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それでは、次のストーリー型サプリメント……通称、春サプリの『彷徨ノ塔』の話をお聞かせください。 |
川人: |
はい。といっても、まだ少し先の話ですので、言えることは限られているんですよね。全体的なコンセプトの話でいいですか? |
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はい。よろしくお願いします。 |
川人: |
プレイヤーは記憶を失って、とある不思議な塔の中にいるところからスタートします。なぜ記憶を失ったのか、なぜ塔にいるのか、ということを解き明かしていくのが、主な目的となります。 |
――: |
つまり、今回はダンジョンの探索が主で、塔の中から出ないということでしょうか? |
川人: |
いえいえ。むしろ、塔の外での冒険がメインです。その塔の中には不思議な扉がたくさんあって、それぞれがいろいろな時代の、いろいろな場所に繋がっているんです。なので、この扉からタイプの違うさまざまな冒険に挑戦できるようになってるわけです。 |
――: |
なるほど、聞いた感じでは、いままでにないタイプのストーリー型サプリメントみたいですね? |
川人: |
その通りです。『彷徨ノ塔』では、これまでとはまったく違うことをやっています。扉ごとに、タイプの違う冒険があるわけですから……そうですね。遊園地的なものを想像してもらうといいかもしれません。 |
――: |
遊園地、ですか? |
川人: |
はい。ジェットコースターの扉もあれば、お化け屋敷の扉もあるという感じです。扉ごとに楽しむポイントが違って、プレイヤーがやるべきことも全然違うという、バラエティー色豊かなサプリメントになっています。と言っても、関連性がまったくないわけではなく、ある扉での冒険が、ほかの扉での冒険に影響するような作りになっているんです。いわば、時空を超えた冒険が繰り広げられるわけです。 |
――: |
それは壮大ですね。でも、それだと、なかなか歯応えのある冒険になりそうですけど、難易度的にはどの程度を想定されていますか? |
川人: |
実は、今回は初期作成からのスタートではなく、7~8レベル程度の高レベルからのスタートになるんです。そのため、PCは記憶を失っているものの、熟練の冒険者という設定ですから、そこそこの難易度にはなっていますね。 |
――: |
川人さんの「そこそこ」は「そこそこ」ではない気もしますが(笑)。 |
川人: |
今回はいままでの巻き込まれ型の冒険ではなく、いつでも冒険を終えることができます。塔の内部の探索は難しくても、出るのは簡単なので。 |
――: |
いつでも冒険を辞められるということですか? |
川人: |
はい。ただし、もちろん記憶は戻りません。記憶を失った状態でセカンドライフを満喫することになります(笑)。 |
――: |
なるほど。 |
川人: |
あと、これは言うべきか悩みますが、これまでのストーリー型サプリメントに出てきたキャラクターたちがちょこちょこ出てきたりします。 |
――: |
オールスターというわけですか? |
川人: |
ごめんなさい。オールスターって程は出ないです(笑)。ただ、過去のストーリー型サプリメントを遊んでくれている方は「もしかしてあの人?」とか「あ、ここはあそこだ!」とかということがあって、ニヤニヤできるかもしれません。ぜひ楽しんでください。 |