声をかけていただいちゃいました。はい! ぜひ遊ばせてください!
 そうして体験プレイをさせていただいのですが、シンプルなルールだけど、中身はなかなか濃いゲームでした。6種類の自分の手札から、相手に1枚差し出してプレゼントをするのですが、この時カードは裏返した状態で渡すのです。つまり、嘘をついてもいいということ。みかんのカードを渡しながら、にっこり笑って「馬をどうぞ」なんて言っちゃうんですよ。渡された相手は、これを「嘘だ!」と言ってカードをめくるか、「ありがとう」と言って自分の得点札にするか、もしくはさらに「お礼にコレをどうぞ」と手札を回すかを決めます。そうしてぐるぐる手番を回し、誰かの手札がなくなるまで続けます。最後に得点が一番高かった人が勝利。ゲーム終了後に伏せたカードを見るとびっくりしますよ。あれ!? これは刀のカードって言ってたじゃない!

 古い伝統ゲームから最新作まで、ときにはデザイナーさんやイラストレーターさんといっしょに楽しめちゃったりするのが、こうしたイベントの醍醐味のひとつですよね!



 そうそう、今年も物販ブースにSNE商店が出展していました。
 初日から絶えることなく人の出入りがある、物販スペース。今年もSNEはお店を開きました。
 机の上に並ぶのは懐かしい出版物の数々ハック&スラッシュで大人気だったカザンの闘技場はあっという間に売切れ。その他のソロ・アドベンチャーのゲームブックも、どんどんなくなっていきました。皆様、お買い上げありがとうございました。
 ……でも、代わりに在庫が残り少なくなってきました。「売るものがないのに店を開くのもなぁ……」という意見もあるので、もしかしたらこれが最後かも?
 物販スペースは、JGCの時にお会いできる皆さんとの憩いの場としても活躍していたので、スタッフ側としても無くなってしまうのは寂しいものです。夏でもまた皆さんと会話を楽しめる物販ブースが残せるといいなぁ……。

 この部屋では他にもいくつかお店が開いていました。
 いつもユニークな商品を揃えているサンセットゲームズさん。面白いダイスがたくさん並んでいました。
 たくさんのボードゲームを並べていらっしゃったのは、ゲームストア バネストさん。ボスの影響で山のような数のボードゲームを遊んでいるSNEメンバーでも、「ん? このゲームはやったことないなぁ」というものがチラホラ。
 イエローサブマリンさんのブースでは、先行発売で登場しました六門世界RPGサプリメント『迷宮都市メルラルズGEHENNAのサプリメント第2弾『人魔饗宴、そしてモンスターコレクション2『聖王の刻印』ブースターパックセットがズラリと並んでいました。
 見ていてにやけてしまうほどの売れ行きだったそうで、中には売切れてしまった品もあったとか。皆さん、ありがとうございます! お家に帰ったら、仲間と遊んでくださいね。



挑戦SNE! ハック&スラッシュ
 このイベントは、短時間で遊べるゲームのお祭り。レクチャーもすぐにできるよう、ルールもシンプルなものばかりでした。
 シンプルだからこそ、とっつきやすく、はまってしまうもの。211会議室の一画は、いつでも大賑わいでした。
 ここで遊ばれたゲームの数々を、紹介しましょう。


 まず、清松みゆきが用意しましたのは、封神戦争というミニゲーム。1日目だけの開催となりましたが、たくさんの人が参加してくださいました。
 『央華封神RPG』に載っている仙人・邪仙のデータ全てキャラクターシートに起こして持ち込みました。プレイヤーは全員そのキャラクターシートを持ち、仙人側、邪仙側に分かれてPC対PCの戦闘を繰り広げるのです。キミはどれだけの相手を勝ち抜けるか!? それともすぐに神様となってしまうのか? 「ハック&スラッシュ」の名に相応しい即決勝負が巻き起こる! ……はずだったのですが……

清松「キャラクターのデータバランスが良すぎて、押したり引いたりの、なかなかな長期戦になってしまった。でも、自分のキャラクターがいつまでも頑張るので、プレイヤーたちに好評だった」

 予定時間もオーバーして、いつまでも盛り上がっていたそうです。
 キャラクターといえば、このゲームにはグループSNEのHPでおなじみのカイさんこと笠井道子も参戦していたのですが、扱ったキャラは最強邪仙と名高い管景翠! しかも、そのロールプレイがかなり堂に入っていたそうな。

「私の力を貸してほしいの? ちゃんと"お願いします"って言ったら力を貸してあげるよ?」

 という発言は、「本当に邪仙みたいだ!」と、恐れられて(?)いたそうです。笠井さん本人は「そんなことないよ」と言っていますが……見かけた皆さん、いかがでしたか?

 会場中に熱い声を響かせていたのは、北沢慶がGMを務めたカザンの闘技場
 社会思想社より発刊されていましたT&Tソロ・アドベンチャーのゲームブックを、ちょっぴりアレンジしたゲームです。
 プレイヤーは各々キャラクターを作成し、カザンのコロシアムで戦う剣闘士になります。そして10回戦すべてに勝ち抜けば、生きてコロシアムを出ることができるのです。
 ……が、なんと、生還者0! 皆志半ばでバッタバッタと倒れていってしまったようです。これぞハック&スラッシュ。時に魔術師の炎に焼かれたり、時にナイフで突き殺されたり、ゾウの鼻に絡まれて壁に激突死したり、サルに腕をもがれてしまったり……聞いているだけでも、色々な死に様が……。



北沢「ゲームの難易度が高くって、1回戦を勝ち抜ける確率さえ5割をきってるゲームだから、お客さんたちにウンザリされたらどうしようかと思っていたけど、そんなことはなくて良かった」

 リトライ者続出ですか?

北沢「そうだね。20人くらいで卓を囲んでやってたけれど、皆が結託して攻略方法を考え始めたからね。プレイヤー間の会話も弾んで、とても楽しかった」

 様々な攻略法が編み出されていったそうですが、中でも目を引いたのは金にものを言わせて勝ち進む、資本技。1人のプレイヤーがコロシアムで戦っている間、他のプレイヤーはその戦闘の勝敗にお金をかけることができるので、そこでコツコツお金を貯め、いざ自分の試合の時には大枚はたいて強化魔法をかけて出撃するのです。その方法で、9回戦進出という最高記録が! これはかなりの成績ですね。でも、あと1勝でコロシアムを出られたのに、惜しいっ。

 杉浦武夫が用意しましたのは、迷宮の王。ゲーム舞台に用いた立体模型ダンジョンは精巧で見目麗しく、たくさんの人の目を引きました。



 キャラクターは狂戦士・聖戦士・魔術師・戦士・盗賊・神官のいずれかのクラスを選び、キャラクターフィギアを使ってスゴロクの要領でダンジョンを探索します。特定のポイントへ行くとイベントが発生し、敵キャラと戦ったり、宝物をゲットできたり、はたまた罠にかかってしまったり……。それらで稼いだトレジャーポイント合計を競うゲームです。
 ホワイトボードに得点表を書いていったのですが、ランクが目に見えてわかってしまうと「よし、オレもランクインしてやる!」と、闘争心がメラメラ燃え上がってしまうもの。皆さんこぞって参加してくださいました。
 キャラクターが強い武器を装備できれば長く遊べるゲームですが、運が悪いと2分でリタイアしてしまうとゆーハードなゲームだったので、リトライ参加も多かったようです。

 篠谷志乃は、ジェンガと坊主めくりをミックスした新しいゲームを持ち込みました。
 このゲームは北沢慶著『爆裂! マインレイヤー』を題材にしているので、登場キャラクターや、小道具などの名前が書かれたカードを使って遊びます。カードには得点が記されており、その点数合計で順位を決定するのですが、ジェンガを倒してしまうとカードは没収されてしまいます。

 「それなら、倒れやすく積めばいいじゃないか!」という戦法が流行ったので、なんともハイレベルなジェンガを楽しむことになったそうな。横にいると、

「あ〜……っ」

――ガシャーン!

 という音がずーっと聞こえていました。


 2日目の特別イベントは、友野詳によるルナル・サーガについてのトークショー。お客さんには事前にアンケートに答えていただき、その回答に対して友野さんが答えていくと言う形式で行われたこのイベントは、ささやかながらルナルの濃い話が交わされていました。

友野「ここで皆さんと語った話は、今後のリプレイに反映されていくと思います。新シリーズは『R&R』の7号から連載が始まりますので、これからも応援よろしくお願いいたします」

 2日目に行なわれたもう1つの特別イベントはアザングラの大樹海
 『アザングラの大樹海』とは、もともとシナリオ作成/川人忠明、ゲームデザイン/加藤ヒロノリで作られたiモード用オンラインゲームなのですが、この日はアナログでも遊べるよう、川人さんがTRPGとして新しいシステムを作って持ち込みました!
 周囲を深い森で覆われた国。そこに住む人々は、誰もが世界には我々の国しかないと信じていました。しかし、あるきっかけで森の向こう側にも別の世界が広がっていることを知った彼らは、果敢にもその大樹海へ挑むようになります。プレイヤーたちはその森の探索におもむく者たちに扮し、広い森を冒険します。
 このゲームの面白いところは、トランプをつかうところ。ランダムに展開されていくマップも、行為判定も全てトランプです。めくったカードの数字とスートによって効果が変わります。

川人「やっぱり、珍しいトランプ判定が注目されました。手軽な判定のRPGなので、1セッションに1時間もあれば十分。この日は2回セッションしました」

 これはSNE内でも「RPGの入門者にぴったり!」と、評判のゲーム。参加された方々にも、気軽に楽しんでいただけたと思います。


 ハック&スラッシュで広げられたゲームの数々は、「また遊びたい」というお言葉をたくさんかけていただきました。ありがとうございます。できたら、また夏にもやりたいと思っていますので、その時はまた遊びに来てください!



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