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TRPGフェスティバル2018レポート
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執筆:柘植めぐみ、笠竜海、松田実愛、こあらだまり、黒田尚吾、西岡拓哉
全体まとめ:こあらだまり
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8月31日〜9月2日の夏の終わりの3日間、熱海にてTRPGフェスティバル2018が開催されました!
昨年に引き続き開催されたこのイベントは、TRPG、ボードゲーム、LARPなどをがっつり楽しめる(しかも、温泉付き!)夢の祭典。
これだけの祭りとくれば、もちろん、グループSNEメンバーも、熱くならないはずがない。今回も総力をあげて、祭りの様子をレポートします!
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■ 開会式 |
8月31日金曜日。会場は昨年からお馴染みの熱海温泉、ホテル大野屋。
本館2Fの「瑞雲」には、多くのゲームを愛する人々が集まっていました。
開会式では、鈴木銀一郎先生がビデオレターで登場し、「今年もゲームを遊んでくれよ!」と熱い激励を頂きました。
さらに、今年で30周年を迎えるロードス島戦記とのコラボレーション企画、WARP「WAR→P! to ロードス島戦記 灰色の魔女」のグランドオープニングが開幕。
締めくくりに登場したのは、F.E.A.R.の鈴吹太郎先生とわれらがボス安田均。鈴吹先生は開会式に先んじて開催されたバスツアーの盛り上がりを伝え、ボスは今年のGENCONでの海を越えたゲーマーたちの熱気をお届けしました。
この時点からクライマックスのような盛り上がりですが、参加者もゲストもスタッフも期待に胸を膨らませるなか、始まりを告げる鬨の声があがります。
「TRPGを楽しむぞー!」
「おー!!」
TRPGフェスティバル2018、開幕です!
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■ グループSNE公式セッション (柘植めぐみ) |
TRPGフェスティバルなのだからTRPGを遊ばずして帰れない!
いわゆる公式セッションは、団体/タイトルごとに分かれて5つの部屋で計4回開催されました。
グループSNEの部屋ではつねに6つのセッションが立卓。発売されたばかりの『ソード・ワールド2.5』はじめ、つぎのようなタイトルが遊ばれました。
ファンタジーあり、ホラーあり、現代物あり。ファンタジーにしても正統派、ダーク、オールドスクールとバラエティ豊かですね(自画自賛)。
公式セッションは5時間(夜の部は夕食のため+1時間)という長丁場なのですが、その時間をフルに使って、どの卓も思い思いに楽しんでいたようです。
かくいうわたしも『T&T完全版』のセッションで皆勤! 計4回、ゲームマスターを務めました。少しだけ、そのようすを。
参加してくださったみなさんの7割はT&T初心者! 噂には聞いたことがあります、と興味を抱いてくれた人たちが多くて嬉しかったです。
今回のシナリオは、物販で先行発売された『T&Tアドベンチャー・シリーズ6 トラブル in トロールワールド』収録のソロアドベンチャー「老いぼれクーティ亭の冒険」をマルチプレイヤーで遊べるようにしたもの(ちなみにこの単行本ではほとんどのソロアドベンチャーについて、シナリオ版のマップやヒントを収録しているのでぜひご活用を)。
せっかくなので、キャラクターも自作。「能力値を決めるダイスでゾロ目が出たら振り足す」「ゲーム開始時からたいていは2〜3レベル」というシステムに驚きの声があがりました。能力値的にすぐれたフェアリーが一番人気でしたが、残念な種族(?)の人間をあえて選ぶ人もけっこういて、ロールプレイを楽しんでくださったようです。
同じシナリオでも、プレイヤーが違うとガラリと変化。複数魔術師の攻撃呪文《これでもくらえ!》で力押ししてくるパーティには、その場で敵に護符を持たせることで対応。かと思えば、吹き矢しか使わず、最終戦闘で初めて呪文を使った魔術師もいたり。1人のドワーフが力仕事をなんでもこなしてくれるパーティがあれば、4人がかりでも石棺の蓋を開けるのに一苦労する非力パーティも。
じつに楽しませていただきました。
どの卓も盛り上がっていましたが、とくに笑い声が絶えなかったのは、ベーテ・有理・黒崎がGMを務めた『SW2.5』の卓でしょうか。謎ときシナリオと聞いていたのに、いったい何があったのでしょう……?
また『AFF2e』は、SNEホームページにアップされているシナリオ「失われたメダリオンの追跡」の続編をプレイしたとか。年末発売の『ウォーロック・マガジンVol.3』に掲載される予定ですのでお楽しみに。
わたしは48時間中22時間をTRPGの部屋で過ごしたわけですが、びっくりするほど疲労は少なく、GMとして若い人たちと触れ合うのはこんなにエネルギーをもらえるものなのか、と感心しました。わたしの若返りのためにも、また遊んでくださいね! |
■ LARPイベントいろいろ (笠竜海) |
Live Action Role Playing (game)、通称LARP(ラープ)とは、小道具などの工夫を通して没入感を高めたうえで、キャラクターになりきりながら目的達成を目指す遊び(これはあくまで外形的な特徴で、外れるものも多い)です。もとは海外が発祥で、近年は日本でも盛り上がりを見せています。
TRPGフェスティバルでも人気のコンテンツで、今年も様々な団体が、和風、戦闘特化、変わったところでは教育プログラムとしてのLARPなど、個性豊かなLARPイベントを開催していました。会場にいたみなさんは、衣装を着て闊歩する冒険者と、一度はすれ違ったのではないでしょうか。
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▲戦う冒険者 |
弊社グループSNEも、国内初の商業出版LARPルール『ソード・ワールド2.0LARP』(以下SW2.0LARP)を制作・発売しております。そしてこのたびLARP普及団体CLOSS様に協力する形で、このルールによるLARPイベントをお届けしました。
システムデザイナーであるベーテ・有理・黒崎がシナリオを書き下ろし、ゲームマスターを担当した「冒険LARP from SW2.0LARP」は、パン作り・ワイン踏みイベントや迫力の邪神像など、LARPの得意分野である体験性を追及し、大好評に終わったそうです。
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▲生きているかのごとき邪神像 |
そして僕もお手伝いをした「チュートリアルLARP from SW2.0」。初めての方向けに調整した、ルールブック付属シナリオのGMをしてきました。専門魔法使い(呪文を暗記していた!)のタビットと無詠唱行使で張り合うナイトメアなど、楽しいシーンをいくつも見ることができました。
LARPというゲームの勢いを実感し、今後の動向が非常に楽しみです。
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▲野営中。謎のアイテムを手に入れる……。 |
最後になりますが、今回のイベントの主催者であるCLOSS様のお二人から頂いたコメントを掲載いたします。
CLOSS代表 星屑様
LARPは、まだまだ日本国内では認知度の低い文化ですが、今年のTRPGフェスで沸き起こった『ソード・ワールド2.0LARPって楽しい!』という想いが、年を重ねるたびに何倍にも膨らむ一助になり得ていたら幸いです! |
CLOSS 雛咲望月様
ベーテ先生書下ろしのシナリオは皆の共同作業で創り上げていく上、「五感で体験する要素」をしっかりと入れ込まれていることに感激。また、笠先生の計算されたシナリオもまた、心をくすぐる素敵なものでした。この出会いに、心からの感謝を! |
お二方を始めとするCLOSSの皆様、様々なところで協力してくださった皆様、そしてイベントに参加してくださった皆様。本当にありがとうございました!
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▲乾杯! |
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→ LARP総合情報誌『JAPAN LARP GAMERS』が制作進行中!
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■ 物販ブース (松田実愛) |
今回の物販エリアは、TRPGフェス2017と同じ会場(瑞雲)でしたが、前回あったフリープレイ卓エリアと物販エリアをさえぎる大きな壁が無くなっており、広々とした会場でたくさんの参加者さんが楽しくゲームをプレイされている様子を見ながらの営業でした。
また、物販エリアに出展されている企業は前回より多かったようで、TRPG、ボードゲーム、ダイス、LARPで使える雑貨やコスチュームなど……端から端までズラリと様々な商品が並び、色とりどりでワクワクする素敵な空間でした。
そんな会場のなかでグループSNEも多くの方に楽しんでいただけるよう、スペース限界まで豊富なアイテムをご用意しました!
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▲こちらは1日目。
2日目以降は『トラブルinトロールワールド』、
著者サイン待ちだった『冒険の国グランゼール』&『トレイン・トラベラーズ!』も並び
さらにパワーアップ! |
やはり「TRPGフェスティバル」という名前だけあって、TRPG関連書籍は大人気!
今年7月に発売された『ソード・ワールド2.5 ルールブックI』をはじめ、『アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版』『トンネルズ&トロールズ完全版』『禁書封印譚ブラインド・ミトスRPG』『DARK SOULS TRPG』、どのシリーズも多くの方に手に取っていただけました。
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▲数々のソロ・アドベンチャーがぎゅっと詰まった
『T&Tアドベンチャー・シリーズ6 トラブルinトロールワールド』
印刷所から直送で2日目午後から発売! |
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▲「新作脱出ボードゲームを誰よりもはやく遊ぶ会」でも好評の
『ESCALOGUE アリスと謎とくらやみの物語』 |
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▲この夏発売したばかりの『グリッズルド 友情は戦争より強し?』
「みんなそろって帰ってこよう」の言葉にジーン……。 |
TRPGフェスの物販ブースでは、サイン会用チケットの配布や「SNEボードゲーム体験会」のチケットの販売、「熱海でもドラゴンを倒せ!」で使用するカードの配布も行っており、会場内のイベントと絡んだ品物も取り扱うことで参加者さんのワクワク感が伝わってきて、自分も一緒に遊んでいるかのように楽しかったです。会場内が「楽しい!」で詰まったTRPGフェスならではの体験でした。
お越しいただいたみなさま、ありがとうございました! |
→ SNEわんぱくゲームラボ2018年8月号
下記夏の新作を紹介しています
『EXIT 脱出:ザ・ゲーム』新作3点
『ESCALOGUE アリスと謎とくらやみの物語』
『グリッズルド 友情は戦争より強し?』
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■トークショー&スペシャルイベント (こあらだまり) |
フェスではセッションや体験会と共に、多くのトークショーが開催されました。
いろどりも豊かなイベントの数々を、こあらだまりがレポートします。
・GENCON報告トークショー&オールドスクールRPGを語る会
TRPGフェスティバルをさかのぼること約ひと月。アメリカはインディアナポリスで、世界でも最大級のアナログゲームの祭典が行われました。
もちろん、国は違えどゲームに対する情熱は一緒! と、GENCONの様子を安田均が語ります。最新のTRPG/ボードゲーム事情に、ご来場の皆さまも興味津々の様子。
時折、参加者の皆さまからの鋭い質問やコメントも飛び出しつつ、和気あいあいとトークショーは進みます。
「レガシー型」という、プレイを通じて変化や拡張性を含んだタイプのボードゲームの流れや、ケイオシアム社とメタアーケード社による「クトゥルフ」のアプリゲームでの新しい展開が話題でした。
トークショー終了後はちょっとしたサプライズ。
オールドスクールRPGの元祖とでもいうべき、D&D「国境の城塞」のセッションが、が安田均GMで開催されました。
実はこれ、私こあらだまりもファイターで参加していたのですが、冒険の最後にヒットダイス4d+1のトロールの一撃をくらい、あえなく撃沈。うーん。このバランスがオールドスクールッ。
・ソード・ワールド2.5:トークショー&リンクセッション
先日ルールブックIが発売されたばかりの『ソード・ワールド2.5』もトークショーとリンクセッションで盛り上がりました!
トークショーではソード・ワールド班の面々が、新しくなった魅力を余すところなくお伝えします。2.0の発売から10年。2.5ではこれまで改定されてきたルールを整備され、より遊びやすくなっています。
舞台もアルフレイム大陸という新たな地が冒険者たちを待ち受けています。「浮気者で有名な太陽神ティダンが、アルフレイムでは誠実な男に!?」という2.0から遊んでいる人がニヤリとする小ネタも飛び出しますので是非とも新たな冒険に出発してください。
もちろん、大型イベントならではの企画もありました!
ソード・ワールド2.5リンクセッションでは、北沢慶がグランドGMとなり「並行次元迷宮からの脱出」を開催。5つのパーティーの冒険者たちが、それぞれにダンジョンを攻略し、協力して魔神バラングレンに立ち向かいました!
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▲冒険者たちの伝言版。さまざまな情報が寄せられた |
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▲最終決戦……!
魔神の弱点の合言葉は完成するのか!? |
最終決戦では、総力を結集して魔神との戦闘が繰り広げられ、見事に冒険者たちが勝利をつかみました。
・多彩なトークショー&イベント
他にも「ロードス島RPGトークショー」や「GMマガジン&ウォーロックマガジントークショー」では、濃いTRPGの世界をお届け!
また、毎年恒例の「熱海でもドラゴンを倒せ!」は多くの参加者の方々が手に汗とダイスを握り、戦いを繰り広げました。
深夜も元気に開催された「熱海でも怖い話をしませんか?2018」では、友野詳が皆さまをホラーワールドにご案内しました。黒田尚吾&西岡拓哉のふたりによる、「深夜のオトナゲーム会」では、真夏の暑い夜をさらにホットに彩るゲームがプレイされました。
どのイベントも参加者の皆さまの熱意がすごかったです。こうしたイベントやトークショーは、こうしたお祭りの醍醐味ですね。 |
→ 4GamerさまのTRPGフェスティバル2018レポート
グループSNEの各種トークショーを大きく取り扱ってくださっています
ぜひあわせてご覧ください
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→ 熱海でもドラゴンを倒せ! 公式Twitter
今年の結果はこちらでご確認ください
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■ グループSNEボードゲーム体験会/ボードゲームストリート話題作体験会 (黒田尚吾) |
東雲の部屋では朝から晩までボードゲーム尽くし!
私黒田はSNEボードゲームの最新作や『ボードゲームストリート』で取り上げられた話題作を中心に遊びました!
まずはSNE作品のご紹介。
今回一番多く遊ばれていたのが『グリッズルド 友情は戦争より強し?』でした。第一次世界大戦のさなか、プレイヤー達は村の幼馴染となり、生き残ることを目指します。激しく体力と精神を摩耗する息苦しさと終らない戦争への絶望感が見事に表現された傑作で、遊んだ後、多くの方が物販へこのゲームを買いに走りました。
他にも大人気『テストプレイなんてしてないよ』や、今秋SNEより発売予定の『ヴァンパイア』の元版を遊んだりと、どの卓ももりあがっていました。
『テストプレイなんてしてないよ』は今日のボードゲームシーンにピッタリの作品で、ゲームの入門に、重いゲームの合間にと、大活躍の作品です。ただし、カードテキスト全てがぶっ飛んでおり、異常なカードパワー同士で均衡を保っているという奇跡のゲームです。
『ヴァンパイア』はライナー・クニツィア氏が手掛けたカードゲーム。
ヴァンパイアハンターとなり、ヴァンパイアを出来るだけ多く倒さなけばなりません。ルールはシンプルながらも非常に悩ましいセットコレクションとなっておりこちらは今秋発売予定となっています。
他にも最新の話題作から往年の名作まで、たくさん遊びました。
まずは今年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門最優秀賞「クアックサルバー」。袋に様々な効果を持つ素材を入れて引いていくというバックビルディングゲームです。
今風に言うとガチャを自分で育てるゲームとでも言いましょうか。会場で先行販売され、とても人気があるゲームでした。
こちらは、去年のドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門最優秀賞「テラフォーミングマーズ」。様々なカードの効果を駆使して火星を開拓していくゲーム。何もない火星に海が出来たり森が出来たりと盤面が育っていくのが楽しいですね。ゲーム内に登場するカードの種類も豊富で、まさにゲーマーズゲームといったところです。
3日間の間に本当に多くのお客さんが遊びに来てくれ、じっくり遊べるものから、わいわい楽しめるパーティーゲームまで、いろんなゲームを楽しみました!
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■ 新作脱出ボードゲームを誰よりも早く遊ぶ会 (西岡拓哉) |
TRPGフェスティバルではSNEのボードゲーム体験会と並行して、「新作脱出ボードゲームを誰よりも早く遊ぶ会」が開かれていました。
ここでは今年9月に発売された、グループSNEの新作脱出ボードゲーム『ESCALOGUE アリスと謎とくらやみの物語』の製品版を初お披露目!
美しいパッケージが目を惹く本作は、国産の脱出ボードゲームということもあってすでに各所で話題となっており、携帯端末のアプリケーション「LINE」を使った謎解きを行うというシステム要素も大変注目されています。
このイベントの案内人は本作のデザイナー河野裕。
全5回(各回2卓)を3時間、たっぷり枠を用意して、3日間数多くの参加者さんにこの最新作を先行体験していただきました。
森本有美とレポート担当の西岡も交代しながら1卓受けもちました。
・ESCALOGUEって?
本作は、数々の体験型脱出イベントを成功させてきたパズ.rarが渾身の力で作った謎を、河野裕が物語として丁寧に繋ぎ、その世界観を青依青が美麗なイラストで表現した脱出ボードゲームです。
ある夜、アリスが目を覚ますと、そこはくらやみの国でした。色濃い闇の中を怖々歩き始めたアリスでしたが、「ある人物」の言葉に勇気づけられ、笑顔を取り戻し、知恵を借りてくらやみの国からの脱出を目指します。
そう。その「ある人物」というのが、あなたです。
アリスとの「LINE」を使ったコミュニケーションや、多様なコンポーネントを用いた謎解きが実に作品の没入感と満足感を高めています。 |
・謎に満ちた「くらやみの国」の物語
数多くのボードゲーム卓がならび、トークショーもできる広い会場で参加者のみなさんがまず受付を済ませると、河野から「別室をご用意しておりますので、移動いたします」とのアナウンスが。
つまり、各卓で解答が聞こえてしまうという事故いわば「ネタバレ」を未然に防ぐため、アリスを遊ぶ会場として「専用の別室」をご用意しました。
「別室を用意」だなんて、特別感がハンパなくて、もうこの時点ですでに楽しくなってきますよね! |
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室内はいたってシンプルな和室ながら、
周囲の声や音など気にすることなく
のびのび遊ぶことのできる部屋です |
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部屋に入るとテーブルにイベント先行販売の
『ESCALOGUE』のパッケージが。 |
イベントのルールはとてもシンプル。
「パッケージを開け、説明書を読み、ゲームを始める」これだけです。
その過程で「くらやみの国bot」とLINEグループを作成します。
すると、
語り手:さて、謎に満ちた「くらやみの国」の物語をはじめましょう。
この一文から次々と物語は展開していきます。
LINEを使って、アリスと会話したり、謎の答えを打ちこんだり……このドキドキ感はほかにはないかもしれません。そんでもってこのアリスというのがとても活発な女の子で実に……実に可愛いですね!(強調)
それはともかくとして、謎の内容については明言を避けますが、謎を解くたび、その内容と相関している物語がプレイヤーを作品へと引きこんでいく力を、端から見ていても感じます。
もちろん僕はすべての答えを知っていたので、みなさんの「あーでもない」「こーでもない」と悩む姿をニコニコしながら堪能していました(笑)。
・エクストラステージ
3時間のイベントながらおおよそほとんどのグループが120分から150分ほどでクリアしていました。そしてゲームクリアしたグループには1通の封筒が手渡されます。
これは参加したみなさんだけが「特別な謎」へと進むことのできる招待状なのです! すごいぜ河野裕! 芸が細かい!
時間に余裕があるグループはこれに挑戦することもできるという、まさにゲームクリア後のおまけ。
ただ、河野曰く「謎の難易度としてはトップクラス」だそうで、本編をクリアした人だけが解くにふさわしい内容だったようです。 |
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ゲームの始まりを告げる一文。
ここから先、はやく続きを読み進めたくなる展開の連続です。 |
・アリスのことをもっと知るには
「アリスを遊んでみようかな」もしくは「もっと遊んでみたい!」とお考えのみなさんにオススメしたいものがあります。
なんと! 9月末に発売の「ゲームマスタリーマガジン Vol.5」にて新作の謎で構成された『ESCALOGUE』の体験版となる特別冊子『アリスと謎と頁を巡る物語』が付録となります!
これだけでもかなり充実したゲームとなっていますので、みなさんぜひこちらもご注目ください。 |
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→ アリスと謎とくらやみの物語 ESCALOGUE 公式サイト
ゲームサポート、スタッフ座談会などが掲載されていますのでぜひあわせてごらんください
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■ おわりに |
さて、駆け足となりましたが、TRPGフェスティバル2018のレポートでした。
参加された方は夏の祭典を思い出して、参加されなかった方もお祭りの空気を少しでも感じて楽しんでいただけたのなら幸いです。
来年もまた、きっと皆さまと熱くゲームをこころ行くまで遊べることを願っています。
▲閉会式のひと幕。 |
「来年も来るぞ! 一緒に来るぞ! みんなで来るぞ! 約束だぞ!」
「おー!!」 |
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